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 きみのとなりに

【メインCP】プロイセン×ハンガリー
【サブCP】 
【傾向】 普→←洪の双片想い風。洪さんも性別に気づいてる。
【その他】 幼少期よりもうちょい2人が成長してるけど幼少期ネタ。


駆けずり回って遊んで、木に登って、枝に服を引っ掛けて胸元をかぎ裂きにした。
白いふくらみと木の実みたいにピンク色に染まった先端が覗いて、自分でぎくっとする。
「ハンガリー?」
隣でプロイセンが首をかしげたので、ハンガリーは急いで襟元を正した。
「なんでもねえよ」
声が上ずっているせいか、女っぽく聞こえて内心舌打ちする。
手早くかぎ裂きの上にマントを巻きつけて、“女”である証拠を隠した。
「怪我したか? 今の」
プロイセンが手元をちらりと見る。
怪我なんかするわけがない。お前じゃあるまいし。
口だけ開いて、それが声にならなかったのは、言い返そうとして顔を向けたら
プロイセンが意外と間近にいたからだった。

急に言葉に詰まる。
どうしてお前はそんなに背が伸びてるんだよ。
首も腕も骨ばって、均整のとれた筋肉がつきつつあって、
色素も薄くて細いのにちゃんと男だってわかるように成長してるんだ。
俺は――――俺は、胸が膨らんで背が伸びなくなって、
生えてくるはずのものが一向に生えてこないまま。

唇を引き結んで睨みつけたので、プロイセンがたじろいだ。
「なんだよお前。心配してやっただけじゃねえか!」
「うっせばーか。ばーか」
ぷいっと横を向いてやる。
「なんだよもう」
ちぇ、と口をとがらせて、プロイセンが隣に座りこむ。
さっきまで2人して登っていた木にもたれかかって、足を投げ出した。
「俺に心配されたくねーんならいいよ」
すっかり拗ねた顔をして、遠くに見える山並みを眺めている。
「ち、ちげーって…その」
口ごもった。こうやって隠すのは確かに変だ。
たぶんプロイセンはまだ知らない。ハンガリーが本当は女だってことを。
自分たちはずっと男の中で育ってきたから、女がどんなイキモノか
なんてこともあんまり意識したことはなかった。
だからたぶん、――――それなら、平気なはずだ。
マントをほどいて、さっきのかぎ裂きを見せる。
「ほら」
プロイセンはちらっとそれを眺めて、ふいと顔を逸らした。
凝視されてたら、その奥が膨らんでいるのに気付かれたかもしれないのでほっとした。
「みっともねーからちょっとカッコつけて帰ろうと思っただけなんだって」
ほっとしたついでに隣に座りこむ。
肩をくっつけて寄りかかってやる。プロイセンはそっぽを向いたままだ。
もう肩の位置も少し負けてきた気がする。
「ま、木登り失敗して服破いたなんてのはダッセェよなあ」
かぎ裂きを指で合わせて、なんとかマントなしでつなごうとしていたら
プロイセンがやっとこっちを向いた。
「だろ?」
やっと分かったのかよ、と言い返しついでにごつんと頭をぶつけて肩に預けてやる。
こないだまではそのくらいでもよろめく軟弱野郎だったはずが、
力がついたせいかびくともしない。
悔しいので全体重をのっけてみた。
「おもてーな!」
寄りかかられたプロイセンが文句を言いながらも
支えているままなのが余計に憎らしい。

