終末の前兆

「ママトト(アリスソフト)」より

作・一茶


「ぐふ………ぐふふふふ」

 野獣の唸り声と聞き間違いそうな笑い声が石造りの部屋に響く。

 舷側の窓から差しこむ月明かりに禿げた頭部を光らせた男がその音の主だった。

 老境にさしかかったとはいえ、随分と頑健そうな身体をしている。

 カカロ・アルフォリア

  かつては名うての格闘家として知られた国王である彼も、今や年老いて覇気を失い移動要塞国家ママトトの全権を息子であるナナスに任せて隠居の身であると思われていた。

 いや、今でも城内にいる人間の大半がカカロのことをそういう人間だと思っている。

 普段のカカロは好々爺然とした態度を人前で崩したことがなかったのだから当然かもしれない。

 だが、ナナスの指揮によりママトトが大陸に存在する他の要塞国家を次々と打ち破り、領土を広げ部下を増やす間、カカロはその本性を老いた凡庸そうな仮面の下に隠していただけだったのだ。

 彼の本性は歴史上の残虐さをうたわれる君主など足元にも及ばない程の鬼畜さを内包している。

 シグマソン共和国を滅ぼしブーロンへの侵攻を始めたあたりからカカロは従来の仮面はそのままに、狙いをつけ観察を続けてきた、ナナスの部下として活躍している女性達を本能の趣くままに次々とその毒牙にかけはじめた。

