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 ここにタイトル

  妊娠、精神病ネタ注意



この間、『我は遅漏あるから・・・』とか言ってから闘争精神を燃やしてしまったのだろうか。
台湾は中国の一物を口に含めて、不慣れな舌を使いながら、根元を手でゆるゆるとしごいていた。
小さな手が自分の唾液と男の先走りの梅雨でべたべたに濡れている。
亀頭を舌でチロチロと舐めると、中国は流石に気持ちよくて声が漏れた。
「ううっ・・・」
あまり上手ではないが、可愛い彼女がしていることだと思えば。
朱色で統一された中国の矢田ら広い私室。窓は開け放されており、美しい庭園が3つの方角から眺められる。
まだ日は高い。中国は寝台に腰掛け、台湾は膝をついた格好だった。
「ねえ、中国。」
台湾は口を外して言った。
口の端から透明な液体がつーと伝い、途中で切れて桃色の服の上に垂れた。
「な・・・何あるか。」
台湾はおもむろに胸元の編み合わせをしゅるしゅると解いた。
「大きくなったと思わない?」
若々しく隆起した胸がのぞく。ごく普通サイズだった台湾の胸は、もう一回り豊かになったように見える。
「え・・・ああ・・・。」
中国は思わず喉を鳴らした。
台湾はそのままぺたりと、胸をモノに押し付けた。
「ちょっ・・・」
「はさめる・・・かな・・・」
台湾はおずおずと手のひらで自らの胸を広げて、ぐっと一物を挟み込んだ。
「何でそんなこと知ってるあるか!?」
「本で読んだの。中国の昔書いたの小説。」
「なっ・・・。」
2世紀ほど前だっただろうか。古典をエロ小説に書き換えるのがマイブームだったのは。
などと少し回想に浸っていると、温かく柔らかい感触が最も敏感な場所を包んだ。
「・・・く、」
パイズリなんかをするには、何とかぎりぎりの大きさってところだろうか。
「お前は・・・さっきからもう!」
かれこれ二時間以上はいろいろといじられていた。気持ちいいのは認めるが、
これ以上生殺しを続けられたら体力が持たない。
「・・・ん?」
台湾は胸に違和感を感じてぱちくりと瞬きをした。
(そういえば・・・)
台湾はふと、思考する。それに気づかず、中国はぐっと、台湾の肩をつかんだ。
「あんまり年寄りをいじめるのはやめるある!さっさと寝台に横になるよろし。」
「うーっ、また駄目だったか・・・。」
台湾は目を閉じて待つ。目の下に、クマが薄く浮いていた。
・・・

中国に返還されて間もないというのに、香港は働きづめであった。
「中兄の奴・・・ホワイここまで俺にワークを押し付けるんだ・・・。」
理由は予想がつく。教えられたわけではないが、台湾がこの家にいるという時点で想像できた。
ああ、それにしても酷い!シンガポールのあの件以来、どうにも機能不全である。
シンガポールを恨むのがこの場合筋なのだろうが、馬鹿みたいに台湾に溺れている
中国を見ていると憎しみが湧きあがってくる。
今日は幸いもう上がりで、涼しい夜風を受けながら回廊を歩いていた。
向こう側から、台湾が微妙におぼつかない足取りで歩いてきた。どうもこちらには気づいてないらしい。
「台湾。」
香港が呼ぶと、台湾ははっとして顔を上げた。顔は熱っぽく、大きな垂れ目はうるんでいる。
香港は思わずどきりとした。
「アーユーOK?ふらふらしてるけど。」
「うーん・・・まあ、ね。」
口調も熱に浮かされている感じだ。
「眠ると夢を見るから。何か・・・寂しくて切ない夢。内容は全然覚えてないのに、胸が苦しくなる。
 だから夢を見ないように体力を削ろうと思ったり夢を見ても安心できるように中国のそばにいたんだけど・・・。」
台湾は目を閉じて、ぐったりと壁に背をもたせる。
「中国はちょっと忙しいみたい。」
「そうか。」
台湾は、ゆるみきった顔に、更に笑顔を浮かべた。
「でも、もう大丈夫。大丈夫なんだ、私たちは・・・。」
「何、が?」
「何があっても。」
妙に自信に満ちた言葉。
「香港も知りたい?」
「え?」
「私たちが何があっても大丈夫な理由。」
香港は言葉に詰まる。
「見せてあげる。」

