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 〜弱肉強食〜



「日本さん、少し援助していただけませんか?」

誰ですか。一時期、問題になった学生の売春のような台詞をはくのは。

日向で転寝していた私に、誰かが声をかけてきました。
太陽の気持ちよさに布団を干して、そのまま眠りに落ちてしまったみたいです。
ふかふかの布団が気持ちよくて、少しだけ顔をあげます。
しかし、布団の誘惑に負け、再びふわふわの布団に顔を沈め。

バイーン

……布団に似つかわない擬音。
そして太陽の香りではなく、少し甘い香り。

「え?」
慌てて顔を上げると、白金の短い髪を持つ女性の顔がありました。
「おきましたか。おはようございます」
声とともに、布団が上下し……いえ、布団なんかではありませんでした。
彼女のふくよかな胸。彼女=胸ともいえるほど主張しているものです。
本当に不思議ですが、彼女に抱っこされていました。

「わわわっ、す、すみません!!」
すぐさま、彼女から離れ、乱れた着物を直し、正座して、改めて彼女の方を向きました。
ほんわかとした笑顔が美しい女性。ロシアさんの姉君であるウクライナさんです。
「もう少し寝ていても良かったんだけど。そうすれば既成事実を……っと。何でもないの」
残念そうに呟いた言葉を聞き逃しはしませんでした。
こう見えても、彼女の腹黒さはロシアさんに引けをとりません。
この笑顔にやられてしまう方は多いですが、私には効きませんよ。
私も負けずと、笑顔を浮かべます。特技の一つである営業用の微笑を。

「失礼いたしました。で、ご用件の方は?」
「えーっと、さっき言った通り、ちょっと援助して欲しいなって」

はぁ、この方も私の財布目当てですか。
最近、私によってくる方々は、大抵私の財布を狙っていらっしゃるんですよね。
で、借りるという名の摂取。ええ、カモにされているのはわかっています。
「それで……援助した場合の、私への見返りはいかほどですか?」
にっこりと微笑んで問う。ええ、我ながら性格は悪いとは思っています。
でも、これくらいの事やらないと、やっていけないんですよ。

予想した通り、彼女は少しだけ困った顔をし、その顔を私に近づけてきて、唇が……

「……ふぅ……ん」

あー、彼女はいわゆる『魅惑のおねーさま』系ですかね。
こういう方が、若い子の筆下ろしを好んでして差し上げるというパターンが多いでしょう。
それならば、イタリアさんでも襲って差し上げれば、きっと喜んで泣いてくれる事でしょうに。
わざわざ、こんなじじぃ襲わなくてもよいと思うんですけれど。

口の中を蹂躙していく舌の感触を楽しみつつも、冷静に現状を判断する。
彼女の舌が私の歯茎をなぞり、ねっとりと舐めあげる。
一度、呼吸をするために、口が離れ、私の唇を舌先で軽く舐めると、再び重ね合わせる。
必死に唇を求める姿は、淫乱でとても可愛らしいですけれど、こういう時目をつぶるのは礼儀の一つでしようね。
私は目をつぶり、彼女の口淫を素直に受け入れる。

どれくらいたったでしょうか。
熱い唇が離れる感触に、閉じていた瞼を開ける。
唇と唇をつなぐ銀色の糸がいやらしくてかっていました。
ココで、『君を逮捕する』ってのがお約束……なわけないでしょうね。
さすがにこれは我ながら親父臭いと思います。

赤く染まった頬。潤んだ瞳。濡れた唇が開き、
「……私、日本さんにあげられるような資源も何もないから、身体でどうかな?」
前にもそのような事があった気がします。
ああ、そういえば妹君もそういって私に……
でも、この様子では処女でなさそうですし、貧乳でもない。ましては二次元でもない。
萌える要素は少ないですが、仕方がありませんね。
「貴女がイく前に、私を一発でもイかせたら考えますよ」
「そんな事言っていいのかな?」
自信に満ちた表情。よほど、腕に自信があるのでしょう。
「ええ。でも、亀の甲より年の功。そう簡単にはいきませんからね」
私もにっこりと微笑んで、宣戦布告です。

さあ、戦闘開始です。

「ね、日本さん、この胸触ってみたいと思わない?」
「いえ、特には」

まずは軽い攻撃。腕で胸を強調し、上目遣いで迫ってくる彼女をさらりと受け流します。
童顔ですから、きっと大きな胸に憧れでも抱いているとでも思われたのでしょう。
あまりにもあっさりと流されたせいか、頬を膨らませる姿は少し幼くも見えます。

