設定集
〜創造神の世界〜
40ぐらいの人間の国及び民族領地が存在する、創造神によって作り出された世界。
物質界と、幽霊や精霊がいる星幽界、創造神の眠る神界がある。星幽界は暗黒世界と遮断されていない。
人語を操る代表的な種族は人間、エルフ全般、オーク、ゴブリン等がいる。
その他、山奥や海底には、知能の高い動物や精霊、妖精、ゾンビや吸血鬼などの屍鬼もいる。
気候は、地域によって、四季があったり、年中温暖だったり、寒冷だったりする。
宗教は創造神の一神教のみだったが、最近は、創造神が長い眠りについたままなので、創造神に対する信仰が徐々に薄れてきていたり、
中には創造神が眠りについただいぶ後の世代によって、勝手に作り出された神への宗教ができてしまった国等もある。
国によって、人種、通貨や言語、文化が違う。レンドラントが一番の大国。
〜レンドラント国〜
世界の北方に位置する、王の住む城と教皇庁、その周りの城下街を含む王都を中心に栄えている国。
気候は年中穏やか、四季はあまりはっきりしていない。赤レンガ造りの街並み。
乗り物は馬車、船は大型帆船所持。
身分は、教皇、王、大司教、司祭、上流貴族、下流貴族、聖騎士、僧侶・宮廷魔術師、一般市民、下級市民の順。
王都から外れた東西南北のそれぞれの地方には、そこを統治する領主の下流貴族がいる。
フィルシスは北方領主の下流貴族の生まれ、しかし田舎者貴族。
・宗教…創造神の一神教
・通貨…レンドラント国の通貨
・言語…レンドラント語は、創造神の世界の共通語にも、暗黒世界との共通語にもなっている。
暗黒世界では、騎士や魔術師等、戦闘に参加する者は習得必須、それ以外の暗黒世界の一般市民は喋れない。
●僧侶
神聖魔法がどの程度使えるかで、最下位から最高位までランク付けされる。
・神聖魔法…神への祈祷で、傷ついた肉体、病気、精神を癒し、邪悪な呪いを解く魔法。
また、ゾンビや吸血鬼等のアンデッド族を生滅する事のできる唯一の魔法でもある。
高位になると、致命傷や不治の病を治癒したり、欠損した肉体を復元させることもできる。
どの程度癒し、どの程度までの呪いを解くことができるかは、その僧侶のレベル次第。
ただし、最高位の僧侶でも、死んだ者は癒せない。
●聖騎士
運動能力と頭脳で、最下位から、最高位の団長までランク付けされる。
団長の資質で1番重要視されるのは、体力等の運動能力だけではなく、人望や判断力。
神聖魔法と共通魔法の初級の習得が必須。
中には神聖魔法が、中級程度までは使える者もいる。
フィルシスは得意でもないが全くできないわけでもない、人並み程度。
・聖剣…普通の人には普通の剣だが、使いこなすことができれば、
暗黒世界側の人や魔物、幻獣、精霊に対して、その刃の聖なる輝きで怯ませることができる。
また、暗黒魔法がかかっていて、通常は壊せない邪悪なものを破壊したりすることができる。
●宮廷魔術師
精霊魔法がどの程度使えるかで、最下位から、最高位の長までランク付けされる。
創造神側の魔法は現在は上記の神聖魔法もあわせて三種類だが、宮廷魔術師が主に使うのは以下の二種類。
・共通魔法…どっちの世界でも使われている、特に属性のない魔法。
例)
伝達:離れた相手に伝達する。どの程度の距離、どの程度の量が伝達できるかは術者の腕次第。
近距離の簡単なものは、魔術師以外にも、騎士や僧侶も習得している者が多い。
魔法解除:相手の魔法(幻術や召喚術も含む)を無効にする。どの程度無効にできるかは術者の腕次第。
その他、開鍵や透視など。何に使うのかよくわからんものも多い。
・精霊魔法…自然界の精霊の力を借りて自然現象を起こす魔法。
高位の魔術師になると、意思のもたない下級精霊なら召喚することもできる。
ほとんどの魔術師は火、水、風、土、光のどれか一種類を選び、それだけを習得する。
極稀に魔法の才能に秀でている魔術師は、複数、または全種類を習得している。
欠点は高位になればなるほど、詠唱が複雑で時間がかかること。
ただし、それは通常の人間に限った事で、エルフ等、呪文の詠唱を必要としない種族もいる。
〜暗黒世界〜
創造神によって隔離された世界。とりあえず空が全体的に灰色。月は赤く見える。
物質界の他、かつて暗黒神が生命を創り出そうとして、失敗した生き物「幻獣」のいる界や、
幽霊や精霊がいる星幽界、暗黒神の眠る魔界がある。星幽界は創造神の世界と遮断されていない。
気候は四季はないが、雷雨や嵐などが起こりやすい。
人間、亜人、普通の動物以外にも、暗黒神が普通の動物を魔法で造り替えた、竜等の凶暴な魔物がはびこっている。
人口は創造神の世界側の8分の1程度。人間の寿命が長いので子供はあまりいない。
国はないが、街や集落が20程度ある。街の風土によって、レンガ造りだったり土作りだったりする。
