泡盛乾杯
(1)
「塔矢、誕生日だしさ、なーんでもしていいよ」
「なんでもって、えっ?進藤?」
アキラは、戸惑ってヒカルに尋ねた。というか自分の誕生日だと言うことも忘
れていて、ヒトに言われてようやく気が付く始末だった。
そしていきなりヒカルのこの発言である。
常日頃、色々なことをしたいと思っているのだが、なんでもしていい、と言われ
ると戸惑ってしまう。ちなみに二人とも裸でベッドに向かいあっている」
「ねっなんでもして、むっちゃくちゃにして、お願い」
よりかかられて気が付く、進藤はひょっとして酔っ払っているのであろうか。
さっき、誕生日プレゼントじゃ、と桑原本因坊からもらった泡盛を二人で半分
ほど飲んだのだ。
「ほ、ホントになんでもしていいのか」
「いいよ」
進藤は言った。いいながらあっついよなぁ、と色っぽく身をひねらせる。
「し、進藤」
アキラはがばっとヒカルを押し倒した。
「し、進藤、進藤!!」
アキラは思い切りつきあげようとして、ふと気が付いた、どうも萎えている。
そんな、せっかく進藤がなんでもしていいと言ってくれているのに。
ボクが役にたたないなんてそんなことあるか!!
あせっているとふっと置いてある泡盛の瓶が目に入った。
その口の部分は細く。泡盛はまだ残っている。
アキラはひらめいた。立ち上がってビンを手に取る。
さすがにそのままいくと危険だと言う認識があり、瓶の中に水を注ぎ込んだ。
しかし、どうもおかしい、思い瓶をもってあるこうとすると
足元がふらふらする。
(2)
しかし、どうにか、ベッドにはたどりついた。
「進藤」アキラは行った。
「ボクは、なんだかダメだけど、大丈夫、キミの大好きな泡盛があるから
この長さと太さならキミもきっと気に入る」
「ん、あわもりー!!スキー!!」
ヒカルが甘えてくる。あまりにもかわいらしく、アキラは体温が10度あが
る気がした。まっててくれ、とヒカルの足をひろげて、おしめスタイルを取
らせる。そうされていやぁん、とはずかしがるヒカルを見つめると、さらに
たまらなくなり、アキラは震える手で、泡盛の口の先をヒカルのかわいい蕾
に当てた。そしてそのままブスっと一気につっこんだ。
「うっあー!!!」
ヒカルは悲鳴のような声をあげた。泡盛が体内に流れ込んでゆく。するとヒカル
は冷たい、冷たいと、泣きだし塔矢はあわてて、瓶を引いた。
「あ、ああん、やだ、こぼしちゃう!!」
ヒカルが悲鳴をあげたので、塔矢はあわてて、ヒカルのソコに唇をつけた。
温めの温度になったそれを、あわててこぼれないように舐める。
「あ、アーっ塔矢、いい、う、うぅん、ぅあん」
喘ぎ始めたヒカルのあまりに可愛らしい声に塔矢は夢中でずずっとそれを
すすった。
こぼれないよう、全て舐め取ると、今度はヒカルは熱い、熱いといい始めた。
なのでアキラは再び、さきほどの瓶をそこに入れた。
すると、たまらない声があがる。
(3)
瓶を上下にゆすると、ヒカルは、めちゃくちゃに感じるらしく、もっと、もっと
とアキラにしがみついてくる。
「進藤、なんかすごくかわいい………しんどお………すきら………」
「トウヤァ………、もっとおお、もっと、きて………おねらい、もっろぉ」
…………………。、
翌朝、ものすごい頭痛で目が覚めたヒカルは、自分の中に泡盛の瓶をつっこんだ
まま寝ている塔矢を見つけて、用意していた誕生日プレゼント(書見台)
でやはり頭痛のアキラをタコなぐりにすることになる。
しかし、こうなった事情は二人ともちっとも思い出せなかったのであった。