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!! You Drive me Crazy // // // 下はssをみやすくするためのdivの設定です消さないで下さい {{div_begin class="ss"}} // 「そういった虚礼は、廃止の傾向にあります。……少なくとも私の上司たちの職場では」 ちょっとはにかんだように笑って、日本さんは言った。 そうばっさりと斬られると、本当に困るんですけど。向こうでイギリスやらフランスやらがニヨニヨしてるのもムカツク。 「虚礼は廃止の傾向って、でも日本さんのところのバレンタイン商戦ってすごいじゃないですか」 「それは商売的なものですので…どうぞ、台湾さんはお気遣いなく。お気持ちだけでも嬉しいですから」 そう言って、日本さんは彼らの元へ戻っていった。肘で小突き回されてる。お前ら小学生かってんだ。 これが、だいたい1ヶ月前、新年会のころの話。 *** 申し訳程度の書き物机の前、小さな鏡を見遣って、ふう、とため息をつく。 体に気だるさが残るのは、変にスプリングが効きすぎたベッドのせいだろうか。 それとも、合わない枕のせい? 一晩中、すぐそばにある幹線道路の音が神経に障っていたせい? 申し訳ありません。手違いがあったらしくて、どうしてもここしか部屋が取れなくて。 ひたすら電話の向こうで謝り倒していた日本さんを思い出す。 いいですよぉ、日本さんだって突然の議長国指名でお忙しいでしょうし。 メイクヮンシ、どうか気にしないで。そうは言ったものの、実は軽くへこんでいた。 アジア各国諸地域が集まるこの会議において、私の立場はそれほど重要ではないのかも。 姿が見えない兄にはきっと、会議場である国賓御用達ホテルに部屋が用意されてるに違いない。 そんな卑屈な考えに落ち込みながらも、机の端に置いたパッケージをそっと指でなぞる。 (虚礼…じゃないもん、いいよね) ベルギーさんに相談して、とっておきを輸入しておいた。一昨日の夜、徹夜で作った。 …途中、兄に見つかって、なんか、とんでもないことになったけど。 体に気だるさが残るもうひとつの理由に思い当たって、慌てて否定した。 あんなのは、事故だ。……どうしてあんなことになってしまったのかわからない。 溶かしたチョコレートの匂いだけでクラクラするような。まるで、酔ったような。 ……これ、本当に、日本さんに差し上げてもいいものだろうか。 どうしよう。考え始めると、この小箱の中身が空恐ろしくなってきた。 その一方で、恐ろしさに似た、でも別の感情が頭を擡げる。もしかしたら、日本さんも、あの兄のように。 そう思ったとき、ぶぶぶ、と携帯電話が揺れた。 Subject:おはようございます From:最愛的明星 (……日本さんだ!) 日本です。朝早くから申し訳ありません。 私の不手際で、会場から遠いところになってしまいましたお詫びに、お迎えに上がります。 9時に正面エントランスでお待ちください。 朝食はメインダイニングの中華風朝粥がお勧めです。 きゃあ!リアルに悲鳴のような声が出た。 胸の内に渦巻く白黒さまざまな感情が、完全にぶっ飛んでいった。 って、9時…9時!? 枕元のデジタル時計を見ると、あと30分しかない。もう一度画面を見ると、着信時刻は朝の6時になっている。 混蛋飯店くそホテルめ!仮にもビジネスホテルの看板を掲げるなら、常にバリ3キープさせろよ!! 「すみません、日本さんお忙しいのに」 「いえ、ご迷惑をおかけしたのはこちらですから。…体調はいかがですか?」 結局、朝食抜き、時間が押したせいでのパワーランチはろくすっぽ喉を通らず、 会議で出たお茶をがぶのみしていただけだから、なんだか体がふわふわする。 会議終了後、ふわん、ぽよん、と廊下の壁にぶつかりながら歩いていたら、心配した日本さんが声を掛けてくれた。 そして今、行きと同様、私は彼の助手席におさまっている。 「中国さんも、体調を崩されたとか。やはり、去年のお疲れが残っているのでしょうか」 「そう…かもしれませんねー」 一昨日は事後、あんなにツヤツヤしてたのに。……確かに尋常でない雰囲気ではあったけど、 だからこそ、今日も私の計画を阻止しようと這ってでも来るかと思っていたのに、彼は欠席だった。 