たまに街から外れてぽつんとでかい屋敷を構えてる人もいる。
身分は、暗黒神官、四天王、貴族、四天王以外の暗黒神官の部下、一般市民、下級市民の順。
ラークとイグデュールの家系は貴族の家柄。
・宗教…暗黒神一神教。ただし人によって、街によって、信心深くない所や狂信的な所に分かれる。
・通貨…一種類しかない。
・言語…これも1種類。シャーレンやラークは、フィルシスがいない時は、大抵これで喋ってる。
暗黒神官
全てを束ねる皇帝のような存在。
主な攻撃方法は、祈祷の他に、下記の魔法、幻術、召喚術、どれも中レベル程度まで使える。
・祈祷…祈る相手が暗黒神だが、効果は神聖魔法と同じ。
・ゲート…創造神の結界に裂け目を作るためのもの。
暗黒神に祝福されているので、使いこなすにはかなりの力量が必要で、聖剣でしか破壊できない。
暗黒神官の部下
普通の暗黒騎士、魔術師、幻術師、召喚術師は、戦争参加、暗黒神官の護衛、街の治安維持や警護が主な仕事。
獣や魔物、時には幻獣や精霊を退治する。
四天王は上記以外に、暗黒神官の命令で特殊な任務を行うことも。
暗黒神官の護衛役・直属の部下は神殿周りに住み込み。
住民から徴収した税で給料が払われる。
四天王
四つの職業のそれぞれ頂点に立つ者。中央の暗黒神官の神殿のそれぞれ東西南北を統治する。
暗黒騎士団長、暗黒の幻術師、召喚術師、魔術師の4人からなる。
四天王になれる程、資質がある者はほとんど皆無に近いので、代替わりは死以外では行われない。
シャーレンとラークは3代目、イグデュールとハウゼンは2代目。
同じ四天王だから、仲良しとは限らない。
暗黒騎士
努力と根性があればとりあえずなれる。体力と精神力、運動能力がある者で、騎士採用試験に合格すれば入団できる。
剣の腕で、最下位から最高位の団長までランク付けされる。
「団長」が事務能力ではなく、運動能力が重要視されるのが聖騎士団との大きな違い。
「伝達」の共通魔法だけは、習得することが必須だが。中には下記の精霊魔法と幻術をお遊び程度にかじっている者もいる。
魔術師
知力、精神力、そして何より強い魔力が必要なので、生まれつきの才能と資質に全てが左右される職業。
暗黒世界の魔法は現在は以下の三種類。
一種類の一部しか使えない最下位から、三種類の全てを使える最高位の四天王までランク付けされる。
・共通魔法…詠唱が異なるが創造神の世界と同じ。幻獣との契約もこの類で、上級レベル。
種類によっては才能はあまり関係ないので、魔術師以外の職業の者が習得していることも。
・精霊魔法…創造神の世界と同じだが、精霊の種類が違うので詠唱は異なる。また、光の精霊ではなく闇の精霊。
・暗黒魔法…生物の生命、肉体、精神を変化・操作する、神に対する冒涜の魔法。
先天的な才能を必要とするため、上の二つの魔法に比べると難度が跳ね上がる。
肉体を損傷、じわじわと腐敗させたり、姿を変えさせたり、呪いをかけたり、死体をアンデッドにして操ったりする。
最高位の暗黒魔法は、自由に死をもたらす、精神・肉体を操作する。
射程範囲と一度に何人に魔法をかけられるかはその魔術師の腕次第。
強力だが欠点は、扱える人間がごく限られていること、高位になればなるほど詠唱が複雑で時間がかかること。
幻術師
幻術は上位以外はそれ程難しくないので、努力次第でなれる職業。ただし、想像力がかなり必要。
作り出せる幻術の質で、最下位から、最高位の四天王までランク付けされる。
・幻術…その場にないものの幻術を見せたり、人間の姿を消えたように見せたり、幾人もに見せたりして、相手を惑わす術。
最高位の幻術は、相手の記憶を幻術にし、それを自由に変化させることまでできる。
射程範囲と一度に何人に幻術を見せられるかはその幻術師の腕次第。
大多数相手には非常に有利。
欠点は、精神力が強い者には効かないので、一度破られてしまったり、時には二回目以降は、もうその相手には効かないこともある。
また、どんなにリアルでも幻覚を見せるだけなので、決定打に欠ける。
召喚術師
他のものを支配する事が必要になるため、知力と精神力が必要な職業。
何を召喚できるかで、最下位から、最高位の四天王までランク付けされる。
・召喚術…札や手の動きで陣を書き、別の場所から一時的に何かを喚びだす術。
同じ次元の自然界の意思のある精霊を呼び出し、支配下に置くことが主な使い方。
最高位の召喚術は、自分が印をつけたものや、異界のものを呼び出し、支配下に置くことまで。
一度に何体召喚できるかは、その人の腕次第。
欠点は、途中で精神力が尽きて、支配力が少しでも緩むと、
召喚したものは途端に呪縛から逃れようと、術者に襲い掛かる。諸刃の剣な面も。
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