エロサンタからのプレゼント
【メインCP】スイス×リヒテンシュタイン
【傾向】兄妹愛、仄甘
【その他】多分、フィンランドがキャラ崩壊しているかも? と思います。
「貴様!何者だッ!」
可愛らしいパジャマとは対照的な怒声を響かせる青年、スイス。
彼が向けた銃口の先で両手を挙げながら、"おひゃあ" と怯えているのはもちろん聖夜の風物詩である。
「さ・・・サンタクロースですよ。見れば分かるでしょう? こんな真っ赤な変質者いませんよ・・・・。」
フィンランドは精一杯の笑顔で、スイスの警戒心を解こうと試みる。
何故、プレゼントを与えに来て、G36型アサルトライフルを突き付けられねばならないのか・・・・?
やはりサンタと言えども、不法侵入は咎められて然るべき世知辛い時代になったのか・・・・?
フィンランドはそんな事を考えながら、恐る恐る本題を切り出した。
「メリークリスマス! なんでも欲しいものが出てくる魔法の袋から、プレゼントを出してあげますよ!」
「魔法の袋・・・・? 何でも欲しい物をくれると言うのであるか?」
サンタであるという事は理解してもらえたのだろうか、銃口は下を向いたが、スイスの訝しげな目ツキは変わらない。
「そして、アナタの欲しいものは既に分かっています!」
「待て・・・?! 吾輩はリクエストなど出した覚えはないのである!」
「どうせスイスさんの事ですから、"現金"とか"高級チーズ1年分"とか答えるんでしょ? 認めませんよ。なんたって、僕はエロパロスレのエロサンタですから。なんでも欲しい物と言っても、エロいプレゼントに限るんです。」
「吾輩は、そのような下劣な類の物など欲しくないのである。」
口ではそう言うが、目の前にいる男は、並み居る変態国家達を押さえ、自慰世界一に輝いた男だ。その事もフィンランドは把握済みである。
「えぇっと、エロサンタ協会の調書によると、スイスさんの好みの女性は、可憐で礼儀正しく従順で素直な娘、全体的に幼児体型で、顔も幼め、極度の貧乳・・・・。まるで誰かの妹みたいですね。」
「貴様!! リヒテンを馬鹿にする事は許さないのである!!」
「僕はリヒテンシュタインちゃんの事だなんて、全然、言ってないんですけどね・・・。」
「・・・・・・ッ!?」
「やっぱり、毎晩、リヒテンシュタインちゃんの事を妄想してるんですかね? じゃないと、世界一には成れませんよね〜。」「わ、吾輩は決してそのような目でリヒテンを見た事はないのである・・・・。」
「そうですか。仕方ないですね。せっかく魔法の袋から、Hなリヒテンシュタインちゃんが出てきても、抱けないんじゃ意味ないですもんね。」
「い、妹なんだから、と、当然である。あまり吾輩をからかうな!!! このスットコ変態サンタ!!」(ダショーン!)
「おひゃぁぁあああ!」
スイスの放った弾丸がフィンランドの足元をかすめる。
「その鮮やかな赤色の服を深紅に染め上げたくなければ、さっさと立ち去るのである!」
「まぁ、待ってくださいよ。プレゼントだけ、置いていきますから・・・・。」
そう言って、フィンランドが開いた袋の中から出てきたプレゼントにスイスは目を疑った。
「きッ、貴様ぁぁあああ!!! リヒテンシュタインに何てことを・・・・ッ!!」(セダダダダダショーン!)
袋の中から出てきたのは下着姿のリヒテンシュタイン。
怒り心頭のスイスはフィンランドに向かって、ひたすら連射する。
「待って、待ってくださいってば。撃つのを止めてください!」
「だまれ! 誘拐犯!! 死んで償うのである!」
「た、多分、本物のリヒテンシュタインちゃんは今頃、いい子に眠ってますッて!」
「本物? ・・・・何を訳の分からないことを!」
「スイスさん! よく見てくださいよ! リヒテンちゃんじゃないです! ほら、リボンの位置が逆です!」
「た、確かに、いつもは左側に・・・・」
「サンタの袋の力を舐めないでください。それはリヒテンシュタインちゃんじゃありません! 魔法の袋が産み出した偽物です。」
「いや、しかし、どう見てもリヒテン、、、、」
「あなたがリヒテンシュタインちゃんと、そういう関係になるのを欲していない事は分かっています。兄と妹との関係を大事にしたいというスイスさんの想いに応えて、魔法の袋がプレゼントをくれたんですよ。」
「そんなこと出来るのであるか?」
「まぁ、そんなに驚く程のことじゃありませんよ。エロパロスレではよくある事です。 あっ、あとその娘、朝になると消えちゃうんで。 それでは良い聖夜を〜。 モイモイ。」
そう言い残し、フィンランドは窓から、出て行った。ここは2階なのだが・・・・
まぁ、サンタだから大丈夫なんだろう。きっと飛べるんだろう。今のスイスには、そんな事はどうでもいい事だった。
あられもない姿のリヒテンシュタイン(?)と2人きりで寝室に取り残されているのだ。
「お、おい・・・・。リヒテンシュタイン。」
「はい、お兄様。」
