■ 守護月天〜青い果実の惨禍〜 ■

 [あとがき]




「ふう…さてこれからどうしたものか。」



シャオを凌辱した後、紳一は宿直室で次の獲物について考えを巡らせていた。

次なるターゲットをどの娘にするか…といっても、候補は2人…ルーアンとキリュウだけである。



他にも紳一の目に適うような美少女はいるにはいたが、シャオを犯した時の快感は普通の人間では味わえないものだった。

それは、やはりシャオが、精霊であったからなのだろう。だとすれば、次の獲物は、同じ精霊であるルーアンとキリュウに絞られる。

問題はどちらを先に犯すか、であった。どちらを先に犯した所で紳一にとってはどうでも良かったが、相手が精霊ゆえに

紳一の存在に気付く可能性がある。せっかくの獲物を逃さないためにも事は慎重に運ばねばならない。



「うん?もうこんな時間か…そろそろ太助の家に戻らないと後が面倒だな。」



ふと、時計を見るともう深夜の十二時を指していた。このまま何の連絡もなしに家に帰らなければ怪しまれてしまう。

今から家に帰ると着くのは十二時半というところだ。これならまだ言い訳の余地がある。



「まだ、名案が浮かばないのにな…」



懐から、呼び鈴を取り出し、古手川を呼ぶ。



「お坊ちゃま、いかがなされました。」



「これから出かけてくる。留守を頼むぞ。」



「はい、お気をつけて。」



古手川が丁寧に頭を下げ、ドアを向こうに消えていった。



「さて…行くか。」



身支度を整え、学校を出る。辺りは暗かったが、月の淡い光に照らされて神秘的な美しさを醸し出している。

空にも星の光が散りばめられており、夜の美しさを演出していた。



「美しい月だ…まるでシャオのようだな。」



その吸い込まれるような暖かな美しさを放つ月と、先程紳一が散らしたシャオはよく似た美しさを持っていた。

淡い、控えめな美しさでありながら、見るものを引き寄せる魔力のような魅力を持つところが。

このような月との共通点がシャオが月天と呼ばれる所以だろうと思う。



「天に浮かぶ月のように主から離れることなく守り続ける者か…」



それは、守護月天の宿命であったという…この宿命の妨げにならぬように、シャオには恋愛感情がないらしい。

太助はなんとかしてこの宿命からシャオを解放し、自分と対等な一人の人間としてシャオと付き合おうとしていたが、

それはすでに紳一が別の形で成し遂げてしまった。シャオを犯したことによって、シャオは主を守る宿命から解放された。

というよりも壊れて何も考えられなくなっただけだが。それは解放といえないだろうか。

少なくとも太助の目指した解放ではないのだが。



「まあ、俺は欲望のままに女を貪るだけだ。」



そうなのだ。紳一はシャオを解放してやった訳ではない。ただシャオを凌辱しただけで、解放はその副産物に過ぎないし、

解放といってもその宿命からで、次は新たに紳一に束縛されてしまう。



「哀れだな…」



哀れな事だ。守護月天の宿命だけでも哀れな事なのに、自分が好きだと思える相手が出来て、その男とともに

これから幸せになっていくはずの所に紳一たちが乱入して来てしまった。

結果、好きな相手に無理やり犯されてシャオは壊れてしまった。その事に関係しているのか今日の月は哀しげに見える。



「……少し急ぐか。」



自分の心に湧いて来た感情を振り払うように呟いて、紳一は急ぎ足で家に向かった。








「ただいま。」



紳一は急いだおかげで十二時半頃に家に着けた。靴を脱いで居間に行き、そこにいたルーアンに「ただいま」と言った。



「たー様ぁ。遅―い。どこに行ってたの〜。ルーアン、心配で心配で食事も喉を通らなかったのよぉ。」



紳一が部屋に入るなり、泣きそうな顔をして抱きつかんばかりの勢いでルーアンが迫ってきた。



「そ、そうか…?」



「そうよ!むちゃくちゃ心配したのよ。たー様ぁ。」



「…じゃあ、ここにある空の袋は何なんだ?」



テーブルの上に無造作に置かれた空のお菓子の袋を紳一が指摘した。

ざっと見ただけでも、スナック菓子の袋が三つ。その他にもチョコの包み紙が二つ、飴の包み紙が多数。



紳一(…しかし、こんなに食ってよく腹を壊さないな。)



