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LAST 2007-03-01 14:51
短編作品を募集してます。遠慮なくどしどし投稿下さい
皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
 皓々たる月の晩に、ボクは独りだった。
 まわりに人はいない。ノラ犬もノラ猫もいない。
 もちろん、植物はあった。だけどそれは"ある"だけで"いる"のではなかった。
 ボクは独りだった。
 空を見上げると、月は夜空の真ん中へまっすぐに落ち込んでいた。
 満月だ。いや、少し欠けているかな。
 だけど、近眼のボクにとっては限りなく満月に近い満月だった。
 ふと疑問がよぎる。
 そういえば、ボクは眼鏡をかけてないのか?
 視覚が月の姿をはっきりととらえきれていない。その事実が眼鏡がないことを示している。そうわかってはいても、右手は眼鏡の冷たく硬いフレームの感触をもとめて顔へとのびた。
 やっぱり、ない。
 ボクは顔に手をやったついでに目頭をつよく押さえた。
 なんで眼鏡をかけてないのだろう?
 つづいて、そんな疑問が頭に浮かぶ。
 眠るとき以外は眼鏡をかけっぱなしにしているボクにとって、眼鏡をかけていないというのは異例の事態だった。
 どこかで落としたのかな?

 ダレカがボクに言った。ありえない、と。

 ボクは相槌をうった。
 そうだ、そんなことはありえない。かけている眼鏡を落として、それに気づかない奴がいるわけない。
 それじゃあ、どこかに忘れてきたのかもしれない。
 眼鏡をはずして置き忘れるような場所。
 家。
 そして、塾。
 塾。そうだ。
 ボクはその単語を今のいままで思いつかなかった自分を殴りたい衝動に駆られた。
 なんでこんな大事なことを忘れていたんだ。
 ボクには眠るとき以外に、もうひとつだけ眼鏡をかけないときがあった。
 カノジョと逢うときだ。
 カノジョは眼鏡をかけたボクを嫌っている。眼鏡をかけたボクとは逢ってくれないのだ。だから、塾を出るときは必ず眼鏡をはずした。塾帰りにカノジョに逢うために。
 ボクはすべての謎が解けたような気がして踊りだしたくなった。

 そんなボクに向かって、釘を刺すようにダレカが言う。まだ、終わっていない。

 なにが終わっていないのか、さっぱりわからなかったが、たぶんソイツの言うことは正しいのだろう。
 まだ謎は解けていない。ちょっと考えればいろいろと思い当たる。
 ボクが本当に塾帰りならば自転車に乗っているはずだ。それに眼鏡をはずすといっても、はずした眼鏡はきちんと学生服の胸ポケットにしまっておく。
 ボクは歩いていたし、ポケットに眼鏡はなかった。
 いったいボクは何をしているんだろう。
 おかしな晩だった。
 ボクは結局ひとつの疑問も解けないまま、目頭から指をどけて歩きだした。
 目的地は、わからない。
 ただただ前に進んだ。
 ゆっくりと歩くボクの頬を、肩を、からだ全体を、夜気がくすぐり抜けてゆく。無音の空間を、アスファルトを叩くボクの靴音だけが震わせる。
 ボクは月の光を浴びるにふさわしい姿で"いる"自分を感じた。月光がボクだけを照らし出している。まるでスポットライトだ。今までの人生で、ボクがスポットライトを浴びることなんか一度もなかった。
 幼稚園での遊戯会。
 小学校でのスポーツ大会。
 中学校での模試。
 そして、高校での生活。
 なにをするにも脇役ばかり。
 今の自分を見ればカノジョも惚れなおすに違いない。
 この場にカノジョがいないのが残念だった。

