ある男女の歪んだ関係二
ある男女の歪んだ関係の日本視点。
……親愛なるベラルーシさん。
あなたは、本当に綺麗ですね。
張りのある乳房、見事にくびれた腰、少し不健康にも思える程真白い肌。まるで一つの芸術作品のよう。
私があなたを貫く度、あなたは決まって苦しそうな、それでいて恍惚とした表情で私を見やるのです。
私を醜いと言うあなた、卑屈で憐れだなどと言うあなた。
………ほんとに憐れなのはベラルーシさん、あなただということは、自分自身が一番良く分かっていることでしょう。
あなたがロシアさんを愛していること、そして省みられていないということは、私も知っています。
最初に気掛かりだったのは、ベラルーシさんが私をロシアさんの身替わりにしているのでは、ということでした。
私をロシアさんに見立て、抱かれることによって快楽を得ようなどと考えているのではと思ったのです。
……私の愚かしい憶測は外れました。
あなたは私を、ちゃんと私として見ていました。
汚い獣として。
……自傷の道具として。
苦しいんですね、辛いんですね、
そんなに空虚な瞳をして。
暫し、現実から目を逸らしたいんですね。
だったらとことん付き合いますよ、あなたが私に望む役割を担いながら。
私があなたを好きではない、と言った瞬間の、ベラルーシさんの顔。その時えもいわれぬ快楽が私の脳内を支配しました。
私は、獣。醜く、卑小で、汚らしい。
親愛なるベラルーシさん、私は先程までのあなたとの行為を、こっそり撮影していたんですよ。
映像の中のあなたは、美しい顔を歪め、獣のように喘いでいます。
ええ、獣の私に汚されながら。
映像を見ながら、私は何度も自慰に耽りました。
映像の中のベラルーシさんが、赤くぬらぬら光る舌を使って私の固くなった性器を舐め回しています。
あなたの柔らかな髪が性器にかかかる、淫らな感触の心地良かったこと。
……ベラルーシさんに映像を見せながら事の全てを淡々と伝えると、彼女は全てを諦めた者のようにぽかんと口を開けていました。
しかし私が彼女を強く抱きすくめると、激しく暴れ、抵抗しました。
ええ、そう来なくては。最初から心の無い人形のようなあなたを抱いても少しも面白くありませんからね。
しかし私がロシアさんの名前を出し、脅すとあなたは途端に押し黙りました。
私はもっともっとベラルーシさんを陵辱しつくします。
取り返しが付かないぐらいに。昔のあなたを、あなた自身が二度と思い出せなくなるくらいに。
少しぐらいはその覚悟があったのでしょう?そうなりたい願望があったからこそ、私を挑発したのでしょう?
私はベラルーシさんの乳房をいつもより少し乱暴に揉みしだきました。
あなたはひゅうと息を吸い込むと、石のように体を固くしました。
しかし私が優しく性器を愛撫すると、あなたは目を瞑り恍惚とした表情を浮かべました。
「所詮あなたも、私と一緒でしょう。」
あなたの性器を弄り、耳に息を吹きかけながら低く呟きます。
ベラルーシさんにとっては最大級の侮辱でしょう。
しかしベラルーシさんは少しも表情を変えず、かえって私の心を掻き乱しました。
苦しみを振り払うように、私はあなたを貫きます。
親愛なるベラルーシさん。
私は一つ、嘘を吐きました。
私のあなたに対する感情、それは恐らく……。