ナチュラル



天気はすっごくいいけど、特に何の予定もない日曜日。
あたいは、珍しく日曜に休みがもらえた龍之介の部屋に遊びに来て、一人で勝手にテレビゲームに興じている。
龍之介はというと、その後ろのソファに寝転がりながら、
料理の本などを読んで、休みだってのに新しいレシピの研究に余念が無い。
こんなふうに、あたいと龍之介は2人とも全然別なことをしているのだが、
同じ部屋にいることは、2人にとってすごく自然なことだ。

・・・とは言うものの、たまにはじゃれ合うのも自然なことだよな?

ゲームに飽きたあたいが、龍之介にちょっかいを出しはじめるのも自然な成り行きってヤツ。
早速、ソファに投げ出されている、龍之介の無防備な裸足の足の裏があたいの視界に入ってきた。

「!」

あたいの気配を感じたのか、龍之介が気づいたときにはもう遅い。
あたいの手は、素早く龍之介の足の裏を掴んで、くすぐっていた。
ふふっ、ここは、あたいしか知らない龍之介の弱点なんだ~!!!

「やっ!?ちょっ!?こ~ら!やめろって~!くすぐってぇだろ~!」

いきなりのあたいの攻撃に、さっそく、龍之介はソファの上でのた打ち回ってる。
だけど、あたいは絶対に龍之介の足を離さないで、足の裏をまだまだ、こちょこちょこちょこちょ。
こういう時って、あたいは結構小悪魔だよなぁ♪

「やだー、やめな~い!」
「頼むぅ~、お願いだからやめてくれ・・・あ~もぅ・・だめ」

あたいに存分にいじめられて、龍之介はすっかりソファの上でくったりとしている。
そんな龍之介が可愛くて、あたいは甘えた声で大好きな名前を呼んだ。

「うふふ♪ね~ぇ、りゅうのすけー?」
「もっ・・・もぉ、くすぐんねぇだろうなぁ?」

・・・あ、なんかあたいのこと、警戒してるぅ。そんなつもりじゃなかったのになぁ。
だけど、この龍之介の唯一の弱点が足の裏なんてねぇ?えへへ。
あたいがくすくす笑ってると、「こら・・・わらうな」なんてぶっきらぼうに言って子供みたいににらんでる。
龍之介がちょっとでも睨みをきかせたら、どんなに恐い顔したオニイサンも一発でヘコヘコしちゃうんだ。
だけど、あたいには効かないの~!そんなの、わかってるだろ?
あたいがじぃっと、龍之介を見つめると、そのふくれた口元はすぐに緩んだ。
そーそー、そっちの顔の方が断然カワイイぞ♪





「もぉ、しないってー。ところで、おいしそうな料理見つかったー?」
「んー、まぁな。一緒に見るか?」
「うんっ!」
「んじゃ、ここ、おいで」

龍之介は、本を持ってソファから起きあがると、自分の膝をぽんぽんと叩いた。
ここに座れという意味だ。言われるままに、あたいはその指定席に座る。
龍之介はあたいを後ろから抱えるようにして、その前で本を開いた。
だけど、本の中にはあたいが想像していたような、色鮮やかな料理の写真は一つも無い。
載っているのは料理の名前と、その材料の分量、作り方ぐらいだ。

「なにこれー?料理の写真、いっこも載ってないじゃん!」
「当ったり前だろ?分量と作り方が載ってるだけで十分。それだって一つの目安にしか過ぎないんだし」
「でも、写真ある方がどんな料理かなーとか、すぐわかるんじゃないのか?」
「オレぐらいになると、写真無くても、
どんな風に仕上がるかとか、どんな味になるかっていう、大体の予想がつくようになるんだよ」
「そーいうもんなのか?すごーいっ!」
「それでも、このレシピどおりに作ってみるとするだろ?20回作って、大体20回とも微妙に味が違う」
「えー?なんでだよー?レシピどおりに作ってるんだろ?」
「レシピはレシピさ。大事なのはレシピに書いてないこと。
例えば、材料の良し悪し、料理を作る環境、そして、料理人の体調や好み。
そんなことで変わってくるんだよ。でも、21回目ぐらいでやっと自分の味になるんだ」
「ふぅん・・・」