よく、こんなに菓子ばかり食って平気なものだと妙に感心してしまった。



「うっ…そ、それは…と、とにかく、こんな時間まで何を…ま、まさかシャオと…。たー様…。」



「そんなわけないだろ。シャオは山野辺のところに遊びに行ったよ。ところで、キリュウは?」



「もうとっくに寝たわよ…。あっ…じゃあ、今は私はたー様と二人っきりなのねぇ。うふ、たー様ぁ…」



ルーアンが猫なで声をだして迫ってきたが、紳一が簡単に避けたので、椅子に引っ掛かって転んでしまった。



「ううぅ、たー様ぁ。ひどーい。グスン。」



「毎度、毎度、やっていてよく懲りないな。まあいいや。風呂に入ってくるか。」



嘘泣きをしているルーアンを放って紳一は行ってしまった。

無視されて少し腹が立ったルーアンだが、太助に言葉を聞いてにやりと笑った。

(風呂に入ってくるか。) 確かに太助はそう言った。



「…チャ―ンス。」



顔を歪ませ、どこぞの人型兵器のドイツ人女パイロットよろしくルーアンは不適に笑った。



そのころ、紳一は風呂につかりながら、今後のことを考えていた。



やはり、ルーアンとキリュウどちらを先に犯すか…で悩んでいた。リスクの少ない方はどっちか…

正体がばれる危険性からいうとルーアンの方が危険だろう。なにしろ、向こうから積極的に迫ってくるのだ。

今は大丈夫だがいつかボロが出るかも知れない。それにあの女はああ見えて結構、勘が鋭いところがある。

折角の精霊という美味しい獲物なのだ、逃げられてはたまらない。ここは先にルーアンを犯すべきだ。



「やはり、ルーアンを先にするか…」



考えもまとまり、これ以上湯船にいるとのぼせてしまうと思い、そろそろ出ようかと思った瞬間。



「たー様ぁ。おまたせぇ。一緒に入りましょ。」



と言ってルーアンが風呂に飛び込んできた。紳一は考え事をしていたのでルーアンの気配に全く気付かなかったのだ。



「ル、ルーアン!?。」



湯船の中で抱きついてきたルーアンに驚き、あやうく、地を出してしまいそうところだったがなんとか

とっさに太助の返しそうな反応を返す事ができて紳一は胸を撫で下ろした。



「たー様ぁ。こんな状況でひるんだら男じゃなくってよ。」



バスタオル一枚の格好で太助に抱きつきながら、耳元で甘く呟き、誘惑してくるルーアンを見て、紳一は内心でほくそ笑んだ。



紳一(馬鹿め。まさに飛んで火に入る夏の虫だ…ここで犯ってやる。)



「たー様ぁ。何か言ってよぉ。ねぇん。」



さらにルーアンは手を太助の脇腹を這わせて誘惑するが、それだけで、それ以上のことはしようとしない。

所詮こんなものだ。これが限界なのだ。そのくせに自分を誘惑するルーアンに対して、紳一は怒りを感じた。



紳一(出来ないのならこちらからしてやろう。男を中途半端に誘惑するとどうなるかをたっぷり教えてやる。)



