川の字、その夜
「剣菱家の川の字」“ウラ”ストーリー
楽しかった日曜日も、遊び疲れた双子の眠りと共に、ゆっくりと終盤を迎えた。
龍之介は、2人の柔らかな寝息を優しい視線で見下ろし、それぞれの頬に軽くキスをしてやると、それまで双子にせがまれて読んでいた絵本を閉じて電気を消し、そっと子供部屋のドアを閉めた。そして夫婦の寝室のドアを開けると、昼間のワンピースのままでソファの前にぺたんと座り、龍之介と双子の洗濯物をたたんでいた悠理が龍之介を迎えた。
「双子、寝た?」
「うん。もう、ぐっすり。相変わらず寝付きいいよな、あいつら。
お話聞きながら、うとうとしてきたかと思ったら、2秒だ」
龍之介は、悠理のすぐ後ろのソファに腰掛けて、一生懸命に自分の洗濯物をたたんでいる悠理の背中をほほえましく見つめた。悠理は新婚時代から、なぜか龍之介の洗濯物だけは自分でたたむと言い張り、メイドにも決して譲らずに今に至っている。おかげで今では服をたたむのだけは大の得意というわけだ。そして、手を休めることなく、背中越しに龍之介と会話する。
「ふふっ、だけど、双子も甘えん坊だよねー。
“パパにご本読んでもらわないとおねんねできないのー”なぁんて」
「ま、甘えられるうちが花ってな。いつまで甘えてくれるやら」
「あたいの予感では、多分おっきくなってもずっと甘えてると思うな、あの2人。だって、龍之介優しーんだもん。だけど・・・あんまりムリしなくていいんだぞ?それでなくても、毎日仕事が忙しいってのに。・・・や、あたいも双子と一緒に龍之介と遊んでもらえて、すっごく嬉しかったんだけどサ」
嬉しいながらも少し複雑な表情で振り返った悠理の肩に、龍之介はそっと手を置いて自分の方に引き寄せた。
「ばかだなぁ・・無理なんかしてねぇよ。オレが仕事がんばれるのは、こうやって、休みの日に悠理と双子と一緒にいられるからなんだぞ?」
悠理は龍之介の胸に引き寄せられながら、嬉しさをかみしめるようにはにかんだ。
「・・・りゅうのすけって、いいパパだな♪」
「いいパパかぁ。ちょっと違うな・・この時間からはいいダンナだ」
「・・・え?」
龍之介の視線が悠理を軽くなぞった。
途端にその目つきが、良きパパな雰囲気から、不埒な男のそれへと変貌した。
その変貌に悠理がどきりとした瞬間、龍之介のくちびるが、悠理の着ていたオレンジ色のワンピースから覗く色白な肩の曲線に触れ、悠理はたたみかけていた龍之介のパンツをはらりと落としてしまった。
「あっ・・ん、ばかぁ・・明日仕事あんだろ・・・?昨日の夜も・・今朝だってしたのにぃ・・・」
「明日は重役出勤でいいから全然ヘーキ。つか、このワンピース、サイコーにカワイイな♪」
「ホントっ?」
「あぁ。朝からどうやって脱がしてやろうかと・・・てっ!」
顔を真っ赤にして繰り出された、未だに衰えない悠理の鉄拳が龍之介を襲った。
「この、スケベっ・・・!」
しかし、このスケベは・・じゃない、このダンナはこんなことではへこたれない。
鉄拳もものともせずに、軽く引き寄せていただけの悠理を、強く抱き寄せた。
「スケベだとぉ?上等だな。惚れてる自分の奥さんにスケベで何が悪いんだよ」
わかってることでも、こうやって言葉で言われると、やはり嬉しいものである。
というわけで、あっけなく妻は陥落した。
しかし、そもそもスカートなんてものを、こんなに頻繁に悠理が着るようになったこと自体、龍之介にいつまでも女として見て欲しいという、純粋乙女な気持ちが理由なのだから、まぁ、目的は立派に達していると言えよう。・・・そうなると、陥落したのはダンナの方か?
