ヒカルたん開発〜いちご狩り篇〜

(1)

「進藤、いちご狩りをしようか」
アキラの突拍子もない言葉に、ヒカルはかじっていた棒アイスを落としそうになる。
慌てて口で受け止め、しゃりしゃりと咀嚼する。
ヒカルの記憶違いではなければ、いちご狩りの時期はまだまだ先のはずだ。
突然涼しくなったとはいうものの、まだ九月に入ったばかりだった。
冷たいアイスを飲み込み、木の棒だけになったそれをゴミ箱へと投げ入れる。
その間もアキラは黙ってヒカルを見つめていた。
ヒカルもアキラに向き合うように座る。
「なんで急にいちご狩りなんか」
「昨日キミと触れあってるときに思ったんだ」
「はあ?」
おそらくアキラが言っているのは昨夜の性行為についてのことだろう。
だが、何故そこでいちご狩りにつながるのかヒカルには全く理解ができなかった。
少しずつにじり寄ってくるアキラに、ヒカルも思わず後ろに下がろうとするが、壁にもたれかかっていたこともあり、すぐに追い詰められてしまう。
「と、塔矢…」
「ん?」
優しげな微笑みを浮かべる姿は普段ならば見惚れるだろうが、今この状況でのその笑みはヒカルの警戒心を促進させるだけだ。
金色の髪を撫で、耳の先にキスをする。ヒカルは間近にあるアキラの顔を覗き込むように見上げる。
「その、えっちするの?」
「…まあ、確かにエッチなことだね」
ついばむように口づけ、Tシャツをたくし上げる。
舌を絡めてくるアキラに夢中でこたえていると、Tシャツの中へ入り込んだアキラの手がヒカルの胸の突起へと触れる。
ぐりぐりと親指と人差し指でこねくり回す動きに、ヒカルは眉間にシワを寄せながら押しのけるようにアキラの胸板に手をついた。
「どこ触ってんだよ」
「知ってる?乳首を開発すると、ここだけでイけるようになるらしいよ」
「ハァ?女じゃねえんだし、そんなとこで感じるわけねえだろ」
硬い指に刺激され、寧ろ痛みさえも感じる。
アキラは昨夜使ったまま机の上に置きっ放しになっていたピンク色のローションへと手を伸ばすと、ヒカルの剥き出しになった胸へと垂らした。
冷たさにビクリと身体を跳ねさせるが、快感ゆえではない。
ローションを肌になじませるように手のひらで広げる。
ぬるぬるとしたそれで突起を集中的に撫でられると、ぞわぞわとしたものが背筋を走ったが、それが気持ちいいかと尋ねられると違うと答えるだろう。
ヒカルの胸の突起が硬さを持ち勃つのがわかると、アキラはティッシュでローションを拭いとった。
そのままヒカルの勃ちあがったそこに絆創膏を貼ると、身なりを整えた。
セックスをするのだとばかり思っていたヒカルは、いきなり性の匂いを感じさせなくなったアキラに対し怪訝に思い、訝しげにアキラを見る。
「塔矢?」
「今日はこれで終わり。毎日少しずつ調教していこうね」
楽しそうなアキラに頭を撫でられ、子供扱いされてるのはわかるが悪い気はしない。
これがいちご狩りと何の関係があるのか。
ヒカルが知るのはまだ少し後の話だった。

