★ 王国心サイトを運営する その2(3) 02-3. .htaccessを利用する。 .htaccessとは、簡単に言うとサーバーに「この.htaccessファイルがあるディレクトリ以下にはこういう動きを許可してくださいねー」「同じくこういう動きは許可しないで下さいねー」といった指令を出すテキストファイルです。一般的にはCGIやSSIを制御する為に利用されるこのファイルですが、私たちのようなコッソリ活動サイトの管理人にとっては、画像の直リンクを禁止したり、特定のリンク元からのアクセスや検索ロボットの訪問を拒否したり、パスワード認証をかけるなどのとても便利な使い方が可能です。 ただし、.htaccessはレンタルサーバーの管理者が利用者にこれを設置することを許可していなければ使うことが出来ません。このファイルは使い方を間違えるとサーバー自体にとても負担をかけてしまうため、大手の無料レンタルサーバーなどでは利用できないところが多くなっています。可能かどうかは利用規約やFAQを参照したり、サーバー管理者に直接尋ねてみましょう。 前項で説明したMETAタグは、そのページへやってきたロボットに対してお願いをするものですので全てのページに埋め込まなくてはなりませんでしたが、こちらは.htaccessというテキストファイルを作成し目的のフォルダに設置すれば、そのフォルダ以下に設置されている全てのファイルに効果が発揮されます。 具体的には、.htaccessファイルをトップディレクトリのすぐ下の『abcd』というディレクトリ(ローカルで言うところのフォルダ)に保存したとすると、このファイルのアドレス(所在)は http://********/abcd/.htaccess となりますので、 http://********/abcd/****.html http://********/abcd/****.css http://********/abcd/bbs/****.cgi http://********/abcd/bbs/icon/****.gif などのアドレスで表示されるすべてのファイルに.htaccessに書いた命令が適用され、 http://********/****.html http://********/efgh/****.cgi http://********/efgh/pic/****.png などのファイルには適用されない、という感じです。勿論トップディレクトリに設置した場合はサイト全体に適用されますので、検索ロボットを弾きたい場合はその内容の.htaccessをトップディレクトリに置けばいいわけですね。 実際.htaccessを設置する前には、あなたの環境でテストを行っていただく必要があります。失敗するとそのフォルダ以下全てのファイルが『表示できません』とサーバーエラー画面になるので、もしすでに訪問者さんがいるサイトであるなら急にサイト閉鎖と勘違いされてしまいます(笑) この方法については、以下のサイトさんが便利な方法を提供してくださっています。 『裏サイトオーナーのためのSmall Tips』(先頭にhttp://を追加のこと) sp999.oheya.jp/tips/tips/04_htaccess.htm#htaccess_sample 検索ロボットに対する.htaccessのサンプルも紹介されていますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。注意点を逃さないようにすれば、実際使うこともそう難しくはありませんよ〜(^^* .htaccessは、このファイル名のまま利用します。『.』の前に何かついたりしません。ウィンドウズでは、パソコンのローカル内で『.』の前が無いと保存できないことがありますが、その場合はサーバーへアップロード後にファイル名を変更すればいいので『htaccess.txt』として保存しておきましょう。 ファイルが出来たら、目的のフォルダにアップロードするだけです。ファイル名がhtaccess.txtの状態の場合は、アップロード後に.htaccessに変更しなければ動作しませんのでご注意を。パーミッションについては各サーバーのマニュアルやFAQの、CGIなどの項目を参照すると大抵載っています。「許可はされているがパーミッションについての表記が無い」という場合はそのままで動作する可能性が高いのですが、サーバー独自の設定が有るかもしれませんので確認されたほうがいいかもしれません。 ちなみに、これまで紹介した二つの方法のどちらか片方だけを使うよりも、できれば併用することをお勧めします。.htaccessはMETAタグのように全ページに手を加えなくても良い分、設置できる環境にあればとても便利で簡単なものですが、こちらはMETAタグと違って指定したロボットのシステムに対してしか効果を発揮しないのです。 .htaccessでしか検索ロボット避けをしていない状態で、ある日突然検索ロボットのシステムが変更されたら、.htaccessに書かれた命令はそのロボットに対するものではなくなり検索避けをまったくしていない状態と変わらなくなってしまいます。(実際システムが変更されることはあります)それに気付いて.htaccessの中身を書き換えるまでの間にMETAタグをサイトの全ページにも挿入してあれば、ある程度は安心と言えるのではないかと。 次 ≫ |