久しぶりにこの道を歩く。
台湾は島の小道を歩いていた。空には星がちらつき始めた。涼しい風がいい気分だ。
「眠い・・・。」
開け放しの玄関を通り、足取り軽く寝室へと向かう。
・・・その足が止まった。
月明かりの逆光で、相手がよく見えた。深い青色の着物を着た背の低い男が、窓辺で腕を組んでいる。
「ひっ?!」
台湾はずざっと後ずさる。
「・・・ようやくお帰りですか。女の子が夜遊びとは、情けない。私の教育が悪かったせいでしょうかね。」
抑揚の少ない低い声。この声は、“怒っている”。
「あ・・・あ・・。」
喉が凍りついたように声が出ない。
「今までどこにいて、何をしていたのですか。」
怒涛のように流れ出る感情は、訳が分からない。台湾はいよいよもって膝をついた。
「中国さんのところですか?」
男はたたみかける。
「あんた・・・だ、れ?」
男が眉根を寄せる。
「何を言ってるのですか、台湾さん。」
名前を呼ばれて台湾はびくりと肩を震わせた。
ああ、確か・・・。自分はこの男を知っている。
「心配になったのですよ。ここしばらく、様子がおかしいと思いまして。中国さんの監視も緩い。
 それで来てみたら、庭は荒れ放題。玄関は開けっぱなし・・・」
ほとんど無表情だった男が、ぎっと眉根を寄せた。
「何をしているんですか、あなたは!!」
男は台湾の丸い肩を掴んで強く揺さぶった。
「私は言いませんでしたか、『これから先なにがあっても、あなたはあなたでいるように』と。」
言いながら、酷い言い草だと日本は思った。
自分はその一言だけ言って、その後積極的には彼女を繋ぎとめる行動をとらなかった。
中国におびえる台湾が日本に近づいてくるのを見て、それを拒絶せずに受け入れただけだ。
「や、やめて・・・!乱暴なことはしないで!」
台湾がうわごとのように早口で呟いた。
「乱暴な事なら、私だってしたくありませんよ!」
思わず返してしまった言葉に、日本は内心苦笑する。
しかし、一度台湾の顔をよく観察すると、日本は否応なしに冷静になった。
良く眠れていないのか、若々しい肌のつやが失われており、目の下にはクマが浮いている。
大きな目は充血し、目が潤んでいる。若いまま老婆になってしまったよう、なんて表現が似合うだろうか。
その隙をついて、台湾は肩で日本を突き飛ばし、その場にうずくまった。両腕で下腹部を庇いながら。
閉じた貝のようにうずくまりながら、台湾はあふれる記憶を押さえつけていた。
「中国、中国、ちゅうごく・・・」
「あ、あなた・・・まさか・・・」
うわごとのように中国の名を呼ぶ台湾を見て、日本は雷に打たれたような感覚を覚えた。
そういえば、以前見た時と比べて彼女は幾分ふっくらしたように見える。
「嘘でしょう・・・?」
口を衝いて出た言葉は、頭に浮かんだ生々しい想像を否定する。
「本当です。」
台湾は口調を直して、日本を見上げた。
「私、妊娠してます。中国との間の・・・。」
焦点が合っていなかった目は幾分の疲れを残しながらもしっかり日本を見据えている。
「お願いします。出て行ってください。私、とても疲れてるんです。」
「そんっ・・・」
「お願いします・・・。」
台湾は指をついて頭を下げた。
日本は、それ以上何も言えなくなり、無言で踵を返した。
吐き気がするのをこらえて、早足で寝室を後にする。
台湾はのろのろと起き上がり、熱い涙を流しながらはっきりとした口調で言った。
「別了、日本さん。さよなら・・・。」
「・・・台湾?」
中国の声に、香港はため息をついた。
「俺です。香港ですよ。」
「何か用あるか?」
扉を開けて、香港は中国の私室にお邪魔する。ランタンがぼんやりと光り、電灯とは違う幻想的な風景を演出している。
中国は無駄に豪奢な事務机に向かって何か書類仕事をしていた。
「少しトークしたことがあります。主にアバウト台湾・・・。」
「その口調、いい加減やめろと・・・」
中国がため息をつくのを気にせず、香港は先程の出来事を告げた。