 それもナナスや他の男性武将達に気付かれないように慎重に慎重を重ねながら。

 その甲斐あってか未だに彼の正体はナナスや武将達に知られてはいなかった。

 毒牙にかかった女性と彼の暗黒面を手助けする人間以外には………

「後少し……後少しじゃな」

 搾り出すようなカカロの独白。

 ガスタン帝国にまで侵攻を開始した今、後は『箱』を抱え込んでいる皇帝キアスを倒せばカカロの長年の夢が叶うのだ。

 僅かに遠い目をしたカカロだが、直ぐその目に剣呑な光りが宿った。

「だが、このままでは余興が足りんのぉ。ナナスに『実の父親』を殺させるだけでは面白くない」

 実の父親と言えばカカロのことではないか――そう思われるかもしれない。

 しかし、彼の息子であり温厚実直で有能、大陸一の軍師と呼ばれ、人を疑うことを知らないナナスはカカロの本当の子ではないのだ。

 ナナスの本当の父親とはガスタン皇帝キアス。

 ナナス自身は知らないこととはいえ、憎いキアスを倒すのに息子を使って貶めるだけでは彼の非道な心はまだまだ満足していなかった。

 何か他に興の乗るアイデアはないものか………

 考え込んだカカロの脳裏に、ふと今まで毒牙にかけた三人の女の泣き顔が浮かんできた。

「そうじゃ、あやつら全員ナナスに気があったんだったの」

 どの女性もカカロに陵辱された事実をナナスに隠したまま、今でも戦い続けている。

 表面上は何も無かったように振舞いながら。

 それは彼女達のナナスへの思いが強いからだとカカロは気付いていた。

 悪巧み――というより姦計を思いついたカカロは、ぐふっ、と嫌らしい笑いを浮かべる。

「くく、『箱』を手に入れてしまえば用無しかと思うたが……役にたって貰うぞ」

 カカロの真の目的を知れば、後々必ずナナスが自分を討伐しに来るであろう。

 ならば、恐らくナナス自身にとっても大切であろう人間を………

「タモ―――ッチ!」

 カカロが声を張り上げると部屋の隅で控えていた従者のタモッチがあたふたと駆け寄ってきた。

 太っている割には動作は素早い。

 もっとも顔中汗だらけのまま駆け寄ってくるので暑苦しいことこの上ないが。

「ひぃ、ふぅ。何で御座いましょう? カカロ王様」

 上目遣いの卑屈な視線でカカロを見上げながらタモッチは問いかけた。

「プルーペットを呼べ。それと…わしとプルーペットの話が済んだらやってもらう事が有る。よいな?」

「ははっ」

 御前にかしこまり、うやうやしく頭を下げるタモッチには目もくれず、カカロは窓外を見やりながら悪魔の表情で笑っていた。




 城内の一室。

 さして広くは無いが綺麗に整頓された室内には燭台の明かりを頼りに本を読んでいる人物がいた。

 長く艶やかな髪を腰のあたりまで伸ばした美しい少女だ。

 彼女の名はアーヴィ・アルフォリア。

 要塞国家ママトトの国王カカロの娘であり、王子ナナスの双子の妹でもある。

 得意の魔法を駆使して兄のナナスを助け、度々ママトトを勝利に導いてきた。

 だが、ただでさえ眉目秀麗で人目をひくアーヴィの表情に、今は憂色が濃かった。 

 心の中に隠しておくにはあまりに悩ましい事態。

 誰にも相談することが出来ないでいるその事態をどうするべきか………

 机に向かって魔法書を広げているとはいえ、その内容は全くアーヴィの頭に入ってはこない。

 夕食を終えてから小一時間もアーヴィが溜め息をつきながら悩み続けていたその時……

 コンコン

 突然響いたドアをノックする音にアーヴィは魔法書をめくった姿勢のまま、びくっ、と身体を震わせた。

「はい………開いています」

 振り向きながら、恐る恐る返事をするアーヴィ。

 最近はミュラもラミカも――そしてナナスも殆どこの部屋を訪れる事はない。

 アーヴィ自身が彼等を避けているし、ミュラもラミカも塞ぎこんだり上の空だったりして普段大広間にいてもあまり話さなくなってしまっている。

 アーヴィはそんな状況から予想してしまった『ある人間』以外の声が聞こえるよう、必死に心の中で神に祈っていた。

「タモッチで御座います。では、失礼致しますよ」

 だが、ドアが開けられ言葉こそ丁寧だが中年の男性の声が聞こえた瞬間、アーヴィは泣きそうになった。

 予想通りの人物――それは実の父親であるカカロの使いタモッチ。

 彼がこの部屋に現れることは先日のある事件以来特別な意味を持っていた。

「カカロ王様がお話があるそうに御座います。私室までお連れするように仰せつかって参りました」

 汗を拭き拭きタモッチが用件を説明しながら頭を下げる。

「………」

 アーヴィは返事もせずに目を伏せ、身体を小刻みに震わせていた。

 目尻には涙も、うっすらと浮かんでいる。

 しかし、この呼び出しを断ることは彼女には絶対に出来なかった。

 椅子からゆっくりと立ち上がり、先導するタモッチの後をまるで夢遊病者のようについていく。

 アーヴィの部屋の扉は主の帰りを心配するように、軋みながら閉ざされた。




 アーヴィがタモッチに先導されてカカロの私室の前まで来ると、緑色の皮膚をした気持ちの悪い小さな子供のような物体が出て来る所だった。

 コメツキバッタのように扉の向こうのカカロに向かってペコペコ頭を下げた物体……ママトトの御用商人プルーペットである。

「(この姫さんも難儀やなぁ。実の親父に手篭めにされた上に今度は……)」

 余り顔色の良くないアーヴィがプルーペットの存在に気付くこともなく、入れ替わりに室内へと消えるのを見やったプルーペットはこれからアーヴィを見舞う事態に僅かに同情した。

