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 初物の夢

【メインCP】
独洪

【サブCP】
墺洪

【傾向】
ちょいギャグ?でも最後は暗め?
ハンガリーさんが淫乱かもしれません。

【その他】
ハンガリーさんの自慰描写あり。
あとドイツが童貞設定です。
苦手な方はIDでNGしてください。



「オーストリア、さんっ」
 高ぶった声がかすんだ。
 ――紫の瞳が私を見つめる。焦らすように腰を突き出す。
 閉じたまぶたの裏に描き出す彼は、最高のやり方で私を責める。当たり前だ。私が勝手に想像してるんだから。
「ぁ、ぅんっ」
 最近はオーストリアさんとご無沙汰だ。お互いに忙しくて会う時間を取れない。仕事や会議で顔を合わせることはあるけど、真面目な彼はキス以上のことはしてこない。
「は……もっと」
 それでも、人の形を取るこの身体には欲求がどんどんたまっていく。それがある一点を超えると、こうして自分で自分を慰める行為に走ってしまう。
 気持ちよさに浸っていられるのは最中だけ。終わってしまうと、ものすごい自己嫌悪に襲われてしまう。いわゆる賢者タイムってやつだ。
 分かっているけど、そうでなければ頭が落ち着かない。妄想の中ででもいいから、欲しい。
「も、もうイっちゃいます……!」
 ――オーストリアさんは笑うと、律動を早めて。
 ピンポーン。
「っ!」
 あと少しで達しそうだったのに、チャイムの音で、熱さとともに、ベッドの中から自分の家のソファーに意識が戻ってくる。身体が強ばった。
 さっと時計に目を走らせる。思い出した。ドイツが私の家に来る約束になってたんだ。
 ピンポーン、ピンポーン。
 急かすようにまたチャイムが鳴る。汗ばんだ身体にシャツが張り付く。秘所から指を引き抜いて、ティッシュでぬぐった。
 濡れた下着が気持ち悪い。だけど仕事を放り出すわけにはいかない。絶頂間際で刺激をやめられた下半身が重くなる。
「今出るわ!」
 立ち上がって、玄関に向かいながら言う。顔がまだ熱いけど、どうすることもできない。ドアを開けると、きっちりスーツを着こなしたドイツがいた。
「ごめんなさい、待たせてしまって」
「いや。……風邪か?」
 応接室に向かいながら問われる。そんなことはないから首をかしげた。
「違うわ。なんで?」

「顔が赤いし、汗をかいているぞ」
 羞恥が心臓をえぐる。
 うそ、そんなに分かりやすいんだ。でも本当のこと言えるわけない。
「暑いからよ」
「そう、か」
 応接間にドイツを通してソファーに座らせる。小さめのテーブルをはさんだ向かい側に私は座る。ううん、座ろうとした、んだけど。
「ひゃっ」
 声を出して立ち上がってしまう。
 濡れた下着が冷えて、いまだに敏感な秘所にふれた。それにびくりと反応してしまう。そればかりか、感じてしまった。
「どうした?」
「な、なんでもない」
「やっぱり風邪じゃないか? 不況で流行ってるだろう」
 ドイツは私の腕をぐいと引くと、ひたいに手を当てる。冷えた手のひらが心地いい。
 つかむ腕を目でたどる。太い二の腕。胸板は厚く、逆三角形だ。腰はきっちり引き締まっている。前に海に行ったとき見たから、腹筋が割れてるのは知ってる。
 前髪を固めているポマードのにおいが鼻をくすぐる。すごく男らしいにおい。
 そっか、ドイツも男なら、持ってるんだ。昔は私にも生えると思ってた、硬くて私を気持ちよくしてくれるものを。
 ……って、なに考えてるの、私。すごくふしだらよ。それにドイツはオーストリアさんの従弟よ? こんなことおかしい。
 でも従弟なら、ちょっとは似てるんだろうか。抱き方とか、形とか硬さとか太さとか。
「ハンガリー?」
 頭がぐるぐるする。秘所がじわりと熱を持って潤う。
 ――欲しい。満たされない身体をぐちゃぐちゃにするものが。
「大丈夫か?」
「ううん……全然」
 欲求と理性がせめぎあう。なんだかもう泣きそう。
「休んだ方がいいぞ。無理はするな」

 身体が浮いた。お姫様抱っこをされて、寝室まで運ばれる。あ、なんかこれって乙女の夢じゃない? オーストリアさんは腕力が残念なせいで無理だから、ドキドキしてしまう。
 ふわりとベッドに下ろされる。また下着が秘所に張りついて、身体が震える。熱いくらいなのに、それを悪寒に取ったのか、スーツのジャケットを肩にかけられた。
 私とは違うかおり。それに包まれて、ついに欲求と理性の勝負に決着がつく。
「欲しいものはあるか」
「……ドイツが、欲しい」
「え」
 蒼の瞳が丸くなる。困惑したのが伝わってくるけど、どうだってよかった。
 スラックスに手を伸ばして、ベルトのバックルを外す。ボタンを外してファスナーを下ろしたところで待ったが入った。
「ちょ、おい、ハンガリー! なにをする気だ」
「セックス」
「バカを言うな! それにお前はオーストリアの……」
 ごちゃごちゃうるさい。自分のシャツをつかんで、ボタンを引きちぎりながら開けた。ドイツは口を止めて、谷間を食い入るように凝視する。
「もう我慢できないの。しよう?」
「……」
 固まったまま動かない。手を取って、胸をさわらせる。自分とは違う肌にぞくぞくした。もっとリアルに感じたくて、肌着とブラをかきわけ直接当てる。
 ん、と息をついた。太い指先で胸の先端をこする。すると、いきなり摘ままれた。
「ひぁっん」
 そのまま押し倒されて、両方の頂を指で挟まれた。つぶすように回されて声が漏れる。唇が吸いつく。温かくて柔らかい感触、甘噛み。
 そう、これを望んでいた。胸を口でいじるのは、自分じゃできないから。
 息を乱しながら自分のショーツを脱ぐ。片足だけ抜いた。それからドイツのスラックスとトランクスを太ももの真ん中くらいまで下ろす。腰をつかんで引き寄せた。
「きて」
 うなずきが返る。立ち上がった性器の先端があてがわれる。そのまま挿入するのかと思ったけど、動かない。
「な、んで」
 もどかしい。早く欲しい。久しぶりの剛直を味わいたくてたまらない。
「ここで、合ってるよな?」

