小ネタ
「ああ、やっぱこ〜、いいねセーシェル。海も綺麗だし、この夕焼けもパリとまた違ってムードあるし。お兄さんずっとここ住もうかな」
「マグロ食べますか」
「セーシェルもしばらく見ないうちに大きくなっちゃってさ、いやほんと、
マグロとか素潜りでとってきちゃうんだもんね。変わったなー。誰の影響かな。
あんまり成長してお兄さん置いてくと、セーシェルにも眉毛の呪がかかっちゃうから、
刺繍やってる男とは仲良くしちゃいけないんだゾ☆」
「一発でしとめたばかりなので美味しいですよ、マグロ」
「……えーっと、たくましくなった?」
「ゴマ油で炒めますね。あとさっきからエッフェル塔があたっているんですけれど、詠春拳で折っていいですか。いいですね」
「やめてぇ!」
「……」
「……」
「…マグロは食べますけど。私自身もそうとは限らないですよ?」
「え、えっとねえ」
「いつまでも子供だと思って、からかわないでほしいんですけど」
「いや、子供と思ってたら勃たないよ、お兄さんも」
「……じゃあ、フランス式に大人の扱い方をして下さい」
「あー、じゃあまず」
「ベッドですか?」
「燃える前に、火を止めとこうか」