ふぅ、とため息をつくと、日本さんが心配そうにこちらを覗き込んだ。 「あ、あの!大丈夫ですから!」 「無理させて申し訳ありません。しかもこんな渋滞で……せめて公用車でお送りすればよかったですね。 あちらのほうが格段に乗り心地がいいですから」 不要!不要!慌てて否定する。日本さんの運転姿が見れただけでもレアですから! 運転中の横顔が見放題なんて、これなんて天国?って思ってますから! 日本さんの手がギアにかかるたびに、このまま私の手まで握られたらどうしようって思ってますから! 「本当に大丈夫ですから。……あのッ!この車可愛くて好きですし!」 「ありがとうございます。……でも、本当に埒が明きませんね。次の信号で抜け道に入りましょう」 宵闇の車内でカッチカッチとウィンカーが瞬き始め、あとは沈黙。 日本さんに対して『好き』って言葉使うの、実はすごく、勇気が要ったんだけど、なー…… ぎゅるぎゅるぎゅる…… え、やだ。なんか異音。……私? と思って右隣を見ると、日本さんがハンドルに突っ伏していた。よく見ると耳が赤い。 「…聞こえました?」 「聞こえました」 思わず正直に返事をすると、日本さんがうぁぁぁぁと呻いた。 「あ、そうですよね!日本さんもあまりお昼召し上がってなかったですもんね!」 いつも表情に乏しい日本さんが、感情MAXにさせてるこの図こそレアだ。 「あ、車、前、動いてます」 パァン、と後ろからクラクションを鳴らされて日本さんは慌ててギアを操作する。 ぎゅるる。もう一声、ぎゅるるる。 …これは辛いわ。何か。何か……! ぎゅ、と膝の上のバッグを握り締める。 あれを、差し上げても、いいだろうか。 きゅるるるるる…… 「あのッ!これッ!もしよかったら召し上がってください!」 丁寧なラッピングは日本さんの目に触れないまま引き裂かれる。 トリュフチョコレートをつまみ出し、日本さんの口に押し込んだ。 もがっむぐぅっ!?みたいな声を出す日本さんの口を、そのまま手の平で押さえる。 「きょ、虚礼じゃないですから!これッ…あの…非常食!!非常食ですからッ!!」 「むぐぐぐぐぐぅ〜…!」 事故にならなかったのは、奇跡だ。もしくは、日本さんの類まれなる安全第一の運転技術のおかげだ。 なんとか脇道に入ったのち、やっとのことで口の中のものを嚥下した日本さんが噎せた。 慌ててペットボトルのお茶を差し出す。 「…ありがとうございます」 「…スミマセンでした…」 戻ってきたボトルの栓を閉めながら、軽く落ち込む。いえ、と日本さんは短く答える。 「ちょっとびっくりしましたけど…」 ああ、どうしよう。食べさせてしまった。アレを。 「おいしかったですよ」 本当ですか?おかしなところはないですか?……体が熱くなってきてる、とか? 全くそんなことはないようで、車は順調に住宅街を走り抜けていく。 ちょっと拍子抜けした。でも気が軽くなる。口も軽くなる。 「実は、このチョコ」 「…はい」 「14日に差し上げたかったんです。一昨日」 「そうですか」 でも、会議は平日だから。ちょっと遅れてしまいましたけど。……義理じゃ、ないんです。 そう言おうとして、日本さんが厳しい顔をしているのに気づいた。 「台湾さん」 「ハイ」……背筋が伸びる。日本さんはまっすぐ前を向いたままだ。 「差し出がましいようですが…そのようなこと、軽々しく言うべきではないかと」 「…え?」 浮かれていた頭が、すう、と冷える。 「先日も、お断りしたはずです」 あ、あれ。八ツ橋だったんだ。胸が突然、差し込むように痛んだ。 じわり、と涙が浮かんだ目を見開いて、必死にこらえる。 「ただでさえ、私たちの関係はセンシティブですから。国、と言う存在は、一挙手一投足が 他の国から観察されているんですよ」 ふいに、新年会で他の国々にからかわれていた日本さんを思い出す。あれは、ただの冷やかしじゃなかった。 一地域である私は、あまり国際会議に出る機会がない。 百戦錬磨の国たちは、冗談や軽口の裏に極秘情報を忍ばせ、あるいは嗅ぎ取ろうとしてるんだ。 私は、日本さんの八ツ橋に気づかなかった。誰よりも空気を読むことを重んじる日本さんに対して、 とんでもない失態をしてしまった。何より……断られてしまった、告白する前に。 