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 アイス



「いやっ…冷たい…冷たいよ…ロシアちゃん…」
「でももうこんなに水がとろとろ流れてきてるよ。姉さんのなか、あったかいから…。きっとすぐに全部溶けちゃうね」
ウクライナが身をよじる。恥ずかしくて涙が出た。
隣の部屋ではロシアとウクライナの上司が会議を行っている。
互いの言い分は平行線。話し合いは長引くだろう。
そんな時なのにウクライナは、弟の目の前でソファの上、真っ白な太ももを開かされていた。
つけているのはショーツのみ。
真っ白なそれの、最もやわらかなところを覆う部分がぐっしょりと濡れている。
水だ。少ない布地が含みきれない水滴が、じわじわと漏れてソファを濡らし始めていた。
「ああ…」
ウクライナが身体をよじる。下腹部の、恥ずかしいところに冷たい違和感。

氷を入れられてしまったのだ。

小さなキューブを2〜3粒。質量はともかく、女性にとっては恥辱だ。
「ふふ、姉さん、おもらししてるみたいだ。恥ずかしいね」
「ひどい…!」
できるなら、今すぐ氷を取ってしまいたい。しかし、弟の目の前で自分のそこに指を入れて
取り出すなど、とてもできない。

耐えるうち、冷たさにしびれ始めたソコからくぷくぷと水があふれる感触が止まった。
おそらく、中の氷が全て溶けてしまったのだろう。
ほっとする。冷え切っていたソコも、だんだんと元の熱を取り戻し始めた。
「あーあ、なくなっちゃったね。」
残念そうな弟の声には応えず、ウクライナは膝を閉じた。
濡れたショーツが気持ち悪い。が、早く冷えてしまったソコを温めたかった。

「…?」
体温はほどなくして戻ってきた。むしろ…
「やだ…なんか、じんじんする…」
急激に冷やされたせいだろう。かえってソコに血が集まってきたらしかった。

「姉さん、姉さん、どうしたの?」
本当は気づいているくせに。ロシアが不思議そうに声をかける。
何も答えられず、ウクライナは太ももをこすり合わせる。
体の芯に、はっきりしてくる疼き。
そこに急激にともった熱が、ウクライナの全身を敏感にさせ始めていた。
「あれ、姉さん、ここ尖ってきてるよ」
「あっ…!」
ウクライナの上半身は辛うじてシャツをきた状態だが、フロントホックのブラは
とうに戒めを解かれて意味をなさない。なんとかシャツで覆っていたのだが、
ぎゅうとその大きな胸に押し上げられている布地にぽつんぽつんと突起ができている。
「なんで尖っちゃたんだろう?なんにもしてないのに…ね?」
ロシアが姉の両胸をつかみ上げ、シャツの上からこりこりと親指で突起をなぶる。
「んく…」
じわ。熱いそこから、滲みだすものを感じる。
『いや…!』
ウクライナは強く眼を瞑った。自分のソコが、水ではないもので濡れ始めている。
恥ずかしい。弟の手でアソコに氷をつめられて、それで、どうして私濡れてるの?
「姉さん、どうしてそんなに脚を押さえてるの?おかしいなあ。」
無邪気な声だ。相変わらず姉の乳首を弄りながら、ロシアが言葉を続ける。
「ね、そこがどうかしたの?まだ冷たいの…?」
『いや…いや…』
胸の刺激で、なお一層ウクライナのソコが疼く。ああだめ、苦しい。
でも濡れてることなんて、言いたくない…。
「そうだよっ…!ロシアちゃんがへんなことするからでしょ…冷たいの。
お願い…もうちゃんと下、穿かせて…」
涙の滲んだ目を開き哀願する。弟の眼を直視はできなかった。
「ごめんね、姉さん。ごめん…。ちょっといたずらのつもりだったんだ。
姉さんの大事なとこ…さわってみたくて」
掴んでいた胸を離される。バイーンと不思議な、しかし馴染みの音がした。
諸国の眼を釘付けにする豊かな胸が露になる。すっかり尖ったピンクの乳首がさらされ、
ウクライナは眼をそらした。
弟につままれて尖ったそこ。まるで、自分のいやらしさをつきつけられているようで
ウクライナはたまらなかった。
「まだアソコが冷たいんだね。姉さん、僕がちゃんと温めてあげるよ」
弟の言葉に、ウクライナはぎょっとした。
「ねえ、姉さん…僕が温めてあげる。下着も冷たいよね。脚を開いて…」
「や…!だめ!」
「どうして?冷たいって、姉さんが言ったんじゃない」
慌てて拒否する姉に反し、弟は落ち着き払っている。悪いことなど何も
考えていない声で、なおも言いつのった。
「ね、姉さん」
その無邪気な笑顔を前に、ウクライナは泣きそうだった。心臓はどくどくと鳴り、
疼き刺激を求め始めたソコのせいで腰は落ち着かない。弟が自分の膝にそっと手を
かけている。ああ…そのまま、力を少し入れてぐいと開かれてしまったら。