料理の話をするときの龍之介はいつも楽しそうだ。
あたいはちょっとだけ妬ける。だって、料理は龍之介のもう一人の恋人。
人間相手じゃないのが、いーんだか悪いんだか。
・・・ま、悪くはないか。つまりは、龍之介の人間の恋人はあたいだけ、ってコトなんだし♪
仕事で作る以外の料理は、いっつも、あたいの胃袋の中だもんな!
とりあえず、あたいは、本の中の料理の名前を一つ読み上げてみた。

「・・・てりーぬどふれーずあんじれ。・・・?りゅう、てりーぬって何?」
「テリーヌか?ほら、フランス料理のコースの前菜でよく出てくるだろ。
魚介やフォアグラとか、野菜なんか入れて固めた冷製のオードブルのことだな」
「あー!!あれ、あたい大好きっ!でも、いつもちょっとしか出てこないんだ。あたいはもっと食べたいのに~!」
「そらまぁ、前菜だからな。客がテリーヌだけで腹いっぱいになったら、料理人が厨房で泣いちまう」
「そっかぁ・・・」

あたいのがっかりした顔が後ろからでもわかるのか、
龍之介は、くすっと笑って、あたいの耳朶をくちびるで軽く挟むように、キスをしてきた。

「それじゃぁ、今度オレが悠理がいらないって言うぐらいでっかいテリーヌ作ろかな」
「ほんとっ?」
「ほんと。ふふっ」

龍之介は本をあたいに持たせると、後ろから抱きしめてきた。
こんな風にギュッて背中から抱っこされると、暖かくてすごく気持ちイイ。

「他には何が食べたい?食べたい料理のレシピ読んでみろよ。
そしたら、オレが何でも作ってやっから」
「やったっ!じゃぁねぇ、んーっと・・・」

・・・まったく。
つくづく、あたいの食い意地ってヤツはロマンチックじゃないよな。
こんな風に、好きな男に抱っこされてるってのにさ。
だけど、しょうがないだろ?龍之介の料理はそれだけおいしいんだから。
あたいは本の中から、美味しそうに思えるレシピを探し始めた。

・・・でも、やっぱりレシピだけじゃ、よくわかんないや。

「ねぇ・・・ふぇとぅちーねのごるごんぞーらそーすってどんな料理?」
「フェトゥチーネってのは、きしめんに似たエッグパスタのこと。手打ちで作るとすげぇ美味いんだよな~。
ゴルゴンゾーラはイタリアのブルーチーズ。少しクセが強いけど、慣れるとやめられなくなる」
「・・・な、なんか、すごくおいしそぉだなぁ・・・」





龍之介の料理の説明を聞いていると、なんだかすごくお腹が空いてきそうだ。
だがあたいは、ふと、背中越しの龍之介の悪戯っ気に気がついた。
背中からあたいを抱きしめている龍之介の両手は、
今、あたいの着ているブラウススカートのボタンを外し、その隙間からもぐりこんで悪さをしている。

・・・あたいに本を持たせたのは、そぉいう目的だったのかっ!?

「りゅう・・ったらぁ・・・」
「ほら、次は?何が食べたい?」

あたいが気づいた途端、龍之介はさらに大胆にあたいのことを抱きしめて、耳朶を軽く噛んできた。
服の下の手は、ブラジャーの布の上からあたいの弱い部分を間接的に擦り上げてくる。
髪の毛の中を探って、うなじから首筋にかけてのキスも、半分本気が入ってる。
あたいは、もう、本を持っているのがやっと。

だめ・・・だめだよ。そんなことしたら・・あたいは・・おかしくなっちゃう・・・。

「ぁ・・っ、ぃゃぁん・・・だめぇ」
「そんな可愛い声出して、だめってことないだろ?」
「ばかぁ・・・ダメだったらダメなんだー」

あたいはやっとのことで、身体をまさぐる龍之介の手を止めた。

「えー・・・なんで?」
「だって・・こんな・・ちょっと触られただけでヘンになっちゃうなんて、
・・・なんかすごくエッチな女みたいで・・・やだ」

龍之介にいろんなコトされるの嬉しいけど、
・・・こんな簡単に身体が準備OKになっちゃうなんて、なんかすっごく恥ずかしいんだもん。





「・・・悠理、本置いて、ちょっとこっち向きなさい」

龍之介の声がどこか、お説教っぽいので、
あたいは乱れた格好なれど、ちょっとかしこまった感じで、龍之介の膝の上で向きを換えた。
ソファの後ろの窓から午後の明るい日差しが龍之介の髪を透かす。
ダークアッシュの髪は、青みがかった銀色に輝いていてすごく綺麗だ。
その髪の毛の色と同じ色の双眸の真面目な顔で、龍之介はあたいのことを見つめてきた。
あまりに真剣な眼差しだから、あたいは少しドキドキしてしまう。

「・・・どしたの?」
「悠理は、オレのこと好きなんだよな?」

いきなりの龍之介の質問に、あたいは恥らうように身を捩った。

・・・どぉして、今そんなこと聞くんだよー?

