Part 8 羊と狩りと、社会の始まり 前編
- 21 1/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:21:30 ID:VEOtOXC60
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この原始人集団に合流して、三日目。
当然ボディランゲージ混じりのカタコトながら、多少のコミュニケーションはとれるようになってきた。
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"゙ "゙" "゙"゙ "゙ "゙"゙ "゙ "゙ "゙"゙"゙" ∧∧
" ゙"゙" / ゙"゙"゙"゙" ヽ (゚ー゚*) 。 。
゙"゙"゙∧∧ ∧_∧ `○と つ-'、-'、 ))
(,,゚Д゚) ― ― (´∀` ) と | ゚ ゚
゙"゙"゙" (::::[:| ( ) ヽ,)
ノ;;;;;i;;ゝ | | | ∧∧
し`J (_(__) (゚-;;゚#)
`○と;:;:;:;;;つ○' ))
|;:;:#;;|
し ヽ;)
- 22 2/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:22:11 ID:VEOtOXC60
-
この世界に飛ばされて、一時はどうなることかと思ったが――
こうして、笑って朝飯を一緒に食ってくれる奴らがいることは、不幸中の幸いだ。
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\ | /
" ゙"゙" ゙"゙"゙"゙"
゙"゙"゙ ∧∧ ∧_∧
(,,^Д) (´∀` )
゙"゙"゙" (::::[:::| ( つ○'
(;;つ0ゝ ( つと )
∧∧ ○~ ∧∧
(;#゚;;-) 。 。 ○~ (ー゚*)
/;:;:;:つ゚ -'、-'、 | ヽ
(;:;:;;:;:) ゚ ( )
もっとも、今も問題は山積しているが――
- 23 3/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:23:14 ID:VEOtOXC60
-
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" ゙"゙" ゙"゙"゙"゙"
゙"゙"゙ ∧∧ …… ∧_∧
(,,゚Д゚) (´∀` )
゙"゙"゙" (::::[:::| ( つ○'
(;;つ0ゝ ( つと )
∧∧ ○~ ∧∧
(;#゚;;-) 。 。 ○~ (ー゚*)
/;:;:;:つ゚ -'、-'、 | ヽ
(;:;:;;:;:) ゚ ( )
∧_∧ ・・・
く_` )
( )
| ||
(__)_,)
- 24 4/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:24:13 ID:VEOtOXC60
-
たとえば、細身のアイツだ……
" ゙"゙" ゙"゙"゙"゙"
゙"゙"゙ ∧∧ ∧_∧ ?
(;-Д) (∀` )
゙"゙"゙" (::::[:::| ( つ○'
(;;つ0ゝ ( つと )
∧∧ ○~ ∧∧
? (;;;;;#゚) 。 。 ○~ (゚* ) ?
/;:;:;:つ゚ -'、-'、 | ヽ
(;:;:;;:;:) ゚ ( )
∧_∧ フイ…
⊂( ´_ゝ`)
( )
(_)|
(__)
- 25 5/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:24:54 ID:VEOtOXC60
-
時折、奴の視線を感じる。
まぁ、心当たりが無いわけではない。
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\ | /
" ゙"゙" ゙"゙"゙"゙"
゙"゙"゙ ∧∧ ∧_∧
(,,^Д)')ミ (´∀` )
゙"゙"゙" (::::[::::]つ ( つ○'
(;;つ0ゝ ( つと )
∧∧ ○~ ∧∧
(#^;;-) 。 。 ○~ (ー^* )
/;:;:;:つ゚ -'、-'、 | ヽ
(;:;:;;:;:) ゚ ( )
- 26 6/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:25:41 ID:VEOtOXC60
-
先日の道を巡っての争いで、混ざって早々トラブルを起こし――
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ヾ\
∧∧ ヽヾ\
/(#゚Д゚) <⌒/⌒>
/;;;;;;;;ゝヽ) / /
(_/`J と<。Д。 >つ
V ̄V て
/ ⌒i⌒i⌒\
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- 27 7/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:26:33 ID:VEOtOXC60
-
どっからかワケの分からない方法で火を起こして持ってくる。
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______)ヽ___)ヽ__)ヽ
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 ̄ ̄ ̄ ̄ヽ( ̄ ̄ ̄ヽ( ̄ ̄ヽ(
\ \ \
,人
(.'ヾノ ボゥッ…!!