「その〜、、、えぇ・・・・あー・・・・。」
スイスにとっては夢にまで見た状況。
だが、頭が混乱して何をどうすればいいのか見当もつかない・・・・。
確かに、胸もなく、一般的には色気のないと言われる幼児体型かもしれないが、スイスは、目の前にあるそれに何よりも色気を感じ、確実に欲情していたのだ。
しかし、いくら本物のリヒテンシュタインではないと言っても、姿形は妹そのものであるがゆえ、本能の赴くままに行動を起こすことは、流石に、はばかられた。
「・・・・分かっていますわ。・・・・お兄様。」
「!?」
口に何か柔らかいものが触れる感触・・・・それがリヒテンシュタインの唇だと気付くのは、ベッドに押し倒された後だった。
「・・・・んぐ。」
互いの口と口が離れ、スイスの視界には、再び、あられもない姿の妹・・・・潤んだ瞳・・・・。
リヒテンシュタインが2度目の口付けをした瞬間、スイスの理性はアルプスの谷底へと吹き飛んだ。
体勢を入れ替え、リヒテンシュタインに覆い被さり、その残りわずかな衣服を剥ぎ取った。
「さ、先に押し倒してきたのは、そっちである! 何をされても文句は言わせないのである!!」
そう宣言して、スイスは控え目な乳房にむしゃぶりついた。
「はぅ・・・・!」
リヒテンシュタインの口から、押し殺したような喘ぎが漏れる。
本物のリヒテンシュタインも同じ事をされれば同じように鳴くのだろうか・・・・?
そう考えると、更に鳴かせてみたくなったスイスは、右手を下の方へと伸ばしていく。横腹・・・太もも・・・内股・・・程良く湿った茂みへと・・・
そして、指をリヒテンシュタインの奥へと侵入させる。
理性の吹き飛んだスイスにいつもの兄としての優しさや気遣いはなく、指の動きは荒さと激しさを増す・・・・。
「んッ・・・・あ・・・・」
リヒテンシュタインのメスとしての本能が反応し、快とも不快とも取れる声を漏らした。
そして、スイスは、長年夢見てきたオスとしての本能を成就しようと、熱く膨張した自前のライフルを取り出す。
小さな身体の小さな穴に、自身を当てがい、ねじ込んだ後は、一心不乱に腰を振り続けた。ただただ、絶頂を求めて。
その間、リヒテンシュタインはずっと艶めかしい声を上げていた。
初めて聴く妹のメスとしての鳴き声に、スイスはますます興奮を覚え、腰の振りは速さを増す・・・。可愛らしい顔には涙が流れているようだが、今はそんな事を気遣う余裕などない。
「ァ・・・・お兄様・・・そろそろです・・・。」
リヒテンシュタインの方が先に絶頂へと近付いたようだ。
「うむ、吾輩も・・・である・・・・。」
スイスのライフルはセダーンという発砲音を立て・・・・たかどうかは分からないが、ほどなく、2人は、ほぼ同時に果てた。
行為が終わった後も、2人はベッドの中、裸で抱き合っていた。
「お前は、本当に朝になったら消えてしまうのか・・・?」
「・・・はい。」
「そうか・・・・。」
寂しいわけではない。今、抱き合っている相手が消えても、明日になれば、また本物のリヒテンシュタインに会えるのだから。
だが、このような事をしておいて、明日、本物のリヒテンシュタインといつも通りに接する事が出来るだろうか・・・・?
しかし、今更、そんな事を考えても、もう遅い。
スイスは、ああだこうだと考えるのはやめにして、目の前の快楽に身を委ねることにした。
「リヒテンシュタイン・・・・、もう1回・・・いいであるか?」
スイスのモノは、再び、元の熱と量を取り戻していた。
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……………………………
「、、、、メリークリスマス。」
声のする方に目を向けると、窓からフィンランドが顔を出している。
「あら、フィンランドさんどうなさいました?」
「僕からのクリスマスプレゼント気に入ってもらえましたか?」
「はい。 ありがとうございます。」
リヒテンシュタインの横には、3回の情事を終え、精魂尽き果てたスイスがぐっすりと眠っている。
「喜んでもらえて、僕も嬉しいです!」
「それで、どうなさったんです? 覗きですか?」
「覗きだなんて、そんな言い方しないでくださいよ〜。僕は仕事をしただけです。サンタとして、プレゼントを最後まで見届ける責任がありますから。」
「・・・・そうですか。」
「それよりもスイスさんが起きる前に早く部屋に戻った方がいいです。 もう朝日も昇りきっちゃいますよ?」
「・・・・・いえ、いいんです。」
優しい笑みを浮かべ、スイスの寝顔を見つめながらリヒテンシュタインは答えた。
「そうですか・・・・・。じゃあ、今度こそ、僕は帰りますんで。モイモイ!」
サンタの去った窓からは、弱々しい冬の朝日が差し込んでいた。
〜fin〜
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