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 希洪

【メインCP】ちびガリー×ちびギリシャ 
【その他】二人がトルコの家で同居している時代。
ちびガリーはまだ自分が男だと信じているし男言葉が抜けていません。
むしろ血気盛んです。
俺女がダメな方、苦手カプな方はNGしてください。



「まだまだだなぃハンガリー!出直して来な!」
 べらんめい口調のトルコがハンガリーの小さな体を蹴り上げた。衝撃をその
まま受け止めたハンガリーは床にしたたかに体を打ちつけ部屋の隅までゴロゴ
ロと転がっていった。手元からは短剣が落ち、顔の間横で鈍い輝きを放ってい
た。
 些細な余興にトルコは豪快に笑い、トルコを取り囲むハレムの女たちもくす
くすと笑う。夜な夜な行われる饗宴だ。今に始まったことじゃない。ハンガリー
が反旗を翻してトルコを襲いかかるのもまた夜な夜なの余興になっていた。赤
子の手をひねるかのごとくのトルコにハンガリーは今日も煮え湯を飲まされ、
屈辱の余り叫んだ。
「ふざけるんじゃねー!俺が本気を出せばお前なんか簡単に倒せるんだ!」
「ほほぅ、言うじゃねぇか。だがハンガリーそんな減らず口を叩く暇があった
らなぁ早く本気になって俺を倒してみろって言うんだ。簡単なんだろぃ?」
「ぐっ!!」
 顔を真っ赤にして短剣を掴んだハンガリーは猪突猛進にトルコに襲いかかっ
た。けれどトルコはゆうゆうとヤタガンを取ると片手で簡単に受け止めてハン
ガリーの空いたボディーを殴りつけた。
「きしししし、ちょろいもんだなぁハンガリー」
 豪勢な食事の上に落ちたハンガリーはそれでも威勢だけは抜け落ちることは
なく、獣のような瞳でトルコを睨みつけた。トルコはそのハンガリーを踏みつ
け、豪快に笑う。王者そのものの風情だ。部屋の片隅にはもう一つ戦闘不能に
まで追いやられた少年がいた。もう立てないほどにやられてしまった少年はギ
リシャだった。ハンガリーの前にトルコに決闘を申し込んだ彼はハンガリーが
やってくる前に敢無くやられてしまっていた。
「弱い弱い弱すぎるぜぃ!」
 トルコはハレムの女たちに言いつけて二人を部屋の外に追い出した。これか
ら大人の時間を楽しむ寸法だ。まだ自分に傷一つ負わせられない餓鬼共には見せ
られない甘美な時間を心ゆくまで楽しむのだ。
 重い扉を目の前で閉められるのを二人は悔しがりながら見つめた。

 ほどなくして奥から甘い声が聞こえだす。少年ら二人は苦々しいものを聞く
かの思いで扉から背を向けた。立つことさえしんどい二人にはそれが精一杯の
抵抗でもあった。
「ちくしょートルコのやつ!」
「トルコしね・・・」
 もぞもぞと壁を背にしながら二人はようやく起き上り、傷で痛む体を庇うよ
うに体を負った。近くに落ちていた枯れ木を手にするとハンガリーはギリシャ
に渡した。言葉少なながらも戦友であるギリシャは無言で頷き枯れ木を軸にし
てよたよたと歩き出した。彼よりは幾らか少ないダメージのハンガリーは壁を
伝いながら歩きだす。
 トルコの城を抜けると満天の夜空が二人の前に広まった。美しい光景だが既
に見なれた光景でもある為に二人は大した感動を覚えない。トルコに勝った日
にはそれはとてもとても美しい光景として彼らの目に映るだろう。
 二人はトルコの城から少し離れた粗末な部屋に戻るとどちらともなく薬箱を
取り出して治療を始めた。今日は特に上半身をやられたハンガリーは上着を全
部脱ぎ切った。隣ではギリシャも全てを脱ぐ。少年とはいえ、体格のいいギリ
シャの締まった体にハンガリーは羨ましく思え、最近は更に膨らみの増した胸
を恨みがましく見つめた。
「なーんでこんな所が腫れるんだかなぁ」
「ん…。だってハンガリーは女…」
「ちげーよ。俺は男だってマジャールが言ったんだぞ?」
「男はそんなとこ腫れない…」
「何度も否定してんのに強情な奴だなぁ」
 煩いとばかりにハンガリーはギリシャに消毒液を吹き付けた。この手の話を
始めるとギリシャはしつこいのだ。悲鳴をかみ殺しながらギリシャは薬が染み
渡るのを待った。痛みが引くと、今度は自分がハンガリーの腹部に塗り薬を塗
りつけた。
「ちがう…。強情なのハンガリー…」
 大人の足跡がそのまま残るハンガリーの腹部にギリシャは力ごしに塗りつけ
ることはない。相手が女の子だからセーブしているのだ。だが、自分を男だと
信じて疑わないハンガリーはそんなギリシャの優しさに気がつかない。ギリシャ
の手にある塗り薬を指で掬って、ぐりぐりとギリシャの患部に塗りつける。悪
戯っ子めいた瞳にギリシャは呆れながらも紳士的な態度は崩さない。女の子は
大事にしなければならないと母親にも言われていた。中身が男の子でもギリシャ
は律儀に守った。辛抱強く、ハンガリーは女の子だと言い聞かせもする。

