ある男女の歪んだ関係
CP【日本×ベラルーシ】
傾向【ちょい特殊?】
その他
【日本もベラルーシも屈折してます。ご注意を】
「ベラルーシさん…。」
耳元で囁かれ、ベラルーシは白い肉体を震わせた。
日本の固く、先走りで濡れた性器が
ベラルーシの背中に擦れ、背筋に冷たいものが走る。
それは快、不快、入り混じった感覚。
(汚い、気持ち悪い、でも……気持ち良い………。)
不潔で古い日本の旅館
逢瀬の場所にここを選んだのはベラルーシ本人であった。
この情交に、一番相応しい場所だと思ったからだ。
「素晴らしい体ですね。」
日本がそう呟くと、ベラルーシは彼の肉体にしがみつく。
「あなたは醜いのね。兄さんと違って。」
侮蔑と憐憫と、欲情を込めた口調だった。
日本の眉がぴくりと動き、悲しみのためとも屈辱のためとも取れる苦痛の表情を浮かべた。
しかし何より強いものは抑えがたい性欲であろう。
日本のベラルーシを苛む力が、より強くなる。
小柄とは言っても、やはり男だ。
性器を顔に近づけられるとぷんと雄の臭いも鼻を突く。
ベラルーシは躊躇いも無くそれを含んだ。
生温かく、時折生き物のような動きを見せるそれに、ベラルーシは愛しさにも似た感情を抱いた
(こんな私を見て、兄さんはどう思うだろう。)
そんな考えが頭を掠めると、体はますます疼き舌の動きは無意識に激しくなる。
日本は小さく呻くと、薄い精液を放出した。
それを飲下し呆然と俯くベラルーシを湿った布団に横たえ、日本は彼女の体中に接吻をした。
「ああっ!あああああ」
日本の舌が、這う。
胸に、腹に、そして充血した性器に。
十分過ぎる程濡れたベラルーシの茂みに、日本の性器が潜り込んで来た。
(私は汚されている。でも、これって凄く興奮するのよ。ねぇ、兄さん……。)
ベラルーシのそこが日本の熱いものを全て飲み込むと、日本は暫し動きを止め、ベラルーシの唇に深い接吻を落とした。
ベラルーシが涙を流すと、彼はそれを舌で丁寧に舐め取った。
日本が体を動かすたびに、ベラルーシは獣の声を上げた。
体内に生温かい液体を注ぎ込まれたことを感じると、ベラルーシは日本の背中に爪を立て、体を弛緩させた……。
……行為が終わるとベラルーシは決まって虚無感に襲われた。
「お前は私を好きだから抱くのか?」
そんなことを聞いたのは何故なのか。
ベラルーシ本人にすら分からない。
「いえ、全く。私はあなたが誘ってきたから。そしてあなたは美しく、性欲の対象になるから抱いたのです。」
やはりそうか。
その返答を聞いて、ベラルーシの下腹にはまた小さな炎が灯った。
「ところであなたは何故私のような男を性欲の対象として選んだのですか?」
そう聞かれて、ベラルーシは躊躇いも無く答えた。
「あなたのような男だから。兄さんと違って、卑屈で、貧相で、肌が黄色くて、醜いから。」
日本は顔を伏せ、息を荒げていた。
粗末な掛け布団の下で、彼のものがまた首をもたげているのだろう。
ベラルーシもまたその姿にサディズムを刺激され、性器を湿らせた。
当然のごとく、二人は行為を再開した。
「もう抜け出せない。私も……あなたも……。」
ベラルーシが熱病にでもかかったような調子で呟くと、日本は何時ものようにミステリアスな微笑を浮かべ、ベラルーシの小さな頭を撫でたのであった。