ある夜の2人



悠理が歯磨きを終え、パジャマに着替えて寝室のドアを開けると、
龍之介はベッドの上で一人、熱心に本を読んでいた。

もう・・・また料理の本読んでる。今日は久しぶりのお泊まりなのにー!

「龍之介ー!」
「んー・・・?」
「りゅうのすけってばー!」
「・・・んー。」
「もぉ~!!!」

料理の本を読んでいる時の龍之介は、悠理が何を言っても生返事。
だからといって、料理とあたいのどっちが大事なんだ!?とは絶対キレない。
だって、どっちも大事に思ってるのはわかってるから。
それに、龍之介が料理の腕を磨くのは、
大好きな悠理に美味しいものを食べさせたいからでもあるのだから、
結果的に龍之介に一番愛されてるのは悠理なのだ。

・・・とは言え、何といっても今夜は久しぶりのお泊まり。
悠理としても何もしないで、龍之介に料理の本ばかり読ませているつもりはないのだ。
悠理だって龍之介の気を引くためにいろんなコトをする。
そっと頬にキスをしたり、甘い言葉を囁いたり。
今晩は、少し大胆なあるコトを試してみることにした。
悠理は、ベッドの龍之介の隣に入ると、即座に布団の中に潜り込み、
なにやら、もぞもぞと始めた。
龍之介はひたすら本のページをめくっており、悠理の行動には気付いていない。

・・・これ、美味そうだなー。明日にでも作ってみるかな。

「悠理、これ食いたくない?
・・・あれっ?悠理?」

本を見せようとして隣にいると思った悠理に声を掛けたつもりが隣にはいない。
その代わり、布団の中で何かが龍之介の身体のある場所に手を伸ばし、軽く握った。

「うぁっ・・・!」

これには龍之介もたまらない。
龍之介は、くっと息を飲んだ後、
ふーっと息を吐き、呼吸を整えてから布団の中の生き物に言った。

「・・・こーら。オレので遊ばないの」

料理の本を横に置き、布団をめくると、龍之介はポッとその顔を染めた。

「・・・じゃぁ、あたいのこと構って♪」

龍之介の上にのし掛かって布団の中から現れた悠理は、
布団の中でパジャマと下着を脱いで、一糸纏わぬ姿。
そんな姿と甘い声で誘われて、それに応えられないようでは男ではない。
自分の手の中で脈打つ龍之介の素直な生理的反応に、悠理は嬉しそうに言った。

「ふふ、龍之介のココはショージキだぞっ!」
「当たり前だろー?そっちがその気ならなぁっ・・・!」
「ひゃぁっ!」

悠理の潜り込んでいる布団の中に、龍之介も潜り込んだ。
しばらくもみ合った後、いつもの悠理の嬌声が響く。
悠理の当初の目的、ほぼ達成。

「くすぐったいってばっ!こらっ・・バカっやめっ・・・」
「・・・今更やめられるかっての!」
「・・・やぁん♪」

布団の中でじゃれ合っているうちに、
龍之介は、身体を返して、逆に悠理の上に覆い被さった。
口付けを交わしつつ、悠理は龍之介のパジャマのボタンを一つ一つ外していく。
くすぐり合うようなキスをしばらく続けた後、悠理が思い出したように言った。

「あ・・・そーだ。あたいから誘っておいてなんだけど、今日危ないかも・・・」
「んー?そっか、じゃ、つけるよ」

龍之介は悠理の頭が乗っている枕の下に手を差し入れた。
龍之介がゴムを掴んで、ふと目線を下げると、そこには悠理の胸。
強めの桜色が、まるで“食べて♪”と言わんばかりのその可愛らしい佇まい。
龍之介は、迷わず“頂きます”と、あむっと口に含んだ。