「…………」



「…たー様?」



無反応の太助に少しルーアンが戸惑い、こちらの様子を窺うように顔を覗き込んできた。



「………続けないのか?…続きはどうした?」



「えっ…?たー様?…」



予想もしていなかった太助の言動にルーアンは戸惑い、身を固まらせている。

自分から誘惑しておいて、こんな態度をとるルーアンに対し、紳一はますます腹が立った。



「続けろといったんだ。お前がしないならこちらからやってやるよ。」



「えっ…」



いつもと様子の違う太助に困惑し、動作が止まってしまったルーアンを紳一は自分から引き剥がして、湯船の外に放り出した。

紳一も外に出て、転がっているルーアンが身体に巻いているバスタオルをビリビリと破り捨てる。



「きゃああ!!」



バスタオルが完全に引き剥がされて、豊かに実るふたつの果実が露になる。ただ大きいだけでなく形もいい。

最高級の果実が実っていた。

一方、秘部の方は、しっかり毛が生えていて自らの性器を守っている。よく成熟している証だ。

ルーアンが足を閉じている今の状況では詳しくは判らないが、きっと秘唇は綺麗な形と色をしているだろう。

シャオが「青い果実」ならしっかり熟したルーアンの身体は、よく成熟した赤い果実と言ったところだ。



「…た、たー様、何するのよ…。」



「お前は俺を誘惑した。つまり、こういう事がしたかったんじゃないのか?」



「で、でもこんな…。やめて!いくらたー様でも…人を呼ぶわよ!」



バスタオルを引き千切られて全裸になってもなお、強気な態度にルーアンは出る。



「人を呼ぶ?こんな時間に誰が来るんだ?キリュウはもう熟睡だ。誰も来ないぞ。」



「そ、それは………」



図星を突かれてルーアンが俯いて黙ってしまった。太助を誘惑した事を後悔しているのだろうか。



紳一(気の強い娘だ。あとあと反抗すると面倒だ。今のうちにへし折っておくか。)