f ̄~}( ̄ ̄ ヽ
|T ̄ ̄| ヽ `ー
(  ̄ ̄) |
(  ̄ ̄ ) |
. (  ̄ ̄) |
. ( ̄ ̄)_|___ , -
 ̄ ̄
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- 28 8/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:27:36 ID:VEOtOXC60
-
まぁ、アレだ。 どう考えても俺、怪しいよな。 常識的に考えて……
ξ
∧∧
(д-;)
[:::[::,ヘ
く;;]つ0ゝ
- 29 9/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:28:46 ID:VEOtOXC60
-
――だからまぁ、正直アイツをどうこうしようとは思わない。
∧_∧
( ´_ゝ`)
( )
| ||
(__)_,)
集団全体の安全と利益のために、俺に“見ているぞ”と牽制をかけてきているのだ。
むしろ知恵も回って目端もきく、大したヤツだ、と見るべきなのだろう。
- 30 10/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:29:42 ID:VEOtOXC60
-
この原始人集団において、人々の俺への態度はだいたい三通りに分類できる。
∧∧ ∧∧ ∧_∧
(*゚ー゚) (#゚;;-゚) ( ´∀`)
| | |;::;:;;| ( )
| | (;:;:;:;:| | | |
し`J し`J (__)_)
しぃ、でぃ、モナーのような俺に対して好意的な人々。
モナーの顔が広いため、“友達の友達”レベルの好意まで含めれば全体の2割ほどだろうか。
- 31 11/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:30:30 ID:VEOtOXC60
-
次に、あの男のように猜疑的な者や、以前のトラブルなどで敵対的な者。
∧_∧ ∧_∧
( ´_ゝ`) < `Д´>
( ) ( )
| || | | |
(__)_,) 〈__フ_フ
これが全体の一割ほど。
- 32 12/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:31:10 ID:VEOtOXC60
-
最後に、無関心。 これが一番多く、全体の七割程度だろう。
λλ ∩∩
( ゙w゙) (゚ー゚*)
| | | |
| | | |
し`J し`J
実際、うっかりすると餓死者が出かねない状況だ。
少しばかり物珍しい異民族の男に構っていられるほど、余裕のある者は少ない。
おかげで俺も、魔女狩り的な事態をさほど恐れずに済むのだが――
- 33 13/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:32:13 ID:VEOtOXC60
-
――そう、今現在、“うっかりすると餓死者が出かねない”のだ。
ハ
ラ
_ ヘ
/o o、 ッ
,_,.へЭЖヽ皿'_r_タ
` ̄;;;;;;;;;;;;;;\,_ ;;;;;'
俺は俺で、そういうことをあまり気にもしていられない。
- 34 14/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:33:00 ID:VEOtOXC60
-
特に採集で得られる植物由来の栄養ばかりだと乳の出が悪いようで、
まだ乳離れできていない赤ん坊がひどく餓えて、昨晩から何度も泣いている。
こういうことには詳しくないが、確か母乳の出が悪くなるのは、糖質、ミネラル、ビタミン類、
及びタンパク質が欠乏した時だ。 恐らく動物由来のタンパク質が足りていない。
チィィィ!
∧ ∧,、,、;
(il゙ー(0<,,);
/ つ._,,O;
〜(,,_,,)
離乳食なりと食べられる状況ならば、飢えを満たす手段もあるのだが、
母乳しか栄養摂取の手段が無い赤ん坊では、どうにもならないだろう。
- 35 15/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:33:51 ID:VEOtOXC60
-
流石にこういう状況を見過ごすわけにもいかない。
土器をはじめとした道具作りなど、やりたいことはいくらもあるが――
━━━[ 簡単図解 余剰生産が無い社会 ]━━━━━━━━━━━━━━━━━
トッタドー! クッタドー!