 オマエに有頂天になっている暇などない。ダレカがボクに言う。

 ボクはソイツに言う。そう、その通りだ。ボクは……ボクにはするべきことが……あったような、いや、あるような気がする。
 なにかを思い出せそうになったが、駄目だった。
 こうして歩いていればすべてを思い出せそうな気がして、ボクは歩きつづけた。
 その甲斐あってか、闇に沈む黒いゴム工場の形を見て、自分がどこへ向かっているのかにようやく気づいた。
 家だ。
 父が、母が、妹が、祖母が、ボクの家族が待っているボクの家。
 あまりの当たり前さになんとなく拍子抜けしてしまった。
 コンクリートの壁に前方を阻まれ、左に曲がる。勝手知りたる道だ。右手三軒目がボクの家だった。
 声に出して数えていく。
 一軒。
 二軒。
 そこでボクは数えるのをやめ、ふと立ち止まった。
 二軒目の家を囲うブロック塀のうえ、そこに白くわだかまるものが気になった。
 近づいてよく見てみる。近眼だからそうとう近づかなければそれが何かわからない。
 白い猫。冬場にコタツの中にでもいるかのように身動きひとつせずに丸まっている。
 ボク以外にも生き物がいるじゃないか。
 意外な存在にでくわしたショックが、良い方向へはたらいたのだろう。ボクは旅の目的を思い出した。
 ふと思ったのだ。
 ボクの探しているのは、この白猫じゃないのか? そう、ボクはこれを探すために旅をしていたんだ、と。
 ひとつ突破口が見つかるとトントン拍子に物事は進んでいく。
 ボクは震える手でその白猫をそっと撫でてみた。
 硬い。無機物の硬さだ。
 白猫は陶器でできた置物だった。身動きしないのではなく、できなかったのだ。
 ボクの探しているものはこれじゃないのか……
 猫の頭から背中にかけて、手のひらを二、三度往復させる。

 ダレカが言った。それではない。

 ボクはその言葉を信じた。
 なにかを探さねばならないという旅の目的だけが残った。
 ボクは最後に猫の鼻面を指で弾くと、その場を立ち去った。
 ふたたび家の件数を数えはじめる。
 二軒。
 三軒。
 茶色い屋根が月光を照りかえしていた。
 ボクは砂利を蹴りとばしながら、おおきな向日葵が揺れている庭へ踏み入った。ゆらゆらと身体を揺する向日葵は2本あるように見えた。
 このときボクは、月光を一身に浴びている向日葵を美しく思った。
 宵待草よりも何よりも、ほんとうに心の底から夜を待ち遠しく思っているのは向日葵じゃないのか。
 ボクは月の光と向日葵の美しさに心を打ち震わせながら、ふと思った。
 ボクの探しているものはこの向日葵じゃないのか?

 またダレカが言う。それでもない。

 ボクはふたたびその言葉を信じた。
 ふたたび?! 違う。もう何度目かわからない。旅をつづけてきた間ずっと、これの、この問答の繰り返しだった。
 それではない。それでもない。
 聞き飽きた言葉。
 この旅についてなにかを思い出すにつれて、なぜか気が滅入っていく。いいかげん旅にも疲れてきたのかもしれない。
 もう戻ろうか……

 どこへ?

 とつぜん視界全体が赤黒く染まった。
 こめかみを押さえて頭を振る。周囲はすぐに夜の闇にもどった。
 ほんとうに疲れているみたいだ。
 ボクは向日葵との別れを惜しみつつ玄関へと足を進めた。
 ドアノブに手をかけて、いちおう引いてみる。
 意外にも、ドアは一瞬の停滞もなくすんなり開いた。
 不用心だな。カギもかけてないのか。
 ドアをくぐると、家の中は真っ暗だった。家族はもう眠っている時間だ。
 ただいま。
 靴を脱ぎ、手探りと記憶を頼りにキッチンへ。
 触れるものすべてが得たいの知れないものに感じられる闇の中、窓から差し込む月の光だけがボクの友だった。
 前方の暗闇に、銀色に光る丸いものが浮かびあがる。月光をその身に反射させるキッチンのドアノブ。ボクはまさしく月に導かれてキッチンにたどり着いた。
 そこにはボクの夕食が用意されているはずだ。塾などで帰りが遅くなる日は母がボクの分をとっておいてくれる。
 ボクはノブをつかんで勢いよく引いた。
 隙間から光があふれ出る。
 反射的に身をひいた。
 その光に触れたら身体が溶け崩れそうな気がした。
 月光にくらべてなんて汚らわしい光なんだ。電灯の光だ。
 しばらくその場に立ち尽くしていたけど、いつまでもそうしているわけにはいかない。
 しかたなく両目をきつく閉じてキッチンへ入った。目を閉じたのは、瞳が爛れてしまいそうだったからだ。
 おかえりなさい。
 ボクは驚いて、電灯の光が差し込むのにもかまわず目を大きく見開いてしまった。
 それは女性の声だったのだ。
 電灯の光をうけて椅子に座っているのは、だけど、母ではなかった。妹でもなかった。ましてや祖母でもなかった。
 カノジョだ。
 ボクの恋人。
 夕食の用意できてるわよ。
 やさしい声に誘われ、カノジョの向かいがわの席に腰をおろす。テーブルのうえではボクの好物である甘い香りのカレーライスが温かな湯気をたてていた。
 カノジョと初めて出会った日の夕飯と同じだ。
 どうしてカノジョが? という疑問は生じない。幸福がボクを包み込んでいた。
 スプーンを手に取りカレーライスをすくう。それを口にもっていきながらカノジョを見る。口の数センチ手前でスプーンは移動するのをやめた。
 どうしたの? 食べたくないの?
 ボクは大きく首を横に振った。
 食べたくないのではない。食べることを忘れていた。ボクはカノジョに見とれていたのだ。
 ふと思った。きっとボクが探しているものはこれに違いない。