「(ま、そのお姫さん用の薬でおいどんは儲けさせて貰うでごわすよ)」

 先程カカロの注文通りに届けた薬は効果抜群だが、速攻で用意させた分の代金をちゃんと水増ししておいたのだ。

 ぬかりのない彼はぺったぺったと足音を立てながら、ゆっくりと城内の『プルーペット商会』へと帰っていった。




 一方。

 カカロの私室では、アーヴィを案内したタモッチがそそくさと引き下がると同時にカカロが口を開いた。

「よう来たアーヴィ。さ、服を脱いで準備するのだ」

 さもそれが当然であるかのように実の娘にストリップを強要する父。

 そう、アーヴィはカカロの犠牲者の一人なのだった。

 双子の兄妹として育てられた為に、兄ナナスへの思いを禁忌のものとしてずっと悩んでいたアーヴィ。

 そんな彼女が乳姉妹であるミュラから『兄妹』に関する真相を告げられたあの日……アーヴィはナナスの部屋で父王に犯されてしまった。

 以来、ほぼ毎日のようにカカロに呼び出されては陵辱され続けている。

 ナナスは勿論のこと、他の誰にも実父と交わったなどと相談出来るはずもなかったから………

「………」

 しかし、普段は大人しくカカロの命令に従うアーヴィが、今日は珍しく黙ったまま俯いている。

「どうしたアーヴィ?」

 服に手をかける様子もない娘に再びカカロが命令しようとした時、決意したように顔を上げたアーヴィが口を開いた。

「父様……こ、こんなことは間違っています!」

「ほぅ?」

「……じ、実の…実の父娘で…こ、こんなこと……」

「こんなこととは?」

 カカロは意地悪く問い質す。

「……男女の交わり…です」

 恥ずかしさで消えそうな声ではあったが、アーヴィはきちんと答えた。

 だがアーヴィの必死の態度を一蹴するようにカカロは鼻を鳴らす。

「ふん。間違ってなぞおらんぞ、アーヴィ。お前は何度もわしとまぐわって来た。それなのに今まで一度も拒否したことなどないではないか」

「そ、それは……」

 カカロの指摘にアーヴィは口篭もった。

 最初は確かに無理矢理だったし、痛みしか感じなかった。

 しかし、その後何度も呼び出されて犯されるのを拒否しなかったのは、自分の中の何かが忌まわしい父のペニスを求めている事にアーヴィ自身が気付いていたからだ。

 思い当たる所もある。

 呼び出されて犯される度に秘所が濡れていくようになるのが自分でもわかっていた。

 胸、首筋、下腹からアヌスまで……次々と性感を開発されていく間、その快感に溺れかけてもいた。

 その時はナナスの存在とカカロの淫蕩な血が自分にも流れていることを言い訳にしていたのだが………

「ふむ。今まで奉仕するばかりで満足出来ていないのが不満かの、アーヴィ?」

 そんなアーヴィの内心を見透かしたようにカカロが尋ねる。

「そ、そんなことはありません!」

 いつのまにか論旨をすり替えられているのにも気付かず、アーヴィは慌てて否定した。

「そうかそうか、すまんかったのぉアーヴィ。お前にもわしの血が流れておるのだ、もっとたっぷり濡らしてから可愛がって欲しかったんじゃな」

 アーヴィの返事をまるで聞いていないかのように、カカロは机の上にあった液体の入った小ビンを掴んで液体を口に含むと、じりじりとアーヴィへと迫ってくる。

「ち、違います! 私は……んむっ!?」

 アーヴィが言い終えるより早くカカロがアーヴィを抱きしめると、そのくちびるを塞いでしまった。

「んん――! ん―――っ!!!」 

 今まで散々陵辱されてきたとはいえ、キスは一度もされていなかったアーヴィは嫌悪に顔を歪めて必死に抵抗する。

 そんなアーヴィの様子に嗜虐心を刺激されたのか、カカロはアーヴィの顎を掴んでくちびるを割り、口内へと舌先を侵入させた。

「ふぐっ!? んむぅ―――っ!」

 舌と同時に何か得体の知れないどろっ、とした液体がアーヴィの口に注ぎ込まれた。

 目を白黒させてアーヴィはそれを吐き出そうとしたが、カカロの力に押さえ付けられ、鼻まで摘まれてしまっては最早なす術は無い。

 そのままごくり、と喉を鳴らして液体を嚥下してしまう。

 アーヴィが液体を飲んだのを確認するとカカロは満足そうな表情で鼻を摘んでいた指は離したが、唇は離そうとはしなかった。

 そのままカカロの舌はアーヴィの口内を這い回り、奥で震えるアーヴィの舌を感じるとそれに絡み付く。