∧∧(;:;:;:;)=3 ∧∧ ガツガツ
(,,゚д゚)') (,,゚皿(;:;:)
( / | /
し`J し`J ヨ ジョウ ゼロ
| ̄ ̄ ̄ ̄| ― | ̄ ̄ ̄ ̄| = 余 剰 0
| 食 | | 食 |
| 糧 | | 糧 | |
| 生 | | 消 | |
| 産 | | 費 | |
|____| |____| | ふりだしに戻る
|
↑ |
└――――――――――――――――――┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
もともと社会というものは、食糧の獲得が第一義だ。
余剰の食料が得られなければ、物を作る余裕も生まれない。
- 36 16/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:34:33 ID:VEOtOXC60
-
余剰の食料があるからこそ、時間を割いて道具を作ることができる。
━━━[ 簡単図解 余剰生産がある社会 ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トッタドー!
∧∧(;:;:;:;)=3
(,,゚д゚)')
( /
し`J
| ̄ ̄ ̄ ̄| ヒマニナッタドー! /| ドウグツクルドー!
| | クッタドー! | ;|
| | ∧∧ ガツガツ ∧∧|__|_
| | (,,゚皿(;:;:) (,,゚д゚)')
| 食 | | / | /
| 糧 | し`J し`J ヨ ジョウ ゼロ
| 生 | ― | ̄ ̄ ̄ ̄| ― | ̄ ̄ ̄ ̄| = 余 剰 0
| 産 | | 食 | | 余 |
| | | 糧 | | 剰 | |
| | | 消 | | 生 | |
| | | 費 | | 産 | |
|____| |____| |____| | ふりだしに戻る
|
↑ |
└――――――――――――――――――――――――――――┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この構造ばかりは、先進国だろうが発展途上国だろうが、どこの社会に行っても変わらない。
- 37 17/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:35:22 ID:VEOtOXC60
-
――そんなわけで、平原にある丘の上にやってきたのだ。
∧∧
,(,,゚Д゚)
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙̄"~∪∪~ ゙̄"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ"~ ̄Y"゙=ミ""゙=ミ
T | l,_,,/\ ,,/l l,_,,/\ ,,/l |
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/\,,j/ |/ L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,,,/|,/\,/_,|\_,,,//
_V\ ,,/\,| ,,∧,,|_V\ ,,/\,| ,,_/
;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"'';;,,,
- 38 18/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:36:09 ID:VEOtOXC60
-
ふと見ると、平原で一群の羊が草を食んでいた。
,. ., __ メェェ…
〈゚x ゚:の`:‐:-、_ ,. ., __ - :‐:-、_
i,,;:; :;.,゙:; :;:゙'i´ 〈x -:の;゙.: . ;::゙'i´
゙u'‐'uー‐゙u' `゙u'‐'uー‐゙u'
,. ., __
ヽvw〃 〈゚x ゚:の`‐:-、_
i゙;: .:';,;:. ;.;.,;:゙'i´
゙u'‐'uー‐゙u'
__ ,. ., ヽvw〃
_,:‐:'の゚ x゚〉 モシャモシャ
i'゙;: ;:;:゙,.;:,; :;,:j ,. _,.';:⌒;:ー-、_
゙u' ゙̄'u‐'゙u' 〈゚x ゚;の;:0:;;::;;;っ´
''''"'''"
ウホッ、いい獲物……
- 39 19/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:36:50 ID:VEOtOXC60
-
――って、なんで羊が当然の如くうろついてんだここ!? (※)
温暖湿潤の気候っぽいんだが……適応種か? 流石は異世界……
。 。
/ /
∧∧ '
,(; Д )
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙̄"~∪∪~ ゙̄"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ"~ ̄Y"゙=ミ""゙=ミ
T | l,_,,/\ ,,/l l,_,,/\ ,,/l |
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/\,,j/ |/ L,,,/
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_V\ ,,/\,| ,,∧,,|_V\ ,,/\,| ,,_/
;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"'';;,,,
※……高温多湿の環境では羊毛のため体内に熱が籠るので、羊の生息に適さない。
そのため日本も、羊の牧畜にはあまり向いていない。(ただし、不可能ではない)
- 40 20/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:40:07 ID:VEOtOXC60
-
ともあれ、見つけた以上は当座の獲物は羊にしてみよう。
――さて、羊を狩る上での注意点は何かといえば、まずツノだ。
━━━[四次元殺法コンビからの補足説明]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
r ‐、
| ○ | r‐‐、 今、羊にツノなんてあったっけ? と思った諸君!!
_,;ト - イ、 ∧l☆│∧
(⌒` ⌒ヽ /,、,,ト.-イ/,、 l 家畜化された羊には確かに無いが、今ギコが狙っているのは野生種だ。
|ヽ ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)
│ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /| どんな角をしているかは、「ヒツジ 角」で画像検索してみると良いだろう!
