露ベラ
【メインCP】ロシア×ベラルーシ
【傾向】エロ薄め
ベラがヤンデレじゃない
ロシアが優しい
「暑いね…」
極寒の地ロシアにも夏は来る
一面の向日葵畑の前に佇む男はぽつりと呟く
すると彼の後ろに控えていた少女が慎ましく尋ねた
「部屋に戻りますか?」
少女の名はベラルーシ。佇む男、ロシアの実の妹である。
「いや、もう少しここにいる。
ベラルーシは先に戻ってて構わないよ。」
前方から目を離さずロシアは答える
「そうですか…私もお傍に…」
その瞬間、視界が歪んだ
暗転
とても懐かしい夢を見た。
寒い雪の中、兄妹で身を寄せ合って彷徨っていた時のこと
疲れ果てて歩けなくなった私をおぶってくれた温かい背中…
気がついたときには柔らかいベッドの上だった
「ここは…兄さんの部屋?
どうして?」
扉のほうから音がした。兄さんだ
水の入ったコップを手に持っている
「気がついた?
熱中症で倒れたんだよ。さ、飲んで」
コップを受け取りこくりと飲む
飲み干してから気づいた、兄さんが泣いている
「どうして泣いているんですか?」
兄さんの頬に触れようか迷った
でも、拒絶されたら…
ロシアは涙を拭きながらぽつりと答えた
「ベラが、またいなくなったらどうしようって
二度と会えなくなったらどうしようって、
そう考えたら悲しくなって、涙が止まらないんだ。」
「兄さん…」
ベラルーシの胸が締め付けられた。
自分のせいで兄を悲しい気持ちにさせたことが辛くてたまらない。
同時に兄が自分のことをここまで想ってくれてたことが嬉しかった。
「兄さん、涙を拭いてください。
ベラルーシはずっと兄さんのお傍にいます。」
そっとロシアの頬に手を触れる
拒絶されない。
「世界中の誰よりも愛しています。」
そして唇を重ねた。
舌を入れる、ロシアもそれに応えてくれる。
「兄さん…」
ベラルーシの頬が赤く染まっている
雪のような白い肌とのコントラストが艶かしい
「かわいいよ。ベラルーシ」
美しいプラチナブロンドの髪を一撫でし
白い首に赤い痕を残していく
首から胸に、胸からお腹に、お腹から太ももに
いつのまにか一糸纏わぬ姿になったベラルーシは
切なげにロシアを見上げる
「私だけ恥ずかしいです。
兄さんも脱いで…」
ロシアはマフラーをそっと外し
服を脱ぎだす。
あぁ…あれが兄さんの…
怖いけど、やっと二人は一つに…
ベラルーシは兄のそれを愛おしそうに撫でた
「兄さん、一つになりましょう」
ロシアは頷きベラルーシの中にゆっくりと侵入していった。
「んっ、」
ベラルーシ破瓜の痛みに堪えていた。
眼尻に涙が滲んでいる。
ロシアはそれを唇で拭いてあげた。
「さっきと逆転してるね」
ロシアは困ったように笑う。
「心配しないで、僕はここにるから」
嬉しかった。兄さんが私に触れてくれる
兄さんが傍にいてくれる
そして兄さんと繋がっている
「兄さん…兄さんと繋がっている
この瞬間に不安なんてありません。
もう痛みは消えました。さぁ」
ベラルーシの勢いにロシアは気押されたが、
それ以上に自分をこんなに思ってくれるベラルーシが愛おしかった
ゆっくりと腰を動かす。
ぴちゃぴちゃと水音が聞こえだし、
感じているのだろうか、ベラルーシが小さく喘いでいる。
「熱いね…」
「ええ、でも…心地良い熱さです。」
そろそろ限界が近くなったロシアは動きを速めた。
ベラルーシの嬌声も大きくなっている。
「兄さん、一緒に」
苦しそうな声でベラルーシが哀願する。
「うん、いくよ」
そして二人同時に果てた。
「夢を見たんです。
幼いころ、三人で雪の中を彷徨っていたころ
歩けない私を兄さんがおぶってくれた夢」
ベッドの上で二人は身を寄せ合っていた。
ロシアは驚き、笑いながら答える
「奇遇だね、僕もそのころのことを思い出していたんだ
さっきベラが倒れたときにね。」
ベラルーシの顔がぽっと赤くなった。
じゃあ夢の中の背中の温もりは…
ベラルーシはがばっと起き上がり、ロシアを押さえ込んだ
「兄さん、愛しています。
さ、第二ラウンド行きましょう」
そして逃げるロシアを追うベラルーシという
いつもの光景が見えるのだった。