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 じいちゃん降臨



「俺の孫ぉ〜会いにきたぞぉ〜」

寝静まったイタリアの寝室に突然現れた初老の男。
背後には縄でぐるぐる巻きの『何か』が転がっていた。
現れて早々、ベッドで眠りこけるイタリアに頬ずりする。
ちくちくとする髭のせいか、それとも男に頬ずりされているせいなのか、少しだけ寝苦しそうにうめき声を上げた。
だが、男は気にせず、可愛い孫に頬ずりし続け……やっと、イタリアの隣に寝ていた少女の存在に気がついた。

「ほう、女の子をベッドに連れ込むまで成長したか。じいちゃん嬉しいぞ」
ほろほろと涙を流し、それを拭こうとベッドのシーツを剥ぎ……
少女の裸体が目に入った。
まだふくらみ途中の胸、保護意欲をそそる顔立ち、日焼けのしていない柔らかそうな身体。寝返りをうつとさらりと揺れる金色の髪。
男の喉がなる。
あの世に逝ってからというもの、神や天使に手を出すわけにもいかず、時折やってくる女の子とやって満足せざる終えなかったのだが。
久しぶりの生身の身体。そして目の前のおいしそうな素材。

「……孫のものはじーちゃんのものだよな。
それに、孫の食うものに危険がないかを確かめるのもじーちゃんの役目ってことで」
男の目がきらりと光り、手を合わせる。

「いただきます」

まるでどこぞの女好き怪盗3世のように、ベッドにジャンピング飛込みながら、服を脱ぎ捨てた。
まずはすやすやと眠る少女の裸体を観察した。
ところどころにある赤い斑点。ずいぶんと愛し合ったらしい。
「おお……ずいぶんと成長したな。こんなに印つけて。
……この娘の胸は成長してないみたいだが」
眠りながらもぴくりと反応する少女。
「まあ、胸がないってーのも新鮮でいいがな。俺が大きくする楽しみがあるし」
胸に吸い付くと、小さく声をあげるが、まだ起きる気配はない。
「ずいぶんとお疲れみたいだな。どんだけヤったんだか。……こっちの方が都合がいいけど」

両手で胸に触れ、優しくもみあげる。
「大きくなーれ、大きくなーれ。大きく……って、いけねぇ。こっちの方が大きくなっちまったよ」
股間で激しく主張する暴れん棒。過去の栄光を思い出したように、少女を征服しようと熱を持つ。

「うーん……本当はもっとじっくり遊びたいとこだけど」
後ろに転がっていた蓑虫状態の物体に目をやる。手が生え、足が生え、そろそろ抜け出しそうだ。
「しゃーない。孫が遊んでまだ濡れているだろうし、とっととやってしまうか」
暴れん棒を少女の割れ目に幾度か擦り付ける。
孫の調教……もとい、技術の成果だろうか。
軽くいじっただけで、かなり濡れている。これならば挿入しても痛くはないだろう。
腰をゆっくりと落とし……

「くはっ、生生生!! くぅ! 久しぶりだこの感触! やっぱ生がいいねぇ。最高!」
もう制御はきかなかったのだろう。ただ激しく腰を振り、暴れん棒を中で暴走させ
「やぁ……ん、イタリアさぁ……あら、イタリアさんじゃな……」
貫かれる感触に目覚めてしまったのだろう。
きょとんとした顔で男を見上げる。まだ状況が把握できていないようだ。

「よう。俺の可愛い孫と遊んでくれてありがとな」
「あ、はい。お孫さんというと、イタリアさんの事でしょうか。それならば……」
反射的に頭をさげかけ……やっと状況を判断できたのか、大きく息を吸い、叫び声をあげかけ……
男の大きな手によって、ふさがれた。
「あーそのだな。あ、そうそう、これは夢だ。夢だから。
じいちゃんが孫の相手にふさわしいか判断しにきた夢ということで」
苦しい言い訳だと思う。しかし、純粋な少女は疑問もなく、受け取ってしまった。

「そういうことならば……んぁ……はぁん」
夢ならばと、男の暴れん棒の感触に素直に酔いしれる。
「なんという素直な娘だ。あの孫の嫁にゃ丁度いいかもな」
その嫁を犯すというシチュエーションはとても背徳的で。
男の腰の動きがはやまり、少女の声も高らかになり……
「くっ! だ、出すぞ!」
「はい、たくさん……はぁん……ください」
深く腰を打ちつけ……途端に、男の姿が掻き消えた。
一足先に絶頂を迎えたからよかったものの、いつもの精液の感触のなさにすこしだけ物足りなそうに身悶える。
重い身体を起こし、周りを見回すが、男の姿はない。

「えっと……やっぱり夢……でしたの?」
途端に顔が赤らむ。昨晩あれだけ愛し合ったのに、夢であんな淫らな夢を見るだなんて思いもしなかった。
それに……まだ物足りない。
隣で眠るイタリアの顔をちらりと見て……
改めて一戦始めたのは、些細な出来事だろう。



「全く、貴方という方は。神を縛っただけじゃ物足りず、地上の少女まで手を出すとは……」

額に青筋を立て、ぶつぶつと呟く美しい女性。その前には、頭に大きなたんこぶができた男が正座をしていた。
「さすがにそんな節操ない人は初めてです。いいですか! 貴方は……」
ふと気がつくと怒り狂う女性……女神の肩をいつの間にか抱いていた男に、女神は大きくため息をついた。
この男に何を言っても無駄なんだと。
「もういいです。しばらくはおとなしく……」
「すまねぇな。わかった。お前に手を出すとしよう。……俺もまだ物足りなかったし」
「え、ちょ! 私は神ですよ! この私に手を出すだなんて……あっ」

そして――女神をもたぶらかそうとする男が一人。
そんな巨大な力と精力を持つ男の名は――ローマ帝国――




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[リヒテンシュタイン][ローマ]

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