(2)
手合いの後、ヒカルはアキラと検討をするため、一階のロビーで待ち合わせていた。
今日はヒカルの方が先に終わり、アキラが終局するのを待っている。
昨日アキラにつけられた絆創膏は今だにヒカルの胸につけられたままだ。
外して後でアキラに文句を言われるのも癪だった。
つけたまま風呂に入ったりしたこともあり、絆創膏の下は湿気ている。
すぐに外してタオルで拭きたいくらいだ。
Tシャツの上から絆創膏を弄っていると、アキラがエレベーターから降りてきたのがわかり、ヒカルはぴょんと立ち上がった。
「どうだった?」
「勝ったよ」
ヒカルの勝ち負けはボードに書いてあるので言わなくともわかるだろう。
ヒカルはにかっと笑うと、そのまま出口へと向かう。
だが、その手はアキラによって止められることとなった。
「進藤。碁会所へ行く前にしたいことがあるんだけど」
「んんー?なに?」
何か買いたいものがあるのだろうか、と思ったが、アキラはヒカルの手を掴んだままトイレへと向かう。
我慢してたのか、とトイレの外で待っていようと思ったが、アキラは男子用トイレではなく、多目的トイレへと入る。
ヒカルも引きずられるようにして入ると、アキラは扉に鍵をかけた。
嫌な予感がしてアキラの名を呼べば、アキラは熱のこもった瞳でヒカルの胸元へと見た。
「進藤、ちゃんと絆創膏はしてる?」
「ハァ?!…えと、してる、けど…」
「見せて」
ヒカルが抵抗する前にぐいとTシャツを胸上まであげる。
ぺり、とヒカルの汗で湿った右の絆創膏を剥がすと、ヒカルの胸の突起とその回りが絆創膏の四角い形に赤くなっていた。
蒸れたそれは空気に触れるとむずむずと痒くなってくる。
掻こうとする前に、アキラの舌で赤くなったそこをなぞられる。
敏感になったそこは快感ともなんともいえない感覚を生む。
声を抑えて悶えていると、アキラはもう片方の絆創膏も外し、赤くなったそこを同じように嬲る。
「ん、…んふぅ」
息を吹きかけられ、腰にじんわりとしたものが走る。
このままヒカルのそれを扱けば興奮した今ではすぐに射精できるのではないかとすら思う。
強請るようにアキラの名を呼べば、アキラはヒカルの突起から顔を離し、パクパクと動くヒカルの唇にキスをする。
すこししょっぱいのはヒカルの汗を舐めたからだろう。
「進藤、ボクと会えない日でも毎日、自分でここを弄るんだよ。すぐにすごく気持ち良くなるからね。わかった?」
「ん、ん」
首をコクコクと縦に振るヒカルに、アキラはご褒美と言い、ヒカルの勃ちあがった下半身に手を伸ばす。
「声、抑えてて」
バックルを外し、下着からヒカルのそれを取り出すと、指で輪の形を作り扱くと、ヒカルはアキラの肩に口元を押し付け、声をこらえようとする。
アキラはクスッと笑うと、ヒカルの突起を指で擦るように弄る。
興奮し切ったヒカルは、ものの数分で射精した。
飛び散るはずだった白濁は、アキラの手のひらに受け止められる。
トイレットペーパーで拭い、白濁のついたそれはトイレへと流された。
手を洗い、綺麗になった手で床に座り込んでしまっているヒカルを立たせ、蓋の閉じた便器へと座らせる。
「ちゃんと声を我慢できたね。偉いよ」
「塔矢…オレ、腰抜けて立てない…」
「お姫様抱っこで運んであげようか?」
「やめろっ、ばか!」
顔を真っ赤にした状態で怒ってもいまいち迫力がない。
そもそも対局を伴わないときのヒカルはどこにでもいそうなただの中高生だ。
成長期特有の線の細さに、アキラはついムラムラときてしまうのだ。
だが、これ以上手を出してもヒカルの怒りを買うだけだろう。
アキラはヒカルの服を整えると、腕を肩に回し、支えながら立ち上がらせる。
先程までヒカルが座って待っていた椅子に座らせると、ヒカルは此処が棋院だということがボーッとした頭から抜けてしまっているのか、アキラの肩に頭をもたれかからせながら息を吐く。
通り過ぎて行く人がこちらを見てギョッとするのがわかったが、アキラとしてはヒカルが自分のモノだと主張できているようで喜ばしいことだった。
とりあえず、ヒカルの意識がハッキリとするまではこのままでいようと思うアキラであった。

