ウク姉カナダ捕食編
米×ウク、カナ×リヒ前提
薄暗い部屋にピチャ…くちゅりと卑猥な水音が響いている。
「止め・・・てください」
息も声も絶え絶えのカナダが自分の腰に顔を寄せ、ひたすらカナダ自身を無心でしゃぶっている女に懇願する。
腰に今まで感じた事の無い衝撃に襲われ壁に寄りかかりながらも立っているだけでも必死な状況。
世界会議の行われている会場の一室でいきなりこんな状況になってカナダの頭の中は混乱する。
「皆…会議、始まって・・・ひゃあ!!」
亀頭をちゅうっと吸い上げられ思わず悲鳴を上げる。
涙を一杯目に溜め、自分の腰辺りにいる女にもう一度懇願した。
女はすっと顔を上げにっこり笑う。
「止めてあげないよ♪カナダ君。助けてくれるって言ったじゃない?」
「勘弁して下さい・・・ウクライナさん・・・僕にはリヒ…うぐっ!」
いきなり立ち上がったウクライナに口を塞がれた。
口に苦い様な塩っぱい様な甘い様な妙な味が広がる。
何が悲しくて自分の先走りの汁の味を味合わなくてはならないのだ。
僕が何したっていうんだよぉ。
これはまたアメリカのとばっちりなの?
僕はただ会議に出席するために廊下を歩いていただけなのに・・・
ああ神様、これは何の罰ゲームですか・・・
ごめんよ、リヒテンシュタイン。
僕はやっぱりヘタレです・・・
カナダはウクライナの甘い口づけに意識を手放した。
それは今からほんの30分ほど前の出来事だった。
のんびり歩くカナダの背中に思いっきり柔らかくて、アメリカのスーパーに売ってそうなでかいマシュマロがブチ当たってきた。
「アーメーリーカーちゃん!!!」
「!!??」
後ろからマシュマロに攻撃され何が起こったのかカナダは解らない。
「え?ウクライナ・・・さん?」
フリーズ状態になったがなんとか後ろをゆっくり振り向くと目をまん丸にして驚いているウクライナが自分に抱きついていた。
「え?アメリカちゃんじゃ、ない?カナダくん?え?」
「僕はカナダですけど・・・アメリカじゃないですが。アメリカに用なら呼んできますけど・・・」
「あれ?あれれ間違えちゃったか。」
抱きつかれたままウクライナは悩んでいる。
最近そういやアメリカが「年上の彼女が出来て色々楽しい」とか言ってた様なことをカナダは思い出した。
ちょっと勇気を出して聞いてみようと訊ねた。
「も、もしかしてアメリカと・・・?」
「うん、そうなんだけどね・・・ちょっと用事があったのよね?うーん困ったなあ。」
抱きついたままウクライナは困った顔を浮かべる。
「何か困った事でも?」
本当に只何気なく、困っている様なら力になってあげたいなっていう位の親切心からの一言。
「・・・ちょっと困ってるのよね・・・カナダ君、助けてくれる?」
上目遣いでカナダを見つめるウクライナをみて、カナダは
(…自分ちの公園にいるリスみたい。)
と思い、じっと見ていたら何か親近感を感じた。
「僕でできることなら。」
何の下心の無いカナダはにっこりウクライナに笑いかけた。
その言葉を聞いてウクライナもにっこり笑う。
「じゃあ、手伝ってもらおうか、な?」
(ああ・・・あの笑顔は下心満載の笑顔だったんだなあ・・・)
意識を取り戻したカナダはウクライナに組み敷かれていた。
目の前でぶるんぶるん揺れる巨大マシュマロをぼんやりと眺めてそう思っていた。
(アメリカ、マシュマロ好きだもんなあ・・・)
カナダは今自分の置かれている状況からなるべく逃避しようとしていた。
じゃないと愛しい『光る宝石』に申し訳が立たない。
そして彼女の『兄さま』に殺される。
あの後小さな会議室に連れ込まれいきなりズポンを下ろされた。
むちゃくちゃ手際がいい。
