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LAST 2007-03-01 14:51
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瓜畑が行く! Vol.2 〜激しい出会いは唐突に〜 (第三回企画テーマ小説)
「ソフトクリーム!」
そんな出雲のアホな叫びから、その出会いは始まった。

―瓜畑が行く! Vol.2 (続くのか!?)―

今日、気温は34度。
「瓜畑…。死ぬで」
「さ、西大寺…。溶ける…」
現在、世界史の授業中。
「カール大帝は…、って暑いなー。で、ランゴバルトを…、授業やりたないなー」
「センセー、カール大帝は授業やりたないんですか?」
そんな口を聞くのは出雲。
「出雲、立て」
そして、運動場を走らされるのも出雲。
世界は相も変わらずグルグルと回り続けている。
たまにはクルンと公転周方向変えたまえと言ってやりたい。
自転でもかまわないがね。
ただ今、大阪夏色まっ盛り。
暑くて暑くてたまらない。


「う…り、さいだ…」
「走り終わったんやね」
「し…し、ぬ」
ただ今、放課後。
未だ変わらず、日光は照りつける。
「あー、あっつー」
「こんなに暑いと、マジで溶けそうや」
「み、みず…」
「ほんまに。問題はまったくとけへんのにな」
ハーとため息をつく俺と西大寺の前にはプリントが。
「あ…、の…どが」
当たり前(?)だが、自主的に勉強なんてそんなイイもんじゃない。
もちろん、今日の宿題をすっぽかした罰である。
「昨日は仕方なかったんだよな」
そう言って、西大寺が鉛筆を放り投げる。
「宿題する暇なんかなー」
そう言って俺もプリントを折りたたんだ。
「ない。ない」
「そうだよな、だって…」
一息入れて。
「ゲームで!」
「サッカー観戦で!」
そう言って顔を見合わせる。
同時にうなずく。
「忙しかったんだもんな」
「ちょ、む…し?」
「うんうん、ゲームはしなきゃなー」
そう言って頷くは西大寺。
「み…」
バタリと音をさせて何かが力尽きる。
「暇なんかないのに、どう宿題をしろと!?」
「ホントだ!ホントだ!」
激しく同意する。
そこでハッと気づく。
出雲が死にかけていた。


「お前らなー」
場所は校内の水のみ場。
仮死状態だったらしい出雲が生還し、文句をたれている。
「らしいじゃねーよ!マジで死にかけだったんだぜ!?」
こんにゃろー、心のナレーションを読むな!
「ゴメン、ゴメン。出雲の事見えてへんかってんて」
「嘘だー!あえて無視しとったやろー」
激高する出雲を西大寺がどうどうと落ち着かせる。
「ほんまやて」
俺も西大寺を援護だ。
こんな暑い日に騒がれるのはうっとうしい事ありゃしないからね。
「それにしても暑いねー」
さっきからそればっか言っている気もする西大寺、だが事実だ。
「ああ…」
「うん…」
双方同意。
「なんか冷たいモノが欲しいよなー」
と、俺も願望を口ずさんでみる。
「ソフトクリーム!!」
出雲が叫んだ!
「ソフトクリーム!」
そして、西大寺もつられて叫んだ。
「瓜!西!ソフトクリーム食べにいこーよー」
出雲が駄々をこねはじめる。
「いいねー、ソフトクリーム」
西大寺も乗り気のようだ。
「うーん」
自分で言ってなんだが、俺は迷い気味だった。
金無くなるしなー。
ソフトクリームなんてすぐ無くなるしなー。
「瓜、そういやさ」
うなる俺に西大寺が口を入れる。
「ん?」
「今回のテーマ小説のお題『ソフトクリーム』って言ってなかった?」
「ああ。でも、ソフトクリームがテーマならやっぱり溶けるような甘甘の恋を・・・」
「止めとけって」
横から出雲までが口を挟んできた。
てめえら、挟撃か?
浅井・朝倉連合軍か?
ってことは俺は挟みうちで壊走なのか!?
「なんでだよ?」
少し向きになって言葉を返す。
「文字上だけの恋なんて悲しすぎるぜ」
「そうそう」
「・・・む」
そうなのか!?
やっぱり恋愛小説書くヤツは痛いのか・・・。
「う、うむー」
悩む。
悩むぞ。
俺の・・・恋愛小説道が・・・今、崩れかけだ!
「ホラホラ、アイスクリーム」
「絶好のネタじゃないか」
横でやかましく喚く二人。
そして、馬鹿さMAXな二人。
「ほら、野郎三人でアイスクリーム」
「もちろん、ちゃんとポロリもあるよ」
「へー・・・ってあるワケねーだろ!!」
頷きかけて爆発した。
出雲と西大寺にジャンピングキック!…と見せかけてそんなカッコ良いことは出来ないのでパーンチ。
ポロリって・・・どこがポロリなんだよ!
あそこか!?そこか!?あれか!?(以下自主規制)
「いてーなー、とにかく食いに行く!」
「ソフトクリーム!!」
頭や腹をさすりながら喚く二人。
回復はえーな、お前ら。
本当にくそ元気なヤツらだ。
「わーったよ。食いに行けばいいんだろ」
投げやり気分はMAX超過。
「そゆことー」
「観念したかー」
ニヒヒと笑う二人に根負けすると俺たちは近くのアイスクリーム屋に向かった。


