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 LI○E CARD的ななにか



「ポーランド…、ベラルーシちゃんからメール一向に返って来ないんだ」
「そんなん女同士で飲んでたら仕方ないんちゃう?」
「だってポーランド考えてもみてよ。ベラルーシちゃんはあんなに可愛いんだよ!?
襲われても仕方ないくらい可愛いんだよ!?酔っ払って弱ってるところを付け込まれ
たりして、フヒヒサーセンwwwな流れになっちゃったりしたらどうしよう!?」
「心配せんでもその路線はないと思うし…」
「なんでそんなこと断言できるんだよ!ベラルーシちゃんはか弱いんだよ!?」
「(リトの指をボキボキにする女がか弱い…。ナイフ所持する物騒な女がか弱い…。)
ふーん。そう思うならそう思ってたらいいしー」
「それよりさ、ポーランド。ベラちゃんになんて送ったら返してくれるか考えてくれる?
ほら、君さ、俺よりベラルーシちゃんのこと知ってるとこあるじゃない。そう、色々。色
々さあ…」
「その話はもう終わりにしたし!」
「だってずるいよ、酷いよポーランド。俺なんて俺なんて何世紀ベラルーシちゃん童貞だと…」
「いい加減ウザいし!そんなんリトがもたもたしてるから悪いんやし!」
「だってベラルーシちゃんを前にすると体がふにゃふにゃ(主に指)になるっていうか」
「あーもうリト黙るし!!!」
ポーランドがそこらに落ちていた酒瓶を取るとリトアニアの口に突っ込んだ。ポーランド宅の
酒と言えばスピリタス。世にも有名な世界最強のアルコール度を持つ酒である。そこに気づいた
リトアニアは真っ青になり頭を振るがキレたポーランドは全力でリトアニアに対抗した。
取っ組みあうこと数十分。殴る蹴るを繰り返した二人の横には空になった瓶がごろりと転がった。
「うーう。俺まで飲まされるとは思わんかったし。喉いたいし」
「あぅあぅベラルーシちゃんかわいい・・・」
「リト酔っ払ってるし。さすが俺んちの酒だし!」
ふんぞり返りつつも咳を繰り返した。自慢の酒ではあるが、飲むには適さないものを飲まされた怒り
はその根源へと返って行った。自分の携帯を取るとベラルーシにコールする。無視されるがしつこく
何回もかけてやった。

「うるさいポーランド」
「うるさいのは俺じゃないし。リトだし」
「は?リトアニア?」
「お前のせいでリト煩いし!」
「そんなの知らないわ」
プツと無情にも切られた。しかしポーランドは引かなかった。同じくコールを繰り返す。
「う・る・さ・い」
不機嫌いっぱいのベラルーシが電話の向こうから怒鳴る。
「そんなん知らんし!ベラはよううち来てリト引き取り!俺はもう付き合いきれんし!」
今度はポーランドの逆切れで電話を切った。

こんなことでまさかベラルーシがやってくるとは思わなかった。なにせベラルーシは兄以外を
男として認めていない。どころかちん●がついていればゴミを見るかの目つきだ。同性に対して
もつっけんどんだが、男に対してはさらに酷い。ベラルーシがポーランドと致してしまったのも
ロシアが処女は嫌いだと言ったからだった。それならリトアニアにしてもらえばいいと言えば
あんな奴にヤられるくらいならお前の方がちょっとはましだと言った。ちなみにエストニアと
ラトビアもリトと同じく論外だと言った。ベラルーシの中でどんな審議があったのかポーランドは
予測もつかない。そして今も。
「来てあげたわ」
「とんだご挨拶だし。高飛車ベラ」
「うるさい。リトアニアはどこ?」
「居間で寝とる」
「ふぅん」
ベラルーシは土足でズカズカ入り込み居間に向かった。
寝てるリトアニアを発見するとズボンを脱がし、ヒールのかかとで性器をふにふにと押しつぶす。
ベラルーシに続いて居間に戻ってきたポーランドはその現場を見て驚いた。
「何しとるし!?」
「セックスに決まってる」
「は!?」
「こいつがしつこいのはヤらせないからだってみんな言ったわ」
みんな、と聞いてポーランドは居酒屋のメンバーを思い出す。
「一発ヤればしつこくしないんでしょ。ならするわ」