少しずつ、少しずつ、変化していく自分の体。
願ったような男らしい形ではなくて、メシを減らしてもがむしゃらに訓練しても、
丸く細く柔らかに…女になって行く。
いつも隣にいるこいつは、それに気づいているのだろうか。
「さっき俺の胸さ…」
「ん?」
「変じゃなかった?」
目を合わせないまま、聞いてみる。
「…どこ、が?」
急な質問に戸惑ったのか、プロイセンの声が上ずっている。
「や、…なんか、変っぽくない、かなって。あんま、意味はないけど」
質問のせいでまじまじ見られたらどうしよう、
といまさら気付いて、目が合わせられなくなる。
膝を引きよせて抱えて、胸元を隠した。
「…変じゃねえと思うけど、寒そうだよな」
もうすぐ夕暮れの時刻の秋の風。
プロイセンは首をすくめた。
そんな仕草も男っぽくなった気がして、ハンガリーは急に涙がこみ上げてきた。
「ど、どうしたんだよハンガリー!?」
プロイセンがびくっと肩を上げる。
「…俺、…俺、やっぱ変なんだ」
顔を見られないように、プロイセンの肩に顔を押し付ける。
「体が、ぜんぶ。お前はちゃんとこんなに、男らしくなってってるのに」
「ハンガリー…?」
「胸だって変だし、ちんちんは生えないし」
グダグダ、愚痴をプロイセンにぶつける。
なだめるように背中に手を回して、ぽんぽん叩かれた。
「体重変わらないのに、どんどん尻とか肉つくし」
背中を撫でていた手が止まる。
「見んなよ、みっともないから…」
「みっともなくねえよ。…変な言い方だけどお前、
綺麗になったとかそういうのじゃねえの?」
背中から腰へ、ゆっくり手が降りて、少しだけ尻を撫でられた。
こそばゆくてドキっとする。
「…お、男に言うことじゃないかもしれないけど」
慌てて取り繕うプロイセンに、気持ちが少し緩んだ。
クスっと笑って顔を上げた。
「ばーか」
まだ男だって思ってくれてるなら傍にいられる。
思ったよりずっと顔が近くて、笑ったせいかプロイセンが顔をしかめて赤くなっていたので、
なんとなく顔を近づけた。
挨拶代わりに、礼がわりに、唇をそっと重ねて離した。
「へへー」
「っおま…いきなり、いきなりなんなんだよ!!」
背中に回っているプロイセンの両手に力が入った。
「親愛表現だろ! 苦しい苦しいバカプロイセン!!」
「いきなりするんじゃねえよ!! ――――このっ」
「へっ、わ…」
プロイセンの逆襲。抱きすくめられて唇を押し当てて、
無理やり口をこじあけられた。
バカ、バカ、そういうのは女の子相手にするもんなんだ。
知らないんだろお前。叫んでやりたくても声が出せない。
舌を絡められると背中がぞくぞくした。
口の中を舐めまわされて、自分の体温じゃない舌が這いまわる感覚に、
ぞくぞくが背中から下へ伸びて行く。
もっと芯へ、ハンガリーの快感の芯のほうへ。
「ん、んふっ、んん…っ」
必死にプロイセンの背中を叩いて、体をもぎ離そうとしても、筋力差で勝てない。
プロイセン、と呼びたくて呼べないまま上がる自分の声が甘ったるくて死にたい。
バランスを崩して、深くキスされたまま木の根元に2人で倒れた。
下敷きになったハンガリーを押さえこんだまま、プロイセンがようやっと口を離した。
「俺様の勝ちだなハンガリー」
「てめ…礼に勝ち負けとかねーだろ!」
じたばた暴れる足を避けて腰の上にまたがられる。
本当に微塵も動けないのが悔しくて、恥ずかしさとは違う紅潮が頬を染めた。
「うるせーな。さっきから心配させるだけさせといて」
「うぅ…悪い…」
馬乗りになっても、プロイセンは体重をかけないように足に力を入れている。
気を遣わせていることにいまさら気付いて、ハンガリーは小さくなった。
互いに顔を火照らせたまま、少しの沈黙があった。
「…あの、さ」
ハンガリーはやっと視線をプロイセンに向けた。
「おう」
「…見て、くれない、かな」
「へ?」
プロイセンがきょとんとする。
「変じゃないかどうか。…別に、別に、気にしなけりゃいいんだけど、
気になるし、…お前になら、頼んでもいいかなって」
それに、今、変じゃないって思わせておけば。
そうしたら、もうしばらくは気付かれなくて済むんじゃないだろうか。
今のうちに、見せてしまえば。

プロイセンが体を倒して寄せてくる。息が詰まった。
「ど、どこもおかしくねえって言ってるじゃねーか、ハンガリー」
「やだ」
「ハンガリー…」
「今、見て」
両手を伸ばしてプロイセンの頭を抱く。
緊張した首筋の堅さにまた、性の違いを感じる。
体がずくん、と芯のほうでうずいた。
「本当に、どうしたんだよ…」
困惑した声が耳元でした。
いつ、声変わりしたんだっけ、こいつ。
低い声にまた、得体の知れない戦慄が背中をかけ上る。
服の上着の紐をプロイセンがほどいていく。
ふくらみかけの胸が外気とプロイセンの視線に晒される。
男にしてはきっと大きすぎるくらいの。
さっきは隠そうとしたのに今は見せようとしてるなんて馬鹿だ。
ぎゅっと目を閉じた。
「…や、その。変じゃ、ねえよ」
「ホントに?」
薄目を開ける。
プロイセンは左右に視線をうろつかせてから頷いた。
なんか変だ。
なんか、変だ。
プロイセンには分かってるんだろうか。
自分が、もっと見て欲しくて物足りなくなってるのが。
「ホントに、変じゃなかったら、全部見て」
さっきの刺激が欲しい。
深いキスをもう一回して欲しい。
プロイセンが腰の上から下りて、顔を近づけてくる。
「そんなに、不安か?」
尋ねられて、涙がじわりと浮かんできた。