「見せてあげる。」
返事も待たずに、台湾は胸元の編み合わせをしゅるりとほどく。
「What are you doing!?」
思わず英語で叫んだ香港の目の前に、なかなか豊かな大きさの胸が現れる。
台湾はおもむろに下着をずらし、なぜか既に赤っぽくなっている先端付近をぎゅ、っと力を込めて掴む。
「・・・っ。」
息をのんだのは両方だったかもしれない。
じわ、と先端から白色の液体がにじんだ。手についたそれを見つめながら、台湾は続ける。
「本当は妊娠したってお乳が出るのは臨月間際のはずなんだけど・・・私の場合いじられすぎちゃったのかなあ。
 まだほとんどお腹も膨らんでないのに。」
台湾は薄く笑いながら、その手を香港の目の前に持ってきた。
「飲んでみる?」
「えっ・・・」
台湾は香港の顎をつい、とつまんで口を開けさせ、手についた液体を中に流し込ませた。
甘いのかなんなのか、不思議な味がした。
そしてこの強引っぷり中国に似た気がする・・・と香港はふと思った。

・・・とここまで話したところで香港は中国にべしっと叩かれた。
「何を飲んでるあるかーーっ!!」
「いや、そこですかっ。」
素直にたたかれながら、香港は抗議した。
「中兄、これはつまり台湾が・・・」
言葉を遮って
「それの何が問題あるか?」
いつも通りの自信過剰の笑みを中国は浮かべた。
「そうか、あいつが身籠ったあるか・・・。」
中国は目を閉じると、傍らにいて耳が痛くなるほどの大声で笑った。
ひとしきり笑い終わって、中国は香港に訪ねた。
「で、あいつは今どこにいるある?」
「ちょっとアイランドにゴーホームすると言っていた。」
「じゃあ、ちょっと会いに行ってくるある。後の仕事は任せたあるよ。」
「え、ええぇ〜っ!?」

その辺の怪しい物売りから度数だけが無駄に高い安い酒を買って、道端の座るのに丁度良さそうな石の上に
座り込み、ラッパ飲みで喉に流し込んでいた。
「まずっ・・・」
日本はらしくもない舌うちをした。ふと、近づいてくる足音を聞いて目を向けた。
すると、今一番会いたくない人物と目が合った。
「よぅ、日本あるか。」
「・・・・・。」
「台湾に会いに行ったところ・・・あるな?」
「ええ。」
抑揚のない声でぼんやりと話す日本を見て、中国はいい気味だと思った。
台湾は日本のことなど忘れたはず。
「あなたは酷い人だ。目的達成のためなら手段を選ばない。」
「今更知った訳でもあるまいに。最終的にハッピーエンドならそれは合理的な手段ともいえるあるよ。」
「そうですかね。」
「そうあるよ。あいつは、お前の存在のせいでずっと我のところに帰ってこられなかった。
 帰りたいのに、お前のことが心に引っ掛かって、辛いのに我を拒絶し続けてきたある。可哀そうに。
 でも今、あいつはようやく幸せになれたあるよ。」
日本は眉間にしわを寄せた。
「お前は自らの欲望のために相手の幸せを壊すような愚か者ではないはずある。・・・そう願ってるあるよ。」
中国は再び歩き出した。
「・・・殺してやる。」
日本は感情的にそう呟いたが、その後のことまで考えてどうしようもない虚脱感に襲われた。
感情に任せてせめて一発でも殴ってやれれば、どんなに楽だろう。
中国の姿が見えなくなって、日本は満天の星空を仰いだ。
「さようなら、台湾さん。」