ある意味男らしくとれる発言にポーランドは素直に感心しかけた。ポーランドが黙った間に
ベラルーシはリトアニアの性器を刺激し続けた。徐々に立ち上がってきた性器の先端にヒールを
擦りつける。しゅっしゅとヒールが布を擦りつける音が響く。時に尿道を弾いてやることも忘れ
ない。先端を覆う布が濡れてきたのを見留めるとベラルーシはボクサーパンツも脱がせきる。そして
自分のショーツ脱ぎ捨てた。
「ちょ、ほんとにするんか!?」
「そうだけど?」
「俺いるところで?」
「別に有象無象が何人いても変わらない」
ポーランド一人に限定しないところをみると、ベラルーシにとってセックスしている相手すら
有象無象の一員らしい。潔いと言えばいいのか、もういっそあっ晴れと褒めてやればいいのか
ポーランドは迷った。しかし思うのは兄しか慕う対象がいないからと言うこの盲目っぷりは
ベラルーシもリトアニアも大差ないなと。良く言えば一途な幼馴染みたちの前でポーランドは
深くため息を吐いた。なんだか馬鹿らしくなってきた。
「もういいし。思う存分やればいいしー」
「思う存分なんてやるか。すぐ終わらせるわ」
リトアニアを跨いだベラルーシは自分の性器が濡れてないことに気がついて自慰を始めた。彼女が
誰を思いながら自慰をするのかはわりかし誰でも知っていて、ポーランドは疲れまで感じてきた。
顔だけは綺麗なベラに一切欲情しないとは言わない。観察するように見てればなかなか扇情的だ。
「濡らしてやってもいいけどー」
「いいわ。もう濡れたし」
慣れてる、とポーランドは思ったが敢えて言わなかった。ベラルーシはリトアニアへゆっくりと腰を
落とした。根本まですっかり落としきったらしいベラルーシはリトアニアの上で腰を振りだす。時折り
堪え切れずに吐き出す吐息は熱っぽくて、リトアニアの一物で善がっているのが悔しいのか平然と
した面を作ろうとしているところに色気があった。性行為なんて気持ちのいいものなのだから素直に
善がればいいのに、そうしない女を見ているのはちょっと楽しかった。
そしてふとしたことにポーランドは気づいた。