「あぁ
・・・!」

悠理の反応が可愛いのでそのまま続けざまに、
軽く歯を立てたり舌で転がしたりとそこを可愛がっていると、
悠理にほっぺたを軽くつままれた。

「ゆーい、いはいよ~(悠理、痛いよー)」
「・・・こらぁ、まだダメだってばー。ほら、ゴム貸せよ、あたいが着けてあげるから・・・」
「うー・・・(うん)」

悠理が龍之介からゴムを受け取って、2人が身体を起こすと、
悠理は龍之介のパジャマの下を脱がせ、パンツの中から先程握ったアレを取りだした。
今のそれは、完全に育っていてとても逞しい。
悠理はそれに愛おしげに声を掛けた。

「・・・ごめんな、今日は直接入れてあげられなくて」

そして、軽くそこにキスをすると、龍之介の身体がぴくりと反応した。
悠理がちらりと龍之介の顔を見上げると、僅かに頬を染め、視線を逸らした。

・・・あ、龍之介ったら感じてる。へへー、もっとしちゃえ。
りゅうのここのカタチ、なんか好きだな。すっごく可愛がってあげたくなっちゃうような・・・

悠理はそのまま、龍之介を口に含み、しゃぶりだした。

「お・・・おい、ダメだ・・・ダメだって!」

慌ててそれを制しようとする龍之介に、
悠理がつまらなそうに顔を上げた。

「・・・何でダメなんだよぉ。気持ちよくないのか?」
「いや・・・気持ちいいことはいいんだけど、何か・・・恥ずかしぃ・・・」

照れくさそうに顔を逸らす龍之介に、悠理は笑みをもらした。

「なーんだ、そーいうことか。あたいにはいっぱいいろんなコトするくせに、
相変わらず、自分がされるのには弱いんだから」

・・・でも、りゅーのすけのそーいうところが可愛くて好きなんだケド。

「ね・・・口の中にだしてもいいから、このままさせて・・・」

悠理に甘えた眸でそこまで迫られては、龍之介もダメとは言えなくなってしまった。
頬を染めて、「うん・・・」と頷いた。
悠理は、再び、龍之介のそれを口に含んだ。
悠理の唾液が、龍之介を濡らす。
龍之介は切なげな声を漏らしながら、悠理の髪の毛を撫でた。
悠理が僅かに目線を上げると、龍之介の顔が目に入った。
甘い眸で悠理を見つめながら息を乱す龍之介は悠理の大事な宝物。
その姿は、悠理の身体の奥を熱くさせた。
悠理は口の中の龍之介を更に愛おしく濡らした。

・・・好きだよ、龍之介。愛してる・・・

「あ・・・くっ・・・あぁ・・っ!ゆーりっ・・・!」
「んんっ・・・!」

悠理の口の中で、龍之介が脈打ち、それに合わせて悠理が喉を鳴らすと、
龍之介はそのまま、ベッドの上に身を倒した。
悠理は龍之介から口を離して龍之介の裸の胸に身体を寄せた。

「龍之介・・・いっぱい・・・だ」
「・・・・・・う・・ん。」

龍之介は頬を染め、まだ少し息が上がっている。
悠理は龍之介同様、一息ついている龍之介のそれを軽く弾いた。

「早く、もう一度元気になれよ♪」
「こら・・・ゆーりー・・・」

龍之介は起きあがって悠理を組み敷くと、その両脚を自分の肩に乗せた。
そして、指先で悠理の中を探ると、そこは既に、十分に潤いをたたえていた。

「やぁ・・っ・・・
!」
「こんなに濡れて、オレのこと銜えながら何考えてたんだ・・・?」
「そんなぁ・・・」
「言えないようなこと考えてたのか?」
「違ーう!龍之介のこと・・・好きって・・・愛してるって想ってただけだ・・・」
「ふぅん・・・」

龍之介は恥ずかしそうに頬を染める悠理を、嬉しそうにニヤニヤと見下ろした。

「それじゃぁ、オレも気持ちよくしてもらったお返ししないとなー・・・」
「きゃんっ!」

龍之介は、悠理の両脚の間に顔を埋め、まるで悠理のそことキスを交わすように口を付けると、
徐々に舌を差し込み、最も敏感な小さな芽を探り当てた。
熱く濡れた龍之介の舌がそこに触れるたびに、悠理の身体が震え、熱が高まる。