 そのまま唾液ごと舌を吸い上げられ、アーヴィの身体から力が抜けた。

 カカロに抱きしめられたまま、なされるがままになってしまう。

 ちゅぷっ

 長々と舌を吸い、口内をねぶったカカロがようやく口を離すと湿った音が辺りに響いた。

 身体の芯を蕩けさせられたアーヴィは床に崩れるように座り込んでしまう。 

「まだこの程度では満足しておらんのじゃろう、アーヴィ?」

 へたり込んで声も出ない娘を両腕でひょい、と抱き上げるとカカロはアーヴィの身体をベッドに横たえた。

 目も虚ろでぼーっ、としているアーヴィに構わずカカロはアーヴィのスカートを捲り上げ、足を大きく開くとその間に己の顔を埋める。

 カカロが下着の上から自分の秘所を舐めまわしている段階になって、ようやくアーヴィは我にかえった。

「と、父様…や、やめ……」

 慌ててカカロの頭に両手をあて、何とか愛撫をやめさせようとする。

「大人しくせんか。ここをこんなに濡らしておいて何をいまさら恥ずかしがっておる」

「………」

 カカロの言葉にアーヴィは恥じるような表情で目を逸らした。

 確かにあのキスだけで自分の秘所は潤ってしまっている。

 その事実がアーヴィの抵抗を弱々しいものに変えてしまった。

「ほれほれ、ここは正直じゃぞアーヴィ?」

 カカロのぬらつく舌と、ずらした下着の間から覗くアーヴィの襞の間にきらきらと光る液体の橋がかかる。

「………」

 淫靡な指摘に頬を染めて黙り込んだアーヴィの表情に、快感への期待が微かに浮かんでいるのをカカロは見逃さなかった。

「んんっ!く……あぁぁっ!」

 女の扱いに長けたカカロの舌が再び動き出し、アーヴィの陰核をなぞり、つつき、押しつぶす。

 その度に性感を強制的に高められ、アーヴィは艶の感じられる声を上げさせられる。

「ふぁ……父様…もっと…やさ…」

 自らの胎内で首をもたげつつある快感の強いうねりに慣れないアーヴィは、止めては貰えないことを知りつつ哀願しようとした。

「なんじゃ?もっとして欲しいのか?……やれやれ困った淫乱娘じゃのう」

「ち、違……もっと…ゆっく…り…」

 おかしい。

 アーヴィは今になってそう感じていた。

 身体の芯が熱いのだ。

 今までカカロに責められていてもこんな感覚は感じた事は無い――まさか……

「父様……さっきの水は……」

 アーヴィの問いの意味がわかったのだろう。

 カカロは口の端を吊り上げると真実を告げた。

「お前の想像通りじゃアーヴィ。あれはの、物足りないお前を感じやすくさせてやるための媚薬じゃ」

「そんな……」

 絶句するアーヴィに構わず、カカロは秘所を責め続ける。

「んはぁぁぁ……だ、だめです父様……」

 飲まされた液体の正体が媚薬だとわかった途端、アーヴィの胎内の妖しい疼きは一気に拡大した。

 拒否の言葉とは裏腹に、鼻にかかった甘い吐息が漏れる。

 ぴちゃっ、ちゅぷっ、じゅぷっ、じゅぶぶっ

「あんっ…ああっ…ふぁぁぁっ!」

 カカロの蛇のような舌が這い回る度に水音とアーヴィの喘ぎ声が木霊し、部屋の中には淫靡な香りが立ち込めていった。




 そのまま十分も経っただろうか。

「ん! んんっ!」

 強くなる刺激が胎内の疼きとシンクロしてアーヴィを絶頂へと押し上げようとしたその時、突然カカロが濡れた舌を離し、愛撫を止めてしまった。

「あ、あの…父様……」

 快感を中断されたアーヴィは、はぁはぁと荒い息をしながらカカロに濡れた視線を向けた。

「なんじゃアーヴィ。イかせて欲しいのか?」

「………」

 カカロの率直過ぎる表現に俯いたアーヴィだが、こくん、と素直に首をたてに振った。

 今はナナスのことも父娘であることも忘れて快感を追い求める一匹の牝がここにいる。

「そうかそうか、正直で良いぞアーヴィ。だがダメじゃ」

「そ、そんな!」

 達したくても達せられないもどかしさに、アーヴィはカカロの胸板にすがりつく。

「そう慌てるでない。実はの、もう直ぐこの部屋へナナスが来る」

「!!!」

 その一言でアーヴィはさっ、と蒼褪めた。

 カカロの薄ら笑いが浮かんだ顔が悪い予感を加速する。

「お前はわしがナナスと話している間、机の下に四つん這いで隠れているのじゃ」

「そんなの嫌です!」

 強い口調でアーヴィは拒絶した。

 ナナスの前で痴態を晒すなど、アーヴィは考えたくもなかった。

