SWEETNIGHT
チョコレートフレイバーな甘いキスは、恋人達をその気にさせるには十分だった。
上品で清楚なデザインの薄紅色のワンピースの上にカーディガンを羽織った、
いつになくお嬢様っぽい姿の悠理を、
上から下までじっくりと鑑賞するように、眺めるように、加えて面白そうに龍之介は見つめた。
まるで身体を合わせるときに裸を見られているような、そんな視線に悠理の鼓動は早くも早鐘のように打ち始める。
「さしずめ、可憐の見立てってとこか?」
「・・・うん。全部コーディネートされたんだ。上から下まで全部。
ヘン・・・か?やっぱりこんなカッコ」
「・・・いや。ヤバイくらいにツボを突いてる。もちろん、いつもの悠理も好きだけどさ」
龍之介は悠理の腰に手を回すと、グイッと自分の方に引き寄せた。
「きゃんっ!」
腰を引かれた悠理は反射的に、ぶつかるようにして龍之介に抱きついた。
すとんと、肩に掛けただけのカーディガンが悠理の身体から落ち、
滑らかなカーブを描く首から肩へのラインが剥き出しになる。
龍之介は空いた方の手で悠理の滑らかな素肌をなぞるように肩から鎖骨の窪みまで指を滑らせ、
ノースリーブのワンピースの肩ひもの部分で指を止めた。
悠理は自分の肌を移動する龍之介の指先の感触に、その胸の中で息を潜めるようにじっとしていた。
龍之介は腰に回していた手をそのまま下に滑らせ、お尻から太股を撫でるようにして軽く揉む。
ワンピースの布地は薄く、その手の悪戯な所作は悠理に甘いため息をもたらせた。
密着する下腹部から、悠理は龍之介のそれがすでに硬くなっているのがわかった。
「りゅ・・りゅう・・・?」
「・・・着たまましようか」
「着たままって・・・?」
「あんまり可愛いから、脱がすのちょっともったいない・・・」
「・・・・・・・・・・・・しょ、しょーがないなー」
悠理が恥ずかしそうに龍之介の顔を見上げると、
再びくちびるが重ねられ、舌を絡ませられると同時に、
ワンピースの裾がまくり上げられ、同系色の薄紅色のショーツに手を掛けられた。
それが足元にふわりと落ちたのと同時に、悠理は小さくつぶやいた。
「・・・エッチ」
それに対する返事の代わりに、くすっという、かすかな笑い。
秘めた場所を隠していたものが取り払われ、悠理のそこを龍之介の指がゆっくりと撫で上げる。
それまでずっとこらえていた悠理だったが、たまらず声を上げた。
龍之介のシャツを掴む悠理の手にも力がこもる。
「んぁっ・・・!」
龍之介の指使いに、悠理はいつもすぐに一つ目の波を迎えてしまう。
それを気取られぬように悠理は龍之介の胸に顔を埋めた。
それを知ってか知らずか、龍之介は悠理のそこから指を外した。
「りゅう・・・?」
「悠理・・・ちょっと自分でスカートの裾持ち上げて・・・」
「え・・・?だってー・・そんな、あたい、パンツ穿いてないんだぞ!?そんなことしたら丸見えじゃんか~!」
「・・・それが見たいんだけど」
「う~~・・・」
「・・・お願い」
「・・・・も、もぉ~~・・・しょっ、しょぉがないなぁ」
龍之介の“お願い”がいつもどうしても悠理には断れない。
いや、断れないのは“お願い”されたのであれば、どんな恥ずかしい行為でも、
自分から求めたわけではないという言い訳が立つからかもしれない。
例え、本当は自分もすごくして欲しいことだったとしても。
「・・・こう・・か?」
悠理は恥ずかしそうに薄紅色の布を両手でつまみ、ゆっくりと持ち上げた。
「・・・うん。そういう感じで持ってて」
龍之介は膝をついて悠理の剥き出しの足元に屈んだ。
ワンピースに隠れてその表情は見えないが、悠理のそこを見ているのは間違いない。
腰と脚を抱きしめられると、悠理の秘めやかな絹糸のような小さな茂みに、龍之介のくちびるが触れる。
恥ずかしさと少しの嬉しさのようなものが綯い交ぜになって、悠理は小さくため息をついた。
「もう少し・・・脚開いて・・・もっとよく見せて」
「・・・こ・・これでいいか?」
言われた通りに悠理がわずかに脚を開くと、すでに濡れてかなり敏感になっていたそこに、
龍之介の舌が軽く触れた。
「・・・んあぁっ!」
悠理の身体が反る。
立っていられない程の甘い痺れだったが、
龍之介が悠理の腰をしっかりと抱きかかえていたので倒れることはなかった。
だが、立ったままでいるのはもう限界で、
悠理は屈む龍之介の膝上に崩れるように座り込んだ。
「りゅう・・・もぉだめ・・・ヘンになっちゃうぅ・・・」
「じゃ・・・今すぐ入れるぞ?」
「・・・ん・・き・・・て・・」
悠理は龍之介の膝上に乗りながら、ズボンのジッパーを下げ、
少しだけ腰を持ち上げると、その龍之介の熱い固まりの先を受け止めた。
龍之介は悠理の腰を掴み、一気に自分に引き寄せ貫いた。
「はぁんんっ・・・!」
ワンピースの左の肩ひもがするりと肩から落ち、
先程龍之介に脱がされたショーツと同色のストラップレスのブラジャーが覗く。
そのブラも脱がそうと龍之介が悠理の背中に手を回すと、悠理の乱れた声がそれを止めた。
「・・・だめぇ・・外すなぁ・・・」
「どうして?」
「・・・谷間が・・なくなっちゃう・・・」
「たにま?」
龍之介は目の前の悠理の胸元をまじまじと見つめた。