│ 〉 |│ |`ー^ー― r' |
│ /───| | |/ | l ト、 | あんなもんに突進されたら、柔らかい人の腹なんて簡単に破れるな!
| irー-、 ー ,} | / i
| / `X´ ヽ / 入 | 羊が無害だなんてのは、おとぎ話か柵の中だけの話だと覚えておくと良い!
ツノ
┌― 検索が面倒な人のために。羊の角.―┐
| |
| (⌒ヽ_γ⌒ヽ |
| ソo oッッのノ |
| (,X_,ノッッッッ' |
| jッッッッッ |
└―――――――――――――ー―――┘
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 41 21/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:41:11 ID:VEOtOXC60
-
ハラワタ
さぁて、俺も臓物をぶちまけたくはねぇし、知識を使わねぇとな……
確か、羊の習性は――
∧∧
,(;-Д)
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- 42 22/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:41:52 ID:VEOtOXC60
-
┏━[ 豆知識 : ヒツジについて ]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃ ヒツジ(羊)は、脊椎動物門 哺乳綱 ウシ目 ウシ科 ヤギ亜科 に分類される動物。
┃ 山岳地帯や砂漠、平原など、生息地域に適応した様々な種が存在する。
┃
┃ 角は雌雄両方にあり、種によってその形も大きく違うが、雄の羊の角は大きくねじれたもの、
┃雌の羊の角は短くまっすぐなものが一般的である。
┃ 品種により、ヒツジの体長や体重も幅広く、雌の体重はおよそ45−100kg、雄はより大きく、
┃45−160kgほどもある。
┃
┃ 家畜としての歴史は古く、一説には西アジアの“肥沃な三日月地帯”でのヒツジの牧畜の歴史は、
┃1万年以上前にまで遡れるという。
┃利用法としては、毛を刈って衣料に利用する、肉を食用にする、乳を飲用または乳製品への加工に
┃用いるなどさまざまである。
┃ 可食部は多く、調理次第で血液や内臓も食べることができる。(血のソーセージなど)
┃ 例えば遊牧民であるモンゴル人は、羊を血の一滴もこぼすことなく解体するが、解体後に残るのは、
┃蹄、毛皮、気管、そして胆嚢と脾臓だけである。
┃
┃ 続いてヒツジの習性であるが、ヒツジは非常に群れたがる性質をもち、群れから引き離されると
┃強いストレスを受ける。 また、先導者(必ずしも群れのリーダーではない)に従う傾向がとても強い。
┃ その群れの中でも、ヒツジは関連あるもの同士が一緒に動く傾向がある。混種の群れの中では
┃同じ品種で小グループができるし、また雌ヒツジとその子孫は大きな群れの中で一緒に動く。
┃
┃ また、ヤギは長距離を移動する傾向があるのに対し、ヒツジは定住する。
┃ ヤギに比べると乳の出は悪いが、芽食のヤギに比べ、草食のヒツジの牧畜は森林への害が少ない。
┃
┃ さて、ヒツジの危険に対する防御行動は、まず単純に危険から逃げ出すことである。
┃ 次に、追い詰められたヒツジは蹄を踏み鳴らして威嚇するか、相手に向かって突進する。
┃ とくに新生児を連れた雌にはこの傾向が顕著である。
┃ この突進は、後脚で立ちあがっての頭突きを行うヤギと異なり、後ずさってから突進する形を取る。
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 43 23/23 ◆LiWish2aKA [sage] 2009/08/28(金) 12:42:37 ID:VEOtOXC60
- O
o
。
∧∧
,(;-Д) ナゲェ…
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙̄"~∪∪~ ゙̄"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ"~ ̄Y"゙=ミ""゙=ミ
T | l,_,,/\ ,,/l l,_,,/\ ,,/l |
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/\,,j/ |/ L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,,,/|,/\,/_,|\_,,,//
_V\ ,,/\,| ,,∧,,|_V\ ,,/\,| ,,_/
;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"'';;,,,
モンゴル周辺を回ったときに、羊について調べといたのが幸いしたな。
しかし、さて。 使える資材は限られてる。 どう狩るか……
――――つづく