「なぁ・・どうなんだ?」
「なんだよ、いきなりー。そんなの当たり前だろぉ・・・好き・・に決まってる」
「・・・だったら」

あたいは龍之介に、ぐいっと身体を引き寄せられ、くちびるを重ねられた。
そして重ねられたくちびるから、熱い舌をねじ込まれ、
あたいは龍之介の服をぎゅっと掴みながら、抜けるような吐息を漏らした。

「・・・んっ・・
んんんふ・・・」

燃えるような激しいキスは、それが始まった瞬間と同じように唐突に終わった。
すんなりと解放されてしまったあたいのくちびるは、どこか寂しい。

・・・どうして?どうしてやめちゃうんだ?

あたいは訴えるような視線を、龍之介に送った。

「・・・オレに触られて、悠理がヘンになるのは、悠理がオレに惚れてるからで、
それで悠理がエッチになるんなら、別にそれでいいだろ。
・・・オレだって、悠理に惚れてるからいろいろするんであって・・・」

俯き加減でつぶやくように、言葉の語尾がちょっと口ごもった。
少し長めの前髪の隙間から、照れくさそうな眸が見える。

あーもぅ、龍之介大好きっ!!!

あたいの中にあった変なわだかまりは、あっという間にどっか遠くに吹き飛んでいってしまった。
あたいは有無を言わさず龍之介の頬を両手で挟んだ。
龍之介の顔が、急に幼く見えて、さらに愛しく思える。

「それじゃぁ、あたいが龍之介にいろいろしてもいいってことだよな?
あたいも、龍之介に惚れてるんだもん!」
「へ?」
「さっきのキスじゃ全然足りないよ・・・」

あたいが龍之介にキスをすると、触れている龍之介の両頬が少し温かくなる。
こんな風になると、龍之介は、相変わらず照れ屋だ。
そんでもって、むちゃくちゃ可愛いーったらない♪
あたいが面白がって何度も何度も、小鳥がついばむようなキスを繰り返していると、
龍之介の両腕が、あたいの身体を再び抱き締めた。きつく、きつく、きつーく。

「・・・そんなに、オレのこと照れさせて楽しーのかよ?」
「楽しーよ・・・?こうやって、ぎゅーーって抱き締めてくれるから・・・」

あたいは龍之介の頬にあてていた両手をその肩に回すと、あたいもきつく龍之介に抱きついた。
2人の身体に隙間がなくなるぐらいに、抱き締め合ってから、あたいたちは視線を絡ませた。
今度はどちらからするでもなく、いや、どちらも十分その気の熱く甘い口付け。
だけど、またあたいの身体に優しく触れてくれると思った龍之介の手はまったく動かない。
それどころか、隙間が無いほどに触れ合った身体をすんなりと離されてしまった。





「・・・りゅう?」

あたいは少し困った顔で龍之介を見上げた。

「・・・さっき、ダメって言われたからな」

えー?なんで~っ?
・・・それは、さっきの、話の流れで・・・お互い好きなんだからいいんだよね?
っていうことになったんじゃないのかー?

「・・・もぉ、ダメじゃない・・んだけど・・・」
「てことは、悠理はして欲しいのか?オレにそーいうコト」

あたいの戸惑う表情を、真面目な顔で見つめていた龍之介の右の口角がくいっと上がった。
それで、あたいはすべてを悟った。

・・・あ、あたいのこと、からかってるーっ!!!
きっと、さっき、あたいが散々足をくすぐっていじめたから、そのお返しなんだー!

