日リヒコスチュームプレイ
日本の自宅には特別にあつらえた一室がある。
ずらりと自慢の衣裳と小道具を揃えたクローゼットにフィッティングルーム、そしてお立ち台を設置した撮影所。
そこで彼専用のモデルを撮影するのが日本の週末の楽しみだった。
今夜も日本は一眼レフを構え激写する。
激務の一週間で溜まった欝憤が晴れる。
血走った目でシャッターを切りまくる日本のテンションは最高にハイだった。
「最高です!プリティでキュアキュアです!目線こっちに!」
彼だけのモデル−リヒテンシュタインは褒められたのが嬉しくて微笑んだ。
教養深い彼女も彼氏の国のアニメ文化に造詣は深く無かったので、コスプレ衣裳を着せられてもフワフワしてかわいらしいお洋服ですわ、程度にしか思わなかった。
むしろ女の子らしい格好にひそかに喜んでさえいた。
スカート丈が短いのがちょっと気になったけど。
リヒテンシュタインは恥ずかしげに俯いてスカートのすそをつまんだ。
「…っ!頂きました!ああ、貴女は完璧です!」
目がチカチカするほどのフラッシュの嵐。
カメラの向こうの日本の笑顔はなんと輝いていることだろう。
「次はこれお願いします。………うおおさくらたん萌えぇ!!
私の目に狂いは無かったよくお似合いです!
さ、これを持って『レリーズ!』と唱えてください」
リヒテンシュタインに渡されたのはグリップの部分が大きな不思議な杖だった。
それを掲げてリヒテンシュタインは言われた通りの台詞を叫ぶ。
「れ、レリーズ!」
「最高です!最高です!」
好きな人の素敵な笑顔にリヒテンシュタインはうっとりした。
この笑顔を見られるならば何だって出来ると思った。
「次はこれを着て頂けますか?」
そう言ってリヒテンシュタインに渡されたのはセーラー服だった。
青いスカートと襟。
肩にはパットがあり袖がない。
代わりになのか肘から指先までを覆う白手袋がセットだった。
胸と腰の後ろに大きなピンクのリボンがついている。
胸のリボンにはハート型のブローチがついていた。
足にはリボンと同色のピンクのブーツ。
最後にティアラを頭に嵌めてリヒテンシュタインはフィッティングルームから出た。
お立ち台にはタキシードに身を包んだ日本がいた。
黒いシルクハットとタキシードが細身の日本によく映えていた。
「日本さま…」
「いいえ。今はこう呼んで下さい」
何処からともなく一輪の薔薇を取り出し彼はリヒテンシュタインに差し出した。
「…タキシード仮面さま、と」
なんて素敵な殿方なのでしょう。
薔薇を受け取ったリヒテンシュタインはうっとりとしつつうなづいた。
「それではリヒテンシュタインさん…いいえ今はセーラームーンでしたね、ちょっと手を貸して下さい」
日本はリヒテンシュタインの手を取り(渡した薔薇は取り返した)奇妙な形にを取らせた。
「指を曲げ、…そうです、もう片方の手はこのように…完成です。
それではそのポーズを取ったまま「月に向かってお仕置きよ!」と私に向かって言って下さい。
おっしおきよ、という感じに若干おとしの間を溜めてもらうと尚良いです。」
なんとも不思議な台詞だ。
意味を理解できないままリヒテンシュタインは言った。
「『月に向かってお仕置きよ!』」
「…………」
「あの…?」
日本は黙っている。
自分は失敗してしまったのだろうか。
「…タキシード仮面さま?」
不安にかられてリヒテンシュタインは請われた呼称で彼を呼び顔を覗きこんだ。
「ん!?……ん、んう、ふ、ちゅ、」
桜色の小さな唇が塞がる。
日本は彼女の唇を割開くと舌を差し込んだ。
怯んで逃げる舌を追い掛け絡ませる。