ただ今、俺たちはアイスクリーム屋の前にいた。
「西大寺、ここで旨いのか・・・?」
少し引き気味に問いかける。
「おいしいんだって。有名じゃん」
「そうだぜ、瓜が知らないだけだろー」
とりあえず出雲は無視して。
「確かにアイスの旨い店があるって聞いてたけど…、名前はこんなのなのか?」
茫然と看板を見つめる。
看板には、アイスクリーム屋と書かれた看板。
いや、それは別にいのだ。
それよりもその隣に書かれた文字が問題なのだ。
おそるおそる、そこへと視線を動かす。
そこには・・・『ドロドロ』の文字が。
えーっと、だから総合すると「ソフトクリーム『ドロドロ』」って事かー。
って・・・めっちゃ、まずそうなんですけど。
ソフトクリームがドロドロって事なのか?
止めちまえ!そんなソフトクリーム屋!
この店名を考えた店主に言ってやりたい。
商売やる気あんのかと。
時々、信じられないモノがこの町には多々存在する。
これは十分その中の一つに入るなと確信する。
「とにかく入れって」
「はいろ!はいろ!」
「うううう」
そして、俺は泣く泣くその店へと足を踏み入れるのであった。


「いらっしゃーーーーーーい!」
店へ入るやいなや、出迎えてきたのは馬鹿デカイ声のあいさつ。
「ちわーーー」
「ういーーーーーーー」
何故か西大寺と出雲も馬鹿でかく返事を返す。
店の中には……人っ子一人いない。
うるせーなと思いつつ、店を観察。
古木の床と壁。
部屋に2.3台設置された机。
そして真っ白なテーブルクロス。
ふむ、普通だなと安心する。
「瓜、あいさつ!」
ボーっとしている俺に西大寺が注意しようと……するが遅かった。