涙が零れそう。でも、きっと泣く女は嫌いだ。面倒くさいもの。だから必死に堪えた。 日本さんは前を向いたままだった。もう外は暗くなっていて、わずかな明かりがその横顔を冷たく照らしていた。 かわいそうなトリュフ・チョコレートを、ひとつ摘んでみる。ほろ苦くて、こんなにおいしいのに。 指先についたココアパウダーをぺろり、と舐めた。そうだ、どさくさ紛れに、私、日本さんの唇に触れてしまった。 そう思ったらたまらなくなって、思わずハンドルに飛びついていた。 「ちょ……!台湾さん!」 甲高い音を立てて、タイヤがきしんで止まる。どこかの民家で、犬が激しく吼え始めた。 「心中でもするつもりですか!」 やっと日本さんがこっちを見てくれた。ついに涙が零れた。たぶん、肩に食い込んだシートベルトが痛いから。 もう、我慢できなかった。日本さんに感情をぶつける。 「私、一昨日、兄に、中国さんに抱かれました。最初は嫌だって拒否しましたけど、でも、  昔はずっとそういう関係だったんだもの、流されました。日本さんのことだけが好きだと  思ってました。でも流されました。兄を、愛おしいとも思ってしまったかもしれません。  辛くて辛くて辛いのに、私個人の感情はすべてどこか私とは別のところで統制されるべきなんですか?」 一気にまくし立てると、日本さんは一瞬黙り込み、そして言った。 「そうでなくてはならないとは思いますが」 絞り出される掠れた声。少しの沈黙。 「……よくわかりません。私は、今まで、国に恋したことはありませんでしたから」 「私はずっと日本さんが好きでした」 日本さんは近代以来ずっと、私の良き先輩であり教師だった。我的最愛的明星。今でも私は日本さんがもたらす文化に夢中だ。 かちゃり。シートベルトが外れる音がした。 「それは、過去形ですか?」 私を照らす月影が、遮られた。『好きでした』不是。今、現在のこと。 「日本さんは、過去形ですか?」 『恋したことはありませんでしたから』 「はい」 唇を塞がれ、舌を絡め取られる。 ほろ苦いチョコレートの味とともに、一昨日と同じ酩酊感が襲ってきて、頭の芯が痺れる。 「あなたの言うとおりなのかもしれません。……誰にも渡したくないのは、あくまでも私個人の感情なのだと」 そういうことにしてもいいでしょうか。そう尋ねた日本さんの頬は、さっきよりずっと熱かった。 座席がすべるように動いて、シートベルトが外される。シートが倒されると、もう我慢できなかった。 誰が通りかかるともわからないのに、私は日本さんを抱き寄せる。 さらさらの黒髪に手を差し入れ、かみつくように口内を貪る。 足先を使ってパンプスを脱ぎ捨て、両脚で日本さんを閉じ込める。 場所が場所だからだろうか、日本さんの反応はまだ遠慮がちだ。 意気地なし。そっと呟くと、彼は困ったように笑った。ああん、もう。ついでに彼の靴もつま先で蹴って脱がしてやった。 器用ですね、足。そう言うから、きゅう、とふくらはぎを摘むようにして撫で上げた。 彼の喉の奥が、ぐう、と鳴る。欲情してるんだ、と思うと嬉しくなった。 手も器用なんです。サスペンダーの留め金を外して、彼のスラックスの中に手をしのばせる。 周りを気にしているくせに、そこはしっかりと勃ちあがっていた。 きつそうなそれを解放すべく前をくつろげると、もっともっと欲しくなった。 かわいい。分別くさい彼とは別の生き物みたい。まだまだ困り顔の日本さんを見上げる。早く流されちゃえばいいのに。 ……してもいいですか?耳元に囁くと、彼はうなずいて、私を抱きしめるようにしながら慎重に体勢を入れ替えた。 今度は私が彼の上に乗り上げる。じれったいから、スラックスを下着ごと脱がせて運転席に放ってしまう。 脚の間に顔をうずめると、彼の匂いが濃く伝わってゾクゾクした。口いっぱいに頬張ると、膝がわずかに動く。 音を立てて舐りながらやわやわと陰嚢をまさぐると、頼りなげだったそれも、きゅうんと締まり始める。 「…台湾…さん…」 「?」 見上げると、日本さんがキツそうに眉を顰めていた。 そっと彼の上に乗り上げ、間近でその表情を伺う。手の中にあるそれは、良くなさそうでもないんだけどな。 じっと見ていると、薄目の彼と目が合う。漸く笑って、彼は答えた。 