龍之介はおとなしくなった悠理を軽々と抱きあげると、ソファからベッドへと場所を移した。
そのまま膝に乗せて、首の後ろで結ばれたワンピースの肩紐を楽しそうにするりとほどくと、その胸元がふわりと弛む。そこからワンピースのオレンジを淡くしたような色のチェックのストラップレスブラが覗く。
「これって、下もお揃いとか?」
「・・・ん」
「~♪♪♪」
後のお楽しみが増えたところで、鼻歌混じりに龍之介は指先でくいっとブラを上に引っ張る。すると、なんとも可愛いらしくて桃色の乳首が、ブラとワンピースの間からぷるんと現れる。
「んー、いつ見ても美味そうだな、ココは」
「や・・だぁ」
恥ずかしそうに身体を捻る悠理の頬とくちびるに軽くキスをしながら、指先でその桃色を優しく摘んだ。悠理の身体がぴくんと跳ねる。
「あぁ・・ん・・りゅぅうー」
「そんなにイイか?ココ・・・」
龍之介は、次第にかたくしこり始めるその可愛らしい突起を、さらに優しく擦りながら、もう片方を口に含んだ。舌先で悠理の感じる場所を弾いて吸い付く。
「やぁ・・ん・・・」
悠理の手が、龍之介の髪をまさぐる。
そして、ただ膝に乗せられ抱かれていただけの悠理は、ワンピースから覗くその脚を、次第に龍之介の腰に絡みつけ、微かにもどかしげに腰を揺らし始めた。おそらく無意識ではあろうが、悠理のその気を感じ取って、龍之介は乳首を少し強めに吸った。
「あ・・っ・・あはぁんっ!」
おそらく感じて潤んでいるであろう妻の、その双眸が見たくて、龍之介は顔を上げた。
「りゅ・・う・・・?」
蕩けそうなその甘い表情が自分の名を口にする。
その花弁のようなくちびるがたまらなく愛しくて、顔を寄せた。
キスをされるのがわかったのか、悠理も龍之介に応えるように目を閉じた。
ゆっくりと触れ合う、くちびるとくちびる。
濡れた熱を分け合いながら、2人は口づけを交わす。
「ん・・・ぁ・・んむぅ・・・」
キスをしながらも、尖った乳首を中心に龍之介の掌が悠理の胸のふくらみをやわやわと包み込む。双子を生んだ直後は、悠理史上、最大の大きさを誇った乳房も、数年後の今では再びささやかなふくらみへと戻ってしまった。つかの間の悠理の巨乳時期もそのオプション共々一通り楽しんだ龍之介だったが、それでもどちらかというとやはり馴染んだサイズの方がいいらしく、こんな風にいつもいっぱいの愛情を込めてこの小振りなふくらみを可愛がる。
触れ合わせたくちびると絡み合わせた舌をほどくと、ゆっくりと開いた悠理の双眸はさらに蕩けそうに潤んで、龍之介を見つめる。その視線は何とも艶っぽく、龍之介の欲情を強く刺激する。
人の話によると、普通男というものは、子供が生まれた後は、妻は子供の母親としての存在でしかなく、もう女として見ることができなくなるものなのだそうだ。
しかし、龍之介にはそれが不思議だ。
悠理は、双子を生んでからの方が色気がぐんと増したように思えるし、さらに言えば、可愛いくて、愛しくて、悠理以外の女なんか、まったく眼中に入らない。
グラビアアイドルも、ハリウッド女優も、腕の中の愛妻に比べたら全然目じゃない。
そこまで思ってから、龍之介は、改めて自分が悠理にべた惚れであると実感して、ちょっと笑った。うっとりとした悠理の顔が、少し不思議そうにこちらを伺う。
「・・・ゆーり」
「・・・なぁに?」
「愛してんぞ」
「あたいもぉ・・・」
