ウク姉・EUと野球拳
VSスウェーデン
スーさん、う、動かしにくい!!!!!
フランスは最後のスタートの開始を告げる前にベルギーに問いかけた。
「残り、5枚?」
「ストッキングを片方ずつならな〜。」
「よし!ルール変更!最後のスウェーデン戦はサドンデス!
どっちかが真っ裸になるまでやるぞ!」
「もうなんでも良い・・・」
反論も出来ないほどウクライナは疲れてきていた。
「ほっだら行くべか。」
スウェーデンはゆっくり前にでる。
只で威圧感の固まりの様な男だ。
弟のロシアも何度か痛い目に逢っている。
そして自分の国の建国にも深くかかわる国・・・
意味はないとわかっていてもウクライナは身構えた。
「スーさん!頑張って!!・・・って言うべきなのかな?」
頭をひねるフィンランドに「ん。」とだけ答えウクライナの前に立った。
1回目
「よよいのよい!!」
スウェーデン・パー
ウクライナ・チョキ
「やったあああああ」
ニコニコ笑顔でウクライナはスウェーデンのシャツの前ボタンを外していく。
筋肉が程良くつき、均整のとれた体に思わず女性陣の顔がバラ色になる。
「ええ体やなあ〜〜ウク、ナイス〜〜〜」
「北欧人は年取ったらすげーことになるぞ。」
きゃあきゃあ叫ぶベルギーに意地悪くフランスが呟く。
「うるさい。フランス人だって人のコト言えへんわ。ワインと赤身の肉と塩っけでできてるクセに。」
喜ぶウクライナ、でもスウェーデンの表情は変わらない。
2回目
スウェーデン・グー
ウクライナ・チョキ
すっとしゃがむスウェーデン。
「座れ。」
「は、はい・・・なんか照れる・・・」
スウェーデンはウクライナを椅子に座らせブーツを脱がす。
「・・・なんかこの構図やらしいな・・・」
なぜかギャラリーが赤面してしまう光景だった。
下着姿のウクライナがスウェーデンに靴を脱がさせている。としか取れない光景。
「姫と執事?」
ベルギーがフランスに尋ねる。
「そんな感じ。」
3回目
スウェーデン・チョキ
ウクライナ・グー
「・・・ん〜〜〜じゃあ・・・靴、いいですか?」
「ええど。」
今度はウクライナが跪き、スウェーデンの靴を脱がす。
背中を丸めかがんだウクライナの背中をじっとスウェーデンは見つめている。
脱がせているウクライナの顔がみるみる真っ赤になる。
「あ、あの・・・」
「なんだ?」
「・・・あんまりじっと見ないでください・・・恥ずかしいんで・・・」
「なんだ〜〜ウクライナの様子が変だぞ〜〜〜」
「なんか、いまさら照れ始めてへん?」
「スウェーデンの視姦に犯られたか〜〜〜(によによ)」
4回目
スウェーデン・チョキ
ウクライナ・パー
「じゃ、これもらうぞ。」
短くスウェーデンは言うとウクライナの片足を上げ、ストッキングを片方脱がせた。
ウクライナ、あと3枚である。
5回目
スウェーデン・グー
ウクライナ・チョキ
スウェーデンは無言でするすると先ほどと同じように足をあげさせストッキングを脱がせる。
ウクライナは首まで真っ赤になっている。
「ううう・・・」
ウクライナは微妙に濡れ始めていた。
もちろん痛いほど突き刺さるスウェーデンの視線にだ。
根っからどMのウクライナにこの存在だけでも威圧感の塊スウェーデンは強敵だった。
心がかき乱される・・・ウクライナは泣き出したかった。
おまけに足を上げられた時にたぶん下着の染みも見られている。
しかし、ここでギブアップすれば自身のEU入りが水泡に帰す。
それだけは避けたい。目をギュッとつむりスウェーデンに挑んだ。
6回目
スウェーデン・パー
ウクライナ・チョキ
「やった・・・」
安堵したウクライナはスウェーデンのズボンを脱がせた。
ボクサーブリーフに靴下とメガネだけのスウェーデンを見て残りの北欧が笑い過ぎで悶絶死寸前である。
「うっさいぞ。」
スウェーデンが微妙に赤くなっているのをみて更に笑ったためノルウェー・デンマークが泡を吹いてぶっ倒れ、
「このアホどもが・・・」とアイスランドがぶつぶつ言いながら引きずって外へと運んでいった。
7回目
スウェーデン・グー
ウクライナ・チョキ
「あ、・・・」
ウクライナの顔に絶望の色。
「悪ぃな。」
そう呟くとウクライナのブラジャーを取り去った。
どどいーんとそびえる双峰に男性陣の歓喜の声がする。
「隠すの、無だぞ。」
スウェーデンは無慈悲に言い放つ。
「えええええええ!!!!!????」
「じゃんけんできねえべ。」
「ご、ご尤もです・・・ううううう。」
8回目
「さーーーウクちゃんリーチだね〜〜。」
ついに最後の砦、ショーツ1枚になってしまったウクライナ。対するスウェーデンはまだ4枚ばかり残っている。
「よよいのよい!」
スウェーデン・パー
ウクライナ・チョキ
「やったああ〜〜〜〜〜」
「メガネ、とればええ。」
ウクライナはスウェーデンを屈ませ眼鏡を取った。
とたんとんでもなく目つきの悪いスウェーデンが現れた!
「ひっ!!」と息を飲んで思わず、飛び退く。
「あ〜〜スーさん、メガネとると何も見えなくなっちゃうんですよ〜〜〜」
フィンランドのフォローが入る。
「あ・・・そうなんだ・・・」
9回目
スウェーデン・グー
ウクライナ・パー
「…助かった…」
「!?ちょっと待て!スウェーデン、お前後だししていないか??」
ウクライナが靴下を脱がそうとしたとき、ドイツが制止した。
沈黙が流れる。
「・・・だったらなんだ?」
スウェーデンはぎろりとドイツをにらむ。
「わざと負けたなら、ウクライナの負けだ。」
「・・・そっだな。」
スウェーデンはウクライナに近寄る。
ウクライナはスウェーデンがとんでもない目つきなので真剣身の危険を感じ涙が浮かんでくる。
逃げたくても足がすくんで逃げられない。
むぎゅ。
スウェーデンが皆の視線からウクライナを隠すように抱きしめる。
スウェーデン以外、全員目が点になっている。
もちろんいちばん驚いているのはウクライナ本人だ。
「こげなこと止めだ。嫁さこい。」
「え!?」
スウェーデンはそれだけ言うとさっさと服を持ち、ウクライナをお姫様だっこし部屋から出て行った。
スーさんの予測不能な漢っぷりに、残された全員はただ見送ることしかできなかった・・・
―終わり―