Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!

トップ 新規 編集 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ ログイン

4_412-422

  『バレンタイン中止のお知らせ』イタリア×ベラルーシ



イタリアは女の子達から大層モテた。にもかかわらず彼は童貞だった。
良く言えば彼は優し過ぎたのだ。
初めて彼が女の子と付き合ったときのこと。
キスから始まり「そう」いう雰囲気になって、事は順調に進んでいた。
挿入の寸前になって悲劇は起きた。
彼が愛した恋人ニキータ(仮名)は小柄で受け入れる場所も小さかった。
金髪を振り乱し痛い痛いと泣き叫ぶ彼女にイタリアはパニックになった。
彼女のふとももに血がたらりと垂れたのを見てイタリアはとうとう気絶した。


それがトラウマになり、性交は女の子に痛みを与えるものと刷り込まれた。
だったらおしゃべりしたり一緒に買い物したりする方がずっと楽しい。

まあ人よりは長い人生だし、その内卒業できるよね〜と気楽に構えて今日まできた。


まさか今年のバレンタインに童貞卒業できるなんて思ってもいなかった。



イタリアはアハハハと笑みを浮かべ続けている。
でないと泣き出してしまいそうだから、必死で。

テーブルの向こうの相手にはイタリアの必死スマイルは全く通用しなかった。
無表情なのにごごごごごと威圧感が出ている。
友人のドイツも無愛想だったが種類が違う。
彼女の仏頂面の根底には敵意がある。
「あの…ベラルーシちゃん」
ぎろんっ!と睨まれてイタリアはひええと悲鳴を上げた。
ベラルーシの眉間のしわを訳せば「てめえがちゃんづけすんじゃねえ」だった。

空気の読めないイタリアだがベラルーシに嫌われていることは自覚していた。
だからこそ今日は彼女を自宅に招いたのだ。

白旗を手に敵陣に躍り出た時の勇気を奮ってイタリアは言った。

「あのね!俺はロシアとは仲良く…ないよ!だからナイフしまって!」
ロシアと会談して以来ベラルーシはイタリアに敵意をぶつけてきた。
嫉妬なのだろうとイタリアは思った。
彼女の兄への偏愛ぶりはヨーロッパでも有名だった。
イタリアはほとばしる殺気に怯えながら懸命に言葉を選んだ。
「…だけど、俺は君のお兄さんと仲良くなりたいって思ってる…ってだからナイフ投げないでええ!!
だからね、ロシアを君から取っちゃうとかじゃなくて、俺がロシアと友達になって、君とも友達になれたらみんなハッピーでしょ!
世界平和!ラブ&ピース!」

ベラルーシはナイフを構えたままピタリと動きを止めた。

「兄さんと私の愛、か…」
ふふふ…と怪しげな笑みを浮かべた。
とりあえずは攻撃する気はなくなったらしい。
イタリアは胸をなでおろした。

「で、でだね、親愛の印にチョコレートつくったんだ!一緒に食べようよ」
差し出したのはイタリア手製の生チョコレート。
「私に?」
ベラルーシは虚をつかれたように目を丸くする。
「うん。ベルギーさんのところのクーベルチュール使ったからおいしいよー」
味見はしていないが自信はあった。
にんまり笑うイタリアにベラルーシはまだ戸惑っている。
「あ、その」
「ん、なに?」
「…ありがとう」
ベラルーシの声は小さかった。
白い頬にわずかに朱が走っていた。
もしかしたら人の好意に慣れていないのかもしれない。
イタリアはベラルーシに対する印象が変わるのを感じた。

とっつきづらいけど、いい子かも。

ベラルーシとイタリアは共に生チョコをつまんだ。
居間にはほのぼのとした雰囲気が流れていた。

しかし生チョコを食べたベラルーシがぶるっと震えてコーヒーを落としたことでまた話は違う展開に進んだ。

「ベラルーシ大丈夫!?火傷してない!?」
幸いなことにコーヒーは冷めていたから火傷の心配は無かった。
しかし異変はベラルーシに表れていた。
白かった顔が赤くなり息を荒く吐いている。
はあっ、零した息はひどく熱っぽかった。
「ごめん。…なんか、体が、へんだ。あつい…」
とぎれとぎれ話す声は熱に浮されている。
濡れている唇がつやっぽくてどきりとした。

そのときイタリア自身も己の異変を自覚した。
腹のあたりにぐるぐる熱がこもっている。

ベラルーシは舌で自分の唇を舐めた。
それを見たイタリアはベラルーシにキスがしたくてたまらなくなった。
そう思った時にはもう彼女の顎を取り口づけていた。
口内はひどく熱かった。
彼女の後頭部に手をまわしキスし続ける。
舌と舌が絡んでぞくぞくした。

唇を離してからようやくイタリアは己のしでかしたことに気付いた。

「わあああっ!!いきなりごめんベラルーシ!」
あいさつじゃないキスだどうしよう!