「そんな遠慮しなくていいのよ。ほら」

手を大きな膨らみへと押し付けられました。
ほほう、確かに中々の弾力、そして張り。
この柔らかさは何かを思い出され……ああ、そうです。マシュマロですね。
遭難した時に食べた焼きマシュマロは中々美味でした。
さっくりとしたマシュマロの表面をかじれば、とろりとした中身が出てきて。
今度挑戦しようと思い、マシュマロを買ってきたのはよかったのですが、家にビスケットが無かった時の絶望感は……
仕方ないので、家にあった薄焼き塩せんべいではさんでみたら……意外にいけるんですよ。
あのほんのりとした塩味と、マシュマロの甘さが絶妙にあっていて……

「ふふふっ、そうは言っていても、やっぱり気持ちよいみたいね」

マシュマロの美味しさに顔が緩んでいたのを、彼女は胸の感触にやられたと勘違いなさったようです。
まあ、いいんですけれど。

「直接触りたくない?」

サスペンダーをずらし、ブラウスのボタンをはずすと、白い肌が露になりました。
意外にもシンプルなブラジャーに少し驚きました。この雰囲気だと黒あたりが似合うと思っていましたが。
……そういえば、巨乳は可愛いブラジャーに縁がないと聞いたことがあります。
肩紐も丈夫で太いものになりますし、カップもまるで鎧のようなものしかないらしいです。
やはり、巨乳よりは貧乳の方がよさそうですね。
貧乳ならば、たとえブラジャーがなくても生きていけます!!
そんな事考えている間にも、ブラジャーがはずされ、豊かな胸が現れました。
ぽよんとした胸は生き物のように、呼吸するたびに上下左右に揺れています。

「ほら、触っていもいいよ」

彼女の言葉に、私の腕は意思を失いました。
白い二つの山に手を伸ばし、柔らかな感触を楽しみます。

「……んぁ……や、優しくね」

ああああああああ……触れば触るほど……

先生、マシュマロ食べたいです。
一度考え出すと、とまりそうに無いです。
ココアに浮かべてもよし、マシュマロでムースケーキを作ってよし。
マシュマロを使ったわらびもちも中々美味しいんですよね。
今度、皆さんがいらっしゃる時に作ってもいいかもしれません。
よし、今度フランスさんから買い付けるとしましょう。
いえ、いっそのこと手作りでもよいかもしれません。
抹茶いれて、抹茶のマシュマロもいいです。イチゴ味もおいしそうですね。
中に餡もいたら面白そうですし、季節は過ぎてしまいましたが、桜マシュマロも捨てがたいです。

「……あの、日本さん、全然集中してないでしょ」
「あ、ばれましたか?」

ダメですね。食べ物のことに集中しすぎて、女性に恥をかかせそうになってしまいました。
とはいっても、あまり興味が持てないのも事実。
このままでは二人もしらけたままで終わってしまいそうです。
ふーむ、こういう時は……

「あ、そうです。ちょっとよろしいですか」

ぶら下がっているサスペンダーを手にし、肩にかける。
しっかりと乳首が隠れるようにセットすれば完璧です。
やはり、丸見えよりはチラリズムが魅力的です。
これで軍帽とかかぶっていれば最高なんですけれど。
よし、ちょっと萌えてきましたよ。

隠されて喜ぶ私の表情に、戸惑いの色を隠せない彼女。
そりゃそうでしょう。慎みとか恥じらいとか、チラリズムの文化を理解するのは難しいでしょうね。

「それじゃ、続きどうぞ。あ、しばらくはその格好続けててください」
「え、あ、そうね」

戸惑いながらも、私の前にしゃがみこむと、下半身にちょっかいを出そうと着物をめくり上げ、
「んと……」
下半身を締め付ける褌を前に、首を傾げています。
布がまきついているだけなのですが、他の方には不可解な下着に見えるのでしょうね。
しばらく悪戦苦闘していましたが、大きく息を吸うと、褌の端を持ち……
え、ちょっとまさか待ってください!