こういうときの龍之介はものすごく意地悪だ。
たぶん、あたいがいっぱいおねだりするまで、何もしてくれない。
あたいも対抗して「だったらしなくてもいいよーだ」と強がることができればいいのだが、
そんなこともできないぐらい、あたいの身体の奥深くが龍之介を欲して疼いている。
さっきのキスはそれぐらい効き目抜群だったんだもん・・・。
あたいは観念して、消え入りそうな小さな声でささやいた。

「・・・して欲しい」
「何を?」
「何をってー・・・・・・・・・・・・・・・
エッチなこと・・・」
「んー?聞こえなかった。もっかい言って」

龍之介は嬉しそうに口元を緩めている。
あたいは、もう一度小さい声で、でも今度はちゃんと聞こえるように、龍之介の耳元で同じことを言った。
あたいにこーゆうこと言わせて喜んでるなんて、
龍之介って・・・やっぱりエッチだ。言ってるあたいもあたいだけど。

「なるほどなぁ・・・じゃ、どれぐらいすればいい?」

・・・もぅ、りゅうなんか知らないぞっ。
だけど、あたいの口はとても正直。

「・・・いっぱい。」

あたいの両頬はきっとさっきの龍之介よりも真っ赤だ。
これはもしかしたら、足をくすぐった仕返しと言うよりは、さっきのキスの仕返しなのかー?





「もぉ~・・・りゅうのイジワル~!!!」

あたいが恥ずかしさで、どうしようもなくなると、
龍之介の大きな手が、あたいの火照る右頬をそっと撫で、くちびるが左頬を濡らした。
あったかくって優しいキス。

「ごめんな。オレの意地悪も強がりだ。意地悪なこと言いながら、
さっきからずっと悠理のこと抱き締めたくてしょうがないなんて、どうしようもねぇよな・・・」
「りゅうぅ~・・・」

どんなに意地悪をしてきても、結局最後には優しくしてくれるから、好きぃ・・・♪
あ~ぁ、何かあたい、龍之介にメロメロにされてないか?
こんな状態のあたい、普段のあたいを知ってるヤツら、
例えば倶楽部の連中だってきっと一ミリも想像できないだろうな。
こんなあたいを知ってるのは、龍之介ひとりだけなんだから。

龍之介は、膝に乗るあたいをぎゅーっと抱き締めてから、ゆっくりとソファの柔らかなクッションの上に横たえさせ、
あたいがブラウススカートの下にはいてた膝丈のスパッツに手をかけ、するりと脱がせてしまった。
スパッツを脱がされると、着ていたスカートが案外ミニだったことに気がついた。
スポーティな格好だったはずが、素足だとなんとなく心もとない感じ。
その顕わにされた両脚は、龍之介の腰を挟むようにして左右に開かれた。
降るようなキスをいくつもされながら、ブラウススカートのボタンを、下の方から一つずつ外され、
それがすべて外れると、ブラのフロントホックもいつのまにか外れてて、
あたいのおっぱいが小さいながらも、ツンと上を向いて覗いてる。
さっき少しだけ触られたから・・・なんとなく敏感になってる感じ。
今、ちょっとでも触られたら、あたいきっとすぐにエッチな声出ちゃうな・・・。
そんなことを思っていたら、龍之介の手が、あたいが服を脱ぎやすいように、背中を少し持ち上げた。
そしたら偶然、脱げかけのブラがあたいのおっぱいの先を擦って、
当然、ソコが感じやすくなってるあたいはヘンな声を出してしまった。

「・・・ぁんっ」

もちろん、龍之介はまだ何もしていないから、「?」って顔してる。
でも、すぐに何があたいにそうさせたのかがわかったみたいで、面白そうにくすっと笑った。

「・・・ここか?」

そして、あたいが頷くのも待たないで、右の親指でそこをちょん、と弾いた。

「やぁ・・ん・・」

あたいが耐え切れずに身体を捩ると、同じ場所に龍之介のくちびるが触れてきた。
軽く触れるだけの口付けなのに、あたいの身体はぴくんと震える。
再び、龍之介があたいの顔を見る。

「・・・オレが今からすることに、ちゃーんと素直に反応しろよ?」
「いつだって・・・あたいは素直だろー?」
「ふふ。そーだな」
「ねぇ・・はやくぅ・・・」
「・・・ん」





再びあたいのおっぱいに触れた龍之介のくちびるの間から、熱い舌先がちろちろとねぶってくる。
そして、もう片方のふくらみを掌で包んで、優しく揉み解してる。

「・・・っあ・・や・・ぁん・・・あぁん」

あたいは龍之介の頭を抱き締める。
日本人にしては不思議な色をしてるその髪の毛は柔らかくて、触ってるとすごーく気持ちいい。
ちょうど、タマとフクを抱っこして撫でてるような感じ。
あたいが龍之介の頭をなでなでしてると、じろっとこっちを見てきた。