よくよく見ると、確かにそこには今まで見たことのない谷間がある。
悠理のささやかな胸をかなり強力に、「寄せて」、「上げて」いるようだ。
・・・そっか。さっき抱きしめたとき、いつもより少し大きく感じたのはこのせいだったんだな。
すげぇな、最近の下着は。
妙なことを納得しつつも、龍之介は思った。
・・・でも、谷間なんか別になくたって手のひらサイズで可愛いのに。
「外しちゃだめなのか?オレは直接触りたいんだけどな」
「・・・だめ。絶対ダメっ!」
「うーん・・・しょうがないな、じゃぁ上から・・・」
悠理の胸を包むその布越しに、龍之介はくちびるを寄せた。
やがて、その布を押し上げようとするように中のある部分が立ち上がる。
その部分を慈しむようにくちびるで挟んでは擦り上げた。
「ゃん・・・」
少しずつ腰を揺らし、悠理を揺さぶる。
悠理の肌が、花を散らしたかように薔薇色に染まっていく。
「りゅ・・りゅうー・・・」
「・・・ん?」
「・・・やっぱり脱がして」
「ん」
龍之介は悠理の背中に手をまわし、ぱつんとブラのホックを外した。
さらに、肩ひもが落ちて半分脱げかけのワンピースも脱がせる。
悠理も龍之介のシャツのボタンをもどかしそうに外すと、
2人はやっと素肌で触れ合った。
いつの間にか、2人は寝室のベッドでごろごろと組んずほぐれつ寄り添っていた。
「・・・りゅーのすけ」
「何?」
「ちょっとさぁ、お腹空かない?」
「ふふふ」
「・・・何笑ってんだよー」
「いや、悠理っていっつもエッチの後でお腹空くなーと思って」
「それは・・・だって、りゅうがいっつも激しいからぁ・・・」
「ほー、オレがいつも?オレだけが?」
「・・・・・・・バカっ!」
照れ隠しに悠理は拗ねたようにプイと横を向いた。
そんな悠理を面白そうに見つめながら、龍之介は言った。
「あー、そういえばオレ、店からチョコレートムースもらってきたんだよなぁ。
鞄の中入れっぱなしだけど、保冷剤入れてあるからまだ冷たくておいしいはずなんだよなぁー」
チョコレートムースという言葉に反応し、悠理は即座に振り向いた。
「・・・ホント?チョコレートムース食べたい!食べるぅ!
あたい、取ってくるねっ!」
「・・・現金なヤツぅ」
そう言って裸のまま疾風のように寝室を飛び出していった悠理を、
龍之介は苦笑しながらも楽しそうに見送った。
「へへーっ!!!取って来ちゃった!チョコムース!」
悠理の手には小さな白いココット型の器に入ったチョコレートムースが2つ。
「はいっ」
悠理は持っていた片方のムースを龍之介に差し出した。
「いいよ。どっちも悠理が食べな。オレは後で悠理がくれたチョコを食べるから」
「ほんと?りゅうのすけ大好き♪・・・あ」
「どーした?」
「スプーン忘れちゃったぁ。でもいーや。指ですくって食べちゃえ」
悠理は嬉しそうに指でムースをすくうと口に運んだ。
「んー!!!おいしぃ~♪」
龍之介はベッドに寝そべりながら頬杖をついて、
満足そうに悠理がチョコムースを食べるのを見つめていた。
指を舐める仕草がどことなく色っぽい。
・・・指でものを食べるのって、なんとなく・・・
そんなことをぼんやりと思っていると、悠理の指先からチョコムースがぽとりと、内股の上に落ちた。
それが目の前だったこともあり、何の気なしに龍之介はこぼれおちたチョコムースをぺろりと舐めた。
「ひゃんっ!りゅうったら・・・どこ舐めるんだよぉ」
「うーん、やっぱりオレの作ったムースはうまいな・・・悠理と一緒に食うと特に。
・・・もう一口くれる?ここに」
龍之介はゆっくりと起きあがり、チョコレートムースを指先ですくうと、
悠理の胸にちょこんと乗せた。
「ゃぁんっ!」
その微妙な冷たさに悠理のそこはにわかに立ち上がる。
龍之介の舌が悠理の胸の上のチョコムースを舐め取る。
そして、そのままそれを口の中に含む。
「ゃぁぁん・・・もぉ・・・りゅうのばかぁ」
「あーぁ、またスイッチ入っちゃった。ゆーり、もう一度な・・・」
「ん・・・」
再びくちびるを重ねると、やはりそれは魅惑のチョコレートフレイバー。
というわけで、恋人達の甘い夜はまだまだまだまだ続く・・・ハズ。
「ところで、野梨子。例のアレ、ちゃんとチョコに入れたんでしょうね?」
「例のアレって、催淫剤ですわよね?可憐が入れたんじゃなかったんですの?」
「えー?入れてなかったの?野梨子が入れたんだとばっかり思ってたのに・・・」
「しょうがないですわ。忘れてしまったものは」
「まぁね。どーでもいいっていやぁ、どーでもいいしね」
「そういうことですわ。さ、このワインも空けてしまいますわよ?」
「野梨子・・・あんた今晩は飲むわねぇ・・・」
悠理と龍之介には催淫剤など全く持って必要ないってことは、2人とも知る由もなかった。
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SWEETDAYで、龍を迎えに行って蹴躓いたところで、
どーして、カーディガンが脱げないのか。
と、一応自分で突っ込んでおく。
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