「ねえ、姉さん…」

白い太ももがぶるぶる震える。ロシアがさほど力を込めなくても、
姉の両脚は開かれてしまった。やわらかな内腿のその奥はまだショーツに包まれているが、
ぐっしょり濡れた布から柔肉が透けて見えてしまいそうだ。
「いや…」
ウクライナが顔を覆う。その様子で、匂いで、じぶんのそこがはしたなく濡れているのは
明らかだろう。弟の視線が注がれているのを痛いほど感じる。
「ぐしょぐしょだね」
ロシアがその秘所に顔を寄せる。ふわん、と姉の体温と、匂いを感じる。
興奮しているのは、なにも姉だけではない。ロシアもまた、荒くなる息を押さえながら、
薄い布地に指をかけた。
「あっ…!」
ウクライナの体が震えた。ぽよんと白い胸が揺れる。
露になった柔肉は、ピンクの花びらのように開かれ、ぬらぬらと濡れている。
水によるものではないことはすぐわかる。姉の白い肌にいやらしい肉の色が映えるさまを
見るなり、ロシアはそこに口を寄せた。

「あっ…!」
じゅるじゅると音をたてて啜りあげられる。ロシアの舌が入口に挿しこまれ、嬲り、
唇で敏感な肉をしごきあげる。
「ああっ…だめ、だめ、ロシアちゃん…!」
「大きな声出しちゃダメだよ、姉さん…」
隣には上司たちがいるのだ。ヒクッ、とウクライナののどが鳴る。
「あう、あ、あんん…」
ロシアは貪るような舌使いでウクライナを責めたてる。
強い刺激にウクライナの背が反った。弾む胸。
『ああ…!』
吸われても吸われても、ソコが潤んでくるのがわかる。
待ち望んでいた刺激だった。絶対に口では言えないが、体が求めていたのはこれだ。
食らいつく弟をはがそうとロシアの頭にかけた手は、もうむしろねだるかのように
指を弟の髪にくぐらせている。
『ああ…私…私は…』
背徳だ。人ではないけれど、でも弟にこんなことをされて、私の体は悦んでいる。
「ロシアちゃ…だめ…」
口では拒否の言葉。でも腰が揺れている。
「いやらしいね、姉さん。ここすごく熱いじゃない…」
ロシアの太く長い指が、なかに挿し入れられた。
「ひああ…!」
グチュッ、グチュ。卑猥な水音が立つ。2本の指を揃えて抜き差しすると、ウクライナの尻に
きゅうう、と力が入った。
「あんん、あん…あん…やめてえ、ロシアちゃん…」
姉の哀願は逆の意味だ。さんざん嬲ったソコの、ふくらんだ突起を強く吸い上げる。
「ひあっ、ふああああ…!」
途端、ウクライナの体は強く痙攣し、そして弛緩した。
はあ、はあと大きく息をつき、ぐったりしているウクライナを、ロシアは黙って見下ろした。
豊満な白い胸が上下している。諸国の男たちが、この胸をどんな目で見ているのかロシアはよく知っていた。
よその男たちの頭の中でこの身体がどんなことをされているかを思うと、頭が煮えくりかえりそうだ。
『僕の姉さんだよ。この胸も、身体全部、僕のだ。』
「ロシアちゃ…」
熱にうるんだ目でウクライナが見上げてくる。まだ息は整っていない。
その眼が、ふと下に降りた。
ロシアがコートを脱ぎ棄てた。弟の巨体が眼前に迫るのをウクライナは黙って見ていた。
思ったとおり、弟のズボンの前立ては窮屈そうに盛り上がっている。
「姉さん」
ウクライナの手がベルトにかかる。震える手で、ウクライナは弟のズボンをくつろげた。
「あっ…!」
下着を下げた途端、ぶるんと跳ね上がったロシアの性器が姉の頬を叩く。ぺちっと音がした。
「ごめんね、姉さん…」
なんとなくロシアは謝ってしまう。その顔を上目使いに一瞥し、そのままウクライナは
大きく勃ちあがったものに唇をつけた。
ぽってりした、ピンクの唇がちゅう、ちゅうと先端に吸いつき、舌でその輪郭をたどる。
「ふ…んん…」
裏をくすぐり、くびれを刺激する。
ロシアの腰をぞくぞくと快感が駆け上った。姉にくわえられている。それだけでたまらなかった。
「んっ…んん…」
ぱくりと銜えこもうとするが、ウクライナの小さな口では、ロシアのものは大きすぎた。なめらかな手のひらで
愛撫しながら、先端を吸い上げ、尿道を探っている。
「きもちいい…きもちいいよ、姉さん…」
すると、ウクライナはちゅぱ、と一旦唇を離し、よかった、というようにふにゃと笑った。
やさしい、たよりない、いつもの姉の笑顔。
「うわっ…!」
「きゃっ…」
その瞬間、ロシアは姉の顔や胸に放ってしまった。
白いものが、大きな胸に散り、先端からぽとりと落ちる。
おそろしくいやらしい眺めだった。