「こら・・・人のこと、猫みたいに撫でてんなよ」
「やだ。」
「やだってか。」
「だってー、りゅうのこと撫でてんの気持ちイイんだもん」
「んじゃ、そんなコト言ってらんねぇようにしてやる・・・」

龍之介はあたいのおっぱいにさっきよりも強めに吸い付きながら、あたいの両脚の間に指先を添わせた。
あたいのソコに侵入したその指は、容赦無くあたいをぐちょぐちょとかき混ぜる。
そして、ソコに隠れてた、ぷっくりした小さなあの部分をくいっとつまんだ。
そうされると、あたいは龍之介に何も抗えなくて、
あたいは洪水をおこしたように溢れていく。

「・・・あん・・っ・・あはぁ・・んっ」

あたいの声と同時に、あたいのソコは簡単にエッチな音をたてた。
龍之介は嬉しそうに、にーっと笑みを浮かべてる。

「悠理ぃ・・・いつからこんなになってたんだ?」
「りゅうのばかぁ・・・知らないー・・・」

指は少しだけあたいの中から外へ戻っていったと思ったら、さらにあたいの奥深くに沈められた。
そんな優しい指先に玩具おもちゃにされて、あたいはなおもエッチな声を出しながら、腰を揺らした。
そしてワケがわかんないうちに、あたいは龍之介を、すごくすごく欲しがっていた。





「・・・い・・やぁ・・もぉ・・焦らさ・・ないで・・・りゅうのこと・・挿入れてー・・・」
「・・・やだ。もっともっとオレのこと、欲しがるまでダメ」
「やぁー・・いやぁ・・・ん」

すっかり裸に剥かれて、あられもない声を出してるあたい。
あたいを玩んでるりゅうは、上半身すらほとんど脱いでないってのに。

あたいは自分の脚を龍之介に強く絡めながら、涼しい顔を見せている龍之介とは裏腹に、
硬く屹立しているであることを願いながら、その身体の中心に手を伸ばした。
願った通り、そこはズボンの上からでもわかるぐらいすごく硬くなってて、
あたいは、自分から触ったくせに、なんだかちょっと恥ずかしくなった。
あたいの手が、少し緊張気味に自分のそれに触れているのを見て、龍之介は言った。

「・・・これ、お前がそうさせてるってわかってるか?」
「・・・あ・・あたいが・・そうさせ・・てるんだ・・ったら・・・それはあっ・・あたいのだ・・・」
「なるほど。そーかもな」

龍之介は、あたいをさらに焦らすように、ゆっくりと片手でベルトを緩める。
もう片方の手はまだあたいの中でうごめいてて、
その動きに、あたいが我慢できずにくねくねと腰を揺らす様を、りゅうは楽しそうに見てる。

・・・意地悪はまだ続いてるんだ。

あたいはさらに溢れて乱れて、淫らに龍之介を欲して叫んだ。

「やぁ・・・っ!りゅ・・りゅう・・っ・・・来て・・・来てくんなきゃ・・・やー・・っ・・・!」

何となく、眼の辺りがじわっと熱くなって、ふと、龍之介と視線が深く絡んだような気がした。
次の瞬間、あたいの泥濘ぬかるみは熱くて硬い龍之介のそれに貫かれていた。
そして、やっとあたいの届くところに、あたいの大好きな男の肩があって、
あたいはそこに両腕を回した。

「・・・あせった。」
「・・・ど・・ぉして?」
「悠理がオレのこと、すげぇうるうるしたで見るから。
・・・泣かすかと思った。ゴメンな?」

龍之介のささやくような声には、もう、意地悪な感じはどこにもなくて、
すごく優しく、心地よく、あたいの耳元をくすぐった。
だから、あたいも同じぐらい優しくささやいた。

「りゅう・・・大好きぃ」

寄り添った頬が急激に熱を発するのを感じて、あたいは嬉しくなった。
これはあたいからのお返しだ。もちろん意地悪の。
そしてもう一言。

「・・・ね。動いて」
「・・・ん」

ゆっくりとあたいの中の龍之介が動き出して、あたいの奥にずん、とあたる瞬間、
あたいはあたいの中の龍之介をきゅっと締め付ける。
2人の体温がふわーっと融けていく。
この感じ、すっごく好きだ♪