不安だよ。
女になるのが。
守られたくない、弱くなりたくない。
闘って、守って、隣に並んで誇りたいんだ。

涙目の意味をどうとらえたのか、プロイセンは気まずそうに目をそらしてから
「後悔、すんなよ」
と体をかぶせてきた。
すっぽりプロイセンの体温に覆われて、それからしゅるしゅるとズボンの紐が解かれる。
首筋に顔をうずめられていてくすぐったい。
少しだけプロイセンの息が上がっているのと、自分の動悸が早まっているのが分かる。
膝を抱えあげられて、ズボンが足から引き抜かれた。
下着に風が当たって、太ももがびくんと震えた。
「濡れてる…」
プロイセンがつぶやいたのが聞こえた。
「え、や、俺…っ、俺?」
そこだけ湿り気を帯びているのは自分でも分かっているのに、
プロイセンに指摘されてハンガリーは慌てた。
体を起こして隠そうとした手が力ずくで抑え込まれる。
「全部見せるんだろ、大丈夫だって」
「やっ、やだ、ダメだって、俺変なんだもん」
「変じゃねえって言ってるじゃねえか、全部見せたって平気だって!」
下着に指を引っ掛けて、勢いよく引き抜かれる。
「それに、濡れてるっつったって漏らしたわけじゃねーだろ、
こう、汗みたいな」
言いながらプロイセンが指で割れ目をなぞった。
「っあ…ひゃっ!」
触られるとそこがひどく熱くうるんでいるのが丸わかりだ。
恥ずかしさと、他人の指に触れられる初めての感覚。
「汗、にしちゃ濡れてるかもだけど、変じゃねえから…」
にちゅ。
濡れそぼったひだの合間に指が入った。
稲妻に打たれたように、体の芯に快感の火がともる。
「やっ、ばか、だめ、だめ…」
「うるせえな、ほら、変じゃないって確認してやってんのに…」
プロイセンの指が触れているところが気持ちいい。
恥ずかしい。早く離れて、早く、水でもかぶって熱を冷まさないと。
なのにプロイセンは覆いかぶさったまま、そこをいじくり回し続ける。
「うわ、すげえ、どんどんあふれてくる…」
「あっ、あっ、ダメだって言ってるじゃねえかばか…っ」
「いまさら何言ってるんだよ、ホラ…ここ、ここお前のちんちんじゃね?」
ひだの合わせ目まで指がずっとなぞりあげて止まる。
くりっと指でつままれた場所から、腰の奥まで快感が突き抜ける。
「いぁっ、あ、だめ、痛っ…」
「あ、わり、…このくらい?」
「んっ…やっ、そんなにいじるな、変態っ、変態…っ」
「ハハハ」
プロイセンは笑いながら指の先でクルクルと小粒な愛芽を押す。
ハンガリーが睨んでも一向にやめる気配はなかった。
「ほら、おかしくねえよ。一緒だろ。少し、少し…形が違うだけ」
胸を柔らかく揉んで、先端を指先でつまんで、転がして、
ハンガリーの体をくまなく撫でてから、顔を近づけてきてもう一度キス。
体も頭も火照って、思考がうまく回らない。
深くて長くて優しいキスに絡め取られて、
プロイセンの腕に体を預けるように力を抜いた。
「ん…ぷろいせ、…っ」
唇を離して息を継いで、また唇が重なる。
プロイセンの服の袖をつかんでいた手を、背中に回した。
ちゅく、ちゅくっ、ちゅ…と小さな水音が立つ。
「ほら」
体を離して、手を取るとプロイセンが自分のそそり立ったものを握らせて来た。
「形が、違うだけだろ…」
「かたち…」
浮かされたように呟いてそれをゆっくり撫でる。
「…おっきくなった…? それに、なんかにちゃにちゃしてる」
「う、うっさいな…お前のだって、さっきより膨らんでるんだからな、
お前のほうが濡れてるし、ほら!」
プロイセンはひだの合わせ目に深く指を差し込んで、
愛液をすくい上げてからその小さな突起に塗りつけて見せた。
「ひゃぁっ、あっ、うそだぁ…」
濡れて感度の上がった愛芽をいじられて、びくんびくんと体が跳ねた。
「だめだ、そこ、そんなにしちゃやだ…っあっ、んっ」
むず痒いようなもどかしいような感覚が体中を駆け巡る。
「イヤなら、どうしてほしいんだよ」
「わかんな、っ、あ、ああぁっ…」
「ハンガリー?」
「ひゃ、ゃめちゃ、や、…っ、あつ、い、あつっ…ああぁっ」

