無題
「ほんまいかん娘やなあ、ベルギー。」
裸に向かれたまだ幼さの残るベルギーは、壁に鎖で拘束さていた。
スパンキングはスペインのお家芸なのでいじめ道具はたんとある。
「鎖痛いいたい・・・。外さらってほしいです。」
ベルギーは半泣きでスペインを見上げた。
「だめやで。外したらまたすぐ他の奴に乗せられるし。その性格が治るまで外さへんよ。」
「もうしないわ〜・・・。」
「言ったって無駄やで。」
スペインは傍らに持っていた銀製の容器の中身をベルギーにたらたらとかけた。
「いやあああ!あついあつい〜っ!」
「これなあ、チョコレート言うんよ。新大陸から見つけてきたんやけど、お砂糖使って甘くしたら
めちゃくちゃ美味なったんやで。ベルギーも食べえ。」
スペインはベルギーの身体にかかった熱いチョコレートをベルギーの口元に押し付けた。
とても口に収まりきる量ではなく、半分ほど唾液とともにこぼした。
「どや?美味いやろ?」
「・・・うま・・うま、いわ・・・。」
「せやろ〜。ベルギーなら分かってくれると思とったわ。」
スペインは上機嫌になる。
「こっちの口からも食わせてやるからな〜。たんと食べえ。」
「ひやあっ!あにしらすの〜っ!?」
スペインは指でベルギーの下の口にチョコレートを塗りつけた。
そのままぐにぐにと指で付近を弄る。
「食わせてやる、って言ったやん。」
スペインは笑って、チョコレートをもう一回指で掬うとベルギーの下に突っ込んだ。
「なあ、美味いやろ?」
ベルギーが質問に答えずに熱いだの痛いだの言っているのを見て、スペインはベルギーの腰を浮かせた。
「こんだけじゃわからへん?じゃあもうちょい食べさせてやるわー。」
容器の口からチョコレートをベルギーの中に流し込んだ。
「あついいっ!ほんまやめてえ、スペイン!」
「美味いやろ?な?」
「う、う・・・美味いでやんすぅ・・・!」
やっと解放されると思ってベルギーは息をついたが、スペインは笑うだけであった。
「やろ?もっと食わせてやるからな!」
「ひいあああああああ〜〜〜っ!!」
お腹が膨らんでくるが、スペインは尚も流し込み続ける。
「痛・・・いたい、いややああ・・・・・」
ベルギーはだんだんと意識が遠くなっていった。
意識を失う寸前、ベルギーは思った。
(チョコレートは、固体にした方がええわ・・・。)