「寒っ」

















たまねぎ





















「ごっめーん。待った?!」



「待ちまくり。もう10時。」



「うそぉ?じゅっじゅ」



「うそ。まだ7時。」



「びっくりしたぁ・・もう・・」



「オレはそんくらい頑張って待ってたってこと。」



「ごめんね?」



「寒いんだけど。・・・。
ちょっとちょっと。カムカム。」


「ん?」












リョーマが桜乃を手招きする。











ギュ〜〜〜





リョーマは桜乃自分の腕の中にすっぽりと包む






「頑張って待ってたんだから、こんくらいいいよね。」




「うん・・・。」










下足場の少ない明かりに照らされる2人。
下校時間はもうとっくに過ぎているはず。









「ところでさ、
なんでこんなに遅かったの?」




「・・・・。赤点とってこっぴどく叱られて・・。
もう一回やってもまたできなくて・・・。
だって先生のゆってることわかんないんだもんっ」




「竜崎ならやりかねないね。」




「プー。」


「ハハ。」

















いつまでこうしてるんでしょーね。


















「帰ろっか。」


「うん。」

























「わぁーー。寒いッ、息見て息!!!白いよぉーー!!」





「オレっ良く頑張ったな。」





「お疲れさま〜。」


















誰の為だと思ってるわけ?




















「竜崎ー。手、冷たいんだけど・・。」




「カイロ貸したげよーか?ちょっと待って。」




「違うの!・・ん。」





「ん?」




「手。」




「手?」




「手。」




「手?//////」










ギュッ









「竜崎冷たっ。」



「だからカイロってゆったのにぃー。」



「竜崎の方がいいもんね。」



「何て?」



「なんでもない。」


























「見てみて。星キレー・・。」






数は少ないけれど周りに街灯がない分星が浮き上がって見える。





「寒い時って星きれいだよね?」



「冬の方が星はきれいってゆうしね。」



「オニオン座・・見えないかなぁ?ダブリュウ(W)の。」



「それをいうならオリオンでしょ?・・。
んじゃなくてカシオペア!!」



「そうだっけ?」



「あ!あの星大きいっ」














竜崎にとって星の名前なんてどうでもいいのね。・・玉ねぎ・・。














「7月とかそのへんじゃないの。見えるのは。」


「そっかーー。残念だねぇ・・。」


竜崎がね。
















月は2人きりにさせるためなのか
今日は現れない。

















「次の機会に2人で見れたらいいね、オニオン座。」



「うん・・・。だっだからオリオン・・・じゃなくて
カシオペアだってば。」








<おしまい>





















































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