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薄暗い部屋の中で、ウクライナはエストニアに組み敷かれていた。
彼女の纏うシャツは肩にひっかかり、奥にあるはずの胸はあらわにされていた。
「いや……やめ、て」
身体を弄るエストニアに、ウクライナは声で抵抗をする。
「何を言っているんですか? あなただってもうこんなじゃないですか」
エストニアの指がウクライナの秘部に触れる。そこはたしかにぬちゃり、と誘うような音をたてる。
「それに貴女だって知っているでしょう? 貴女の弟の、僕らへの仕打ちを」
ウクライナの肩が大きく揺れる。快楽以上に揺れた彼女のそれは、またエストニアを苛立たせる。
「貴女と暮らしていた時よりもあの人は変わったのでしょう?」
「ぁ……いや……」
「大切な弟を守れなかった。だから今彼はこうして蹂躙を繰り返しているのでしょう? ウクライナ」
「あぁっ!」
エストニアの指が乱暴にウクライナをかき回す。瞬間彼女は高い声を上げて啼く。
「あの人と同じ顔をした貴女が憎いですよ、ウクライナ」
「ごめ……なさ……」
「謝らないで下さい。悪いのは僕にこんなことをさせるあの人なんですから」
一瞬、エストニアはひどく穏やかな表情になった。そしてウクライナの腰を持ち、背後に回る。
「そして貴女が犯されているのも、あの人が悪いんですよ」
「ぁ、いやぁっ! エスト……」
「だから、あなたも憎めばいい。あなたが今苦しむ原因を」
激しく揺らされ、ウクライナの奥は痙攣する。搾り取られるような感覚に、エストニアは眉をひそめる。
そしてくたりと倒れ込んでくる豊満な身体を抱きとめながら、エストニアはそっと耳元で囁いた。
「そうすれば、僕は貴女を憎まずに済みそうだ」
そう言い、ショートカットのうなじに口付ける。
しかし彼女はうわ言のように謝罪の言葉を途切れ途切れ繰り返していた。
// 終わり
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