★遊園地
「フィルシス様、遊園地に行きましょう。」
「わーい(ぱたぱた)」
「ラークが商店街の福引きで当てたペア券を奪ってきたんです」
「(もらったんじゃなくて奪ったんだ…)」
「さ、出掛ける準備しましょうね」
そう言っていきなり下着を脱がして、バイブを取り出した。
リモコンがセットになっていて、それには「強」や「弱」などスイッチがついている。
「なッ…!何するんだ!」
「楽しいことです。」
「全然楽しくない!」
「親孝行は大事でしょう?」
暴れる体を押さえつけて、尻に入れた。
「嫌だー!やっぱり行かない!」
それでも無理矢理抱き上げて車に乗せた。
わざと路面がガタガタの裏道を走った。
ベ○ツだけど気にしない。
「やぁ…っ!」
思ったとおり、まだスイッチは入れなかったが車の振動が尻の中の硬い異物に伝わって、刺激になるようだ。
「あぅ…ん…ッ!」
この程度で感じるなら、スイッチを入れた時のことを想像するだけで、なんて楽しいんだろう。
混んでる遊園地の駐車場に止めて、降りさせる。
でもフィルシスは後孔の中の異物が気になるのか、なかなか歩き出そうとしなかった。
調教する楽しみを思い出して、スイッチを「弱」にして入れてやった。
「はあっ…!」
いきなりの快感にびくりと反応して、喘ぎが洩れる。
「これは遠隔操作できるんです。
あなた一人ここに置いて、立ち上がれないぐらい気持ちよくしてあげてもいいんですよ?」
こんな人通りの多い所でそんなことをされてはたまらない。
「…う…っ!」
そう言われて、やっと歩き出した。
必死に洩れそうになる喘ぎを堪えている姿にそそられる。
入園するとすぐに骸骨や蛇や魔女の絵が描いてある建物が目に入る。
「お化け屋敷か…。入りますか?それとも怖い?」
「そんなに子供じゃない…」
「というかあなたがお化けみたいなもんじゃないですか」
「………」
ちょっと傷ついた表情になったけど、構わずに列に並んだ。
暗い建物の中を進んでいく。
ゾンビやらミイラやらが襲ってくるけど、あまり怖くない。
フィルシスもただ普通に眺めてる。
ま、彼が恐れるのは自分だけになってもらいたいからそれでいいけど。
そう思って、こっそり鞄の中のリモコンのスイッチに触れて、今度は「強」にした。
「…!!やだぁ…ッ!」
いきなりバイブが振動して快感を与えられ、倒れそうになって思わずシャーレンにすがりつく。
「ん…ん…」
座り込みそうになる体、洩れそうになる喘ぎを必死にこらえ、涙目になりながら、懇願するように主人をじっと見つめる。
「恐いんですか?仕方ない子だ」
叫びに驚いてこちらを見ていた人々をごまかすためにそう言って、見上げる可愛らしい顔をなでた。
どれだけ目で訴えられても、スイッチは「強」のまま切ってやらなかった。
自分にすがりついたまま、恐怖ではないものに震えてゆっくり歩く姿が愛しい。
「ぁう…」
建物を出た後は弱にゆるめた。
怒ったように睨まれたけど、さらりと流して次を促す。
「次はあれですよ」
何かが轟音で風を切る音が聞こえる。
高く曲がりくねった鉄の上を、連結した乗り物がものすごい速度で走っている。
「…嫌だ」
今度は本当に嫌そうだった。
でも例え断っても、無理矢理にでも乗せられることなんて、わかりきっているだろうに。
無言でバイブのスイッチを見せた。
指で「強」にあわせようとする。
「…わかったよ…」
嫌々列に並んだ。
発車しては聞こえてくる客達の悲鳴に不安そうな顔をする。
でもそんな顔も可愛い。
やっと順がきて、二人掛けの座席に着いた。
ベルトが邪魔で、あまり動けないので隣の人の顔が見にくいのが非常に残念だ。
「…!」
馬より速い乗り物に驚く。
カタカタとゆっくり坂を登っていく。
「やっぱりやだ…!」
「大丈夫ですって」
手を握ってやった。でも自分もちょっと恐かった(笑)。
ついに頂上にきた。
「うーわーあーーー!!」
落下した瞬間にスイッチを強にしてやったけど、快感よりも恐怖がまさったらしい。
というか自分もびびったので、あまり反応を見てる場合ではなかった。
