「やっとここも一万ヒットですか。
あなたのあんなとこやこんなとこが一万回も見られたんですねぇ。」
「………（他に言い方はないのか）」
「お礼に何かしましょう。
やっぱりまだしたことないのがいいですよね。
亀甲縛りとか放置プレイとか。」
「…根本的にいつもと同じじゃないか」
「気のせいですよ」
「いいこと思いついたぞ。
攻めと受けを逆にしてみたらどうだ？」
「…！…な…何てことを言うんだ！」
「悪いなシャーレン、だがお前のせいで万年オチ係になった俺の恨みを思い知れ！
さぁ、やるぞ、フィルシス！」
「ずるいぞラーク！攻めと受けを逆にするならお前も受けだ！」
「俺だって受けは嫌だ！
それにさっき自分で言ってたじゃないか、まだしたことないのならいいんだろ？！」
「…いいだろう…。
だが、この私が万に一つ襲い受や誘い受ならまだしも、健気受などすると思うのか？
考えられるシチュエーションは無理矢理のみ。
無理矢理やれるものならやってみるがいい、むしろ下剋上ものにしてやろう！」
「後で後悔するなよ！
お前とは長い付き合いだが、まさかこんな形で戦うことになるとはな！
ほら、行くぞフィルシス」
「あの…ちょっと待って…」
「何だよ」
「攻めと受けって…何？」
「…は？」
「………。
そうですか、知らなかったんですか…あなたらしいですけどね。
では教えてあげましょう。
と言っても文字通りですよ。
いつも私があなたを誘っているでしょう？
その場合、私が攻めであなたが受けになるわけです。
だからあなたが攻めになるには、あなたから誘ってくればいいのですよ。
それ以外はいつもと全く同じです。
簡単でしょう？」
「うん…」
「…おい、シャーレン、それは違…ぐふッ！」
「じゃあ早速、私を誘ってください。
私を抱いて、ってね。」
「うん…わかったよ…（じゃあ何でさっき決闘なんてしてたんだろう？）。
シャーレン、私を抱いて…」
「いいですよ、ではベッドに行きましょうね。」
「え…？やっぱりいつもと同じだよ？」
「違いますよ、あなたから抱いてって言ったんですから。」
「そうだけど…（あれ？？？）。」
「……本当にいつもと同じだよな」