閉じられた玄関のドアを開けて家に入る。しばらく掃除をしていないのだろう、嫌に埃がたまっている。
西の寝室に入ると、台湾はぐったりと寝台に横になっていた。見れば、安らかな寝顔であった。
最近ずっと眠ると嫌な夢を見て眠れないと言っていたが、何か吹っ切れたものがあったようだ。
間違っても起さないように、中国はその辺に転がっていた縫いぐるみを尻に敷いてベッドの下で座りながら
眠ることにした。

「うー・・・ん。」
台湾は思いっきり伸びをとった。久しぶりによく眠れた気がする。
その膝が何かに当たった気がして台湾はベッドの前を見た。何故か中国が座りながら眠っている。
「・・・中国?」
台湾はきょとんとしたが、寝台から降りて、寝ている中国に正面から抱きついてみた。
「おはよう、中国。」
中国は目を覚まして、目の前に台湾の顔があったので少し目を見開いたが、すぐに元の表情に戻った。
「ああ。」
優しく髪を梳いてやると、台湾は中国の肩に抱きついた。
「中国。私、ひとつ教えることがある。」
弾んだ声。
「ああ。」
「私、妊娠したみたい。」
「それは良かったある。」
「うん。」
「・・・・それにしても、おまえ、香港にそのこと言ったらしいあるな。」
「え?う、うん。まあね。」
「馬鹿が。我以外の男の前では、例え兄弟だろうがなんだろうが肌を見せるのはやめとくあるよ。」
自分がその兄弟なのは棚上げである。
中国は片手で手前の編み合わせを解いて、下着をずらして胸を露出させた。
なるほど、大きくなっている上に、先端がいつもより色づいている。
その部分に口を寄せて吸いつく。
「きゃあっ!」
台湾がびくりと反応して、中国の頭を胸に押し付けた。
強く吸い上げると、確かに何か甘くどこか懐かしい味のする液体が少しだけ口に流れ込んできた。
「それは中国にあげるものじゃないんだけどなあ・・・」
台湾が半分呆れた声で言ったが、無視。吸い上げながらもう片方を指の先で転がしてやると、台湾の息が荒くなってきた。
頭を抱いていた台湾が、中国の後ろ髪を解いた。
そう言えば以前、『髪をといたほうがセクシーでいい』とか何とか言っていた。特に困るものではないので気にしない。
口を離して、手を下腹部に伸ばした。台湾もそちらを見る。
「大丈夫あるね?」
「もちろん」
台湾は頷いて、唇を重ねてきた。互いに大胆に。貪るように。
口を離すと垂れてきた唾液を拭いもせずに、台湾は中国の下の服を脱がせた。
根元を掴むと、舐めて唾液を零し、ゆるゆるとしごいた。先端を舌先を口から出して、犬がミルクを舐めるように
ちろちろと舐めた。
十分に上手いとは言わないが、最初に比べれば随分上達したと思う。
吐息をこぼして、様子を観察している内に、中国は一つ思いついた。
「台湾。69って知ってるあるか?」
台湾はごほっと咳をして、口を上げた。


