bebe
【メインCP】フランス×セーシェル
【サブCP】
【傾向】
偽赤ちゃんプレイ(目隠し、プチ拘束)
【その他】
殆ど赤ちゃんプレイの描写がありません。ただの普通プレイです。
若干乙女向け表現。あっさり目。
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日課となっている朝釣りで、十分な釣果を得たセーシェルは家路を急いでいた。鱗がキラキラと虹色に光り、時折ピチピチと動く魚はまさしく新鮮そのもの。
フランスさん来るって言ってたし、なんかすっげーの作って貰おう。
うきうきと玄関を開けたセーシェルは、数瞬固まった後ドアをそっと閉めた。
今のは幻覚だ、眉毛野郎のが移ったに違いない。
そう自分に言い聞かせ、深呼吸してから恐る恐る扉を開けて見る。
「……何してんですか」
元・宗主国が全裸で寝転がっている事態は珍しくも何ともない。むしろ通常運転である。
裸なんか見慣れている筈のセーシェルをフリーズさせたのは、彼がいわゆる赤ちゃんスタイルで、巨大な籐の揺り駕籠にすっぽり収まっていたからに他なら無い。
「セーシェル、お兄さんすっごく会いたかったよー!!!」
赤ちゃん用フードを被りスタイを纏った、股間に薔薇をつけた男が、ガラガラを振りながら迫ってくる。
「こっっっの!!!!変態ィィィィッッッ!!!!」
「はぶッ」
バケツが宙を舞う。
スローモーションで倒れゆくフランスを、飛び散る魚達が虹色に彩った。
*******
「いいか、セーシェル。よく聞いてくれ。これには深ーい理由があるんだ」
何やらフランスが後ろで演説を垂れ流し始めた。
セーシェルは取り敢えず無視を決め込み、散らばった魚をクーラーボックスに投げ込む。
「そりゃね、エロ大使の座は譲ったよ。けどただ譲っただけじゃ、愛の国の名が廃ると思わないか?」
「思わねーです」
「お兄さんは思うの。すっごく思うの!!で、俺は考えたのよ。プレイを開拓することによる新たなる快楽の可能性を!!そう、俺は新たな性のパイオニアとし」
「いーからソレ外して下さい」
「えー、可愛いのにー」
「ムサいです」
フリフリのフランスを視界に入れないように、キッチンで背中を向けたまま作業していたのが仇になった。
正座をしていた筈のフランスの吐息がすぐ後ろから聞こえて、セーシェルは慌てて振り返る。
が、彼の手は既に彼女の膨らみを捉えていた。
「ひゃ…や」
「ねぇママン。お腹空いたんだけど」
「やっ…あ…」
服の上から胸を揉みしだかれ、思わず声が漏れてしまう。時折、突起を掠めていく指先にセーシェルの体がびくりと跳ねた。
「や…あ…フラ…ンスさん…ッ!!」
舌が耳を舐る。生暖かい感触と男の荒い息遣いにセーシェルはますます息を乱した。
ワンピースが褐色の肌を滑り落ちる。リボンが解かれ柔らかな髪が広がった。
項や首筋に柔らかいキスが落とされるが、指先は肝心なところを掠めるばかりで触れようとはしない。
焦らされた熱が疼きとなってセーシェルの下腹部に溜まっていった。
「うーん、やっぱりお兄さんはこっちのが楽しいかな」
「……ふあ?」
フランスは背後から抱えていたセーシェルを自らに向かい合わせた。
どんな早業か、セーシェルの両手に可愛らしいミトンが填められる。
どっから取り出したんだろう。
熱で回りきらない頭でぼんやりと考えていると、彼が身につけていたフードとスタイも取り付けられた。
そこまでされると馬鹿でも気付く。
セーシェルは慌ててスタイを剥ぎ取ろうとするが、ミトンのせいで解けない。
足をバタつかせて抵抗するものの、がっちりと腰を抱えられているため空を切るばかり。
「ちょ、こんな格好ヤです!!」
「大丈夫、マジで可愛い。このスタイで見えそうで見えない乳首が……ハァハァ」
「ばっ…かぁ…んあっ」
ちゅ、と頂きを啄まれてへにゃりと力が抜けた。
仕上げとばかりにリボンで彼女の目を覆う。
「やっ…これ、外し……ひゃあん……」
舌先でこねくられ、強く吸い上げられる度にセーシェルの内が疼いて、たまらずフランスの頭を抱き抱えた。
その間も彼の指は、太股から尻、脇腹をなぞるの忘れてはいない。
艶めかしく汗ばむ褐色の肌膚にフランスは満足そうに目を細めた。
鼻歌を歌い出しそうなほどご機嫌なフランスが、胸の愛撫を中断しセーシェルの耳元に寄せて囁いた。
「……赤ん坊の視力ってさ。輪郭ぐらいしかわかんないんだってさ」
「っ……は」
「セーシェル……俺の可愛い‘bebe’」
セーシェルの顎が持ち上げ桜のような唇を男の唇が覆う。舌根の裏側をなぞられたかと思うと上顎を舐められねっとりと絡みついた。
いつもキスなのに、目隠しをされただけで全身をキスで愛撫をされたように反応してしまう。
角度を変えて絡みつく唇から、飲み下し切れなかった唾液が頬を伝った。
溶けるとしか言い様のないキスに、疼きは高まりへたり込みそうになる。セーシェルは夢中でフランスの背中を縋りつくがミトンのせいで上手く掴めない。
