倒鎖

(1)

「アッ!ああっう、ううう」
尻の中をバイブで激しく掻き回される。
電動ドリルの先にバイブがつけられたそれは、ヒカルの中を容赦無く抉った。
前立腺に当てられ、ヒカルは涎を垂れ流しながら喘ぐことしかできない。
台の上に上半身のみを乗せられ、首と腕は一枚の板で固定され、ギロチン台のようになっている。
一切の抵抗を禁じられ、ただ喘ぐのがヒカルの役目だった。
これは何も無理矢理やられていることではない。
自分の背後にいるのが見知らぬ男だとしても、ヒカルには関係のないことだった。
それより、自分の現状を見ながら興奮しているであろう彼を思い浮かべるだけで、ヒカルは熱い息をこぼす。
ヒカルの恋人である塔矢アキラは、トロイリズムという性癖を持っていた。
トロイリズムとは、恋人と他人の性行為を観察することで興奮を得る性癖だ。
初めは冗談だろうと思っていたのだが、いざ行為をするときになり、全く勃起する兆しを見せないアキラのそれに呆然としたものだ。

初めて見知らぬ男と行為をしたのは18歳のときだ。
逃げ出さないように腕を縛られ、嫌だと泣き叫ぶヒカルをアキラは嬉々として見つめながら男にヒカルを犯させた。
行為が終わった後も泣きじゃくるヒカルを優しく抱きしめ、アキラは興奮のままにヒカルを抱いた。
初めは理解できなかった行為だったが、アキラとの行為のために必要なものならばと割り切ったのはその一年後だった。
ヒカルはアキラとの行為のために、知らない男に犯されるのだ。
アキラは毎回違う男をどこからか連れてくる。
病気の検査はきちんと済ましている相手を選んでくる辺り、どこかのそういった会社から雇っているのかもしれないが、真実は定かではない。
行為は毎度様々なもので、複数を一度に相手にしたり、ヒカルが自慰しているのを見たがったりする者もいた。
怪我をしなければ、基本的になんでもしていいと言われている。
今回の男はヒカルを玩具で嬲りたいらしい。
ガガガガと前後に動く機械音がヒカルの身体を追い詰めて行く。
「あっあっあっやらっ、いく、いっちゃ、あっあっ」
欲望のままに熱を吐き出そうとした瞬間、ドリルの動きが止まる。
あと少しでイけるのに、もう一押しがこない。
少し身体が落ち着いてきたところで、再び電動ドリルが動き出す。
脳天を突き抜ける快感に、再び絶頂が近づいてくる。
今度こそ、と息を詰めた瞬間、また動きが止まった。
ヒカルは身体の中をぐるぐると回る熱に、頭が沸騰しそうになる。
「やだっ!おねが、いきたいっ、やめないで!」
今度は電動ドリルが三秒程動くと三秒止まるという周期で動くようになる。
中途半端に熱を高められ、舌を出した犬のように呼吸をする。
「はやくもっと」とおねだりしていると、また抜かれたと思いきや、今度は熱が中に入ってくる。
柔らかく硬いそれはヒカルの内壁の感触を味わうように動く。
男のそれは、ヒカルを嬲ることで興奮していたのか、ビクンビクンと脈を打っている。
ぐちゅぐちゅと激しく腰を突かれ、ヒカルはやっと絶頂を迎えることを許された。
中に熱を吐き出され、腹の中に熱いものを感じる。
今日はこれで終わりなのか、衣服が擦れる音が聞こえる。
扉の開け閉めが二回行われたところで、目の前にアキラが現れた。
ヒカルが拘束されているため、アキラも中腰になっている。
「涙と涎と鼻水と汗で、すごい顔になってるよ」
アキラの勃ちあがったそれを目の前に出され、またいつものアレかと目を閉じる。
息の詰まった声とともに、ヒカルの顔に生臭く温かいものが吐き出された。
他人との行為の後、アキラは必ずヒカルの顔に精液をぶちまける。
そして、ヒカルとの行為に挑むのだ。
尻を親指で広げられると、とろりと穴から白濁が垂れる。
アキラはそれに構わず、自身をヒカルへと挿入した。
変態め、とは思うが、それに付き合っている自分も十分に変態だ。
精液を滴らせ、奥の敏感な処を貫かれる感覚に、ヒカルは大きく口を開けた。

おわり

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