「・・・知ってる。」
「寝台の上で横向きに寝転がるよろし。」
台湾は促されたようにそうした。顔が赤い。そういえば、中国は台湾の性器を指で弄ることはあっても
口で遊んだこどなどなかった気がする。
目の前に、赤く充血した恥丘がある。ここ最近は調節することを覚えたのか、中に入れるときは力を抜き、
入ってからはぎゅ、っと締め付けるようになった。指を抜き差しするとわかる。クリトリスに舌を這わせると
太ももがびくりと動いた。完全に閉じられてしまっては困るので顔を差し込んで太ももを割る。
何度も舌を動かすと台湾の方の口の動きがおろそかになったので、一度止めた。
再び生温い感覚がするのを感じてから再開。敏感な場所を舐められて恥ずかしいのか感じているのか
フェラチオをしている口が震え、歯がかちかちと当たる。噛まない限りは問題ではないのだが・・・。
中国はふと、一度いかせてやろうかと思いついた。指を3本、既に準備完了とばかりに濡れている入口に
一気に突っ込んだ。
「ふやあぁっ!」
台湾が口を離して喘ぎ声半分叫び声半分の声を上げた。
「噛まれても困るから、そのままでいるよろし。」
一言言って、指を抜き差ししながらクリトリスを舐め上げた。液体が撥ねて顔にかかるが、できる範囲なら舐めとり、
残りは放置して指を動かした。ある程度コツは分かっている。
十分中が侵入者になれたと感じたら指を少し腕に移動させ、第2関節を曲げた。
「ふあっ!」
正解。きつい中がなおさらぎゅっと締まった。
「そういえばここだけいじり続ければどうなるあるか。」
その位置だけをめがけて指を動かす。
「きゃあっ!・・・や、そんなぁっ!ふああっ!」
喘ぎ声というよりも叫び声に近い艶っぽい声が響く。動かすたびに液体が飛び散り、シーツはぐしょぐしょになっている。
太ももがギュッと閉じようとし、中国の髪を乱す。
「やぁっ!だめ!もう・・・やああっっ!」
ばしゃっ、と何か無色に無臭の液体が中から飛び散った。思わずもう片方の手で中国は顔をかばった。
「あああああっ!やだあっ!や、ひぃっ」
台湾はぐったりと力を抜いた。中国はしばし意味が分からないように顔をしかめていたが
「潮を吹いた・・・あるか、お前。」
「やだ、言わないで!」
台湾が顔を真っ赤にしている。
「随分淫乱な体になったあるね。」
「誰のせいよお・・・」
涙声で台湾は言う。中国はくす、と笑った。
中国は指を引き抜くと、正常位の体勢を取った。なおもぐずぐずと何か言っている彼女を無視して入口から
一気に突っ込んだ。中はいつものような圧倒的なきつさではない代わりに小刻みに痙攣していて、数秒に一度
びくん、と殊更に強く痙攣した。
中国が輸送を始めたのを見て、台湾は顔を横に向けた。昨日、日本が立っていた位置のあたり。
(日本さん・・・。)
だいぶ思い出していた。中国を責める気にはならない。揺れていた自分に、寄る辺を与えてくれたことに変わりはない。
それは、初恋として、胸に封印しようと決めた。
何せ、自分は妊娠しているのだ。その上で切なくて甘酸っぱい初恋に走るほど、愚かではないつもりだ。
心は揺れるが、そう決めた。もう逃げはしない。目を閉じる。
どくん、と中で中国がはじける感触を感じた。

さて、これはどうしたものだろうか。
一種の目眩を感じながら中国は台湾の待つ私室へのろのろと歩を進めていた。
どう伝えればいいのだろうか。

想像妊娠、だなんて。

医者に彼女を見せた。その結果について彼は、中国に向かってこう言った。
『想像であっても実際に生理が止まったり、お腹が膨らんだり、今回のようにお乳が出る場合だってあるんですよ。』
言葉に詰まる中国に、医者は優しく言った。
『よっぽどあなたとの子供がほしかったのでしょうね。』

その言葉に、中国は胸が詰まらずにはいられなかった。
我慢しようと努めるのに、涙がこぼれた。

現段階ならば、まだこれから実際に妊娠すれば誤魔化すことができるかもしれない。
しかし、実際何度も中に出している。もしかしたら体質的に妊娠しづらいのかもしれない。
彼女の精神が、まだ安定したとは思えない。
もしこのことを知ったショックで記憶が蘇るなんてことがあっては、彼女は今度こそ自分を憎むだろう。
袖で目をこすり、無理やり嗚咽をこらえて歩き出す。


扉を開けると、寝台に台湾が座って、外を眺めている。
幸せそうに下腹部を撫でながら。
入ってきたのに気がついて、台湾は振り向いた。
「中国。」
花のように笑う顔を見て、中国は決壊した。
彼女を強く抱きしめると、肩を震わせて泣いた。
「中国?」
台湾は中国の背に腕を回した。
「我愛イ尓。」
優しく囁く台湾に、
「我愛イ尓。我愛イ尓、我愛イ尓・・・。」
同じ言葉を返した。何度も何度も。




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