(3)
「ん、ん、はぁ…ンン」
自室のベッドに横たわり、ローション塗れになった肌を撫でるように触れる。
アキラがするように手を動かすと、まるで彼に触られているような錯覚に陥り、ヒカルの肌は敏感に反応した。
あれから、アキラの言うとおりに毎日胸の突起を触っていると、絆創膏なしでも紅く膨らんできたような気がする。
そこを触っていないとむずむずとするし、絆創膏を外し普通にシャツを着れば、腫れた突起が擦れて余計に感じてしまう。
何もなしにTシャツを着れば膨らんだそこが浮き出てしまうので、外出するときは絆創膏なしではいられなくなってしまった。
胸の突起を弄りながら下半身に手を伸ばせば、頭の頂点まで駆け巡るような快感が走る。
枕で声を抑えながら手を動かし、高ぶる感情のまま絶頂を迎えた。
手に付着した白濁をティッシュで拭くと、服を整えないままくてんと横たわる。
携帯の待受にしているアキラの画像を見つめながら、最近会えてないなあと体を丸める。
前に会ってから一週間も経っていないのだというのに、こんなことではどうするのかと思うが、溢れ出る好きは止まらない。
うつ伏せになりながらジタバタと暴れていると、インターホンが鳴る。
そういえば今家にはオレだけだったかと身なりを整えると、階段を降りる。
「はいはい、どちらさまですか」
「進藤」
気だるそうに扉を開けたヒカルに対し、玄関前で立っていたアキラは微笑みを浮かべる。
ヒカルは突然のアキラの来訪に、目を丸くし、扉を開け放つ。
「と、塔矢!オマエ、仕事なんじゃなかったの?」
「うん。今日は向こうの都合で早めに終わったんだ」
とりあえず上がれよ、と家に入るようにうながす。
アキラは行儀良さげにおじゃましますと中へと入った。
「今日はお母さんは?」
「んー、なんか友達と遊びにいくんだって。夜には帰るらしいから、オレはお留守番」
「…ふぅん」
アキラの瞳が怪しく光ったように感じたが、ヒカルは見なかったふりをする。
自室だとそのまま押し倒されてしまいそうな、そんな気がしたのでリビングへと通した。
アキラは何も言わずにヒカルに促されるままに椅子へと座る。
「お茶でいい?」
「ああ、ありがとう」
冷蔵庫からお茶を取り出している間もアキラの舐め回すような視線を感じる。
ヒカルは少し唇を尖らせると、アキラの前に少し勢いをつけてコップを置いた。
アキラの前の椅子に腰掛けると、自分の分のお茶を飲みながら肘をつく。
「で、何の用だよ」
「恋人に会うのに、用なんているのか?」
恋人、という単語にヒカルは頬を紅く染める。
ヒカルだってアキラに会いたかったのだ。
だが、それを認めるほどに素直にはなれなかった。
別にと顔を背けるヒカルに、アキラはヒカルが赤面しただけで満足だったようで、いつもキリッとしている顔を緩ませた。
「ねえ、進藤」
「…んだよ」
「そこ、自分でちゃんと弄ってた?」
アキラが指差したのは、ヒカルの胸元。
ヒカルは自分の突起がシャツ越しに浮き出てしまっているのに気づき、慌ててそれを隠した。
どうせ宅配便か何かだろうと思っていたので、絆創膏を貼り忘れたのだ。
「前より大きくなってるね…。進藤、見せてくれ」
テーブル越しに手を伸ばしてくるアキラに、ヒカルは嫌だと首を横に振る。
トイレや自室といった閉鎖空間ではなく、リビングという開放的な空間。
しかも、普段家族と過ごしている場所だ。
黙り込むヒカルにアキラも悟ったのか、手を引っ込め、ヒカルに向かって優しく微笑む。
「キミの部屋か此処、どっちがいい?」
そんなの一つしかない。ヒカルは無言で立ち上がった。

(4)
アキラはベッドに腰掛けると、ヒカルも隣に座るようにうながす。
おずおずと隣に腰掛けるヒカルに、此処は一体どちらが部屋の主かわからなくなる。
「進藤、ボクに触られたくないのなら、自分で服を捲って。ボクにキミの可愛いここを見せるんだ」
朝から冷房がかかりっぱなしの筈なのに、ヒカルの肌がじんわりと汗ばむ。
射抜くようなアキラの視線に耐えきれず、ヒカルは言う通りに服を捲った。
アキラの視線がヒカルの紅く膨らんだそこに注がれ、羞恥に目をぎゅっと閉じる。
「ああ、やっぱり前より大きくなってる…。ちゃんと自分でも触ってたんだね、偉いよ」
見られているだけなのに、下半身がぞくぞくする。
「とぉや」と消え入りそうな声で囁けば、アキラはヒカルのそこに手を伸ばした。
両胸を捏ねくり回され、喘ぎ声が洩れる。
「さっきまで触ってたの?ベタベタしてる、ローションかな」
「ん、ん、あ、ああっ、ふぁ」
「ああ、良い。とてもエッチで可愛いよ」
乱暴に触られている筈なのに、快感が止まらない。
思わず下半身に手を伸ばすが、アキラに掴まれ阻まれる。
いきたいと目で訴えるが、まぶたをキスをされ宥められる。
「と、や、とぉやぁ」
「もうちょっと我慢して。いい子にしてたらもっと気持ちいいことしてあげるよ」
突起に歯をたてられ、甲高い声があがる。
歯をたてられたところを柔らかい舌で舐められ、ギャップに頭をぶんぶんと振る。
肌が敏感になっているのか、アキラの髪が当たるだけでゾクゾクした。
アキラはヒカルをベッドに横たわらせると、短パンをズラし、ヒカルの勃ちあがりかけたそれを取り出す。
アキラに見られていることに興奮したのか、小ぶりなそれがぐぐと持ち上がる。
裏筋をつつとなぞられ、亀頭を人差し指でぐりぐりと刺激すれば、ヒカルの腰がビクビクと揺れる。
「ご褒美ほしい?」
「ン、ほしい…」
ヒカルが素直にそう言うと、アキラはヒカルのそれを口に含んだ。唇を窄めて扱き、舌で敏感なところを弄る。
ヒカルは叫ぶような声を出し、アキラの口の中で果てた。
アキラは出されたものをヒカルの紅く腫れたそこに垂らす。
赤と白のコントラストが色気を曝け出していた。
「…うん。いい具合だね」
白濁を吸うように舐めとり、ヒカルの胸が唾液まみれになる。
射精後の気だるさにぼやけた視界でアキラを見ると、アキラは意地の悪い笑みを浮かべていた。
「塔矢…?」
「進藤、今日から一週間、オナニー禁止ね」
「え?」
「胸を触るのも、ペニスを触るのもだめ。あと擦れたら駄目だから、ちゃんと絆創膏はつけること。いいね」
有無を言わせない言い方に、ヒカルは動揺を隠せない。
「ちゃんと我慢できたら、…ね?」
アキラのこの言葉がトドメとなり、ヒカルはゴクリと唾を飲み込み、首を横に振ってしまうのだった。