 ダレカが言う。違う。

 いや、きっとそうだ。

 違う。

 そうだ。

 違う。

 それじゃあ何なんだ、ボクの探しているものは。
 ボクは声に出して叫び、手にしていたスプーンをテーブルのうえに叩きつけた。
 弾かれたスプーンは弧を描いてゆっくり飛んだ。消えゆく先はカノジョの足元だ。甲高い音がキッチンに木霊する。
 ボクは突如わきあがってきた怒りに激しく身を震わせた。怒りの根底にあるものは焦りだった。
 ボクの探しているものはいつ見つかる? ボクにはもう時間が……
 そんなボクを見てカノジョはなにも言わずにそっと身をかがめた。上半身がテーブルの陰に隠れる。
 次にカノジョが姿を現したとき、その手にはスプーンではなくまったく別のものが握られていた。
 黒に銀糸の刺繍が入ったハンカチ。
 あぁ……
 カノジョがボクにそれを差し出す。
 これか?!
 なぜか心が熱くなる。ボクは必要以上にゆっくりとそれを受け取った。
 違う。ハンカチじゃない。
 ダレカに言われなくても自分でわかった。
 激しく高鳴り出した鼓動を抑えつつ、ハンカチからカノジョへと視線をうつす。
 これだ。

 ダレカが言った。そうだ、と。

 いつの間にか電灯の光は真清なる月の光へと変わり、その光の中でカノジョは微笑っていた。




 カノジョが心配そうな顔でボクをのぞき込んでいる。
 ボクは大丈夫だと言おうとして、喉を駆けあがってきた血にむせ返った。
 血は暖かかった。冷たいのはアスファルトとボクの身体だ。
 おもいきり力を込めて身体を動かそうとしてみる。つま先から頭のてっぺんまで、どこも自分の身体ではなくなってしまったかのように動かない。不安を顔いっぱいに表しているカノジョに微笑いかけてやりたかったが、それも無理だった。
 唯一動く眼球をつかって、視線を横にずらす。
 数人のやじ馬の他にみっつのものがぼんやりと見えた。
 自分に近い順に……
 黒い血溜まり。
 毒々しいネオンを映す壊れた眼鏡。
 乗り捨てた自転車。
 けたたましいサイレンの音をつれて、カノジョの隣に白づくめの男たちがやってきた。テレビなどで見ることはあったが、実際に彼らを見るのは初めてのことだった。
 なにが起こったのですか?
 カレがワタシを助けようとして車にはねられたんです。
 カノジョの口調は切羽詰まっているように聞こえた。
 桜貝にも似たかわいらしいカノジョの耳。その下で向日葵を象ったイヤリングが揺れている。
 白づくめの男たちはボクのすぐ脇に担架を置くと、なにやらボクの身体を触りはじめた。
 危険な状態だ。
 ゆっくり運ぶぞ。
 なんとかしてボクを助けようとしているらしい。
 無駄だろう。ボクはきっと死ぬ。
 カノジョの姿を網膜の奥底に焼きつけようと必死に目を凝らす。胸の前で組み合わされた細い腕の向こうに見え隠れするものがあった。カノジョの胸を飾る陶器製の白いブローチ。それは猫の形をしていた。
 そして、薄れゆく意識の中で、ボクを見つめるカノジョの表情はやはり不安げだった。
 そうじゃない。その顔じゃないんだ。ボクが好きになったのは……ボクの探していたものは、あのときの微笑みなんだ。
 そんなボクの気持ちも知らず、カノジョは白づくめの男たちのひとりと話をしている。
 カレの名前は? 住所は?
 わかりません。
 は?
 わからないんです。
 カレはあなたの……
 知りません。見ず知らずの人なんです。
 ボクが聞き取ることのできたカノジョの言葉はそれが最後だった。
 あぁ、キミは覚えていないかもしれない。ボクは目立った存在ではないから。だけどボクははっきりと覚えている。
 塾からの帰り道、ボクの落としたハンカチを拾ってくれた、あの皓々たる月の晩のキミを……。その日フレームを壊してしまったがために眼鏡をかけていなかったボクの、薄ぼんやりとした視界の中で、月光を浴びて美しく冴えるキミの微笑を……
