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!!老人介護
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[[【エイプリルフールですよ、おばかさん】|5_486-488]]後半戦「老人介護」
「おい、セーシェル」
「なんですか眉毛。」
イギリスはセーシェルに膝枕され顔に冷たいタオルを当ててもらっている。
二人は今、パリ市内のとある高級ホテルの一室にいた。
二人はだだっ広いベッドの上に居た。
自国へ帰ろうと思えば帰れないことはないがアルコール漬けの体で暴れまくったせいでイギリスは伸びていた。
(ちなみにボコボコされたのはプロイセンであった・・・)
「もう、なんなんですか?イギリスさん?」
「・・・あのドレス、誰が買った?」
口を尖らせて聞きにくそうに聞いてくる。
ふっとセーシェルの顔がほほ笑んだ。
しかし、目に当てられているタオルのせいでその顔はイギリスからは見えない。
「自分で買ったんですよ。欲しかったし。」
「そうか。いちち・・」
「もう年なのに無理するから。」
自分よりずっと年上なのに、妙に子供っぽい。
セーシェルはイギリスのどこが好きと聞かれればそういったところと答える。
「ちょっとマッサージしてあげましょうか?」
「お、おう・・・頼む・・・けど。」
「けど?」
「その前に風呂入る。」
「一緒に?」
セーシェルはイギリスの言葉を一々聞き返してやる。
「・・・当たり前だろばかあ!!!」
ちょっとイライラしてきてるのを見て、かわいいなあ〜と一人にやけてしまう。
温かい湯気がこもるバスルーム。
「なんか、老人介護の気分。」
セーシェルは椅子に座ったイギリスの背中の湿布をはがしながら思わずつぶやいた。
「・・・そう思うなら労れよ。」
「普段動かさないから、急に動くとこうなるんですよ。おじいさん。」
セーシェルは座ったイギリスにシャワーをかけてやる。
セーシェルは湿布をはがした背中にすっと体を寄せる。
「ごめんなさいです。イギリスさん。」
後ろから抱きしめる格好だ。
胸がイギリスの背中に密着する。
イギリスの首元に顔を寄せる。
「あの話、持ちかけられた時、純粋に面白そうだなって思ったんだけど・・・」
息がイギリスの首筋に当たる。
「イギリスさん、あんなに落ち込んじゃうなんて思わなくって。
お酒ばっか飲んで、こんなにぼろぼろになっちゃって、正直びっくりよりも罪悪感が・・・」
セーシェルの声が涙声になってきた。
「いーよ。馬鹿。」
「え?」
「悪いと思うなら、体で示せ。」
「俺、背中痛いからもたれさせて。」
イギリスは息を吐きながらゆっくり背中をバスタブにつける。
足の上にセーシェルはまたがった格好で二人は向かい合う。
「体痛いんじゃないんですか?」
「知ってるかセーシェル?」
「なにを?」
「全身運動は肩こりによく効く。」
そういうとイギリスはにかっと笑ってセーシェルを自分のほうに寄せキスをする。
しかしイギリスの腕はギシギシと音を立てる。
「痛ぇ!」
「ほら無理して〜」
ちゅっと音を立ててセーシェルはイギリスの瞼に軽くキスをした。
「今日は無理しなくていいですよ。」
にこりとセーシェルはほほ笑む。
ちゅ、ちゅっと軽く音をたてて瞼、頬、唇、首筋、胸、だんだんと下へ降りていく。
腹筋をゆるゆるとなぞってみる。
使っていないというのは言い過ぎなだけで、細くてもきちんと鍛えられたイギリスの筋肉は、
ムキムキの暑苦しさがないのでセーシェルは大好きだった。
ちゅっとヘソのあたりに口づける。
「・・・おい・・・」
「なんですか?」
セーシェルはいたずらっ子のように眼をくるくるさせてイギリスを見上げる。
「生殺しにするつもりか・・・お前?」
「そんなことないですよ〜ぉ。」
セーシェルはそういうと柔らかい手でイギリス自身を包み込む。
やわやわと揉み、軽く先に口づける。
ふ、と息を吐くイギリス。
それを確認し、セーシェルは手の速度を早める。
「今日くらいはイギリスさん、楽しませていただきますね。」
手を緩め、口の中にイギリスを含む。
「ふ・あ!」
温かい口全体で刺激されイギリスの腰が少し浮く。
下半身は快感に浮かされるが、背中は少しでも動けば激痛が走る。
いろんな意味で涙目のイギリスお構いなしにセーシェルは夢中でイギリス自身を舐めあげた。
溶けてしまうような感覚にあっという間に限界が来たイギリス。
「やばい・・・出ちまう!おい!!ちょっと・・・出していいのか??」
「今日は・いい、れふよ〜ふっ」
セーシェルはぐうっとイギリス自身を吸い上げる。
イギリスの腰にぎゅうっと快感が走りセーシェルの口の中に欲望を吐き出した。
そして吐き出されたものをセーシェルはきちんと飲みほした。
息も切れ切れのイギリスが問いかける。
「おまえ、普段飲めとか言っても拒否るのに?」
なにも返答はしない。口についた精液をぺろりとなめ、セーシェルはイギリスに口づける。
深く深くイギリスの口の中に入っていく。
下半身にもたらされる快感から今度は上半身。
密着する上半身にの感触、そして体のラインをなぞる手の感触に体の芯からとろけていくような感覚に包まれる。
イギリスの目がトロンとしたのを見てセーシェルは口を離す。
ニッコリ笑った顔。いつもの笑顔と違う雰囲気。
「今日はイギリスさん楽しませてもらうって言ったじゃないですか。
ついに耳まで遠くなってきましたか?」
「お前、俺が動けないからやりたい放題かよ。」
「そうですよ〜♪」
セーシェルはそう答えるとぐっと腰を沈め、自らイギリスを胎内に納めた。
「ん・・・くう。」
熱い体内の感触。吸いついてくる感触がいつも以上でイギリスの腰はゾクゾクしっぱなしだ。
奥までおさめたセーシェルはふうっと息を吐く。
そのままイギリスに顔を寄せて呟いた。
熱っぽい眼が目の前にある。
イギリスは喉を鳴らす。
「あたしはイギリスさんが一番大好きですよ・・・」
セーシェルはそう言って口づけ自ら腰を動かす。
いつもより奥に当たるのか、深く深くつながっているような感覚。
「気持ちいい・・・」
そう言って目をトロリとさせていた。
イギリスは激痛と快感に交互に襲われ何度も何度も気が遠くなる。
自ら腰を前後に動かす様は今まで子供だ子供と思っていたセーシェルと全く違っていた。
「綺麗だな・・・」
ポツリ呟いてイギリスもゆっくり腰を回す。
「ふぁ・・あ!」
どうやらいいところに当たったらしい、がこれ以上動いたら自分が十中八九動けなくなる。
今日はもうセーシェルに任せてゆっくりしよう。
お互い腕を絡ませ、もう一度口づける。
セーシェルに任せ、快楽にぼんやりしつつふとイギリスは考えてしまった。
「やっぱ俺ももう年なのか・・・」
んで、結局がっつりバスルームでやって完全に動けなくなってしまったイギリスは、セーシェルからのSOSにより呼び出された
フランスに素っ裸のままベッドまで搬送される羽目になりましたとさ。ちーん。
おわり〜
// 終わり
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