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 露烏



びくびくと震える姿はとても可愛らしい
同時にとても哀れになった
「本当にいいの?姉さん」
「じ、上司の命令だもの…」
そう達観したような言葉を返す彼女は、それでもまだ何処か諦めては居ないのか自分にすがるようなな目を向けている

「姉さん」

びくり、また肩が揺れた
それに連動してシャツをはちきらんばかりの豊かな膨らみがたゆんと弾む
僕らが一緒に暮らしていたときから変わらないその胸は
ぶるぶると、恐らくはこれからの行為を悟って震えているのであろう身体と同じように柔らかく揺れ、まるで触って欲しいと言っているようにも見える
そこにばかり視線を注いでいるのに気付いたらしいウクライナは両腕でその膨らみを隠す様に自身の体を抱いた
「ロシアちゃん、あまり…その、見ないで欲しいな」
幼い頃から大きかった胸を性的な視線に晒されるのは慣れて居る筈なのに、今更そんな事を言うウクライナにロシアは眉根を寄せる

「純情ぶらないでよ姉さん」
いつもより低い声が出た
けれどそれは仕方の無いこと、腕で押さえ付けた為にむにゅっと潰れてしまった柔らかな其処を晒す為に細いウクライナの手首を引っ掴む
「ロシア…ちゃん?…嫌ぁっ…!」
最初はぽかんとしていたウクライナも漸くロシアの意図に気付いたらしい、それでも歴然とした力の差には逆らえず嫌々と上げる声とは逆に両の腕は簡単に胸元から外された
「相変わらず無駄におっきいね、姉さんのおっぱい」
ウクライナの手首を一つに纏めて下方へと引くと両腕に挟まれた膨らみが卑猥に強調される
からかうように笑ってそういうと俯く彼女の頬が解りやすい程赤く染まった
「嫌…ロシアちゃん、やめて…」
「やめていいの?姉さんは何のために此処に来たんだっけ」
はっとウクライナが顔を上げる
「僕は別にやめてもいいんだよ?でも…そうしたら姉さん、ううん…姉さんだけじゃないね、皆、みぃんな困っちゃうよね」
「……っ…」
今日は弟の国から買っている天然ガスの代金が暫く工面できない代わりに、…ウクライナ自身の体を差し出すことで支払いの期限を伸ばして貰う為に来たのだ
今自分が抵抗すれば困るのは自分の上司、そして愛しい国民
すまなそうに、本当に申し訳なさそうに己へ頭を下げた上司の顔を思い出し漸くウクライナは抵抗をやめた


ぐちゅ、と静かな室内に水音が響く
「姉さんは上手だね、気持ちいいよ」
ロシアの大きな手がウクライナの頭を幼子にするように優しく撫でる、サラサラと指通りの良い髪の毛を幾度も幾度も撫でてから戯れに強く握って、引く
途端に喉がきゅうと狭まるのが心地好い
「ん…ぐ…!」
ねっとり絡む温かな粘膜に自然先走りの量も増える、彼女の柔らかそうな唇が室内灯に反射しててらりと濡れ光っているのは唾液の所為だけではないだろう
「美味しい?姉さん」
柔らかい彼女の肉とは逆に硬く冷たい壁へと背を預け、膝を着いて己の股座に唇を寄せている姉の姿を眺める
小さな唇には入りきらぬであろうかと危惧したロシアの肉棒はぎしりとウクライナの顎を軋ませながらもどうにか収まった、顔を前後させる度やはりたぷんとシャツの下で揺れる豊かな乳房は彼女の口淫を見れば嫌でも視界に入る
先程から何を話し掛けても決して目を合わそうとしないのはウクライナなりの抵抗なのだろう
「…気に入らないなあ」
びくり、また肩が震える
いっぱいに広がった唇さえも小刻みに震えるのが心地好い
「ねえ、姉さんのその大きな胸も使ってよ。出来るでしょ?姉さんなら」

一旦口から出しても良いからさ、とロシアの告げる言葉にゆっくりと唇が引かれる
ぬらぬらと光るグロテスクな怒張が可憐な唇から現れる様ははっきりいって眼福だ、ちょっとだけ苛めたくなってもう少しで完全に抜け落ちそうな其れをぐっと突きだしてみた
「―――――ぐ!」