「ではナナスが来たら今までのことを話しても良いのかの?」

「そ、それは……」

 父の脅迫に口篭もるアーヴィ。

「いっそのこと、わしと繋がっている所を見せてやるか?」

「そ、それだけは止めて下さい父様!」

 途端に顔を青くしてアーヴィは哀願する。

「ならここにいるしかないのぉ。そうじゃろう、アーヴィ?」

「………」

 娘の無言を承諾の意味にとったカカロは、おもむろに先程告げなかった媚薬の中身についても説明した。

「それとなアーヴィ。言い忘れておったが、先程の媚薬にはお前が孕みやすくなる魔法薬も入っておっての」

「!」

「ナナスの前でわしの子を孕むのも一興じゃろう?」

「酷い! それだけは嫌です!」

 突きつけられた事実の残酷さにアーヴィは涙を浮かべて父を睨みつけた。

「何が酷いものか、わしは必ず孕ませるとは言うておらんぞアーヴィ。お前が我慢すれば良いだけのことじゃ」

「………」

「勿論自分で慰めてはいかんぞ、アーヴィ。ナナスが部屋にいる間『我慢』出来ればわしの子を孕むことも、ナナスに知られることもない」

「そ、そんな……酷い! そんなの無理です父様!」

 今だって絶頂を求めて身体が疼いているのだ。

 無論媚薬の方も徐々に効いてきているから疼きは酷くなることはあっても楽になることは有り得ない。

 それなのに、いつになるかもわからないナナスの退室まで押し寄せる快感を我慢せねば畜生道に堕ちるとは………

 あまりに過酷な条件にカカロに詰め寄るアーヴィ。

「わしはどちらでも構わん。お前が欲しくなったらわしのモノを使うがよい。ただし、イかせて欲しかったら根元まで挿入して待つのじゃ」

 アーヴィが『我慢』することなど想定していないカカロの返事。

「……そ、そんなこと…私はしません……」

 口では弱々しく否定してみせるが、アーヴィの視線はカカロの股間にそびえるペニスを凝視したまま動かない。

「もう一つ。わしは入れたが最後、必ず中で出すからなアーヴィ」

 びくん

 その言葉にアーヴィの肩が一瞬震えた。

 おぞましい想像が頭をよぎる。

「(何とか……何とか我慢するのよアーヴィ。我慢さえすれば…ナナスにも知られないし、父様と契る必要もないんだから)」

 悲壮な決意を胸に、アーヴィは机の下に潜り込むと、言われたとおり四つん這いの姿勢になった。

 その決意をいつまで守れるかという不安を感じながら………



「ガスタンには優れた将帥と兵がいます。油断は禁物ですね」

「そうじゃの。それに忘れてはいかんぞナナス。途中には魔障壁がある。あれをなんとかせんと、首都へ侵攻できんからのぉ」

「ええ、それについては考えがあります」

「そうか、それは頼もしいことじゃ。わはははは!」

 ナナスがカカロの私室にやってきてかれこれ一時間。

 二人はガスタン領内をどう侵攻していくかの話を談笑しながら進めていた。

 その間アーヴィは一人机の下で媚薬に耐えていたかというと、そうでもない。

 カカロは談笑している間も足や手の指先でアーヴィの敏感な部分を責めていたからだ。

 太ももから尻にかけてのラインを撫で上げるかと思えば、服の上から乳首を擦る。

 アーヴィの股間に挟まれたモノで秘所を突つき、濡れた襞を広げ、その存在をアーヴィの脳裏に思い浮かばせる。

 そして、触れるか触れないかの微妙な愛撫から乳首を摘み上げる激しい動きを織り交ぜた緩急自在の責め。

 無論、イかせてくれるはずもなく、何度も何度も焦らされたおかげでアーヴィの胎内の疼きは酷くなる一方だった。

 自分で慰めることを禁じられた以上、火照った身体を慰める術はただ一つしか残っていない。

 だが、それを選択するのは悪魔に魂を売るのと同じことだ。

 そのことを理解しているからジレンマに必死で耐え続けていたアーヴィだったが、とうとうその我慢もここで限界に達してしまった。

「(ああっ!………ナナス…ナナスごめんなさい。私は……私は父様と交わることを望むような淫乱なの)」

 ナナスに心の中で謝りながら、アーヴィは太ももの間にあるカカロのペニスの熱さに心を奪われていた。

「(熱くて太くて固くて……あぁぁぁっ入れたいっ! 例え父様のモノでも……ナナスの前でも…入れたいっ!!! でも父様は入れたら絶対中に出すって……あぁぁ…そんなことしたら、さっきの薬で絶対妊娠してしまう………)」

