プロジェクト第1弾。 「いつか、ぼくらに届くウタ。」
企画・制作:へっぽこタルト
イラスト/キャラデザ/構成: 柚子まひる
本文構成/グラフィックアシスタント: ゆふみ志朗
原案: 桜田秀悟
一人の少年の初恋物語を、絵本テイストにコピー本でお送りします。
「関西コミティア36」で販売しました。
スペースは「K-37」です。 このチカを目印にどうぞ♪
企画・制作:へっぽこタルト
イラスト/キャラデザ/構成: 柚子まひる
本文構成/グラフィックアシスタント: ゆふみ志朗
原案: 桜田秀悟
一人の少年の初恋物語を、絵本テイストにコピー本でお送りします。
「関西コミティア36」で販売しました。
スペースは「K-37」です。 このチカを目印にどうぞ♪
[2010/06/02]
ヒストリーにて、作品詳細をアップ。
[2010/05/14]
スペース番号をアップしました。
[2010/03/28]
プロジェクト情報ページ立ち上げました。
あらすじ、キャラクター紹介を共にアップ。
オレはオレがわからなくなって、どれくらいたっただろう?
気付けば三回生の春で、もうすぐ四回生になる。
決めなくちゃいけない先のこと≠まだ決められないでいる。
プロのミュージシャンになりたいという夢を持っていたはずなのに、
楽譜を目の前にしても何もできなくなってしまった。
ただ単に授業を受けて、バイトをこなすだけの毎日がもう何か月も続いている。
オレは何をやってるんだろう?
ハガキが届いたのはつい最近の出来事だ。
たった二行の文章が載っているだけの、簡素な手紙。
中学三年の時に埋めたタイムカプセルを開けようと思います。
来る三月三十日、午後一時に中学校の校門に来て下さい。
坂下千景
差出人の名前を見たとき、七年前の記憶が昨日のことのように蘇ってきた。
そして、胸の奥がちょっとだけ痛くなる。
坂下さんはオレと初めて仲良くしてくれた女の子だ。
優しい女の子で、オレには「とくべつ」だった女の子。
結局、その気持ちは伝えられないままだったのだけれど。
三年ぶりに、地元に帰ろうと思った。。
何をどうすればいいのかなんて、わからない。
オレはただ、坂下さんに逢いたかった。
曲が描けなくなった、音楽大学の学生。
体が小さく背が低いので、二十歳をこえた今でも
ひとりでお酒を買えたことがない。
シンガーソングライターを志し大学に入ったものの、今はその夢すら霞んでしまっている。
忘れられたタイムカプセルを開けることを企画した人。
ふっくら笑う顔が可愛い女の子。
自ら率先して何かをするような人ではなかったはずなのだけれど……。
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