正しくない性教育 〜後日談〜
「忍者〜忍者〜 性教育のビデオ観よう〜」
「にー・・・・・・」
忍者は軽く青ざめた。
「会長・・・一応女の子なんだから、もう少し・・・何というか、恥じらいを持とうよ・・・」
「ちょっと、一応って何よ!?」
「い、いやっ、それは言葉のアヤというか・・・」
「まあいいわ、このビデオを観ましょうよ〜、折角会長権限で視聴覚室貸切ったのよ!」
「ま・・・またそんなことを・・・!っていうか、会長あの怪しい薄い本たくさん持ってるでしょ!中身前みたことあるけどあれ読め
ばいいでしょ!わざわざビデオとか観なくても!」
「だってあれは女がいないし・・・そういうわけだからほら、さっさと観る観る!」
「さりげなく駄目な発言を・・・って、ちょっと、会長!」
暫くして。
「あ〜面白かった・・・あれ、忍者、どうしたの?一人でぶつぶつ言って・・・まるでひなじ君よ?」
「・・・だから・・・別に一緒に観るの俺じゃなくてもいいわけで・・・稟子ちゃんとか・・・いるでしょ・・・しくしく・・・」
「まあ気にしないわよ!ねえ忍者!あれ楽しそう!一緒にやりましょうよ!」
「・・・にっ!?!?だっ・・・だからあっ!!!!ああいうのはっ!!!好奇心でしちゃ駄目なの!!!!」
「えー」
「ああいうのは、好きな人とやれって!!っていうかこれ前も言った!にー!!!」
「・・・好きな人となら、いいんでしょ?」
会長の声が、少し小さくなる。
「好きな人となら、やってもいいんでしょ?」
「にっ・・・まあ・・・それはいいけど・・・会長好きな人っているの?」
「いるわよ」
「即答・・・!?それって次元は?」
「勿論三次元よ!そりゃあ二次元にもいるけど」
「にー・・・」
忍者の心の中では、会長に好きな人がいるとは驚きだなあ、とか、っていうか二次元にもいるんだ、とか、そもそも好きっていう
だけでやっていいんだろうか、とか、様々な思いが渦巻いていたが。
「えー忍者嫉妬?その反応おもしろい!」
「にっ・・・違う違う!少し考え事を!」
「忍者はツンデレだなあ・・・まあ・・・嫉妬しなくていいけれど」
「に?」
「私の好きな人は、忍者だし」
「・・・・・・んっ・・・・・・はっ・・・んぅ・・・っ」
すっかり日が落ちて、暗くなった視聴覚室に水音が響く。
「・・・ふっ・・・くっ・・・ぷはっ・・・」
二人の唇からのびる銀糸は、窓から差し込む外灯の光により煌いて。
「・・・会長・・・やっぱり、やめようよ、こんな・・・」
「なんで?忍者がいいって言ったんじゃない、好きな人となら、って」
「・・・それは確かに・・・そうなんだけど・・・」
「歯切れ悪いわね・・・男でしょ?」
「それとも、私が嫌い?」
「にー・・・」
忍者とて勿論、会長のことは好きか嫌いかで答えれば文句なしに好きなのだが、
恋愛感情とかそういう類とは少し違う気がするのだ。
だからか、ついついどもってしまう。
「でも、はっきり嫌いって言ったわけでもないし、容赦しないわよ?今から好きになって貰っても構わないし。それに」
笑顔ではきはきと告げられる。
「その下半身で、どうやって帰るわけ?」
「・・・にっ・・・!!」
焦る反応を示した忍者を持ち前の力でもって椅子にすわらせる。
自分は床に膝をつき、カチャカチャと忍者のベルトのバックルを外し、彼自身を取り出す。
「キスで感じるなんて、忍者はかわいいわね〜」
「・・・・・・にっ・・・・・・・」
反応していることを再度告げれば、カッと顔を赤らめる。
素直な反応に満足し、忍者自身を口に咥える。
「じゃ、忍者、いただきます」
攻めを開始した。
「・・・っ・・・あっ・・・・んっく・・・」
「ん・・・ふうっ・・・」
裏筋を舐めれば、体を震わせる。
「っ・・・ちゅっ・・・ふふ・・・やっぱり忍者はおもしろいわね・・・」
「・・・かいっ・・・ちょう・・・や・・・やめ・・・」
「えー、いやよ・・・もう少しだし・・・・・・・・・」
「・・・・・・っに!!」
忍者自身に軽く歯を立てると、彼はあっけなく達してしまった。
びしゃり、と会長の顔や制服に白濁色の液がかかる。
「あー・・・可愛かったなあ・・・忍者・・・」
「・・・はあっ・・・・・・もう・・・やめよう・・・よ・・・」
彼は縋るような目つきで会長を見下ろした。だが、彼女は非情にもこう言い放った。
「まだ駄目よ?だって、責任とってもらわないと」
「・・・に?なんの?」
忍者が尋ねると、会長はスカートをたくし上げた。
「忍者の舐めてて、感じちゃったみたい」
彼女の言うとおり、会長のそこは下着が意味をなさないほどに濡れている。
こくり、と忍者が生唾を飲む音が響いた。彼も男だ。先ほどの行為によって落ち着いていた自身が、また反応をみせる。
「じゃあ・・・もう、いいわよね?」
会長は自ら下着をとり、椅子に座ったままだった忍者に跨る。
「ちょ・・・会長・・・」
ぴたりと密着し、忍者自身をゆっくりと己の中に受け入れる。
「・・・んっ・・・ねえっ・・・忍者・・・」
「・・・・・・ふっ・・・んっ・・・くっ・・・・・・・なに・・・?」
「・・・どっ・・・う?私・・・・・・のっ・・・なっ・・・かっ・・・きもっ・・・・ち・・・いい・・・?」
そのまま、ゆっくりと腰を動かしていく。
「んっ・・・はっ・・・いいっ・・・よっ?・・・!はっ・・・!かい・・・んっ・・・ちょうの・・・なかっ・・・」
「・・・くっ・・・よかっ・・・たっ・・・っん・・・」
「かいちょっ・・・おれ・・・っ・・・もっ・・・だめっ・・・!!!」
「わっ・・・たしもっ・・・いっ・・・しょに・・・いこ・・・!」
「はっ・・・かい・・・ちょっ・・・!!」
「・・・んっ・・・にん・・・じゃっ・・・・・・!!!」
同時に、果てた。
「ねえ忍者、私のこと、嫌いなの?」
「にー・・・なんというか・・・」
二人は街灯が淡く光る下、帰路についていた。
「会長のことは・・・確かに好きなんだけど、恋愛感情か、って言われるとそうなのか、っていう・・・」
「へー、忍者、私と一緒なのね!!」
「そうそう、いっし・・・にーーーーーーー!?!?!?!?」
「うわ、びっくりするじゃない!!なによ!」
「か・・・会長・・・そんなよくわからない感情だけで・・・」
「えー、好きは好きなんだからいいじゃないのー」
「に・・・にー・・・」
「それより家まで送りなさいよ!こんな夜道に女の子一人じゃ危ないし!」
「今更女の子を主張してる・・・」
二人が、その感情「初恋」に気がつくのには、もう少し時間を要しそうである。
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