 もじもじと腰を振り、身悶えしながら、媚薬のもたらす熱とナナスの前で実父と交わろうとする背徳感がアーヴィの背筋を震わせる。

「(だめ……我慢出来ない。もう……どうなってもいい。このままじゃ気が狂いそう!イかせて!私をイかせてっ!!!)」

 媚薬を飲まされた上に何度も絶頂寸前で焦らされ、理性を溶かされたアーヴィはナナスの前で心まで堕ちることを選択してしまった。

 四つん這いの姿勢のままお尻を高く掲げ、股間にあった父のペニスに手を添えて、潤い、刺激への期待で打ち震える女芯へとみずから導く。

 くちゅり

 そんな音がしたのではないかと感じられるほどアーヴィの秘所は潤っていた。

 そのまま大して力を加えないのにずるり、と大きなエラの部分までが一瞬で飲み込まれる。

「!!!」

 それだけでアーヴィの身体は軽い絶頂の快感に打ち震え、彼女は口元を右手で押さえたまま歓喜の表情になった。

 だが、カカロの命令は『根元まで挿入して待て』だったことを思い出し、アーヴィは絶頂の余韻でがくがく震える身体を後ずさりさせていく。

 ずぶ、ずぶ、ずぶうぅぅぅぅっ

 カカロのエラの張った亀頭が膣襞を掻き分ける刺激にのけぞりながら、アーヴィは後退を続けて行く。

「はふぅ……」

 膣の最奥までを父のペニスで埋め終えるとアーヴィは小さく安堵の溜め息を漏らした。

 これで父様のモノで愛して頂ける……

 そう考えただけで身体の芯が熱くなり、秘所が濡れるのを自覚するアーヴィ。

 自分が約束を守ったことを告げるように、アーヴィは四つん這いのまま肩越しにカカロの方へ振り返った。

「(くくく、アーヴィめ奥までちゃんと挿入するとはの)」

 机の下で快感に負け、実父による種付けという畜生道を選んだ娘は、命じられた通りに己の最奥までモノを挿入し、大人しく抽送を待っている。

 いや、それだけではない。

 誘うように、慈悲を乞うように濡れた視線でこちらを見ているではないか。

 その淫靡な表情と、娘の汗ばんだ尻が快感への期待で打ち震えている様子はカカロを充分に満足させた。

 アーヴィの胎内の分身が更に太くなり、カリの部分も傘を開くように襞を押しのける。

「!!!」

 その刺激だけでまたもアーヴィの身体に電流が走ったような痺れが押し寄せた。

 ナナスに露見しないように喘ぎ声が漏れそうになった唇を必死に手で押さえるアーヴィ。

 カカロは完全に捲り上げられたスカートの布地の上からアーヴィの腰を掴む。

 そこで先程目配せを受けたタモッチがカカロとナナスの前にお茶を出した。

「お話が弾んでおられますな。お茶が入りましたので、どうかと思いまして」

「おお、ちょうど喉が乾いておった所じゃ。ではナナスから先に淹れてやってくれ」

「かしこまりました」

 一礼したタモッチがナナスの椅子の脇のテーブルにカップを準備してお茶を注ぎ始める。

 ナナスとタモッチがお茶の種類について話を始めたのを待ってカカロはアーヴィの腰を掴みなおした。

「(あぁ……父様、早く動いてぇ!)」

 アーヴィの心の声が聞こえたのか、カカロは対面に座ってお茶を美味しそうに飲んでいるナナスを何食わぬ顔で見つめたままアーヴィの腰をゆっくりと動かし始めた。

 まずは、ずるずるとアーヴィの胎内からペニスを引き抜く。

 媚薬の効果もあるだろうが、たっぷりとアーヴィの愛液を纏わりつかせたモノをカリ首の辺りまでで止めると、今度は一転して一気に両手で腰を引き寄せた。

「!!!!!」

 アーヴィは危うく声を漏らしそうになった。

 これまで何度も抱かれてカカロのペニスを味わっているとはいえ、子宮を突き上げられ、目の前が真っ白になる程の衝撃と快感が脳内を荒れ狂う。 

 四つん這いの姿勢を諦め、必死に両手で口を押さえて声を殺すアーヴィの様子に刺激されたカカロは、本来ならナナスに露見するのを避けるために極力静かに進めねばならなかった性交をエスカレートさせた。