(5)
触りたい。
ヒカルの頭にあるのはそれだけだった。
対局や検討をしているときは集中しているからいいのだ。
だが、一度集中が切れると、胸がじんじんと熱をもつのだ。
自慰も禁止され、性欲が発散されることなく溜まっていく。
ヒカルは15歳でやりたい盛りだ。
まだ我慢してから5日しか経ってないとはいえ、禁止されているということで余計に気にしてしまう。
アキラとのセックスは怖いのが理由で体は繋げてはいないが、アキラの熱くて硬いものが自分の股を擦り、下から裏筋を擦られるときの快感は手で触れるのとは全然違う。
アキラの口に咥えられたのも気持ちが良かった。
思い出しただけで全身が性感帯になったように、服が擦れるだけで反応してしまう。
ヒカルは慌てて棋院内のトイレへと駆け込んだ。
触りたい、すこしくらいならアキラにはバレないんじゃないだろうか。
そうは思うものの、アキラなら何故かバレてしまうような気がして、結局は我慢してしまうだ。
深呼吸をして体を鎮めると、溜息を吐きながらトイレから出る。
トイレについてある鏡の前にアキラが立っており、ヒカルはまるで粗相をしたのがバレた犬のように過敏に反応した。
悲鳴を上げなかっただけでも褒めて欲しいくらいだ。
アキラはじっとヒカルを見つめた後、ふっと笑う。
「まさかと思って着いてはきたけど、ちゃんと我慢したんだ」
アキラの言葉にハッとし、開けっ放しだった扉を閉める。
なにも悪いことはしていないのだから、堂々とすればいいのだ。
ふんっとアキラの横を通り過ぎようとすると、すれ違いざまに腕を掴まれる。
抵抗する前の一瞬に絆創膏と服越しに胸を爪で引っかかれ、情けない声が出る。
その場に座り込みそうになったが、アキラに支えられる。
「うー…」
「ほら立って。本当は二週間禁止にしようと思ってたんだけど、一週間も耐えられないなんてね」
呆れたような声を出すアキラにヒカルは呻き声をあげる。
やらしい体になってしまったのはヒカルにもわかるが、これも全てアキラが原因だ。
「ッ責任とれよ!」
「…そうだね。これ以上我慢させて他の男を誘惑されても困るし」
「ゆ、誘惑なんかしてねえし!」
ヒカルは気付いていないが、目尻を紅く染め、熱い息を零す姿はとても色っぽく、男たちがヒカルによからぬ目を向けていることにアキラは気付いていた。
そうだな、とアキラは考える仕草をすると、ヒカルの腕をひく。
トイレから出ると、ヒカルに荷物をとってくるように指示した。
本当は研究会の途中だったのだが、顔の赤いヒカルに勘違いしてくれたのか、すぐに抜け出すことができた。
アキラの元へ早歩きで向かってくるヒカルに、アキラは黙ってエレベーターのボタンを押す。
「塔矢、どこいくんだ?」
「ホテル。見られたら困るから、ちょっと歩くけどいいよね?」
アキラも興奮しているのか、目元が紅く染まっている。
ヒカルはこれから訪れるであろう快感に期待し、歓喜した。