内股を撫で上げられ、付け根すれすれに指が触れる。散々焦らされた秘所は、既に蜜が滴り落ちそうだ。セーシェルはフランスの長い指に蹂躙される様を想像して身震いをした。
どうにかしたくて夢中で彼の背中を叩くと、思いの外強くしてしまったようで、フランスのキスが呻き声と共に止んだ。
「セーシェル?!痛いの嫌いじゃないけど、いやむしろ好きだけど!!今のはちょーっと痛かったぞ?」
「……フラん…スさん…おね…がい…外し…て」
「これはな、そーゆープレイなの。それに」
「ひッ!!……ああッ!!」
「こんなにお漏らししてちゃ……なぁ?」
「ちがっ、ああッ……ひゃん!!」
フランスの指が唐突に秘所に触れる。
入り口の襞をなぞった指がクリトリスへ駆け上がり、溢れた蜜を擦り付ける。散々、焦らされた体はそれだけで気をやってしまいそうなほど強烈だった。
少し節くれ立った指が彼女の体に埋め込まれ、浅瀬を掻き回し親指でクリトリスを転がされる。
フードはずれ、セーシェルのリボンが涙で滲み、喘ぐ口端からは涎が幾筋もスタイに染みを作った。
その姿に背徳感をそそられ、フランスは堪らず吐息を漏らすと更に激しく奥へ奥へと掻き回す。
セーシェルの行き場の無い手がぎゅっと握られる。
グチュグチュと殊更、水音を立ててやるとキュウと指を締め付けてくる。
「あぁ…やあ…あぁん!!」
セーシェルの体が弓形にしなり力を失った。
フランスはリボン越しの瞼にキスを落としゆっくりと指を引き抜く。彼女はその刺激にすら吐息を漏らした。
「……て…おねがい…ほど……いて……これじゃ……フランスさ…んに、ちゃんと…しがみつけない……です」
「……」
「や…です」
「あーもう!!お前、超可愛い!!」
「…んッ…」
感極まって叫んだフランスは、キスを降らせながら瞬く間にミトンは愚か、リボンもフードもスタイも剥ぎ取ってしまった。
彼女の瞼にキスを落とす。くすぐったさに身を捩ると、布が邪魔してキスできなかった分だと髪や手首、鎖骨に次々とキスの雨を降らせた。
キスは段々と粘度を増し愛撫へと変わっていく。フランスが秘所に手を這わすとそこは既に潤いきっていた。
「入れるぞ」
「え?ああん!!」
フランスはセーシェルの左足を持ち上げ、一気に突き立てる。
しがみつく細い腕は、立ったままの急な衝撃を少しでもそらそうと彼の背中に爪を立てた。
肉襞が蠢き吸いつく感覚にフランスは息を吐く。もう少し慣らしてやりたかったが、動かずにいたら自分が持って行かれそうだ。
堪らず動きだすと体を震わせてしがみつくセーシェルに愛しさがこみ上げた。
「あっ…はあ」
「ん…セーシェル…」
「あっあ……フラ…ッスさんッ」
クリトリスの裏を小突かれ、ぎりぎりまで引き抜いて奥まで突かれたかと思うと、大きくグラインドして掻き回される。
やり場の無い快感に思わず背中に爪を立てると、首筋に歯を立てられその痕を舌でなぞられた。
含まれた乳首は彼の舌先で突つかれ包まれ、飴玉を転がすように遊ばれる。
次々に快感を与えられたセーシェルの視界は、靄がかかったように霞んでいる。フランスの温もりを感じていなければ自分がバラバラになってしまいそうだった。
「ひゃ……あっ!!ぁん!!」
「とろっとろだな…」
「ふっ…う…あ…も…ダ…メ…」
「イキそう?」
喘ぎ声にしかならなくてセーシェルは頷くことしか出来ない。
返事の代わりにフランスは舌を絡ませ、今まで以上に激しく腰を打ち突けた。
「んっうっんぁ……んんんーーッ!!」
「……ッ」
瞼の裏が真っ白に爆ぜ、セーシェルの体がビクリと大きく跳ねた。
フランスが収縮を繰り返す膣壁に辛うじて耐えれたのは、背中に痛みを覚えたからだ。
セーシェルの蕩けきった顔はまだ果てていないフランスを刺激するだけだった。
涙の痕が残る頬に音を立ててキスを再び律動を開始した。
「ひゃ…あああ!!…ま…だ!!らめぇぇ!!!」
イったばかりの敏感な膣内を蹂躙され再び高みに連れて行かれる。フランスに子宮口を小刻みに揺さぶられ、腰から下がぐずぐずと溶けてしまったように力が入らない。
一層激しく打ち突けるフランスがクリトリスを押し潰す。何度目か解らない絶頂に達し、声にならない絶叫と共にセーシェルは大きく跳ねた。
「ッ……セー、シェルッ!!」
「ーーーーッ!!」
小さく身震いするフランスが濡れた視界に映る。一瞬遅れて膣内に広がっていく熱を感じながら、セーシェルは意識を手放した。
「俺、赤ちゃんプレイ向いてないわ」
揺り駕籠に寝そべったセーシェルにコップを差し出しながらフランスが苦笑う。
仄かにレモンの味がする水はよく冷えていて、セーシェルのカラカラだった喉に染み渡った。
「私も向いてません。てか嫌です」
彼女はまだ少し掠れた声で不満気に揺り駕籠を揺らす。ふわふわ揺れてちょっと楽しい。
フランスがセーシェルの隣に寝そべると揺り駕籠が大きく傾いた。
「お兄さん、セーシェルに爪立てられる楽しみなのにー。無くなっちゃうなんて嫌だ」
恍惚とした顔で語るフランスにセーシェルは静かに枕をお見舞いした。
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