「ゃぁ・・・


肩の上の悠理の両脚からつま先がぴん、と張った。
龍之介はさらに両手を伸ばして、悠理の薄いが形のよい乳房を柔らかく包み、揉みしだいた。
龍之介の指の間で擦られ、乳首はすっかり硬く尖って悠理に可愛い嬌声をあげさせた。

「りゅーのすけぇっ・・・」

龍之介の舌により、悠理の中はさらにさらにその潤いを増し、
悠理の息は乱れ、その肌は汗ばんで艶を帯びてきた。
悠理は駆けめぐる甘い波に身体を震わせながら、胸の上で蠢く龍之介の手と、
両脚の間の龍之介の髪に自分の手を伸ばし触れた。
龍之介が目線を悠理にチラッと向け、悠理と目が合った。
龍之介に見られながら、悠理はさらにいやらしい声をあげた。

見えない糸がぐるぐると巻きついてあたいたちが離れないようにくっつけているみたい。
もっと、もっと巻きつけばいいのに。一ミリだって離れないように。
どうしてこんなに触れられたいんだろう。
どうしてこんなに触れていたいんだろう。
あたいはどうして、龍之介の前ではこんなに淫らになってしまうんだろう。
龍之介の前ではいつのまにかあたいはオンナになる。
龍之介に身も心も翻弄されて、悦んでる・・・。
あたいはもう、龍之介の体温がなくちゃだめだ。龍之介がいないとだめなんだ。
だめなんだだめだだめだだめだだめ・・・!

・・・このまま、あたいは龍之介に溶けちゃいたい。

「りゅう・・・もぉだめぇ・・・」

耐えきれなくなった悠理の声に、
龍之介は悠理のそこから顔を離し、再び悠理の上に乗り出すと、
悠理が潤んだせつない瞳で訴えた。

「今のよかった?」
「りゅーのすけのいじわるぅ・・・」
「いじわるか?オレ」
「いじわるだよぉ、あたいのことこんなにしてぇ・・・」
「悠理の声、ちゃんと聞いてたよ。可愛い声してた」
「ばかぁ・・・」
「ふふ、こういうときの悠理はすごく可愛いな・・・」

龍之介はそう言うと、悠理の胸をちょん、と弾いた。

「やん・・・りゅうのエッチ・・・」
「オレのエッチ、キライ?」
「・・・わかってるくせにぃ・・・・・・スキ。
りゅうのエッチも、りゅうのことも大好き・・・世界で一番大好き・・・」

龍之介は、悠理と鼻先が付きそうなぐらいに顔を近づけると、
愛おしげに優しく、まるで大事な大事な宝物に触れるように、指先で悠理のおでこから頬を撫でた。
言葉のないアイシテル。

やだ・・・そんな甘い顔で見つめられたら・・・
もっと濡れちゃうじゃないかー・・・

悠理が恥ずかしそうに龍之介を見つめ返すと、悠理の世界で一番大好きな笑みが返ってきた。
悠理がそっと目を閉じると、先程までお互いの性器と体液を味わったくちびるが触れ合った。
・・・舌を絡めあった。
2人は互いを味わい尽くそうと夢中で吸い合った。
それだけでとろけそうになる情熱的なキスに、悠理は小さくため息をついた。
そんな悠理を再び愛おしそうに見つめて龍之介は言った。

「じゃ・・・入れるよ」
「ん・・・」

龍之介は、悠理の中に自分を埋めた。
悠理は、自分の中に入ってきた龍之介の感触に、あることに気が付いた。

「あ・・・りゅうのすけ、まだ・・ゴム着けてなくない・・・?」
「あ゛、しまったすっかり忘れてた。ごめん、ちゃんと外で出すから」
「・・・ん」

龍之介は一度出した後は、かなり長く悠理を愛してくれる。
悠理を何度かいかせた後で自身は外で出すというのは実際今までにも何度かしたことはある。
だが、悠理は、それまで男らしく自分を愛してくれた龍之介が虚脱して、
悠理の身体に自分を預けてくれるのが嬉しい。
その重さと温もりがそのまま愛されている幸せを感じさせてくれるからだ。
だから、龍之介が射精した後も、しばらくは繋がっているのが好きな悠理としては、
今回は少しだけ不満の残るセックスになりそうだ。
悠理は、龍之介に身体を貫かれ霞みがかった意識の中、
自分たちがする避妊の意味を考えてみた。