「なーベラー」
「、なによ」
フィニッシュが近いのかすぐに返して来なかったベラにポーランドはにやにやとしながら言う。
「リト起こさんでええん?」
「なんで起こさなきゃいけない?」
「そんなの、知らせなきゃ一発もくそもないし」
あ…と今気づいたベラルーシは、ポーランドを一睨みしたあと苦虫を潰したような顔になる。しかし
やっぱり潔い彼女は覚悟をさっさと決めリトアニアの胸倉を掴んだ。なにを?とポーランドが思った
瞬間にはもうベラルーシの拳はリトアニアの頬に入っていた。鈍い音の後に床に打ちつけられる音。
リトアニアの頭は二重のショックを受けていた。起こすにしては悪意が強すぎる。しかしそうして
やっとリトアニアは目を覚ました。
「いった!!」
涙目で頭を擦りながら体を起こしたリトアニアは更に頬に一発平手を食らった。痛烈な平手に目に
ちかちかと星が飛ぶ。それでもリトアニアは一瞬自分の目に映った人物を見落とさなかった。
「ベラルーシちゃん!?」
「うるさい」
反対の頬にも一発平手が飛ぶ。しかしそんな痛みも気づかないほどベラルーシが目の前にいることに
リトアニアは驚いていた。
「ベラルーシちゃんどうして!?」
「うるさい。黙ってされてろ」
「されてろって何を?」
はてなをいっぱい飛ばすリトアニアにめんどくさくなったベラルーシ腰を進め出す。もう相手の反応
は無視してことを終わらせてやろうと思った。ぐっと中を締めて快感を引き出そうとする。下半身が
やけに気持ち良いリトアニアはベラルーシと自分の股間に視線を行ったり来たりをさせて漸く状況を
理解した。
「ええええ!?俺ベラルーシちゃんとエッチしてるの!?」
「うるさいな」
「だって、ベラルーシちゃんが俺とだよ!?なんでなんでどうしてこんな事に!?!?!もしかして
ベラルーシちゃん俺のこと好きだった!?嬉しいな、俺ずっと昔から君のこと」
と、ここでリトアニアは声が詰まった。ベラルーシに首を締め付けられてしまったのだ。
「うるさいと言ってるでしょ」
鯉のようにぱくぱくと口を動かすリトアニア。しかし苦しくさせているはずなのに彼の一物は更に
大きさを増してベラルーシの中に居座る。しかも良く見れば腰も動かしている。一方的にベラルーシが
攻め立てていたのに形勢逆転しそうな流れだ。ベラルーシは平手を繰り返すがしかしそれは何故か
リトアニアを増長させるだけになってしまった。殴られても首を絞めてもリトアニアはへらへらと
笑う。笑いながらベラルーシを攻め立てる。両手でしっかりベラルーシの腰を掴んでしっちゃか
めっちゃか己の腰を振った。

「あああベラルーシちゃん可愛い可愛い可愛い可愛い!」
「やぁぁ!」
「わあー!声も可憐だね!可愛い可愛い可愛い!!」
「ぅあっ」
恥骨が重なるほど深く挿入され、起立した性器がベラルーシの最奥を突いたところでベラルーシは
たまらずイってしまった。絶頂によって女性器が締めつけるのにリトアニアも吐精した。ぶるっと体を
震わせ、ゆるく腰を振いながら残りの精子もベラルーシの中に吐ききった。そして満足そうに息を付くこともなくベラルーシを抱きしめた。
「うわああ!ベラルーシちゃんだ!本物のベラルーシちゃんだ!!あちこち痛いから夢でも
ないんだよね!?」
「…く!」
この世の春とでも言ってるような満面の笑みを浮かべるリトアニアに苛立ちしか感じないベラルーシ
はいっそ否定してやりたい気になったが、それでは本末転倒になるとぐっと口を噛みしめた。そして
蚊のような細い声でそうだと言ってやればリトアニアは体当たりでもするようにベラルーシに
抱きつき、勢い余って押し倒された体勢に持っていかれた。リトアニアはにこにこ笑いながら
ベラルーシの服のボタンを外している。偶然ではなくわざと押し倒したようだ。
「いやあ嬉しいな。ベラルーシちゃんとこんな風になれるなんて。俺この世で一番幸せだよ」
「ちょっと待て!そういう事じゃない!」
「じゃあどういうこと?」
「一発ヤればお前がしつこくなくなると思ってしたの!」
「ええ?!そんなの無理だよ!」
「なんだと!?私はもういい加減お前にうんざりしているからこうして来てあげて」
「あの。余計にベラルーシちゃんが好きになっちゃかなって感じです…」
もじもじとはにかみながらの告白にベラルーシは鳥肌を立てた。これは本末転倒どころの話では
ない。更なる災厄を誘ったような事態だ。珍しい失態にベラルーシは頭を抱えた。全然話が違う
じゃないかと、煽った連中を頭の中でフルボッコにしながらここをどう切り抜けるか考えた。

ここで彼女に渡されたカードは三つ。決闘、逃亡、いっそ従順になってみる。
どうするベラルーシ?




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