 そんなこといいから早く、早く入れてよ。もう準備はできてるのに。
「その、俺は、初めてなんだ」
「……え?」
 さすがにちょっとは頭が冷えるのを感じた。あっけに取られてしまう。
 「初めて」って……つまり童貞? チェリー? D.T.? 魔法使い?
「ええぇっ!?」
 思わず叫んだ。間近にある顔がバツの悪そうなものになる。っていうかそれってわざわざ自分から言うこと?
「おかしなことをしでかしたら、すまない」
 あ、そういうことか。気遣ってくれてるんだ。
 変なの。誘ったのは私なんだから、気の向くまま好きにしちゃえばいいのに。それができないから、ドイツはドイツなんだろうけど。
「別にいいわ。……それより、入れてくれる? 場所は合ってるから」
「え、……ああ、分かった」
 質量感をともなって、先端がめりこむ。
「ぁ、あっ」
 先だけなのに、それでも太い。お腹がきつくなる。いつもはくっついたままの内壁がはがれていく感覚。
 自分で濡らしておいたから動きはスムーズで、あっという間に全部飲みこんでしまった。オーストリアさんのが細いとか短小とかそんなことは言わないけど、でも全然違う。
「大丈夫か?」
「へいき、よ」
 入れられただけなのに、それだけで意識が飛んでしまいそう。大きく深呼吸すると、どうにか我を保てる。
 ある程度欲求が満たされると余裕が出てきた。眉をしかめているドイツをからかいたくなる。
「どう? 私のなかは気持ちいい?」
「そ、れは……言わなくてもいいだろう」
 彼は顔を赤くした。それが肯定だって分かってたけど、なんだかむずむずしてくる。
「ダメよ、ちゃんと言ってちょうだい。それがルールなの」
 青い瞳が見開かれる。ジョークだったのに、間に受けたらしい。

「そうなのか? 初耳だぞ」
「馬鹿ねえ、当たり前のことだから誰も言わないし、AVでもはしょられるのよ。『誰々に会った』って話をするとき、『こう挨拶した』なんていちいち言わないでしょ?」
 なるほど、と思案深げに目を伏せてうなずく。吹き出したいのをこらえて、真面目な顔をした。
「だから、聞かせてよ」
「あー……そうだな、……すごく締めつけられる感じだ」
「気持ちいいの? どれくらい?」
 もうダメ、おかしくってたまんない。口がついついつり上がりそうになって、手のひらでおおった。
「て、天国みたいだっ!」
 ヤケの口調だった。
「そうなんだ」
 笑いをかみ殺した。けれどお腹がふるえる。一週間くらいはこれで思い出し笑いしちゃいそう。
「ハンガリー、お前はどうなんだ」
「……へ?」
「ルールなんだろう。聞かせろ」
 しまった、そう来るか。
 笑ってられなくなった。戸惑うのを見抜いて、ドイツは意地悪く笑う。
「どうだ? 俺のものは気持ちいいか?」
 ああもう、このドS!
「早く言え」
 こうなったらもう、開き直るしかない。
 精一杯エロい表情を作る。
「……太くて、硬くて、奥まで当たって、気持ちいい」
 ごく、とつばを飲む音が聞こえた。アイスブルーから理性の影が消える。
「動いて、いいか」
「そんなこと、聞かないで」

 腕を首に回す。腰を強くつかまれて、最初の一突きがきた。
「あぁっん!」
 元々イきそうだった身体は、そこで陥落して、絶頂にたどりつく。
 視界が真っ白になる。浮いているのか落ちているのか分からない。なんだか怖くて、腕の中の首にすがりついた。
「ハンガリー」
 呼ばれている。分かってるけど、意識があいまいで返事ができない。
「続けても、いいのか」
 続けたら、もっと気持ちよくなる。そんなの想像したことない。だけど体験してみたい。
「う、ん……」
 腰に指が食いこんで、激しく突き上げられる。初めてのせいなのか、力の加減もペースも考えられてない無謀な動き。
 だけど、巧妙な性技に慣れきった身体には妙に真新しい。短絡さに、感じてしまう。
「んっ、ぁあ!」
 オーストリアさんの前なら絶対出せないような、はしたない声を出した。ますます奥まで快楽が届く。
「出る、のも、言うべきなのか」
 少しだけ律動をゆるめながらたずねられる。汗の浮かんだひたいをなぞった。
「当たり前、よ……っ!」
「そうか」
 ひたいにふれていた手をつかまれて、ベッドに押しつけられた。
 服を脱がなかったせいで、身体の熱が外に逃げていかない。内側にたまって侵蝕してゆく。どろどろになって全てがとける。
「出る……!」
 新たな熱を受け止めながら、二度めの白が私を迎えた。


 言わない、という言葉を聞いた気がした。
 ――あいつには、言わない。なかったことにして忘れてしまおう。
 私はそれにうなずいたのだと思う。そして目が覚めたとき残っていたのは、スーツのジャケットだけだった。



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