プロイセンがじっと見ている前で、背中が反る。
押し寄せる波が高まって、頭がまっしろになる。

指を動かすプロイセンの表情を見ている余裕なんかなかった。

抱きしめられたときにまだ体は小さな痙攣を起こしていて、
どこもかしこも甘いしびれが残っていた。
プロイセンの腕に力が入って、首筋をねっとり耳まで舐め上げられて、
ハンガリーはハッと目を開けた。
「はんがりー、おれ」
かすれた声でささやかれて、ゾクゾクする。
「…たい」
聞き取れなかった。

足を押し広げられて、指を押し当てられて、
まだハッキリ感覚の戻らない股間に深く割り込まれる。
「んっ…」
2人同時に呻いたのに気付いて、プロイセンの顔を見た。
プロイセンは自分の両足を抱えて広げていて、腰を深くあてがっている。

「あっ、や、おまえ、これ…何…」
指よりずっと大きくて、硬い。
内側をこすりながらぐいぐい押しこまれてくるそれが、
プロイセンの性器だと気づいてハンガリーは必死に体をよじろうとした。
「あばれんな、なんか、こすれてスゲー、きもち…からっ」
「ばか、ばかぁ、抜けよ、こんなの、まるで…っ、あっ」
これじゃ本当に、男女のセックスみたいだ。
「痛いのか」
「いた…いってほどじゃ、ないけど、だから…」
「頼む、ちょっとだけ、我慢してくれ」
ぐり、っと奥に押し込まれる感触。
まだ遠かった感覚がいきなり鮮明になった。
「ふぁ…っ」
「悪いハンガリー…っ、止めらんない」
とろとろに濡れたハンガリーの中に、プロイセンがペニスを押し込んでくる。
濡れてるのって、これは、自分が感じてるって証拠、だっけ?
太ももまで濡れているこれが、じゃあ、感じてる証拠…?
こみ上げてくる恥ずかしさと混乱が、思考を余計にかき回す。
「やぁ、やっ…あっ、ああっ、なに、やぁ…っ」
突き当たりまで押しこむと、プロイセンは大きく息をついて腰を抱えあげた。
中に入れたものをゆっくり引き抜いて、またゆっくり押し込む。
異物感は強く感じるのに、内部がこすれてわき上がる感触は
痛みに似た快感に思える。
プロイセンのそれはまっすぐな棒状ではなくって、
突起が入口に引っ掛かって、それがたとえようもなくむずがゆい感じ、
さっきの頭が真っ白になった時の、前の感じ。
「ふぁっ、やめっ、プロイセン、んっ、あっ、あ…っ」
大人になりかけた体の、どんな偶然なのか、さっき真っ白になったせいなのか、
ハンガリーの体は痛みを上回る快感を感じていた。
無意識に腰が上がって、プロイセンの体を受け入れる。
プロイセンの腰の動きが早くなる。
見たことのないような熱っぽい顔と、間近で響くお互いの荒い呼吸が恥ずかしくて、
体の敏感さに拍車をかける。
「はん、がり…っ」
低い呻き声と一緒に、熱い何かが体の中で弾ける。
ハンガリーも声も出せないまま大きくのけぞった。

ひくん、ひくん、と跳ねる体を投げ出したまま、ハンガリーはポロポロ泣いた。
正気に戻ったらしいプロイセンが、何か言いかけてから黙って背中を撫でる。
「ばか…」
「ごめん」
「こんな、こんなんじゃ、まるで、俺が」
「女『みたい』だなんて思ってない」
言葉をさえぎるように強くプロイセンが言い切った。
「…ほんとう?」
ハンガリーは緑の目を見開く。
「男同士でも、こういうこと、するのか…」
プロイセンがそう言うなら、きっと、おかしいことじゃないんだろう。
プロイセンの馬鹿みたいな知識量と、自分の戦闘馬鹿っぷりを比較して、
ハンガリーはひとり納得してほっと肩を下ろした。
「…っ」
プロイセンがその肩を掴んで、また唇を重ねてきた。
草いきれの上に押しつけられて、組み敷かれたままハンガリーは笑った。
「なら、いいよ」

まだ男同士でいられるのなら。
――――きみのとなりにいっしょにいられる未来があるなら。

**** **** ****

時は流れて2人はいろいろあってつかず離れず大人になり、
最近ふと思い出したので
がむしゃらに体を重ねた日々についてハンガリーに問い合わせたところ、
フライパンアタックが250%の勢いで返って来たのでなかったことになっている。

(プロイセン氏・談)




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