「えいっ!!」

嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああっ

「……日本さん、あの、日本さん?」

返事などできるわけありません。
情けないことですが、股間を押さえ、うめいている私を前に、彼女は心配そうに声をかけてきます。
さすがに『お代官様あ〜れぇ〜』を褌でやられるとは思いませんでした。
股間は赤くなり、しばらく息子は機能しそうにありません。
妹君のベラルーシさんも中々のキワモノでしたが、この姉も中々。
こうなったら、とっととイかせて、丁重にお帰りいただきましょう。

「失礼します! すみません!」

勢いにまかせ、彼女を押し倒しました。
豊かな胸がボールのように弾み、形が歪んでから元に戻ります。
頂点のイチゴを口に含めば、彼女は気持ちよさそうに頬を赤らめました。

「あはっ、やっとやる気になったのね」

彼女も負けずと息子に手を伸ばします。
手つきは……かなり上手です。女性になれていない方ならばすぐに暴発してしまうことでしょう。
だけれども、じじぃを甘く見てはいけません。
これくらいの刺激、蚊に刺されたようなものです。
……それに、二次元の方が萌えますしね。


お互いの攻撃は続きます。上下逆になり、お互いの急所を攻め続けていました。

「ふぁ…あぅ〜日本さん」

甘い声を出しながらも、息子への愛撫はやめようとしません。いえ、むしろ激しくなっています。
口でくわえ、吸ってみたり、唇で軽く噛んでみたり。
しかし、息子の方はぴくりとも反応しませんでした。
そりゃそうでしょう。先ほどのダメージはまだ回復していないのですから。
この状態では中に入れることもできませんから、彼女をイかすのは難しいのかもしれません。
先ほどから、私も下半身の泉をいじってみるものの、大きな変化はありません。
溢れ出す蜜は増えてきているのはわかりますから、ちゃんと感じているのは確かです。
このままでは、私の体力がなくなるのが先でしょうかね。お腹もすいてきましたし。
少々疲れてきた私の目に、ちゃぶ台の上にあったあるものが目にはいりました。

――メイプルシロップ――

そういえば、カナダさんからいただいたのを、そのまま置きっぱなしにしていた記憶があります。
ホットケーキでも焼けばよかったのですが、何となくそのままにしてしまったのですが。
お腹もすいたことですし、折角だから使わせていただきましょう。
シロップに手を伸ばし、柔らかなホットケーキ……いえ、ホットケーキのように甘いウクライナさんの身体の上にかけてみました。

「ひゃっ、つめたぁ……」

つんと天を仰ぐ胸の上にとろりとかければ、柔らかな曲線を描き、腰へとたれていく。
甘い香りが部屋の中に漂います。
畳の上であったという事を少し後悔もしましたが、後でしっかりとふけば大丈夫でしょう。
かまわずに、彼女をデコレーションしていきました。
なめらかな肩、くびれた腰、茂みに隠された神秘の泉。
ねっとりとした液体が、肌を滑り落ちていく姿が妙に淫らで。

「や…こんなのぉ……冷たいよぉ」
「じゃ、温めて差し上げましょうか」

甘いシロップがついた小粒のイチゴを、舌で丁寧に拭う。ええ、甘くて美味しいです。
大きな胸を擦り合わせれば、淫猥な音を立てる。
本来ならば、この胸の間に息子を入れれば、気持ちよく出せるのでしょうけれども。
今回は私がイくのが目的ではなく、彼女をイかせるのが目的です。
つまりのところ、『ご奉仕するにゃん♪』

……すみません。忘れてください。
私としたことが、こんな古いネタを出してしまうだなんて。
今の流行は『お嬢様の為ならば、命も惜しくありません』という所ですかね。
修羅場を越えたばかりでしたから、頭の中が変な方向にいってるみたいです。

「あはっ、やっとおっきしたね」

いつの間にか、目を輝かした彼女が私の息子を握り締めていました。
彼女の言うとおり、息子は少し元気になってきたみたいです。

「これならば……入れられるね」

座っている私の膝の上にまたがり、そり立った息子を手で支えながら、ゆっくりと飲み込んでいく。
あああ、秘肉を掻き分け、息子が暖かい中に引き込まれていく感触は素晴らしいです。
まるで温泉にでもつかっているような感触で、息子が更に生き生きとしてくるのがわかりました。
そして、息子の根元を締め付けるような動きをする彼女の泉。
さすが手馴れているだけあって、快楽を与える方法は心得ているみたいですね。
このままでは、私の精とともに、財布の中身まで搾り取られてしまいます。
何とかしなければ。



彼女を抱きしめる。私の身体にメイプルシロップがついてしまいますが、もうそんな事いってられません。
首筋に舌を這わせ、耳たぶを軽く噛む。

「くぅ…ん」

甘い声が一段と強くなったのを見逃しませんでした。
首筋と耳たぶが弱いみたいですね。そこを集中的に攻めれば。
上下運動できぬよう身体を抱きしめる。奥深くに息子が入ってしまうのはしょうがないことです。