「いえ……少し、嫉妬しただけです」 誰に、と問う間もなく、彼の手がフレアスカートの中に入り込んできた。え、と声を上げる私の蜜壷に指が入り込む。 「ぐしょぐしょですね」 打って変わって低い声が耳を灼いたとたん、中に忍び込んだ指が激しく擦り上げ始めた。 「あっ…それ…あ、あ、あ、あ、」 痛い。痛いけど、それだけじゃない。脚の付け根から広がる震えが、内股を揺らし、膝の力を抜いていく。 「欲しいですか?」 がくがくと頷くと、彼の手が下着を引き下ろし、私がそれを引き継いだ。カラータイツが足元まで降りれば、 ここでも私の足の器用さが発揮される。 彼の腰に跨り、ゆっくりと迎え入れた。 充分な硬さで押し開いて入り込むそれに、頭のてっぺんまで痺れてうまく息ができない。 じっと見つめる視線を感じながらも、喉元を晒して喘がずにはいられない。 「ん……ッ」 ふいに、彼が腰を突き上げ始めた。ひどい。ひどい。止まっていてさえ、何かが弾け飛んでしまいそうなのに。 「あ…っ…やだ、コワイ、日本さん、不行、ダメ……ッ!!」 この人はいつもそうだ。ギリギリまで優柔不断で、温厚で、思慮深くて、それなのに。 「…………!!!」 容赦なく突き上げられ、押し上げられ、私は砕け散った。 *** 「あまり年寄りに無理をさせないでください」 そう言って、くたり、とシートに沈む姿はいつもの日本さんだ。 ごめんなさい、と言うと、今度はもっと広いところでしましょう、と返ってきた。 今度は。その言葉が嬉しかったから、返事の代わりにシャツの胸元へ頬を寄せた。 街はまるで誰も住んでいないかのように、奇妙に静まり返っていた。 ぱち、と目が覚めた。 あれ…?ここ、どこだっけ。肌触りの良いシーツに、馴染む枕。 狭苦しい車の中じゃない。カーテンの隙間から差し込むのも朝日だ。 がば、と上半身を起こした。泊まっていたはずのビジネスホテルでもない。スプリングもちょうどいいセミダブル。 時計の表示は 2008.02.16 05:58。 ようやく現実に戻る。 (…そうか) 日本さんに、不手際なんてなかった。 会議場となっているホテルの部屋はとれなかったけれど、ここは数駅離れたターミナル駅にある一流ホテルだった。 (…夢、だったんだ) 体の中には気だるい疲れが残っているのに、あれは夢だった。 私と日本さんは、恋人同士になってない。現実では、ただの隣人のまま。 起きなくてはいけない時間だと思うのに、体が動かなかった。居心地のいいベッドのなかに、ずうんと沈み込んでいくよう。 サイドテーブルの携帯電話が、ぶぶぶ、と鳴り始めた。アラームだ。止めなきゃ… 電話に手を伸ばすと、すぐに振動が止まった。……アラームじゃない!慌てて画面を覗き込む。 Subject:おはようございます From:最愛的明星 台湾さん 日本です。朝早くから申し訳ありません。 私の不手際で、会場から遠いところになってしまいましたお詫びに、 お迎えに上がります。 9時に正面エントランスでお待ちください。 朝食はメインダイニングの中華風朝粥がお勧めです。 (…え?) 何度も読み返した。この文面、既視感がある。でも、着信はまさに今、6:00。 サイドテーブルには、きれいにラッピングされたチョコレートが準備万端で乗っている。 これって、夢が巻き戻されただけ?それとも…? 頬が熱い。胸がドキドキする。もしかして。もしかしたら。 震える手で、キーを操作する。緊張して、何度も打ち間違える。早く、お返事しなきゃ。 Subject:Re:おはようございます お待ちしています ピッ、と送信ボタンを押した後、ぎゅうっと携帯電話を抱きしめ、そしておもむろに チョコレートを取り上げた。 (今度は、広いところにしよう) たとえば、こんな居心地のよいツインの部屋で。 // 終わり {{div_end}} // // カテゴリー記入 // {{category キャラ}} のキャラのところにメインキャラクターを入れて下さい // 『:::{{category 女性キャラ}}』を追加すればカテゴリを増やすことがきます // ::カテゴリー :::{{category 日本}} :::{{category 台湾}} :::{{category 日本×台湾}} [[このページの上へ|#top]] // // コピーここまで!