若゙進藤家宿泊
(1)
今日は塔矢がオレんちに泊まりに来てる。
いつもならオレが嫌がってもするくせに、今日は何故か何にもしてくる気配は無くて。
今夜は塔矢に抱かれるんだって覚悟決めてただけになんだか肩透かしくらったみたいで…身体だけ熱を持ったまま、寝床に入った。
…案の定寝れねェ。
身体が熱いんだすごく。なんかムズムズする。
オレは布団に潜って、こっそりとズボンの中に手を入れた。
「ン…」
久々に一人でするHは気持ち良かった。手の平全体で扱いて、先っぽをいつも塔矢がしてくれるみたいに擦る。
「はぁっ」
思わず息が漏れた。ヤバ…気付かれてねェ…よな。
「ぁ…う、ん…くっ…う…」
なんとか声を抑えようとしても…ダメだ気持ちいい…。先がヌルヌルしてきた。もう出ちゃうよ塔矢…オレ…!
「進藤」
「!!」
突然塔矢の声がして、オレは手の動きを止めた。
「な、何…」
やばっ、声が裏返った。息も荒いし、バレてたら恥ずかしいな…。
顔を布団から出すと、塔矢は一瞬嘲笑に似た笑みを零した…気がした。
(2)
「進藤、そっち行っていいかな」
「え」
「キミと一緒の布団で寝たい」
「おいっ塔矢…」
返事も待たずに塔矢はオレのベッドに入ってきた。どうしよう…!咄嗟に身体を横に転がし、塔矢に背を向ける体勢を取った。でもすぐに塔矢の身体が近寄ってきて、オレの背中にぴったりくっついてきた。
「進藤、やけに熱いね」
「そ…うかな…?」
「うん。イケナイ事するからだよ」
「え?」
塔矢の手がオレの前に回され、いきなり立ったままの自身を掴まれた。既に敏感になったそこを強く掴まれ、オレは身体をのけ反らせる。
「ああ!!」
「やっぱりね。キミ、オナニーしてたろ」
「やっ……ん…して…な…アア…」
「じゃあ…どうしてこんなに濡れちゃってるのかな」
下着の中にも平気で手を忍ばせ、弱い先端を弄られる。
塔矢はいつも意地悪な事を言う。オレが返事出来ないの分かってるくせに…!
(3)
「ン…アア…も、出ちゃっ…」
「ふふ、いいよ。その後は…好きなだけ抱いてあげる」
快感で朦朧とした頭で塔矢の言葉を聞きながら、オレは絶頂感に身体を震わせた。
塔矢の手と、パンツがぐしょぐしょになっちゃった…。また「お仕置き」されんのかな…?
「あーあ、人の手を汚して。どうしてくれるの」
「あ、ごめ…と…やぁ…」
「いつものお仕置きだ。進藤」
モゾモゾと起き上がり、塔矢のズボンの中からペニスを取りだす。塔矢のいきり立つそれをおもむろにくわえると、オレは頭を動かした。
塔矢のお仕置きはご褒美に等しい。塔矢の精液はオレにとって極上のジュースだった。全身で味わいたい絶品。
身体中を塔矢で満たされたくって、オレは放たれた白いジュースを一心不乱に飲み干した。