ベラルーシの顔はぽあんとしている。
とろんっとした目を見てイタリアは怒っていないと安堵するよりも再びキスがしたい衝動にかられた。
どうしようどうしようと焦るイタリアにベラルーシは口を開いた。

「…きもちよかった…」
「へ?」

ベラルーシはイタリアの袖をくいっと引っ張った。


「もっとして」
ベラルーシの顔は相変わらず無表情で、けれど瞳に熱を孕んでいた。
それを見たらもう止まれなかった。


イタリアはベラルーシの手を取り寝室に向かった。
繋いだ手はお互いに汗をかいていた。
寝室への道のりが遠く感じられてもどかしかった。


ベッドにベラルーシをぼすんと押し倒した。
優しくする余裕はもう無かった。
イタリアはぎゅうとベラルーシを抱きしめた。
さらさらの髪に手を通す。
肌から香る甘い匂いに熱がいやがおうにも高まった。
チョコがついた口の端に舌を這わせた。
「あ!」
高い声にぞくっとした。
二人はおぼつかない手つきで互いの服を脱がせた。
体が熱くて仕方が無かった。
「イタリア、イタリア」
ベラルーシは縋るように何度もイタリアの名前を呼んだ。
はだけたシャツの首元に彼女は顔を寄せイタリアの鎖骨に噛み付いた。
びりりと走る痛みさえも今のイタリアには快感に変わった。
イタリアが顔をしかめるとベラルーシは途端に不安げな顔になった。
「痛かったか?ごめん。ごめんなさい」
必死で謝る彼女に大丈夫だよ、と言ってイタリアは頭を撫でた。
それだけで安心したようにベラルーシは目を閉じた。


熱が回っているせいで常になく感情の振れ幅が大きくなっているらしい。
ドキドキして感情がセーブ出来そうに無いのはイタリアも同じだった。


イタリアはベラルーシののどを舐めながらスカートの裾から膝頭を探り当てた。
びくびくとベラルーシの体が震える。

「ベラルーシの足、すごい綺麗だね」
はっ、はっ、と息を吐きながらイタリアは伝えた。
ベラルーシは顔を真っ赤にしながらイタリアを睨んだ。
「あっ、…そ、んな、いつも、目、閉じてる、だろ。…やぅ、あっ、…てきとうなこと、言うなぁっ…!」
「適当じゃないよ。ここも、すごい、綺麗」
「あうっ、あ!や、だめ!」
イタリアはベラルーシの下着を下ろしてから両足を開いた。

白い足の中心はピンクに色づいていて、イタリアはごくりと唾を飲んだ。
思わず直接そこに口づけた。
「あ、あう、あっ!あ、ああっ!」
反応はそれまでより更に激しくなった。
甘い泣き声にイタリアは脳が焼き切れそうに感じた。
「ベラルーシ…ベラルーシ…!」
イタリアはもう我慢できなかった。
熱くなった自身を彼女の腰に押し当てた。
ベラルーシは身をすくませた。
「…いい?」
イタリアの問いに、彼女は小さく頷いた。


「手、握って…」
ベラルーシの願いにイタリアは胸がきゅんとうずいた。
手を繋ぎ彼女にいれようとする。
「…そこ、ちがう…!」
「あれ!?あ、ごめん…!…ここ、かな」
「そ、そう…う、あ!」

吸い付く感触が信じられない快感でイタリアはぶるぶる震えた。
しかしぷつ、と何か破れた感触がしてイタリアは慌てて下を見た。
ベラルーシのそこから血が流れていた。

ベラルーシは歯を噛み締めてぽろぽろ涙を流している。
「ベラルーシ!痛い?痛いよね、ごめんね…!」
イタリアはベラルーシの頬を撫でて謝った。
「だいじょぶ、だから」
「ベラルーシ…」

声を出すのも辛そうにベラルーシは喋り、そこから先は言葉にならないのかイタリアに抱き付いた。
胸が締め付けられる思いでイタリアはベラルーシを抱き締め返した。
吸い込まれるようなめくるめく快感。
その波にさらわれてイタリアは夢中で腰を動かした。
イタリアが彼女の中で果てた瞬間、ベラルーシは微笑んだ。






「だからさ、家族になっちゃえば皆でいつまでも一緒だよ!」
「………」
「俺カトリックだから一生愛すよ!誓うよ!」
「………」
「世界平和!ラブ&ピース!!」
「………くっ」


ようやくベラルーシはぷすりと吹き出した。
童貞喪失直後に一足飛びにプロポーズをかました男を可笑しそうに見る。
笑われてイタリアはしょげ返った。
一緒にくるんも垂れ下がる。

「…本当に、誓うか?」
その言葉を聞いてくるんがぴんと立った。




カテゴリー
[ベラルーシ][イタリア][イタリア×ベラルーシ]

このページの上へ