くちゅりくちゅりと水音が撮影所に響く。
リヒテンシュタインは舌が痺れるほどの深いキスに体を震わせた。
キスに気を取られている隙にするりと手が服の下に滑りこむ。
指先がきゅうと乳首をつまんだ。
「あんっ!」
がくんっとのけぞるリヒテンシュタイン。
「全く貴女は可愛すぎて困ります」
日本はリヒテンシュタインの唇を撫で苦笑した。
日本さま、と頭を胸に預けてきたリヒテンシュタインに
「今はタキシード仮面ですよ」
と日本は返した。
更に先程の薔薇の茎をリヒテンシュタインのスカートの下に滑り込ませ下着の上から秘所をつつく。
「あ、ダメですわ、痛い」
「痛いだけですか?…腰が揺れていますよ」
日本はクスクス笑いつつ薔薇の茎をこすりつけた。
刺が女の敏感な部分を刺激する。
「あっ、あっ、や、…あふっ、ん」
リヒテンシュタインは与えられる快楽に目をうるわせた。
腰が砕ける。立っていられない。
彼女は細かく震えながら日本にしがみついた。
「もうダメですっ。立っていられません!」
懇願する彼女に日本はとどめとばかりに薔薇を刺した。
下着を巻き込んで青い茎は彼女の中に浅く刺さる。
「ああっ!!」
リヒテンシュタインは翠の目を見開きぶるぶる震えて絶叫した。
軽くイってしまった彼女を日本は抱きしめた。
男としては小柄な日本だがそれでもリヒテンシュタインを腕にすっぽり包むことが出来た。
セーラー服の美少女がタキシードに包まれる。
良い構図ですねと日本は頭の中のカメラを構えた。
リヒテンシュタインが落ち着いたのが分かると日本は彼女を抱え上げソファーに運んだ。
座るポーズを撮るための家具だが寝具としても利用することは多かった。
コスプレを着たリヒテンシュタインは爆発的にかわいらしく今回のように途中でもよおしてしまうことは少なくなかった。
絡みが撮れないのが残念ですね…
誰かカメラマンでも雇いますか…
ああでもこんな可愛いリヒテンは誰にも見せたくない!
日本はアンビバレンツな欲望に悩みながらリヒテンシュタインをソファーに横たわらせた。
服をぺろりんと捲くり上げる。すると大人らしい黒のブラが目に飛び込んできた。
「に、似合いませんよね。
日本さまが大人だから頑張ってみたのですが…」
リヒテンシュタインは恥ずかしそうに身をよじり胸を隠した。
「そんなこと無い。とても素敵です」
ギャップと恥じらいに萌える!という本音は言わず微笑みに隠した。
ブラを外す。
「ああ…貴女の胸はいつ見てもかわいらしい…」
膨らみかけた胸がたいそうそそる。
興奮に息を荒らしつつ日本はリヒテンシュタインの胸に顔を埋めた。
べろべろと胸をなめ回す。
ぽちんと立ち上がった桜色の乳首も勿論魅力的だが、僅かに盛り上がった丘陵の感触を日本は愛していた。
「恥ずかしいですわ…む、胸がちっちゃくて…
…日本さまも満足できないでしょう?」
涙目で見上げてくるリヒテンシュタインの、なんていじらしいことだろう!
「何をおっしゃる!つるぺたは正義です!ちっぱいは世界の宝です!!」
おっと本音がだだもれた。
日本は冷汗を流しつつよだれをぬぐった。
リヒテンシュタインの反応を恐る恐るみれば、嬉しそうに頬を赤くしている。
「私が気に病まないように気を使ってくださったのですね。
貴方は本当に優しい方ですわ」
リヒテンシュタインは自分から日本に口づけた。
ちゅっとかわいらしい音を立ててすぐに離れ、照れて笑うリヒテンシュタイン。
日本のボルテージはいやがおうにも高まっていく。
なんっ…この可愛さはもはや凶器ですねたまらん!!
スイスさんに狙撃されようと日本男児の本懐遂げます!!