「やぁ…ず、ずるいよぉ」
「ずるくなんてありませんよ。ねぇ」

耳に息を吹き込むと、ぴくっと身体が反応する。

「ねぇ、動いてよぉ…んぁ、ふぁ…動いてぇ」

涙目でお願いしてくる彼女。
よし、もう余裕がなくなってきましたね。もう少しです。
下半身に力を入れ、息子を意識して立たせると、彼女の奥深くに押し込め

「ずるいずるいずる……やぁ……んっ!!」

声が高らかになり、背中に回っていた手の力が強くなって……

「……イったみたいですね」

力なく倒れこむ彼女から息子を引き抜きました。
さーて、まだ生き生きとしている息子の処理はどうしましょうか。
少しだけ途方にくれていると、再び、息子がなにやら暖かい感触に包まれました。
いつの間にか復活していた彼女の手の感触です。

「私の負けね。しょうがないから、援助は諦める。でも」

挑発的な瞳で私を見つめると、息子を豊かな胸に閉じ込める。

「折角だから、最後までお世話させてね」

胸が形を買え、息子を攻め立てる。
メイプルシロップの粘り気と甘い香りと息子が立てる淫猥な臭いが交じり合い、得も知れぬ臭いとなっていました。
すでに高められた快楽は、その刺激に耐えることなどできずに……

「くっ!」

あっさりと精を放ってしまいました。
白濁した液は、彼女の顔や胸を汚していき、淫乱な女神を作り出してしまいました。

「日本さんの精液ってこんな味なんだ。ふふっ」

胸に垂れた精液、胸のピンクの突起、そしてメイプルシロップの輝き。
彼女の声を頭の片隅に聞きながら、私は少々違うことを考えていました。

――イチゴの白和えってのもおいしそうですね。
砂糖の変わりにメイプルシロップを使って。少し塩もいれてもいいかもしれません……

ええ、私は日本です。
食にはかなりの拘りをもっているのは、一種の誇りです。
だから、ロマンがないとか、もうすでに枯れているとか言わないでください。

畳みに横になる。暖かな太陽が気持ちよいです。
まだ身体がべたべたしますけれど、気にしてはいけません。
彼女がでてきてから、私もお風呂に入るとしましょう。
裸のまま、畳みに寝転び、軽い疲れに目をつぶり……

「はっ、アメリカさん!」

嫌な予感に、がばっと起き上がりましたが、幸い、垣根を壊してくる人物の姿はありませんでした。
さすがに今日はきませんよね。確か、イタリア君の家に何かをお願いしに行くとかいっていましたし。
もう一度横になり……おや、水音が止まりましたか。ウクライナさんが出たようです。

「タオルはそこにあるものを使ってください……って!!」

私は目を疑いましたよ。
あのウクライナさんの格好がすごいことになっていたのですから。
いつものサスペンダー付のズボンはわかります。でも、なぜ、上半身は裸なのでしょうか。
豊かな胸の頂点を隠すようにサスペンダーがしてあって、歩くたびに外れそうになっています。
そして不思議な事に、頭には軍帽、そして手には鞭。
軍帽はわかります。倉庫にあった奴でしょう。
でも、鞭がなぜそこにあったのか……
ああ、そういえば、この前、青ざめたドイツさんに『預かっておいてくれ』となにやらダンボールを渡された記憶があります。
深くは聞きませんでしたが……もしかして、その中にあったものでしょうか。

「ちょっ、う、ウクライナさん、その格好は!!」

返ってきたのは満面の笑みでした。温和のはずなのに、どこかどす黒い微笑み。

「え、日本さんって、こういう格好が好きなんでしょ。折角だから、もう少し楽しみましょ」
「ええ、好きですが、それはコスプレとして好きなだけであって、プレイとして好きなわけでは」

後退すれば、彼女はじりじりと近寄ってくる。
いっそのこと、このまま逃げてしまいましょうか。
ええ、そうしましょう。
私は彼女に背を向けて、庭に向かい駆け出し……

「にっほーーーん、車会社買ってくれないかぁぁぁぁ」

……だから、なんでこういうタイミングで出てくるんですか。アメリカさん。
前門の裸サスペンダー女王様、後門のAKY。

「あら、アメリカさん。こんにちわ。久しぶりに一緒にやりますか?」
「い、いや、結構だぁぁっ」

おや、珍しい。あのアメリカさんが顔色変え、涙目で一目散に逃げ出していくだなんて。
って、そんな事に関心してないで、早く逃げないと。

「……さ、もう一度楽しみましょうね」

悪魔の腕が私の手をしっかりとつかみ、黒い微笑が。

「イーーーやーーーーでーーーすーーーっ!!」

部屋の奥にずるずると引きずられ、抵抗もできず……



……ああ、おっぱい、怖いです――




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