お休みの日の朝
明るい日差しがまぶたを透して朝の訪れを知らせる。
んー・・・もうちょっと寝ていたいな。
もう少し、昨夜の愛の営みの名残をまだ纏っていたい。悠理はそう思った。
僅かに身体をくねらせ、日差しを避けようとしたとき、
ふっと影が差した。
そして昨夜、何度も何度も身体中に触れた唇が、再び口付けをしてきた。
昨夜の情熱を上手に隠した目覚めの軽いキス。
「・・・おはよう。ほら、起きるよ」
悠理は目を閉じたまま、龍之介の首に手を回す。
「・・・まだ起きないぞ。もっとちゃんとキスしてくれなきゃヤぁダ」
「・・・わがままな眠り姫だな」
今度は激しく濃厚で情熱的なキス。
舌を絡みあわせお互いの唾液を味わう。
昨夜夢中で交わしたキスと同じ。
龍之介はキスをしながら、裸のままの悠理の腰に左手を回し、右手の人差し指で、
昨夜存分に吸って、舐めて、噛んだ悠理の左胸の可愛らしい部分をつんつんとつついた。
悠理は目を開けて、龍之介にうっとりした視線を向ける。
「・・・エッチな王子様だな」
「姫が裸だからだろ?」
「・・・こっちしか可愛がってくれないのか?」
「じゃ、もう片方にはキスを・・・」
龍之介は今度は悠理の右胸に口付けをしてやる。
もちろんそれだけじゃなく、舌で舐めて転がしてやると、
悠理は満足げに軽く吐息を吐いた。
「・・・起きる気になったか?」
「それより・・・またエッチしたくなっちゃったぞ」
「一晩中したのにかー?」
「・・・それはそれ。人の身体に火を点けたんだから責任取れよな・・・」
「こんな朝からするのか?」
龍之介がつれない素振りを見せようとする理由を悠理はよく知っている。
龍之介は悠理を焦らすのが好きなのだ。
しかし、悠理にだって奥の手はある。
「・・・したくないとは言わせないぞ?ここはもうこんなになってる・・・」
悠理は龍之介の身体の中心にそっと手をあてて撫でる。
そこは思った通り、硬くなって、悠理の方を向いていた。
「バレてたかー・・・もっとお願いされてからがよかったんだけどな」
「じゃぁ、お願い・・・ねぇ・・・早く、このコであたいの中に来て・・・」
悠理の瞳が龍之介に甘くおねだりをする。
悠理は自分の手の中の龍之介が一段と力を得たのを感じた。
・・・ふふ、龍之介のココ、逞しくて好き。
「全く・・・オレは悠理のおねだりにはめっぽう弱いな。
それじゃ一回だけしたらちゃんと起きような。さもないと、子供たちが乗り込んでくるぞ」
「だいじょーぶだよぉ。お休みの日の朝のパパはママのものだってあの子たちもわかってるもん。
それにあの子たち、2人ともあたいに似て寝坊だから、お昼まで起きて来ないよ」
「それもそーだな。じゃ、昼までゆっくり愛し合うとするか。昼飯のメニューでも考えながらさ」
「お昼、あたいの好きなもの作ってくれる?」
「もちろん、何だって作るよ」
「ふふ、だから龍之介、大好きー♪
・・・でも、お昼の後は、龍之介はいっつもあの子たちに取られちゃうんだよなー・・・」
「あれ、オレってそんなに大人気?」
「そぉだよ。2人ともパパっこでさー。最近なんか、あたいのゆーことなんて全ー然聞かないの」
「そうなの?」
「この前ね、豊作にーちゃんがあの子たちにさぁ、あたいがあの子たちと同じ歳の頃は、
もっといたずら好きでどうしようもなかったって言ったら、すっかり面白がっちゃって・・・。
それからだよ。いたずら叱ろうとする度に“ママだって昔は同じコトしたくせに”って!」
「そりゃ、確かに面白がるよなぁ・・・でも、ホントのことだから言い返せないんだろ?
悠理も可愛いなぁ・・・」
悠理の悔しそうな顔に、龍之介は笑みをこらえることができない。
「こらぁ、龍之介笑うなよぉ!」
「あぁ、ごめんごめん・・・で、そんなときはどうするんだ?」
「そんなときはねぇ、実は、奥の手があるんだ」
「何?奥の手って」
「あの子たちがいたずらしたらね、“パパに言っちゃうぞ”って言うの」
「オレにか?」
「そう。龍之介って普段優しいけど、双子が悪いことして叱るときはもっのすっご~く恐いだろ?
それがわかってるからね、効果テキメン♪2人とも、すんごい素直になるんだよー。
“だめー、パパには言わないでー”って。これが、かわいーの」
「なるほどなぁ。だけどなーんか、複雑・・・オレってそんなにコワイ?」
「違うよぉ。2人とも、龍之介のこと、ほーんと大好きなんだよ。
だからさ、優しい龍之介といつも一緒にいたいんだ。
その証拠に、いつだって2人にパパの取り合いっこされてるじゃないか」
「そっかぁ・・・」
龍之介はすっかり、子煩悩な父親の顔になった。
悠理は、そんな夫の表情が大好きなのだが、反面、ついつい妬けてもしまう。
「でもさ・・・まさか我が子がライバルになるなんて思わなかったな。
ずっと、あたいだけの龍之介だったのにぃ」
「妬かない妬かない。そのパパさんの一番は誰か、わかってるだろ?」
「ん・・・わかってる」
悠理が龍之介の首に両腕をまわすと、龍之介は悠理の首筋に丹念に口付けを始めた。
悠理はくすぐったそうに身体を捩らせた。
「ふふ・・・龍之介のこと独り占めできるから、あたいお休みの日は朝が一番好き♪」
「・・・それじゃ、存分に独り占めしろよ。オレは悠理のだ」
「あたいも・・龍之介のだよ・・・」
悠理の脚を割って、龍之介が入ってきた。そして再び甘いキス。
悠理は息を乱しながら言った。
「・・・ねぇ、龍之介、あたいたち結婚してもう何年も経つし、子供もいるのに、全然恋人気分抜けないよね。
飽きもせずに、いつもこんなにいっぱいエッチしてるし・・・」
「そういえば、そーだな。でも、いいんじゃない?オレたちすごく幸せなんだからさ」
言いながら龍之介は腰を突き上げた。
「そ・・・う・・だね・・・あぁ・・・っん・・・ねぇ・・愛・・してる?」
「あぁ、愛してるよ・・・悠理」
「・・・ぁ・・ん・・あたいも愛してる・・・」
「・・・そろそろまた、子供作ろっか?」
「・・・ライバルが増えちゃうな。でも、いいかもー・・・」
朝の日差しの中で、官能のリズムが愛し合う一組の夫婦を包んでいった。
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ラブラブカップルのなれの果て(?)のラブラブ夫婦として書いてみました。8~10年後ぐらい?
こんな親だったら子供は一体どう育つんだかね…。
一応、子供は、顔は龍似・性格悠理似の女の子と顔は悠理似・性格龍似の男の子の二卵性の双子。
多分どちらも、親のどっちにも似て口は悪く、喧嘩に強い。
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