「だめ……だめ……!」
「嘘ばっかり。脚のつけねがぴくぴくしてる…本当は期待してるでしょ?」
ロシアの強い腕がウクライナのソファに白い肩を押さえつけ、仰向けにさせてから脚を大きく割り開いた。
「いや…」
先ほどあんなに舐め啜りあげたソコはまたすっかり濡れ、周囲もぬるぬるになっている。
「すごくいやらしいなあ、姉さん。どうしてこんなに濡れてるの?僕のをしゃぶったから?」
「やめて…やめて…」
「僕のをしゃぶりながら、ココに挿れられるの想像した?」
「そんなこと…」
「ほら、こんなふうに!」
「あうう…!」
指をまとめて2本、とろとろのそこに一気に突き入れる。じゅぷじゅぷと音をたてて出し入れすると
ウクライナの背が反った。ばいーんと間の抜けた音をたてて白い乳房が跳ねる。
「ああっ…あっ…やめてえ、ロシアちゃん…!」
「やめないよ…やめないよ!これからもっとおっきいの挿れるんだから…
慣らさないと痛いのは姉さんだよ…」
ロシアの言葉に反応したウクライナの身体がとっさに逃げようとした。再びロシアの腕がそれを簡単に押さえ、
3本に増やした指で一層激しく責め立てて動きを封じる。
姉の痴態に間を置かず膨れ上がった自分の股間にどくどく血が集まるのを感じながら、ロシアは
ウクライナのソコを嬲り続けた。
「…ね、ロシアちゃん、もうここでやめよ…?」
姉の口淫を受け、夢見心地にもなっていたロシアにウクライナが言った言葉はそれだった。
「隣に人、いっぱいいるし、それに何より…私たち姉弟なんだし…やっぱりこんなこと、ダメだよ…。
ここまでにしとこうよ…ね?」
ロシアは信じられない気持になった。年齢的にも男の生理を知らない姉ではない。
弟の自分に対する執着もよくよく承知のはずだった。
それなのに、こんな残酷なことを口にする。
「………ひどいなあ、姉さんは…。そんなこと、できるわけないじゃない…」
「ロシアちゃ…」
「悪い冗談だ…それとも、本気で言ってるの?それ」
「だめ…ロシアちゃん…」
頭のしんががカッと熱くなるのを、ロシアは感じた。