汗の滲んだ熱い肌。じっとあたいのことを見つめる両目。少し荒い呼吸をするくちびる。
あたいに触る大きな手、抱き締める腕。
あたいのことを抱いてるときの龍之介は、すごく凛々しい。
普段はちょっととぼけた、人畜無害な凄腕コックさんのくせに、
凛々しくて、逞しくて・・・エッチで、可愛くて・・・キスが上手だ。

・・・なんか、またキスされたくなったな。

あたいは、龍之介の顔を見つめて、ちょっとだけ口を開いて舌の先を見せる。
エッチの最中の、キスしてっていう合図。
龍之介はちゃんと、合図を見逃さないでくちびるを重ねてくれた。

・・・あれ?でも、舌が入ってこないぞ?もっとちゅーっ!てして欲しいのに・・・。
いーや、あたいから挿れちゃえ。

あたいが舌で龍之介のくちびるを割ると、まるでそれを待ち構えていたように、龍之介の舌につかまってしまった。
あ・・・りゅうったら、もしかしてあたいに自分から舌を挿れさせるために?

ん・・ん
ん。

龍之介のちょっと薄めの舌があたいの舌を捕らえて離さない。
あたいはというと、もぉ・・・よだれだらけ。
キスの最中も龍之介はあたいの中での動きをやめないし・・・あたい自分の舌、噛んじゃいそーだよ・・・。
やっと解放されて、舌を自分の口に戻すと、今度は龍之介のが追ってきた。
龍之介の舌は、好奇心旺盛な探究者のように、あたいの口の中を探る。
あたいのくちびるを舐めて、歯をなぞり、舌を突付いて絡めて、唾液を吸う。
その感触はすごく気持ち良くて、あたいはうっとりとして、龍之介の髪をまさぐる。
龍之介のくちびると舌があたいの口からゆっくりと離れ、
少し閉じていた目を開けると、龍之介と目が合って、2人とも同時にくすっと笑った。
だって、混ざり合ってどっちのかわかんない唾液が、お互いのくちびるをつないでるから。

「あ~ぁ・・あたいよだれだらけ」
「・・・ん、大丈夫。オレが舐めとくから」

そう言うと、龍之介は、あたいのよだれだらけの口の周りを、まるで猫みたいに、ぺろぺろと舐め始めた。

「やだぁ・・・くすぐったいよぉ」
「悠理がオレのこと、猫みたいに撫でるからだぞ?
だから、オレは今、猫」

ヘンな理屈ぅ・・・そりゃ、猫みたいに撫でてたけどー。
それに、猫に舐められるのは慣れてるけど、こんなにいろんなとこ舐めてくるエッチな猫、知らないぞ・・・。





りゅうの舌は、あたいの首筋を舐めたかと思うとさらに下に下がり、またもやあたいのおっぱいに到達した。
あたいのおっぱいは、さんざんりゅうにもみもみされて、乳房はうっすらと薔薇色に、
乳首はつんととんがって、小さなサイズなりに自己主張してる。
我ながら、龍之介の食欲(性欲?)をそそるには十分過ぎるくらいにエッチぃかも・・・。

思った通り、龍之介はあたいの乳首を口に含み、舌の先っぽで、ぺろぺろと舐め始めた。
今は、焦らそうとか、そういう気は全然無いらしくて、あたいの感じるところを全身でガンガンと突いてる感じ。
あ・・ぁぁん・・・やだ・・あたい・・すっごく感じてる・・・。

「りゅ、りゅう・・・猫はそんなトコ舐めない~!」
「そーんなこと言ったら、猫はこんなカッコでだってセックスしねぇし」
「そ・・そぉだけどぉ・・あ・・あぁん・・・りゅぅう~!」

龍之介はあたいの乳首をちゅっと吸った。
それに呼応するように、龍之介で満たされてるあたいのアソコはぎゅっと、
いつも以上に龍之介のアレを締め付けたらしい。ちょっとだけ、りゅうの顔が艶っぽくゆがんだ。

「・・・っ・・くぅ。」
「・・・りゅ・・う?」
「や・・ばい。悠理、お前、良すぎ・・・無茶苦茶イイ」

無茶苦茶イイ・・なんて、そんなコト言われて、あたいどんな顔すればいーんだろ?
・・・でも、嬉しいや。
あたいだけ気持ちイイんじゃなくて、龍之介も気持ちイイってわかるの、すっごく嬉しい♪