「こっの、ボケナス!」

そんな掛け声が聞こえて、俺はバタリと転倒した。
「んんな!?」
顔を上げる。
何が起きたのか把握不能。
ただ、急激な頭痛が脳天への一撃教える。
「う、瓜!」
駈けよろうとする西大寺を抑え、声の主が近づいてくる。
「てやんでい、べらぼうめ!人の挨拶を無視するトウヘンボクがどこにいるんだ!?」
視線の先には、片足を椅子にかけ前かけをした少女が。
漆黒の瞳が鋭くこちらを睨む。
「んあ……」
何か声を出そうとするが、急なことなので驚いて肺に空気が行かない。
「ああん?まだ、何もいわねっーてか?」
ガン飛ばすのヤメロよと言いたいが。
「ガ、……めろ」
しか出ない。
やべえ!これはビビったとか思われちまう!
「ガメロ?ガメラの進化系かなんかか?」
少女の返答に西大寺と出雲爆笑。
てめーら、後でコロスからなと強く決意する。
「て、テメーなー、客に対して暴力ってのはありなのか?」
「なんだってー?客?」
ああんとガンを飛ばす女約一名。
うわー、印象最悪だな。
と、店内乱闘開始かと思われた時。
「アキちゃん、ソフトクリーム3つ頼むわー」
出雲が口を挟んだ。
「はいはい、ちょっと待ってねー」
今さっきまでの迫力はどこへやら、いそいそとその女は店の奥へと引っ込んでいった。


数分後、俺たちの前には2つ綺麗なソフトクリームと、1つコーンがやって来た。
いやな予感。
すかさず、綺麗なモノを取ろうと手を伸ばす。
「お客さーん、あんたはこっちやでー」
まんまと空かされた。
そして目の前に置かれたのは、ソフトクリームのないコーン。
「聞いて良いか?」
頬をひきつらせる。
「お前の店ではソフトクリームはコーンなのか?」
「お前ちゃうわ。明菜や」
半眼。
そこは突っ込むところなんだろうか?
気を取り直しもう一度。
「明菜さんの店ではよー、客にコーンを出すのかって聞いたんだよ」
ノーマル瓜畑+ヤクザ風味だ。
ほれほれ、謝りんしゃい。
「あたぼーや、あいさつが出来ひんヤツに用はないっちゅーねん」
返答は期待から180度違ったモノだった。
…何、こいつ?
さっきから…。
フツフツと怒りの沸点が上昇中。
クワッと口を開こうとした時、横から声が入った。
「アキちゃん、そう言うなって。ほら、こいつが言ってたアマアマの作家気取りやねんで」
「へ?この人なん?」
疑わしそうにこちらをジロジロと見つめる。
出雲……、作家気取りってな。
「あんた!」
ピシッと突き出された人差し指。
「な、なんやねん?」
その勢いに押される。
「アンタがうわさの作家気取り瓜畑 明なんか?」
…ムカつくヤツだ。
「作家気取りじゃねえ!?俺が本書いてて悪いか?」
「悪ないわ!」
「じゃあ、しゃべんな!」
「じゃかましい!アンタにお願いがあるや!」
次の暴言を口から発射しようとして止める。
お願い・・・だとう?
どう言うことだと西大寺に目くばせする。
それに気づいてくれたのか。
「ああ、アキちゃんな。一度で良いから本の中に出てみたいんやってー」
「は?」
理解不能。
「ああ、だからな。俺が前来た時アキちゃんに『瓜畑が行く!』見せたんや」
隣でうんうんと頷く明菜。
「で?」
「感動したんやがな!」
意気込む明菜。
「で、お前はその感動した作家にコーンだけを出すんだ・・・と?」
今度は逆に明菜が半眼。
「あんた、しつこいなー。分かった。分かった」
そう言うと、明菜は俺のコーンを持って奥へと引っ込んだ。


2分後、俺の前にはアホみたいに高いソフトクリームが存在していた。
どこかの宣伝の「ながーーーーーーーーーーいお付き合い」みたいなヤツだ。
「おい、お前。限度を知らんのか!?」
「感動とお願いの気持ちを表してるんやろうが!」
「こんなでかいもん食えるか!」
「あたしの努力と気持ちを無駄にする気か!?アンタは!」
はあ、なんでだ。
俺の周りは凡人がいないらしい。
「無駄じゃ!こんな努力!」
静寂。
言い返してくる声はない。
勝ったと心でガッツポーズをしようとして、すすり泣く声が聞こえる。
「う、うう。せっかく・・・」
・・・え?
「瓜!お前なーさっきから明菜ちゃんのことイジメすぎや!」
「瓜のバカー、アキちゃんを泣かすなよ!」
WHY?俺、悪者?
「ま、待て。俺が!」
「ううう、気持ち込めて・・・」
「瓜」
西大寺がジトーと見下ろす。
「な、なんやねん」
と言おうとして。