(6)
着いたラブホテルは無人らしく、機械で清算をする。
ヒカルは誰にも見られていないことに安心し、おとなしくアキラの後ろをついていく。
「ここだね」
部屋は普通のビジネスホテルのようだった。
様々な部屋があったのだが、アキラはヒカルが怖がらないようにあえてこの部屋を選んだのだ。
「進藤、一緒にシャワーを浴びようか」
「え、一緒に?」
ヒカルは驚きながらも頬を赤らめる。嫌そうな様子はない。
荷物をベッド横に置くと、そそくさとアキラに続くように脱衣所に入る。
浴室はヒカルの家のものより二倍以上の広さがあった。
服を脱いでいくアキラに、ヒカルもどきどきしながら服を脱ぎ捨てていく。
絆創膏も剥がそうかと思ったが、その前にアキラに手を引かれ、浴室内へと入った。
シャワーが水からお湯に変わるまでの間、互いの唾液を交換するように深い口づけを交わす。
湯気が浴室内を満たした頃、アキラは名残惜しげに唇を離し、湯の温度を確認する。
熱すぎないことを確認した後、ヒカルの胸へとシャワーを向けた。
絆創膏越しにシャワーの刺激を当てられ、ヒカルはそれだけでビクビクと体を跳ねさせる。
床に座り込んでしまいそうになるが、その前に股にアキラの膝が押し挟まれ、それ以上下へとずれ落ちないようにされた。
「ぁ、あ、あうっ」
「これだけでそんなになったら、直に触ったらどうなっちゃうんだろうね?」
「さ、触ってぇ」
「まだダメ」
不意にシャワーの刺激が止まったかと思うと、少し湿気たタオルで身を包まれる。
体を大方拭かれた後、浴室から引きずるように連れ出され、部屋の中央にあるベッドへと突き飛ばされた。
起き上がろうと仰向きになれば、上からアキラが覆いかぶさってくる。
胸の絆創膏がぺりと剥がされ、紅く染まったそこが姿を現す。
早く触ってくれとじんじんと痺れるような熱をもつ。
ちゅ、と軽く吸われただけでヒカルは悲鳴をあげた。
ここはラブホテルで、近所に声を聞かれることも、家族に聞かれることもない。
胸の突起を弄られ、ヒカルは声を抑えることなく、感じるがままに叫んだ。
「進藤の真っ赤ないちご、とっても美味しいよ」
「いちご…?」
首をこてんと傾げる姿は幼い子供のようだが、胸の紅さが違和感を発する。
アキラはくすくすと笑うと、再びヒカルの突起を刺激始めた。
皮の薄いところを集中的に攻められ、ヒカルは思わず腰を動かす。
そこは触られていないのにとろとろと先走りを漏らしている。
「…ここだけでイけそうだね」
何がと尋ねる前に、舌と歯で痛いほど刺激される。
痛い筈なのにそれが快感へとつながり、ヒカルは頭の中が真っ白になり、甲高い声を発した。
温かいものがヒカルの腹へと飛び散る。
ヒカルが目線を下へと向ければ、ひくついたヒカルのそれが精液を吐き出したのだと一目瞭然だった。
「嘘…」
「本当にイけちゃったんだ」
濃いそれを指で掬うとヒカルの胸へと塗りたくる。
ピンク色になったそれを口に含むと、舌でちろちろと舐め上げた。
「ぁ、やん」
「進藤、もっとボクに食べさせて」
その後も胸を徹底的に刺激され、アキラが満足したころにはヒカルの胸は痛みを感じるほど腫れぼってしまっていた。
シャワーをもう一度浴び、体はスッキリとしたが、胸からは熱が発せられていた。
項垂れるヒカルとは違い、アキラはご機嫌そうにヒカルの頭を撫でる。
「楽しかったね、いちご狩り」
「…だから、そのいちご狩りってなんだよ」
不貞腐れたようにアキラを見上げれば、アキラはヒカルの胸を指差した。
ヒカルはいちごの意味を理解すると、顔を真っ赤にさせる。
「な、なんだよそれ!バカじゃねえの!」
「次は桃を完熟させてみようか」
そう言いながら、アキラはヒカルの尻を撫でる。
今まで一度も触れたことのないそこは、堅く閉ざされている。
ヒカルは恐怖を感じながらも、ほんの少しだが期待してしまうのだった。

おわり

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