・・・あれ、なんで避妊するんだっけ。
美童が口うるさく忠告してくるからしてたケド。
んーと、妊娠しちゃうからだよな。あと、ビョーキ。
でも、あたいもりゅうも、変なビョーキの心配はないもんな。浮気とかしないし。
・・・てことはやっぱ、赤ちゃんできないようにーってことか。

・・・赤ちゃんできないように・・・?
・・・なんで赤ちゃんできたら困るんだろ?
困るのはセケンテイってやつだけで、あたいは別に困らないぞ?
・・・いつかは一緒になるんだし、龍之介は子供好きだし、あたいは・・・、
・・・あたいは龍之介の赤ちゃん生みたいもん。
あたいと龍之介がふつーに愛し合って、ふつーにエッチして、
それで赤ちゃんが出来たんだったら、すっごく幸せだよな・・・。

あたいとりゅうの赤ちゃん・・・なんか照れくさい。
・・・でも、早く会ってみたいな。
きっと、すっごく可愛いんだー・・・だって、こんなに大好きな龍之介の赤ちゃんなんだもん。
りゅう、大好き・・・。だいだいだーいすきっ・・・!

悠理は龍之介の動きに身を任せ、身体に幾度も走る甘い痺れに深く酔いしれていた。
悠理の心からはすでに、もしかしたら妊娠してしまうかもしれないという不安は消え去り、
逆にその身体は更に熱を増し、更に純粋に龍之介の身体を欲した。
龍之介はそんな悠理の表情に、艶が増したのを見逃さなかった。

悠理・・・その顔・・・すごくいい。すげぇそそられる。
・・・お前がこんな顔するってこと、オレ以外誰も知らないんだよな。
悠理、ゆうり、ゆーり・・・オレの大事な悠理。
あぁ・・・もぅ・・・抱きしめすぎて壊してしまったらどうしよう・・・。
どーしてこんなに柔らかくて暖かいんだ・・・お前は。
大事な・・・大事なオレの悠理。

「はぁ・・・


龍之介の動きに敏感に反応し、
その胸の下でうっとりとした高まりの表情を見せる悠理を愛おしげに見つめながら、
そろそろ龍之介にも限界がやってきた。

「あ・・・そろそろやばいかも。ゆーり、抜くぞ」
「だめぇ・・・抜いちゃやだぁ・・・」

悠理は身体を離そうとした龍之介に両腕両脚を絡め、張り付くように抱きついた。
龍之介は抜くに抜けなくなり、困ったように言った。

「やだって・・・今日は危ないんだろ・・・?」
「いいの・・・あたいの中で出してー・・・」
「ゆーり・・・」
「あたいね・・・りゅうの赤ちゃんが欲しい・・・だから・・・」
「オレの赤ちゃん・・・?」

思いも寄らない悠理のお願いに驚きながらも、龍之介はふっと柔らかな笑みを浮かべた。

「・・・そーか、わかった。それじゃ、オレもパパになる覚悟しないとな」

そう言って龍之介は、再び自身を悠理の身体の奥へ沈め、悠理をきつく抱きしめた。
そして、愛してるとつぶやくと、悠理の中で果てた。





「・・・出来るかな、赤ちゃん」

悠理は龍之介に後ろから抱きしめられながら、そっと自分のお腹に触れた。
その手を、龍之介の手がそっと握った。

「今回出来ても出来なくても、焦ることはないさ。
オレたちが愛し合っていればいつかは必ず出来るんだから」
「・・・ん」

悠理はゆっくりと、龍之介を振り返るとそっと目を閉じた。
温かなくちびるが、優しく重なるのがわかった。





後日、申し訳なさげにやってきた月のものに、
2人は少しがっかりしたものの、龍之介のベッドの枕元から例のモノが消えたのは言うまでもない。



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