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作品公開掲示板

BACK BBS  COUNT:16768
LAST 2007-03-01 14:51
短編作品を募集してます。遠慮なくどしどし投稿下さい
Four×Death −Blue・Act−
月白、浪々・・・・・・。
風、隆々・・・・・・。
事の始まりは真紅。


「・・・・・・ごめん。・・・・・・ごめん」


下弦の月が綺麗な夜。
空に響く乾いた笑いをBGMにしてそんな悲しすぎる言葉をはなむけに、俺は最愛の人に殺された。



† 手の中で「死」が満ちていく †



満月に見入られちゃダメだ・・・・・・、と誰かに言われた気がする。



―‡―‡―‡―
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Four × Death   −Blue・Act−



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彼女、七瀬四音と付き合い始めたのは2カ月前。
良く言う、やけぼっくいに火がついたと言った感じで俺たちは恋に落ちた。
まあ、漫画みたいに苦難、困難はそれほどなく、俺達は付き合うこととなる。
俺達は普通で平凡なカップルで、普通に平凡に幸福だったはず。
たった一つ、不可思議な「約束」を除いては。


「月が満ちきった時、私に会っても追わないでね」


四音に告白した時に言われた言葉。
その時は疑いもしなかった。



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×―F―O―U―R―×―D―E―A―T―H―×



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話は変わるが、最近怪奇殺人事件が多発している。
最近というより、昔からあったが明らかにされてなかったと言うのが本当の話らしい。
その死因は殺された被害者すべてに共通していた。
凶器による心臓破壊、そしてその被害者の肢体を解体。
残酷なるバラバラ殺人事件ってヤツだ。
それが自分が住んでいる県下で……起きている。
犯人像も未だ浮かんでこない状態が続いていて、人数さえ特定されていないらしい。
これほど多くの被害者が出ているという事と解体作業の必要から、組織による犯行とも考えられている。
が、まあ真相は闇の中だ。
指紋も凶器も証拠は何一つなく、手掛かりがまったく無いということもある。
そして被害者達の繋がりはまったくないと言ってよく、よく言われる無差別殺人事件だ。
ただ一つの共通点といえば・・・・・・。



犯行が必ず満月の夜であること。



いくら殺人事件と言ったって、自分は関係ないなんて思っていた。
同じ県下と言っても、気にすることないなんて思ってた。



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―‡―‡―‡―




満月に・・・・・・
は・・・・・・
「見」・・・・・・
追・・・・・・
「入」・・・・・・
わ・・・・・・
「っ」・・・・・・
な・・・・・・
「ち」・・・・・・
い・・・・・・
「ゃ」・・・・・・
で・・・・・・
「ダ」・・・・・・
ね・・・・・・
「メ」・・・・・・



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―‡―‡―‡―




あの月の綺麗な夜になるまでは。



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×―F―O―U―R―×―D―E―A―T―H―×



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―‡―‡―‡―



空は暗く、星は輝く。
そして漆黒のキャンバスに花を添える白き半円。
白くはかなく淡く光る、下弦の月が夜空を彩る。
そんな、美しい弓月の夜。



気晴らしに散歩に出た俺は・・・・・・、殺人犯に出会った。



出会ったというよりは、俺が発見したと言った方が正しい。
月光に照らされた頭部が白く映える。
後ろ姿で性別は分かりにくいが、姿形から女性だろうか。
肩で切り揃えられた髪。
長く伸びた足。
華奢な体つき。
そして、見た感じ同年代。

しかし、それだけでは殺人犯とは言えない。
そんなことはもちろん分かっていて、なぜすぐに俺が殺人犯と分かったのか・・・・・・。
それは彼女を異常に見せていた二つのモノのせいだった。
右手には月光を弾く尖った鋼。
そして、左手には・・・・・・。



ダラリとのけぞる「何か」を掴んでいた。



驚愕に目を見開き、ゴクリと息を飲む。
まず、その「何か」がヒトであるのに気づくのに時間がかかった。
あまりにも不自然すぎるその体勢と、身動き一つしない体がまるで人形のようだ。
そして、その掴まれた誰かからは絶えず深紅の液体が流れ続けている。
その光景があまりにも信じられなくて、それが血であることに気づくのにまた数秒の時間を要した。
そりゃそうだろう。
ついさっきまで、血や殺人やらとはまったく無縁の日常だったのだ。
すぐに流血を見て、それを、あぁなるほどと納得できるほど俺は異常事態には慣れていない。
持つのに疲れたのか、それともほかの理由か、殺害者が一息吐き出して左手を離す。
濁音が弾け、地面に叩きつけられる誰か。


異常・・・・・・だ。


全感覚がそう告げていて、俺もそれには納得だ。
そして、本能のまま音を立てないように後ずさろうとして・・・・・・、俺は声を聞いた。



「貴方が・・・・・・、私を縛る足枷か・・・・・・」



その声は凛としていて、夜の霞のようなけだるさはふっとんだ。
しかし、それととも
by 瓜畑 明 2006.08.28 17:49


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