潤みきったソコに怒張を押しあてる。ロシアの性器は太く長い。浮き上がった血管がびくびくと脈打っている幹で、
ウクライナの秘唇を擦り立ててやる。にゅる、にゅるとした感触がなんともいえない。
「だめ!だめ…ロシアちゃん…!」
ウクライナは必死で両腕を突っ張り覆いかぶさる弟を押し返そうとするが、男の性器で敏感な所を
愛撫される快感で身体に力が入らない。だめだと思うのに、口はその先を強請ってしまいそうだ。
早く挿れて、突いてと言ってしまわないために唇を噛みしめる。その表情を何と思ったか、ロシアは
悔しげに顔を歪めると、怒張の先端をひたと入口に押し当てた。
「挿れるよ、姉さん…」
「ああ…!!」
ぐ、と押し入れる。柔らかい姉のソコが、ロシアの性器を包み込んだ。
「あっ…ああ…」
「ほら…先っぽ入っちゃった…。わかるよね、姉さん。」
途中まで入れて小刻みに動かしてやると、ウクライナの内部がちゅうちゅうと絡みつく。
「ああっ…あん…あん…」
大きなカリが遠慮なしに肉壁を擦るのが気持ちいいのだろう、泣きそうな顔でウクライナが喘ぎはじめた。
「ほら、姉さん…僕が入って行くよ。僕のこれ、欲しかったでしょ?」
「…そんな、ちが…。…あ…あ…っ」
「嘘つき。姉さん、お尻が揺れてるじゃない。ほら、ほら…」
「あんん…!」
チュッチュッチュと音をたててひとしきり出し入れしたのち…一気に奥まで突いた。
「ふああ…!」
ウクライナの悲鳴のような啼き声。すっかり甘さがにじんだその声に、ロシアも腰を震わせた。
そのまま上から何度も突き入れる。勢いをつけて根元までねじ込み、ガクガク揺らしてやった。
「あんん…!あん…!ああ…!そんなにしたら…!」
「気持ちいの、姉さん…!気持ちいい…?」
「や、そんなこと…!ああ…!!」
熱い。ロシアの肉棒で擦りあげられたウクライナの性器は紅く充血し、より一層潤みながら弟の
性器に吸いついていく。激しい出し入れを繰り返したまま、ロシアがウクライナのクリトリスを
指先でこりこりと刺激した。
「ひああ…!」
快感で脳がしびれる。もう何も考えられない。ウクライナは弟の肩にすがりついた。

「あんん、ああ…っ、ああ、ああん…」
ロシアより先に一旦ウクライナが果て、そのまま容赦ない責めをウクライナは受け続けていた。
片脚を横抱きにされて深々と刺される。甘い悲鳴がひっきりなしに響き、ウクライナの眼はすでに
焦点が定まらなくなってきていた。
「姉さん…気持ちいい?僕の気持ちいい?」
「あ…いい…気持ちいいよお…」
弟の肉棒がウクライナの感じるところをはっきりと突き上げている。体を電気が走るようだ。
「姉さん…姉さん…」
ロシアは突きながら、抱えた姉の白い脚をねぶった。腰からぞくぞくと快感が這い上がってくる。
ウクライナのやわらかい肉壁はきゅうきゅうとロシアの性器を締め付ける。粘膜が擦れ合い、
互いの体液が卑猥な音を立て続けている。ロシアは一層力をこめて姉のナカを抉った。
そろそろ達してしまいそうだ。
ふと、熱く潤んだウクライナの眼と眼が合う。
「あ…あ…。ロシアちゃん…。ロシアちゃん、悪い子ね…。」
「姉さん?」
「こんな、こんなにおちんちん、おっきくして…ずっとおねえちゃんにこんなことしたかったんでしょ?
おっきなおちんちん、おねえちゃんのここに入れたかったんでしょ…」
熱に浮かされるウクライナの声は甘い。白い指がロシアの肉棒を銜えこんだ自分の秘所にのばされ、
くいとそこを拡げてみせる。
「お姉ちゃんのここをあんなにいじって、おちんちん、ぱんぱんだったよね…ずっと欲しかったんだよね」
はあはあと熱い息が交じる。姉の可愛らしい唇から飛び出す卑猥な言葉に、ロシアはくらくらした。
「そうだよ…ずっとこうしたかったんだ。姉さんのここを舐めまわして、いじりまわして
こんなふうに僕のコレを奥まで入れて、いっぱいかき回したかった」
思う様犯して、自分のものにしたい。ずっとそう思ってきたのだ。
「いいよ…いっぱい突いて、かきまわして…?ロシアちゃんのおちんちん、きもちいい…!」
「姉さん…!」
ウクライナの腰を掴み、ロシアは激しく抜き差しをする。ぱちゅぱちゅと接合部から音が漏れる。
「ああっ!あっ…ああ…っロシアちゃ…!」
ウクライナももどかしげに腰を振る。ズン、とひときわ深く突いて、ロシアは達した。
ビュク、ビュルッ…ウクライナの膣に精液が流し込まれる。
同じく達したウクライナが、「ん…ん…」と声を漏らしながらナカで出される感触を味わっているのがわかった。