あたいの身体は、それまで以上に熱く火照り、あたいのことをそんな風にさせてる龍之介が、
誰よりも何よりも、愛しくて堪らなかった。

「・・・りゅう」
「・・・ん?イキそう?」
「うぅん・・イクのはもぅ・・何度も・・・。今・・もイキそうだけど・・・だから・・りゅうも・・一緒が・・・い・・ぃ・・・」
「・・・そ・・っか、よかった・・・実はオレも、もう今、かなりギリギリ・・・」

龍之介はあたいの膝裏を、あたいは龍之介の肩をそれぞれ抱えて、しっかりと絡み合った。
爆発寸前で破裂しそうなぐらいにカチカチの龍之介のそれが、最後のスパートをかけるように、
ぐちょぐちょに濡れたあたいの中を、激しく突いては引き、引いては突く。
あたいは身体の奥深くを突かれるたびに、ただ、もう、うわ言のように、愛する男の名を呼ぶしかなかった。

「・・・りゅう、りゅ・・う・・・、あ・・・っぁん・・りゅうのすけぇ・・っ・・・!」
「ゆ・・うり・・・ゆぅ・・」

龍之介の熱い体液が、あたいの中で弾けるように迸った。
あたいと龍之介は、大きな高まりを迎えて、きつくきつく抱き締め合うと、
2人とも、まるでドロドロに溶けたアイスクリームのように、ぐったりとソファのクッションの上に沈み込んだ。





「・・・悠理、重い?」
「・・・ちょっとだけ。でも、へーき。このままがイイ」
「このままがいいったって、悠理に重い思いをさせるのはー・・・あ、こうすっか」

龍之介はあたいの身体をまだ繋がったままの状態で持ち上げると、自分の背後のソファの反対側に倒れた。
自然、あたいが龍之介の上に乗る形。
あたいはちょっと身体を起こして、龍之介の顔を見おろすように見つめた。
下から見るのと、上から見るのはちょっと違う。どう違うのかっていうのは、うまく説明できないけど、
りゅうはいつもすごく優しい表情であたいのことを見ていてくれる。
だからあたいも、ずっとりゅうの顔を見つめていたい。そう思うんだ。

「なーんだよ、じっと見て」
「“猫だって王様を見ていい”ってことわざあるだろー?どっかの外国に」
「えーっと、確か、イギリスだったか?」
「多分、そう。今度はあたいが猫。龍之介は王様。・・・だからじっと見てるんだ」
「・・・ばか。オレは王様ってガラじゃねぇぞ」
「そーだね、王様っていうより、王子様だ。あたいの大事な王子様♪」
「王子ってのも、どうかと思うけど・・・悠理に何でもできるって特典付きなら悪くない」
「・・・もちろん。だって、あたいにこんなコトすんの、りゅうだけだ」

あたいは、いつのまにか下から手を伸ばして、あたいのおっぱいを揉んでる龍之介を軽くつねった。

「当たり前だろ?他の男になんか、絶対触らせない。悠理はオレのだー・・・」
「龍之介だって、あたいのなんだからなー?絶対他の女には触らせない・・・あ。」
「・・・あ。」

あたいと、龍之介は思わず顔を見合わせた。
あたいの中で、龍之介のそれが脈を打つように力を取り戻していたから。

「・・・りゅう、回復早いよぉ~!」
「しょーがないだろー?若いんだから・・・それに、悠理が可愛いーことゆーから・・・」

龍之介は、あたいを貫くように、腰を突き上げた。
あたいも、思わず龍之介の動きに合わせるように腰を揺らしていた。

「んぁ・・っ!あは・・ぁん」
「・・・悠理、オレもぅ悠理無しじゃダメだ。
・・・愛してる。絶対離さないからな・・・」
「りゅうっ・・あ・・っあたいもぉ・・あぁあん・・っ!」

りゅう・・・あたいも・・・愛してる。
・・・絶対離すな。

まだまだ外は日が高いし、行楽日和の日曜日が続いてる。
だけど、あたいたちは2人、ただ愛し合ってるだけ。
・・・でも、それって自然なことだろ?


すげぇ、ヤリヤリなのを書いてみたかったのさ・・・。
それだけさっ。
まだまだ修行が足りない?そっかー・・・精進精進。
しかしこいつら、ソファでヤる率が高いなー。
それでは龍ちゃんの語る、もう一つのナチュラルへ→


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