まあスローなカナダが拒否をする時間を与えられる訳も、抵抗も出来る訳無くボクサーブリーフまであっという間に下ろされた。
「あ、な、何するんですかああ??」
「うん、手伝ってほしいのよ〜」
後ろに後ずさって逃げる。狭い部屋なのであっという間に壁だ。
カナダは自分ちの森で冬眠前のエサを求めてさまようグリズリーに襲われてしまった様な感覚に囚われた。
「えええ?何、を??うがあああ!!」
カナダを追いつめたウクライナは逃げようとするカナダの一物を両手でクッと握って妖艶に微笑む。
いつも少し怯えた感じのする彼女しか知らないカナダはその微笑みに背筋が凍った。
まだ力なくだらりと垂れているカナダ自身に軽くキスする。
「手伝ってくれるんでしょ?」
カナダは半泣きでウクライナに「なにをですかぁぁぁぁぁあああぁあ????」と訊ねる。
ウクライナは凄く柔らかく光り輝いて微笑む。
「性欲解消。」
そう言ってぱくっとホットドックかなにかを口に入れる様にカナダをパクッとくわえた。
「ふ、ええええ???」
途端腰を襲う生暖かい粘膜の感触に膝から力が抜けた。
ちゅぷっちゅく・・・じゅると多分カナダの経験した事の無い音が部屋に響く。
淡い桜色の唇に自分の息子が出し入れされ、吸い付かれ、じゅるじゅると舐め回され・・・
はっきり言って気持ちはいいのだが、頭の中身が状況に追いつかず快感を快感と受け取れない。
カナダはウクライナにフェラされているこの状況に混乱しまくっていた。
そして、冒頭の1行目の状況になったのであった。
苦甘のキスが終わった後、ウクライナは魂が抜けかけているカナダをゆっくりと床へ倒す。
するっと自分の服を脱ぐ。汚したら嫌だから。
「うーん、カナダ君、初めて…ってアメリカちゃん言ってたなあ。」
魂は抜けかけてはいるがカナダ自身はウクライナの口技によって元気に勃っていた。
「ま、頂きますか。ごめんね?」
ウクライナは惚けていて声が聞こえていないであろうカナダに一応断りを入れ、ちゅっとほっぺたにキスを落とした。
ウクライナはカナダに跨がって、シャツを着たままの胸に手を当て、腰を落とす。
「ん、ふうん!」
子宮を突き抜ける感覚に身震いする。
「中々・・・いいなあ。」
恍惚の表情を浮かべ、舌なめずりをするウクライナは、カナダの首筋にキスマークを落とす。
それを合図に自分の欲望に忠実に腰を振る。
ウクライナはただ自分のためだけにカナダを利用しているのだった。
ぐっと腰を落とし自らの一番奥にカナダを招き入れる。
「ん、ふ、ああ!」
頂点に達しぎゅっとカナダを締め付け、中に思いっきり射精させる。
「熱・・・カナダ君・・・一杯頂戴!!」
「ふ、ひゃあ!!駄目…です、抜いてください!!!!!」
その瞬間は流石のカナダも我に帰り、嫣然と、そして蕩けた顔で快楽を貪るウクライナを見た。
そしてウクライナの中にがっつりと射精させられた・・・
「カナダくーん?カナダ君?…怒ってる?」
一回終了して一応体を離したウクライナは壁に向かって膝を抱えているカナダに向かって問いかける。
しかし返答は無い。
「・・・もう一回する?今度は乗らないから?どう?」
・・・そういう問題ではないのです。ウクライナさん・・・
僕にはかわいいかわいいリヒテンシュタインがいるんです・・・
僕は確かにどんくさいですが、やっぱり初めては好きな女の子としたかったんです・・・
気持ちよかったけどこんな強引な初めて嫌だったんです・・・
カナダはそう思いつつもはっきりとは言えず、ただ壁に向かって泣いていた。
そしてウクライナはカナダのそんな悲しみを露とも感じず、まだ火照りも収まらないのでカナダに襲いかかったのであった。
never end…?