 キミと出会ってからのボクは、塾からの帰り道にキミの微笑を探しつづけた。何日も。何週間も。そのうちに眼鏡をかけているから逢えないのだと気づき、帰りは必ず眼鏡をはずすようにした。それでも逢えなかったキミ……
 まったくの偶然だった。今晩、人混みの中にあのときと変わらないキミを見つけれたのは……
 だけどやっと出逢えたキミは今、あのときの微笑をかけらを見せず、ひきつった顔を青ざめさせている。
 たった一度でいい。ボクが二度とは戻れない新たな旅に出発してしまう前に。もう一度だけ微笑ってほしい……
 最後の力をふりしぼって閉じかけた目を開いたボクの前に、カノジョはもういなかった。
 そのかわりに、限りなく満月に近い満月が夜空の真ん中へまっすぐに落ち込んでいる。スポットライトのようにボクを照らし出す皓々たる月。
 ボクは、それでもいいと思った。

 ダレカも、それでいいと言った。


−−−−−−−−−−
初投稿です。
年は食ってても執筆量はほとんどゼロに近いので、みなさんにくらべたらスーパーど素人です(^^;
思わず詩的な文章になってしまって、やたら改行してしまいました。読みにくい部分はもっと1行空けたりしたほうがいいですかね?
アドバイスお願いします。 
by 西向く侍 2006.06.19 22:29

RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
日原さん、どうもです。

間延びですかー、たしかに。
思うがままに、あまり先を考えないで書いてるのがバレバレです。
苦手なんですよ、プロットとか前もって立てるの(^^;
いや、それじゃ、ダメなんですが。

これからもよろしくお願いします。
by 西向く侍 2006.06.19 22:29 [9]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
 拝読しました。
 こんばんは。日原武仁です。
 良い話だと思います。ただ、演出に凝り過ぎるあまりに間延びしたような印象がありました。もう少し区切りよく歯切れよくすればもっと良くなると思います。面白い内容だけに少し残念です。
by 日原武仁 2006.06.19 20:42 [8]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
直さん、感想ありがとうございます。
我が身には過ぎたお褒めの言葉!激しく動揺してしまいました(^^;

カレーの場面は、探していたのはカノジョ自身というよりカノジョの微笑だったってことで否定してるんですが、あきらかに説明不足ですね(−−;

次もがんばりますので、よろしくお願いします。
by 西向く侍 2006.06.17 16:02 [7]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
くぅっ……面白かったです。僕が初めて書いた小説とは全く比べものになりませんです。あー、何だか僕より面白いかもなー、と自分に問い掛けちゃったことはナイショです。
…・・・何だか前置きが長くなってしまいました。どうも、直です。

えと、面白かったです。起承転結などややこしいことはよくわかりませんが(自分もあまり考えてません……)、面白いと思いますよ。

読みにくいといえば、カレーライスのところですかね。ボクがカレーライスを食べることを忘れて、カノジョに見とれていたのならば、探していたもので合っていると思うのですが、なぜダレカは違うと言っているんですかね……?(おそるおそる)

もう改行はしなくて良いと思います。読みにくいところも、個人的にはほとんどありませんでしたから、もうこのくらいでちょうど良いかと。

では。
by 2006.06.16 20:06 [6]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
木村です。

作品は見せてナンボですよ。
練習不足は練習すればOK!