 それに己の性感も格段に高まっている。

 実の娘をその思い人である義理の息子の前で、机に隔たれただけの状況で犯している。

 それも娘の同意の上で。

 先程飲ませた薬が上手く効いていれば、このまま種付けすることさえ可能なのだ。

 そんなシチュエーションはいくらカカロが鬼畜で極悪非道であろうと、生まれて初めて体験するモノだった。

 自然と抽送は乱暴になり、音が漏れるのも構わずにアーヴィの腰を揺り動かす。

 アーヴィはその動きに何度も快感の大波を感じ、絨毯に顔を預け、びくびくと太ももを痙攣させている。

 ぐちゅっ、くちょっ、くちゅっ、ぐちゅぅっ、ずちょっ

 当然湿った水音が僅かに机の下で聞こえ始めた。

 だがナナスは気付かない。

 優雅にティーカップを運ぶ彼のほんの数メートル先で、彼自身は双子の妹だと信じて疑わないアーヴィが父王と繋がっているというのに。

「(ぐふふ、ナナスに真実を教える時が楽しみじゃ。目の前にいたアーヴィを助けられなんだと知ったら、あやつはどんな顔をするかのぉ)」

 媚薬と背徳の快感に酔う娘。

 互いに惹かれあっていた二人の仲を引き裂き、実の娘を自ら陵辱するシチュエーションに酔う父。

 机の下で禁忌の交わりを続ける父娘二人の性感はみるみるうちに高まっていた。

「(あぁぁぁ、父様ぁ……んんっ!!!)」

「(ぐふふ、アーヴィ。お前はやはり最高じゃ。こんな娘を持ったわしは果報モノよ)」

 カカロのペニスが大きく膣内を削り取るように動き回り、最奥を小突かれる度にアーヴィの押さえた口元から熱い吐息が漏れる。

「(ふぅっ…はぁぁぁっ…も、もうイきそう…でもこのままじゃ……)」

 アーヴィの中に残った最後の理性。

 妖しげな薬による確実な妊娠を告げられたことへの恐怖が僅かに快感の追求を躊躇させる。

 アーヴィは無言のままカカロを振り返った。

 首を左右に振り、目で訴える。

「(今更妊娠だけは嫌だとでも言うつもりかの。ダメじゃ、お前はわしの子を孕んで完全に畜生道に堕ちるのじゃアーヴィ)」

 心の中の言葉を視線に込めて、カカロは厳しくアーヴィを見つめ返した。

 そのまま掴んだ腰をぐいっ、と引き寄せてその意味を伝える。

「(あぁぁ……父様は本気だわ……もう…もう、ダメ……)」

 机の向うにいるナナスに助けを求めることは出来ない以上、カカロの行動を阻止することはアーヴィには出来そうも無かった。

 何より媚薬で火照った身体が絶頂を求めて止まないのだ。

 アーヴィは全てを諦めたように再び顔をうつ伏せて、屈服の意思表示をした。

 妊娠しても構わないという意思を……

「(くくくっ、そうじゃアーヴィ。それでこそわしの娘じゃ)」

 満足そうに笑みを浮かべたカカロは再び頂点へとのぼりつめる為にアーヴィの腰を揺り動かし始めた。

「(わたし…ナナスの前で……父様の子を……)」

 再び胎内を動き回るカカロのペニスを感じながら、アーヴィは心の中に湧き起こる黒い想像に身体を震わせた。

 ずっと好きだったナナスの目と鼻の先で、実父の精液で妊娠する……

 ぞくっ。

 背中をさざ波のような痙攣が駆け上がる。

 アーヴィの中のカカロの血はその想像を快感へと変化させていた。

 その間にも、カカロに動かされている腰の動きが速く深くなり、胎内のモノは益々膨れ上がっている。

「(もう……間に合わない………さよなら、ナナス……)」

 アーヴィが心の中でナナスに別れを告げた瞬間、カカロの射精が始まった。

 びゅぐっ、びゅぶっ、びゅるるるるっ、どぷっ 

 胎内で広がる暖かい感触に、鳥肌が立つような悪寒がアーヴィを襲う。

 もう昔の自分には戻れないのだと自覚し、ナナスの前で実父の精を受けた事を実感した時、アーヴィもまた絶頂に達した。

「(あぁぁぁ、父様の精が入ってくる……わたしは…わたしは…禁忌の子を産むのね……)」

 痺れるような絶頂とともに、アーヴィはぼんやりとそんなことを考えた。

 もうカカロとともに畜生道を歩むしかない自分の惨めさよりも、カカロにこれからずっと可愛がって貰えることへの期待に胸を熱くしながら……

 かたんっ

 その時、脱力したアーヴィのひじが机の内側に振れて大きな音を立ててしまった。

「あれ? 父上今の音は?」

「!!!」

 ナナスの問いに自分の存在がばれたと思ったアーヴィの膣がぎゅっ、と収縮した。

 もう後戻り出来ない行為をした後だというのに、やはりナナスには知られたくないらしい。

 蒼褪めた顔でアーヴィは目をつぶった。

「(お願い、ナナス気が付かないで。お願いっ!)」

「おお、言うのを忘れておった。昨日から足の古傷が痛んでのぉ。のぞみに揉んで貰っておるのじゃ」

 ナナスの大事な妹と繋がり、その胎内に今も精液を注ぎ込んでいることなどおくびにも出さず、カカロは平然と嘘をついた。

 カカロの言う「のぞみ」とはカカロ付きのメイドであり、その本当の姿はこの遠征行でのカカロの最初の被害者、ザザム王女パイローラ姫のことだ。

 無論ナナスはカカロのメイドであるということ以外、露ほども知らない。

「大丈夫なんですか、父上?」

「心配はいらんぞナナス。いつものことで大した事は無い」

 精液を搾り出すためにアーヴィを軽く突き上げながらあくまで平静を装ってカカロは答えた。

「そうですか……のぞみさん、父上のことよろしくお願いしますね」

 人を疑う事を知らないナナスはカカロの言葉を真に受けて机の下の『のぞみ』に声をかける。

「………」

 もちろんアーヴィは返事をする訳にはいかない。

 いや、返事をする気力も無くなる程の、背徳に満ちた絶頂の余韻で半ば意識を失っている。

「ふむ、わしは少々疲れた。話しの続きは明日にしようかの、ナナス?」

 カカロは強引に話題を変えた。

 今、ナナスに気付かれる訳にはいかない。

 今日のナナスの『役目』は終わったのだから、そろそろ退室させておかなければ。

「あ! 長々と申し訳ありませんでした父上」

 そんなカカロの目論見に全く気付かずにナナスは慌てて席を立つ。

「すまんのナナス」

「いいえ。父上、ゆっくり休んで下さい」 

「うむ、お前もな。無理はいかんぞ。あまり攻略を急ぐと手痛いしっぺ返しを食らうかもしれんからの」

「はい。少し余計な日数はかかるけどモンスター界でカードを集めようと思っています。ではおやすみなさい」

 カカロのねぎらいの言葉に、にっこりと笑ってナナスは退室した。

 机の下で痴態をさらす妹には気付かずに……




 扉が閉まり、ナナスの靴音が遠ざかったのを確認するとカカロは床に突っ伏したままのアーヴィに声をかけた。

「のぉアーヴィ、これでわかったじゃろう。お前は自分でわしに種付けされるのを望んだ。それもナナスの目の前で」

「………」

「もうナナスとの未来などお前には有りはしない。ナナスもこんな変態で淫乱な妹なぞ相手にせんだろうて」

「………」

 アーヴィはその酷い言葉に、不思議と涙も零れなかった。

 変態で淫乱だという指摘は間違いではないと思ったから。

 今まで、何度もこの関係を止めるチャンスはあったのに自分はそれを選択しなかった。

 なぜなら実父であるカカロに抱かれることを心のどこかで求めていたから。

 何度も抱かれるうちにカカロのペニスを牝の本能で求めるようになってしまっていたから。

 こんな私なんてナナスに嫌われても当然……

「じゃが、わしはそんなことは無いぞアーヴィ。わしならいつでもお前を満足させられる」

 アーヴィの心の隙間に侵入するように、カカロの誘惑の言葉が甘く響く。 

「………」

「ぐふふ、ナナスの部屋で犯った時は返事を聞けなんだからの」

 そう言うと、カカロはアーヴィの身体を抱き抱えて床に跪かせ、自分の正面を向かせた。

 そのままアーヴィの顔を覗きこむようにして、おもむろに最初の陵辱の時に宣告した言葉を口にする。

「アーヴィ、お前はわしの穴奴隷じゃな?」

 自分のナナスへの恋心も、普通の家庭だと信じていた父娘の関係をも破壊した男の口から出た『穴奴隷』という言葉に、アーヴィは自分の背中がぞくり、と反応したのを実感した。

