SMベラリト
「あんたって、本当に呆れちゃう」
ほっそりとしたベラルーシの足がリトアニアの頬に触れる。
ベラルーシはゆったりとベットに腰かけ、リトアニアを見下ろす。
「こんな風に女の子にいいようにされて、怪我までして、何事もなかったようにしているし」
口角を吊り上げて、ベラルーシは嘲笑を浮かべた。
「……ごめんなさい。何事も無かった、じゃあなかったわ」
するり、と音を立ててベラルーシは足を滑らせる。
彼女の履く黒い革靴がリトアニアの身体に触れた。
「喜んでるものね。どうしようもなく」
革靴の先端がリトアニア自身に触れる。
「私は普段と変わらない格好なのに、あんただけ全裸だなんて笑っちゃう」
普段と変わらぬ、クラシカルなメイド服姿のベラルーシ。
そして、戦士としての傷を負いながらもその片鱗すら見えないリトアニア。
「……この、変態」
冬空より、吹雪よりも冷たい瞳がリトアニアを貫く。
しかし、それすらもリトアニアには快感にしかならない。
「雄犬。ドM男」
ベラルーシは足を動かすことも、口を動かすことも止めない。
リトアニアを肉体的にも、精神的にも刺激し続ける。
やがて、ベラルーシの黒い革靴やストッキングにリトアニアは吐精した。
ベラルーシはただ、表情を変えずにその足を差し出した。
「足が汚れちゃったわ。さあ、私の足についたあんたのを舐めなさい」
そう言い足を差し出すと、リトアニアはまるで壊れ物を扱うようにその足に触れた。
その横顔に、かつての大国の姿も、雄雄しい騎士の姿も見えなかった。
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