「アホんだらー」

と言う叫び声とともに、エベレストソフトクリーム(仮名)が俺めがけて倒れてきた。
否、倒された。
「ヤメローーーーーーーー」
俺の絶叫むなしく、エベクリ(略)は俺と衝突した。
「あ、ポロリやん」
「ほんまや、ほんまや」
自分は関係ないと大笑いする二人。
はい。
後で斬刑な、お前ら。
「あ、あんたな・・・」
ユラーっと明菜がこちらへ近づいてくる。
隊長!未確認生命体発見。
了解、退避せよ。
脳内命令により俺は急いで後ずさり。
「あんたな・・・」
コエーよ。
「お前なぁ、もう許さん。お前なんか出したるかい!」
「だほー。出せー」
その言葉にスイッチが入ったのか、明菜は飛びかかってきた。
床に倒れこむ二人。
漫画なら恋に落ちるシチュエーションで俺たちは乱闘していた。
乱闘20分後。
俺は明菜に馬乗りにされたいた。
屈辱だ。
「出すな?」
「何をや?」
必死の抵抗もむなしい。
西大寺と出雲が援護すればそりゃあ女でも勝つわなっと言い訳しつつ、実は明菜が一番最強だったかも知れんと思い直す。
「まだ、言うか?」
腕が絞られる。
「いてーーよ。出せばいいんだろ!」
「それでいいのだ」
そう言って、明菜が上から降りる。
ベタベタでグチャグチャで、ホントにドロドロだ。


結局、俺はソフトクリームを1口も口にせず店を出ることになった。
帰り際に、明菜にしつこく約束されてしまったため、小説に出してやるしかない。
そのかわり、俺はありのままに書いてやることにしたのだ。
カチン。

「瓜畑が行く! Vol.2」

俺の仕返しがブラウン管に映し出されていった。
by 瓜畑 明 2006.07.26 22:44

RE:瓜畑が行く! Vol.2 〜激しい出会いは唐突に〜 (第三回企画テーマ小説)
 拝読しました。こんばんは。日原武仁です。
 勢いがあっていいと思いますしなかなかに楽しい話です。ただやはり会話文が多いのが気になります。あと淡白に見えるのは改行のしすぎに原因があるのかもと思いました。
by 日原武仁 2006.07.26 22:44 [4]
RE:瓜畑が行く! Vol.2 〜激しい出会いは唐突に〜 (第三回企画テーマ小説)
すんません。
よく見たら、Vol.1ありました(^^;
by 西向く侍 2006.07.22 17:52 [3]
RE:瓜畑が行く! Vol.2 〜激しい出会いは唐突に〜 (第三回企画テーマ小説)
ども、西向くです。
読みました!

まず最初に、vol.1はいずこ?(^^;
1を読んでから2を読もうと思ったら、どこにもないようなので……
で、やはり関西ノリはいいっすねぇ。自分は大学時代の4年間を関西で過ごしたので、こういうのは非常に好きです。
会話文ばかりで逆に読みづらい感じが少ししましたが、ほかは問題なくおもしろいと思いました(^^)
できれば、1も見せてください。
by 西向く侍 2006.07.22 12:24 [2]
RE:瓜畑が行く! Vol.2 〜激しい出会いは唐突に〜 (第三回企画テーマ小説)
ずばり、後半は迷作です。
なんか、力入んなかったんだよなー。
by 瓜畑 明 2006.07.12 23:28 [1]
No. PASS


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