とにかく今は、作品を書きまくることです。
ガンバッ!
by 木村勇雄 2006.06.15 22:16 [5]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
瓜さん、感想ありがとうございます。

基本的に他人に見せたことがほとんどなかったので、感想をもらえるだけでうれしいです。

文章は練習不足を自分でも感じてます(−−)
これからもいろいろご指摘お願いします。
by 西向く侍 2006.06.15 16:36 [4]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
どもー、ようやく二つ目の「月」を書き上げた瓜です。
ええっと感想ですが。
総合的に言うと良かったですよ。
最初ら辺を読んでいた時は読みにくいと思ったんですが、ラストを読んでああ、いいなと思いました。
文章ですが、まあ、良いと思いますよ。
7年ぶりに書いてこれだけ書けるなら問題なしかと。
ただ、前にも言いましたが。
途中がとても読みにくいです。
もっと波があれば良いなとか思った瓜でした。
by 瓜畑 明 2006.06.14 22:15 [3]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
どもも、木村さん。
さっそくのアドヴァイスありがとうございます(^^)

ちなみに、書き慣れているはずもなく……
学生時代(もはや7年以上前か?!)に2〜3編書いたきりで、もうド素人ですよ。

「承」の部分ですかぁ。なるほど。
たしかに、あのあたりは手探りで書いてて、先があまり見えてなかったです(無計画)。
ぶ、文章力は、これから、ということで。精進します!

ダレカ……
はっ!ホントやん!別にいらんやん(;´Д`)
なんつーか、何か役目を持たせるつもりで、何にもなってないっすね……反省。そして精進。

先輩といっても、ひとつしか違わないので、あんま気にしないでくださいな♪

次はすこーしレベルアップしてるはずです、たぶん。これかもよろしくお願いします。
by 西向く侍 2006.06.12 23:19 [2]
RE:皓々たる月の晩に(第2回テーマ小説『月』)
先輩に感想つけるってのも何だか気が引けますが。
とはいえ、小説の世界に遠慮はタブーなので、思い切って行きます。


さて、以前にどれくらい書かれていたのかは分かりませんが、書きなれている、という印象は受けませんでした。
文章面にもぎこちない所が見られましたし、ストーリーの使い方も惜しい面がありました。

しかし、全体的に見ればパーツは揃っているんですね。
起承転結の持って行き方、人称の選択も間違っておりません。
文章というのはやはり練習の賜物でして、どちらにしろずいぶんと小説から離れているからには仕方のないものだと思えます。
今後は文章面の充実を図ってみてはいかがでしょう。

ストーリーとしては、

起・・・不可思議な状態で一人存在する
承・・・自分の探し物を見つけるために歩く
転・・・探し物が見つかると同時に現実へと戻る
結・・・死が待っている

これら内包的な物語を著すのに一人称は最適です。
いい選択だと思います。

しかし、それを彩る承の部分がぎこちない。
導入部のメガネの件も含め、果たして自分が同様の状態に置かれたときに本当にこういった行動をとるのか、が欠けているように思われます。
なんと言いますか、少し芝居がかっている感じがするのです。

後はダレカの存在です。
確かにこれがサイコスリラーとしての役割の一端を担ってはいますが、本当にこれが必要なのか。
不明確な存在を引っ張ってきてスリルとするよりは、明確な存在であるボクを不明確に著すことでスリルとする方が、作品として締りがでてきます。
実際に全ての文章からダレカの部分を抜き取っても、大勢に影響はないのではないかと思います。

気に触る部分がありましたら、申し訳ないです。
しかし、全体としてセンスのある作品だったため、言わずにはいられませんでした。
次の作品を楽しみにしています。
by 木村 勇雄 2006.06.11 22:13 [1]
No. PASS


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