龍之介は、自分に身体を預けるように縋ってくる悠理に再びキスを降らしながら、めくれたワンピースからかなり顕わに覗いているその股に手を這わす。
しっとりとしたその肌は吸い付くように龍之介の手を迎える。
そっとワンピースの裾に手を忍ばせて、ブラとお揃いだというショーツの中心をなぞった。
指先にわずかに湿った感触。さらに指を滑らせるとその感触が強くなる。
悠理の眉がかすかにゆがみ、絶え絶えに吐息を漏らした。
「あ・・ぁ・・ぃゃぁ・・ぁん・・・」
可愛らしくていやらしい、その嬌声に、龍之介は堪えきれずに、悠理をベッドに仰向けにさせて、ワンピースの裾をめくった。現れたチェックのショーツの、それまで自分が弄っていた部分は、じんわりと濡れてその奥をうっすらと透かしている。見ただけではっきりわかるぐらいに溢れてるそこに、龍之介はおもむろに顔を埋めた。
「あんッ!ばか・・やぁんッ!」
ショーツの上から舌で悠理のカタチをなぞると、そこはさらに溢れてくる。
もっとも敏感な部分を探って、ちゅうっと強めに吸うと、悠理の身体が瞬間ぴくんと震えて、次の瞬間に溶けたように力が抜けていった。
「悠理、反対向いて」
龍之介は悠理の身体を転がしてうつぶせにさせた。
「え・・ぇ・・後ろからぁ・・・?」
「じゃないと、ワンピース、しわになっちゃうだろ?」
「着たまましなきゃいーんじゃん・・・」
「だからさぁ、このワンピースが悠理にむちゃくちゃ似合ってるから、このままでしたいんだってば」
「・・・やっぱスケベだ」
悠理はぼそっと呟いた。
「ん?なんか言ったか?」
ちゃんと聞こえていたくせに、とぼけた振りをして龍之介は悠理の首筋に口づけしながら、最早その役割を果たしてはいないブラのホックをパツンと外して抜き取り、さらに悠理の乳首を軽く摘んだ。
「やぁぁ・・ん、言ってなぁ・・いぃ」
「悠理、こっち顔向けて」
悠理は、ベッドに両手を突いたまま、ぽわんとした表情で龍之介の方に向いた。
途端にくちびるを攫われる。
「ん・・っ・・んぅ」
キスに悠理が気を取られているうちに、龍之介は悠理のショーツをするりと脱がし、さらに指先を潤んだ悠理の中へと沈めた。
「あっ・・ぁっ・・や・・ぁだ・・ぁん・・もぉ・・っ・・・りゅ・・の・・いじわ・・るぅぅ」
「いじわる?いじわるなんかしてねぇだろ・・・?こんなに可愛がってンのに・・・」
龍之介は悠理に沈めた指をゆっくりと抜き差ししながら、乳首を弄っていた方の手で悠理をぎゅっと抱き締め、後ろから耳たぶを甘咬みした。
「だ・・だぁ・・ってぇ・・・あた・・いだって・・りゅぅの・・こと、ぎゅうって・・したいのにぃ~」
「・・・だったら、後でいいだけぎゅうってしてくれ」
「じゃ・・ぁ・・は・・やく・・きて・・・」
「ん、先に一回イかせてからな・・・」
龍之介は指を動かしながら悠理の最も敏感な部分を掠めた。
悠理の腰が悶えるように震える。そして、半分泣きそうな顔で龍之介に訴えた。
「や・・っは・・ぁん・・・イク・・のはさ・・っき・・イッたのぉっ・・・だか・・ら・・はや・・くぅ」
「さっきって?」
「さっき・・ぱんつの・・うえから・・・」
「あー、あのときかぁー」
ニヤリとした不敵な笑みと、白々しい返事が返ってきた。
「あぁ・・もぉっ・・わかってたんじゃないかぁっ・・・」
「んー、ごめ・・んっ!」
「はぅ・・ん・・っ・・・」