 そう、こんなに淫乱で変態な自分の性欲を満足させて下さるのは父様だけ……

「はい。アーヴィは…父様の穴奴隷です」

 カカロの目を見つめたまま、アーヴィの口からごく自然に隷属の言葉が漏れる。

「わしの命令には何でも従うな?」

「はい」

「例えナナスの目の前ででもか?」

 ナナスの名前にアーヴィはぴくり、と反応した。

 だが、自らの体内で湧きあがる欲望が理性を駆逐する。

 最早カカロの肉棒が与える快楽はナナスへの恋心を上回っているのだから。

「……はい」

 ごくり、と唾を飲みこむと、アーヴィはカカロの望む返事をした。

 ナナスへの思いは返事をした瞬間、何も知らないナナスを裏切ったのだという罪悪感に変わったが、それすらも今のアーヴィには背徳的な快感を高める材料になってしまっていた。

 その証拠に返事をした直後、アーヴィの胎内―――子宮のあたりが、かぁっ、と熱を持ったように熱くなったのだ。

 そのことに勿論アーヴィは気付いている。

「その言葉忘れるでないぞ?」

「はい……」

 アーヴィの返事にカカロは極悪な表情に、ぐふり、と笑みを浮かべる。

「(ぐふふ、これでアーヴィは堕ちた。ナナスに『お披露目』するのが楽しみで仕方ないわ)」

 世界を破滅に導く前に、あのキアスの息子に絶望を与えるための手駒がまず一つ手に入った。

 それにナナスが去り際に言っていた言葉も重要な意味を持つ。

『少し余計な日数はかかるけどモンスター界でカードを集めようと思っています』

 そう、ナナスに見せつけるアーヴィを躾る貴重な時間も手に入れたのだ。

 それに上手くすれば、もう何人かを手駒として用意することも出来るかもしれない。

「ぐふ……ぐふふ……ぐははははははは!」

 カカロの満足気な哄笑は、何も知らないナナスを嘲笑うかのように室内一杯に響き続けた。



 娘が快楽に負けたことで完全に畜生道に堕ちた実の父娘。

 だが、父王の野望と欲望は止まることを知らない。

 彼の真の目的を知らぬまま、今日も要塞国家ママトトは快進撃を続けていく。



(「終末の前兆」完)


(解説)

 ども、一茶です。

 いささか長くなりますが、解説以外に今後の方針も含めた説明も載せてあります。


『方針&説明』

 この作品はDDDに昨年9月に投稿させて頂いたものです。

 DDDでの掲載を待たずにここで掲載に踏み切ることに躊躇があったのですが、如何せんこのママトトSSシリーズを書き続ける上でストーリー上、最初のこの作品抜きで2作目から公開しても話が全くわからなくなる危険性もあり、異例ではありますが公開に踏み切りました。

 このため、現在は音信不通のままであるDDD管理人コギト様宛にメールを出して、DDDが再開されても(二重投稿にもなるので)このSSを掲載しないで下さいというお願いも致してあります。

 同様のシリーズに、こみパSS「心を繋ぐもの」がありますが、こちらはDDDでアイデアを募集させて頂いたSSともども「コギト様がDDD閉鎖を宣言なさるかDDDがWEB上から完全消滅しない限り」当HPでの公開はしない方針でおります。

 ただ、これではこみパ作品をお待ちの方には余りに酷だと思いますので、「閉ざされた未来」「心を繋ぐもの」と同じ設定での違うキャラのお話(一部の読者さんはお気付きでしょうが)を完成し次第公開していく予定です。



『解説』

 何故これが先に完成してしまったのでしょうか(汗)。

 他にも宿題を山ほど抱えているというのに。

 他の作品が書きかけのまま中々進まないので合間にチョコチョコ書いていただけなんですがねぇ。

「心を繋ぐもの」の続編をお待ちの方々には大変申し訳無いです。


 おまけにネタが「ママトト」とは。

 読んでくれる人……いや、そもそもわかる人が何人いるかも怪しいのに書いてしまいました。

 反響があると嬉しいけど・・・ないでしょうね多分(苦笑)。


『「ママトト」について』

 戦闘でのお気に入りはライセンとバルバッツァでした。
 あと登場遅いけどエイベル(ナルツガイス)。

 H……もとい、カカロモードでのお気に入りはアーヴィ、ラミカ、ミュラですね(嗜好が出てますよね(苦笑))。

 そうそう、今考えるとママトトは良くこのネタ(アーヴィ・カカロの近親相姦)でソフ倫通ったものだと思います。この頃は規制が甘かったのかな。


『「寝取られ」について』

 昨年の春、ある方の紹介で初めて知ったシチュエーション、それが「寝取られ」でした。

 これまでの私の作品も「寝取られ」属性があるそうなんですが、自分で意識して書いていない分、そういう趣向の方々を満足させる方向性ではなかったように思います。

 今回の作品は「寝取られ」を意識して書いてみようとした最初のモノになりますが、果たしてちゃんとした「寝取られ」であるのかイマイチ自信がありません。

 批評、間違い指摘でも結構ですので、ご意見をお待ちしています。


 この作品もシリーズ化させてしまいました。

 カカロの次のターゲットは金髪のあの娘です。

 それにしても、カカロと同調してしまう私の心っていったい………(滝汗)。


 では、次の作品でお会いしましょう。



 

 

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