 自分が信じるものしか信じないハンガリーは聞く耳を持たず、男とはなんた
るかを説明する。ちんこが大人になってから生えるものだとも強く主張する。
そんな意見を打倒する為にもギリシャは自分のものをハンガリーに見せつけも
していたのだが、ハンガリーは「お前は大人だと!」と言って羨ましがるだけ
だった。
「そーいやさー、俺すげぇ事に気がついたんだ!」
 そう言ってハンガリーは腰布も取ってしまうと、ギリシャの前で股を開いた。
サーモンピンクが眼前に広がるのにギリシャは一瞬止まったものの、まじまじ
と見た。ハンガリーは更に自分の花びらを割って見せて、クリトリスをぐりぐ
りと刺激した。
「これを摘まんでみるとな、下のちんちんの土台が大きくなるんだ!」
 ハンガリーの言うちんちんの土台とはクリトリスの事で、刺激すると大きく
なるのだと言った。刺激すれば大きくなるのは当たり前である。そして快感を
覚えれば、淫水だって流れてくる。刺激を続けるハンガリーはまさか自分が
ギリシャの目の前でオナニーをしているとは夢にも思わないで、得意げに自分
のちんちん(もといクリトリス)が大きくなっていく様をギリシャに披露して
いる。
 息使いが荒くなり、表情も女のものに変わっていく。クリトリスの上にかか
る皮を器用に剥いて、漏れ出した淫水で濡らして指の動きを激しくさせる。涎
を垂らさんばかりに喜悦の表情を浮かべるハンガリーにギリシャも自分のもの
を取り出し上下に扱く。
 ハンガリーは自分のものより遥かに大きいギリシャのものを見て涎を呑ん
だ。女の本能がそれを欲しがっているのだが、少女はそれに気がつかない。た
だ潤んだ瞳でそれを見つめ、自分のものを刺激し続ける。
「ん…。ハンガリー…。これが男のちんこ…」
「へぇ、俺もこうやって刺激を続けたらそうなるんだろ?」
「違うって…何回言わせるの…」
「お前の言うこと意味が分からない…っ、ん…っ」
 頂点にまで達したハンガリーは太ももをばたばたと振って体を仰け反らせた。
続いてギリシャのベッドに小さな沁みを作る。
「すまない…、お前のベッドまた汚しちゃった…」
「ハンガリー…」
 恨みがましく見つめるギリシャにハンガリーは彼の喜ぶことをしてあげるこ
とにした。
「詫びはちゃんとしてやるから…!」

 ハンガリーはギリシャのものを手にすると、両手で上手に刺激を始めた。鈴
口は口に収めてちろちろと舐める。ちらりと上を見上げるとギリシャは耐えが
たいとも気持ちいいともなんとも言えない表情をしている。そんな表情を見る
とハンガリーの股はつい濡れる。女の生理現象にもハンガリーは綺麗に知らな
いふりをしているとギリシャの手がハンガリーの股へと伸びた。ぐにゃぐにゃ
に蒸れているそこに指を突き立てて、狭い膣口に侵攻する。なんとも言えない
快感にハンガリーの口はつい留守になりがちだが、ギリシャにお尻を叩かれて
また開始した。時折喘ぎそうになって、歯を当ててしまうとギリシャが仕返し
に指を増やして奥に侵攻してくる。ぐちゃぐちゃと鳴る音に体は震える一方だ。
「ねえ…ハンガリー…」
「なんだよ…」
「男にこんな穴はないよ…」
「知らねえよ。ちんこが生えたらなくなるさ…っ」
「ねえハンガリー…ここは女の…」
「だから知らねえって言ってんだろ!」
 しつこいギリシャにハンガリーは馬乗りになる。押し倒してやっても平常心
を失わないギリシャにハンガリーはイラっとした。けれどハンガリーは彼の小
うるさい口が止まる方法を知っていた。
「ちんちんは後で生えんだよ…。そんでここはなくなる!」
 ハンガリーはなくなる予定の穴でギリシャのものを収めた。息を呑むギリシ
ャにハンガリーは唇を舐めた。
「分かったら、黙ってろよ」
 肉食獣ににも似た笑みを浮かべたハンガリー。だがギリシャはその笑みに恐
怖したのではなく、その先にある快感を無くすのが嫌で黙った。
 押し黙ったギリシャにハンガリーは至極嬉しそうな表情を浮かべて、腰を振
った。将来は艶めかしくくびれるだろうそこにギリシャは手をおいて、随分と
上手いハンガリーの攻めを受けている。奥を小突くギリシャのそれをハンガリ
―はぎゅっぎゅと締める。性行為をしていない時には少年にしか見えない少女
の淫らな表情を受けてギリシャはほくそ笑んだ。
「お、おい…ギリシャ」
「ん…なに…?」
「まだイかねぇの?」
「ん…もうちょい…」
「またかよ…っ」
 もうイきかけて締めるサイクルを早めているハンガリーにギリシャは穏やか
に笑う。もうイっても良いのだが、ハンガリーを懲らしめる為にはもう少しオ
イタがいるのだ。
 ハンガリーが自覚するまでギリシャの奮闘は続く。




終わり。




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