ウクライナの体を後ろに向かせ、ソファの背を抱かせる、むにゅ、と大きな乳房が潰されるのを見ながら
腰を引きよせて尻を突き出させた。大きく脚を開かせると秘唇がぱくりと開き、先ほど出したロシアの精液が
溢れて腿を伝う。おそろしく卑猥な眺めだ。
満足したロシアは、未だ萎えない自分の性器をウクライナのソコにゆっくりと埋めてゆく。
「ああ…」
「姉さん…」
ウクライナの膣はロシアの巨根に馴染みつつある。ちゅうちゅうとやわらかく締め付け、入り口は
きゅんきゅんとしごいてくる。バックで突くとことさら深く入る。自分の性器が姉の子宮口にあたるさまを
思いながら、ロシアは休みなく突きあげ、ウクライナのナカを味わった。
「ああん…ああん…あっ…あ…」
突きながら後ろから手を回し、ソファの背に潰されていたウクライナの胸を掴む。
先端の尖りをつまんでこりこりと刺激してやると、同時に責められるのがたまらないらしく
「ああーっ…」と啼きながら腰を押し付けてきた。
「姉さん…いいの?ねえ、いいの…?」
「うん…いいの…いいのお…ロシアちゃあん…」
すっかり雌となった姉を思う様突きまくる。がくがく震えるウクライナの腰を支え、
再びロシアは中で射精した。


しばらくはぐったり弛緩した体を放り出したまま動かなかったウクライナが、起き出し
身支度を整えだすのをロシアは黙って見ていた。
先ほどの熱などなかったかのように、ウクライナはロシアの方を見ない。
長引いた会議も、流石にそろそろ終了するはずだ。後始末に、時間はいくらもない。
姉の態度はいつも定まらない。弟に対し昔のように親しく接するときもあれば
現在の複雑な関係そのままの態度のときもあるし、
さっきまでのように弟の熱情に応えたそうにするときもある。
先ほどの情事の最中姉がみせた淫乱な姿はロシアをこの上なく興奮させたが、
これも一過性のものとロシアも頭の隅で感じていた。
今の世界情勢、関係を思えば仕方がないことではあった。
なまじずっと寄り添って生きていた時代があったから、それが忘れられない。
「ほんとうは、さらってどこかへ行ってしまいたい」
姉を見るたび、抗いがたい誘惑がロシアのなかで生まれる。

ウクライナは未だ行為のの痕跡を片付けようと苦心しているらしい。
無駄な努力だ、とロシアは思う。情事の名残はそう簡単には消えないだろう。
この部屋で自分たちが何をしていたかなど、誰の目にも明らかなはずだ。
もうじき、この部屋にもお呼びがかかるだろう。
その前に。
もう、時間は、いくらもない。










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