喉を抉ってしまったらしくてウクライナからは苦しげな声が上がる、えずく様に粘膜が異物を排除しようと締め付けて痙攣するのがやっぱり気持ちいい
ばたばたと床を鳴らして動く手足は無視し後頭部を押さえ込んで少しの間その感覚を味わった
真っ白い姉さんの顔が真っ赤になってずっと伏せられていた目が僕を向く
ぼろぼろと、流れる涙と一緒に「助けて」と視線で訴える様に漸く満足して殊更ゆっくりと己の熱を抜き取った
「げほっ!ごほ…っ、あ…ふ、ああ…」
途端に床に踞って咳き込むウクライナの背を優しく優しく撫でてやる
「大丈夫?姉さん」
いつもと変わらぬ穏やかな声はまた彼女の身体を縮こまらせた

「さあ、続きだよ?」
床に伏せた姉さんの襟首を掴んで軽い身体を仰向けにひっくり返す
「ロシ…ア、ちゃ…」
まだ荒い呼吸に忙しなく上下する胸を越えて首元に結ばれたリボンへ手を掛ける、シュル、と小さな衣擦れの音と一緒にあまりにも無力な枷が外れた
その侭一つ、二つ、一番上からボタンを外して行く
三つ目を外したところで柔らかな乳房を包む下着が見えた
「白か、姉さんの肌みたいだね」
余裕の出来たシャツの中へ掌を差し入れたっぷりとレースの飾った下着ごとふるふる揺れる柔肉を揉みしだく、簡単に沈む指先は如何に其処が柔らかいかを知らせてくれる
嫌だ、なんて抵抗していたウクライナの口からは堪えたような吐息が漏れてロシアの耳と加虐心を擽った
やわやわと指を埋めて居る内に掌にしこりのような物が当たる、下着越しでも確りと解る其の小さな硬い突起に態と指の腹を引っ掛けて擦ると面白いようにウクライナの身体が跳ねる
「ひゃ、…やん!ロシアちゃ…そこばっかり、しないで…っ」
「そこって、何処かな?」
問い掛けても求める単語は返って来ない
まどろっこしくなって残りのボタンを性急に引き千切る、露になった白い肌と下着とにごくりと喉を鳴らしてから抵抗すら忘れて目をしばたかせている姉さんの下着をたくしあげた
ぶるん、と大きく弾む胸の頂は幼い頃に見た桃色ではなく紅みを帯びて膨れている
下着が邪魔をして柔らかな膨らみを少しばかり潰しているけれど、今はその歪な形さえ己の手によってもたらされた物なのだと酷く興奮した
「や…っ、ロシアちゃん…!」
漸く我に返ったらしいウクライナが身を捩って視線から逃れようとするのをロシアは許さなかった
「往生際が悪いよ姉さん」
ぱちん、と前で止めるタイプだったらしいウクライナの下着が身を捩った事で偶然外れたのを皮切りに
両の掌でたぷんと少し横に流れた其の乳房を掬い力任せに指を埋める
「痛いっ!潰れちゃう…ロシアちゃん、痛い…!」
ぐぐ、と大きなロシアの掌でも収まりきらない大きな胸の形が変わる程に強く埋めた指先の力を漸く抜いて泣きじゃくる姉を見下ろす
「姉さんがいい子にしないからでしょう?僕だって本当はしたくないんだよお、こんな事」
ひっく、ひっく、としゃくり上げる度に上下していた細い肩がまた、びくりと跳ねた
「ご、ごめんね、ロシアちゃん…ごめんね、ごめんなさい」
行為を途中で止めるという事は今までの事も全て無駄になってしまうということ、すなわち、ウクライナの愛する国民を苦しめてしまうということに繋がる
それだけは避けねばなるまいと虚ろな視線を上方の弟へ定めたウクライナはごくりと息を飲んだ後まだずきずきと痛む己の胸に添えられたロシアの掌へおずおず己の細い指先を重ねた
「や、やめないで…お願い、ロシアちゃん」
涙混じりに懇願する姉の姿に漸くロシアの表情は無邪気な笑みを浮かべる
「うん、姉さんがお願いするなら仕方ないよね。やめないであげるよ」
幾つになっても変わらぬ其の笑みが、ウクライナの目には酷く恐ろしく映った




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[ウクライナ][ロシア]

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