すでに準備万端整っていた龍之介のそれにいきなり突かれ、悠理はまたもや、自分が龍之介に焦らされてからかわれていたのだと気づいた。それでも、それに抗議する余力など今はもう微塵ほどもない。ゆっくりとしたストロークが、身体の最奥を突き上げる。
そのたびにあられもない声を上げてしまう。身体からはもはや吐息しか出ず、熱が、まるで燃えるような熱が、悠理の身体の中心を貫いているようだった。
「なぁ・・・スケベなのってオレだけ?」
「ばかぁ・・・」
「ゆうりもオレとするの好きだろ?」
「ば・・か・・ぁ・・・」
「・・・すっげぇ締まってるんだけど。キモチイイ」
「ば・・かぁ・・あぁん」
「愛してる・・・」
「ばっ・・・」
耳の裏に響く龍之介の低い囁きと、与えられる衝撃から生まれる甘美な瞬間に、悠理はもう、何も考えられなくなっていた。
「あ・・あ・・あぁ・・あ・・りゅう・・もぉ・・だめ・・ぇ!イッちゃう・・・ッ!」
龍之介の激しさが増した突きに、全身を包み込むような快楽の波に身体を委ねると、悠理の意識は真っ白になって、そのままふわりと気を失った。
悠理がぼんやりとしながらもその意識を徐々に取り戻していると、ちょうど龍之介に、お腹の辺りに寄ってしまっていたワンピースを丁寧に脱がされているところだった。
「・・・あー、やっぱちょっとしわになっちゃったな」
呟くようにそう言ってから、龍之介は悠理が目覚めたのに気づくと、悪戯をたしなめたときの双子によく似た顔をして、悠理の頭を優しく撫でた。
「ごめん、悠理が可愛いから、つい調子に乗ってしまった。」
悠理は何も言わず、裸のまま龍之介に抱きついた。
「・・・いいの。あたいもすっごく気持ちよかったから・・・」
裸の身体同士の感触は暖かい。ましてや自分が最も愛する者の感触とくれば、さらに安心感をもたらしてくれる。とは言うものの、この2人が知ってる裸の感触は、今触れ合っている互いのものだけなのだが。
「りゅう~ッ!」
「んー?」
「好きッ!」
「ばぁ~か・・・♪」
「ふふっ、照れてるぅ~」
「のわっ苦しいっ、そんなに抱き締めんなっ」
「後でいいだけぎゅーってしろって言っただろー!?」
「少しは加減しろ、加減」
「んじゃ、ちゅーしてっ♪」
「んっ♪」
抱き合ったまま2人がくちびるをいくつも重ねていると、性懲りもなく悠理の身体をノックするいつものあいつ。
「りゅう・・・元気になってる・・よ?」
「んじゃ・・二回戦目といくか♪」
「・・・ぁあんっ♪」
翌日、すっかり充電して元気いっぱいのダンナさんは、また一週間バリバリとお仕事に精を出すのであった。さて、奥さんの方はと言うと、肌を艶々とさせつつ、
・・・早く、また週末来ないかなぁ~。
双子と遊びながら、そんなことをぼんやりと考えていましたとさ。
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ただあのオレンジのワンピースを脱がせたかっただけなんだ・・・。
つか、あれ着せたまま後ろからってのを想像したらもう・・・指が勝手にキーボードを。
それにしても、双子が“寝れないのー”なんて乱入しなくてよかったな。
勢いで書いたので、かなりむちゃくちゃだなぁ。
最後の方なんか、かなり適当。
結婚して5~6年くらい経ってる夫婦なんだから、もっとしっぽりと・・・行かないんだね、この2人は。
相変わらず、いちゃいちゃバカップル。
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