そんなに長くないはずだが、とても長い時間のように感じた。
「…うぅ!」
下りる時、フィルシスはやっと激しく振動している後孔の中のものに気付いて、立てなかった。
「腰でも抜けたのですか?」
何も知らないという風に言うと、悔しそうにゆっくり立ち上がった。
固く口を閉じて必死に声を抑え、ふらつきそうになるのを耐えながら階段を降りた後、スイッチを切ってやった。
「じゃ、ちょっと休憩しましょう。 ソフトクリームを買ってあげましょうね」
フィルシスの好きなチョコ味を一つ買ってベンチに座った。
「わーい!」
さっきまでのことはもう忘れたらしく、嬉しそうにしっぽをぱたぱたさせた。
だがそんなに嬉しそうにされたら、何か意地悪をしたくてたまらなくなる。
「はい、あーん」
と見せかけて、口に入れようとした瞬間に手を退いて自分で食べた。
「………」
白い尾がしゅんと垂れ下がった。
「冗談ですよ、もう一個買ってきてあげるから」
慰めるようにそう言うと、またしっぽが立った。
でもごま味を買ってくると少し下がった。
次は、メリーゴーランドに行った。
二人乗りでシャーレンは、フィルシスを前に乗せて後ろから押さえた。
「んう…!」
すでに熱くなっている股間が座席にすれて感じるようだ。
追い詰めるようにスイッチを強にあわせた。
「やあッ!」
後ろから愛撫のように耳をなでてやると、馬の首にしがみついて震えをこらえ始めた。
「おねがい…も…やめ…」
「後ろにいると、何言ってるのか聞こえませんね」
もちろん聞こえたけれど、耳元でそう答えた。
ふきかかる息にも敏感に反応するのか、びくりとする。
降りた時にはもう限界らしく、スイッチを切っても止められたままの熱に、ふらふらだった。
「酔ったの?」
心配や不審な目で見てくる周りの客の注意を逸らすために、腕の中に抱いて、わざとらしく聞く。
「シャーレン…お願い…もう…やだ…」
支えなしで立っていられず、腕にしがみついてねだった。
「仕方ないですね…まあがんばったし、そろそろ出させてあげましょう」
「トイレ、あっちだよ…!」
標識と全然別の方向に進もうとすると、慌てて止められた。
「誰がトイレでって言ったんですか」
意地悪にそう答えて向かった所は、夕暮れを背景に空高くゆっくりまわる観覧車…
「やだ…誰かに見られるよ…!」
「大丈夫ですよ(多分)」
「でも…!」
「じゃあ家に帰るまで我慢しますか?」
そう答えると肯定せずに黙りこんだ。本当にもう我慢できないようだ。
降りてきたゴンドラに二人きりで乗った。
扉を閉められ上に向かって昇り始めると、シャーレンはフィルシスを膝の上に抱き寄せた。
上に昇るにつれてリモコンを「強」に上げていってやると、腕の中の体が震えだした。
「あう…!」
支えが欲しいらしくて、自分の服にしがみついて来る。
涙で潤む赤い目が誘っているようで、浅く息を吐く口に吸い付いて深く貪った。
「んぅ…」
口付けたまま、小さな体を人目に触れさせないように、その上に抱くように覆いかぶさる。
その体のベルトをはずして下着に手を突っ込んで、すでに大きく膨らんだものに触れると、びくりと反応した。
「んんッ!んぅー!」
ゴンドラが最も高い場所に来たとき、拘束をはずして達かせてやった。
夜景が綺麗だった…
…んだろうけどそんなもの見てる場合じゃない。
達っした瞬間の顔の方が見たかった。
いや、家でいつでも見れるけれど。
手の中に射精させて、白濁液にまみれた手を見せ付ける。
「下に着くまでに舐め終わらないと、どうなるかわかる?」
「う…」
脅されて、仕方なく舐めだす。
二人だけのゴンドラの中が、太陽がほとんど沈んだ夕暮れの青紫の光と、
ポツポツと点き始めた夜の街の冷たいけれどきれいな光に照らされる。
そんな美しい空間で、こんなに近くの愛しい顔だけ見ていたい。
観覧車を降りると、もう夜だった。
帰りの車の中、帰宅ラッシュの渋滞でなかなか進まないから、駐車場を出て早くから隣で寝ていた顔を眺めた。
そしてふと、思い出した。
「そう言えばラークへの土産、買い忘れたな。ま、いいか。」
![]()