完全にメーターの振り切れた日本は大好物のちっぱいを手で弄りつつリヒテンシュタインの大事なところに食らいついた。
スカートをめくればブラとそろいの黒のパンティー。
ぷっくり浮き上がったそこに吸い付く。
「あっ…だめ…ファドゥーツがあ…」
ダメと言いながら甘える声だ。
「これは失礼、下着が汚れてしまいますね。
今ぬがしてあげます」
「なら、スカートも…」
「衣装は着せたらぬがしません」
当然でしょう?
言い切って日本はパンティーをぬがした。
あらわになったファドゥーツをばっくり。
下品にじゅるじゅると吸い付く。
溢れてくる愛液にまったくムーンがヒーリングエスカレーションですよと一人にやけた。
小柄なリヒテンシュタインは男を受け入れるのに相当負担がかかる。
その為日本はいつも前戯に時間をかけた。
舌でふやけた秘所を次は指でじっくり馴らす。
狭い中を少しでも広げるようにぐるりと指で探る。
「ふああああっ!!」
ピンクのブーツが跳ねてソファーを叩く。
「気持ちいいですか…?」
「はい、とっても…!」
快楽に素直に身を任すリヒテンシュタインに日本の我慢も限界間近だった。
しかし辛くなるのは彼女だと堪えて指での愛撫を続ける。
彼女が体の力を抜くタイミングを慎重にはかって指の本数を増やし、親指でクリトリスを弾く。
「あんあんっ!も、やっ!だめなのっ!あっ!あっー!」
高く鳴いてブーツを履いた足がピンと伸びる。
くたり、と脱力したリヒテンシュタインに日本はいいですか、と掠れた声で聞いた。
リヒテンシュタインは目元を赤く染め、恥じらいつつ「はい」と答えた。
自らの格好を思い出し彼女なりのユーモアで付け加える。
悪戯な笑顔とともに。
「早くくださらないと…『お仕置き』ですわ。
タキシード仮面さま」
「っ!…なら、貴女の幻の銀水晶をいただきます…!」
「きゃうううっ!!」
めりめりと日本の男根がリヒテンシュタインの内部に埋まる。
挿入の痛みに泣くリヒテンシュタインの頭を日本は撫でた。
「大丈夫ですかっ…?」
「はっ、はい」
胸をさわさわ撫でたり耳を甘く噛んで痛みを散らす。
リヒテンシュタインの腰がもどかしげに揺れたのを見て、
「動きますよ」
と声をかけた。
返事の代わりにリヒテンシュタインは日本の背中に腕をまわした。
しがみついてくる手が健気だった。
優しくしますからね、と彼女に言いつつ内心理性が持つかと日本は危惧した。
腰をゆっくりと抜き差しする。
リヒテンシュタインの熱い肉壁はますますきつく日本を締めた。
「くっ…!」
「あ、ああっ…!」
動く度にくちょくちょと卑猥な音がした。
リヒテンシュタインの足が日本の腰に絡み付く。
少女のいやらしい行動に日本はくっ、と口元を歪めた。
−貴女の『お兄ちゃん』にはなれませんでしたが
貴女を『女』にしたのは私ですよ。
腰を小刻みに動かし彼女の弱い入り口をいじめる。
「きゃあっ!や、またいっちゃう!いっちゃうのおお!!」
「…リヒテン!!」
きゅうと締め付ける内部に、日本は証を刻みつけるように愛を注ぎ込んだ。
最後まで絞り出す前に抜き出してびゅるびゅると白濁をリヒテンシュタインにかける。
白に汚されたセーラー服はとてもいやらしく、かつ美しかった。
スカートの青と白のコントラストが素晴らしい。
芸術ですね、と日本は自分の仕事の出来に満足した。
リヒテンシュタインは申し訳なさそうに眉を寄せる。
どうしました、と日本が聞くと
「お洋服が汚れてしまいましたわ…」
せっかくのかわいらしいお洋服なのに、と彼女は目を潤ませた。
「その為に着せたからいいんですよ」
日本は優しくほほえむと、愛しい彼女の額にくちづけた。