俯き、沈黙したルーアンを無理やりに紳一の顔の正面に来させ、低い威圧感のある声で話し掛ける。



「先程の反抗的な態度といいお前には、俺が主との接し方をよく教え込む必要があるな。」



「いや…離して!…やめてっ!」



逃げようとするルーアンの髪の毛を引っ張って顔をこちらに向けさせ、ルーアンの頬を思い切り叩く。

続けざまに五発、十発、二十発と叩き、短い悲鳴と頬を叩く音とが混じって辺りに響いた。



「はうっ…あぐっ…い、痛い。やめ…あうっ…やめて…。」



「お前は俺が主だという事がわかっているのか。許して欲しかったら、俺に完全な服従を誓うんだ。」



喋っている間も容赦なく叩き続け、もう既に三十発を越えていた。ルーアンは涙目になり、必死に許しを求める。



「ご、ごめんなさい。ゆるし…てえっ…ください。あぐうっ…誓う…あうっ、誓います…から…。」



紳一に叩かれながらようやくルーアンが言い終えた。紳一の手もやっと叩くのをやめる。



「やっと自分の立場がわかったか。」



そんな紳一の言葉に、もう叩かれたくはないルーアンは泣きながら大げさに頭を振って肯定する。

なにしろ手加減なしで叩いたのだ。叩いていた紳一でさえ手が痛い。叩かれている方はもっと痛かっただろう。



「ふふ、やっとこの豊かな身体を味わえるな。」



紳一が胸を触ろうとすると、ルーアンが逃れようと身をくねらせた。



「……!!や、やめ…。」



「…また叩かれたいのか?今度は拳で思い切り殴ってやるからな。」



「ひいっ…ご、ごめんなさい。」



先ほど叩かれたのがよっぽど堪えたのか、冷徹な声で脅すと簡単に言う事を聞いた。



あらためてルーアンの後ろに回り込み、後ろから手を這わせて、たわわに実る乳房を捏ね回す。

ゆっくりと揉みながら、徐々に乳首に刺激を与えていく。



「大きいな…しかしそれだけでなく、形もいいし、揉み応えもいい、しかも感度もいい。」



「あ…うん…あっ…んんっ…」



紳一が乳首を刺激する度に甘い声をルーアンが上げる。身体が充分に成熟しているからか、性的な刺激に対して確かな反応を返してくる。



「感じているじゃないか。やはりお前は俺に犯されたかったんだな。」



「ち、ちが…はひっ…」



「何がちがうんだ。襲われて感じてる変態精霊が。」



「…う…ん…あっ…あう!」



単に触る程度の刺激に、捏ねたり抓ったりする刺激を加えた。力加減を強くしたのでルーアンが痛みを訴える。



「ん!…い、痛!…強い…はうっ!…も、もう少し弱くして…」



「そんなこと俺の知ったことではないな。俺は俺のやり方でお前を犯すだけだ。黙っていろ。」



ルーアンの訴えに腹を立てた紳一はさらに指に力を入れた。びくっ、と身を引き攣らせルーアンが短い悲鳴をあげる。



「きゃああ!…あぐっ!…痛い、そんなに…ひいっ!…捻らないで!…痛いのよ!やめて!」



身体に走った痛みに、ルーアンは自分の置かれている状況を忘れて、紳一を怒鳴ってしまった。

それが紳一の逆鱗に触れた。怒りの表情を浮かべ紳一がルーアンの耳元で怒鳴る。



「うるさい!俺に命令するな。お前はまだ自分の立場がわかっていない様だな!言って見ろお前は俺のなんだ!言え!」



他人に命令される事が何よりも嫌いな紳一は、怒りを露わにしルーアンを責めたてた。

押しつぶさんばかりに乳首を抓りながら、紳一が怒りに満ちた紳一の声を辺りに響かせる。



「ぎゃあああ!!!あぎい!…ひいっ!…あがっ!…ご、ごめんなさいぃ!!」



「何だ!言え!お前は何なんだ!!言ってみろ!!言わないとこのまま乳首を引き千切ってやる!!」



「ひいいっ!わ、私は、た、たー様のぉ…ど、奴隷です!…痛ぁ!もう…ひぎいっ!!許してぇーー!」



乳首を思い切り捻られて激痛に喘ぎ、泣き叫びながらルーアンは必死に許しを請う。



少し落ち着いた紳一が乳首を捻っていた手を離した。形がよく綺麗な乳房が思い切り握られて形が崩れてしまい、

色も真っ赤に変わってしまっている。身を襲う激痛から解放されたルーアンがはあはあと肩で息をするが、

痛みの余韻と泣き叫んだ事とで上手く息が出来ずに、時折息を詰まらせる。



「俺に歯向かうとどうなるかわかったか!」



そう吐き捨てて、紳一はルーアンの下腹部の下の秘部に手を這わせた。びくりとルーアンが身を震わせるが、

よほど先程の事が堪えたのか、だからと言って抵抗しようとはしない。抵抗しないルーアンの身体を紳一は存分に楽しむ。

左手で乳房を揉みながら、右手を秘部へと這わせた。



「はひいっ…そ、そこは…だ、だめ…あっ…」



花弁をほぐすように弄りながら、包皮に包まれたクリトリスを探しだし、細やかな刺激を与える。



「うん…あひっ…んあっ…」



紳一がクリトリスを刺激する度にルーアンが短く囀った。刺激するうちにクリトリスの包皮が徐々に剥け、

快楽を求めて勃起してくる。その様はまるで男性器を小さくしたようだ。



「お前のクリトリスが快楽を求めていやらしく勃起してるぞ。」



「やっ…あん…感じ…あう…」



「お前は心底いやらしい奴だな。自分がどんなにいやらしい女か自分で言ってみろ。」



クリトリスを弄る手に少し力を入れた。もちろん紳一は、ルーアンが抵抗したりしたらそれを握りつぶしてやるつもりだ。

その事をルーアンもわかっているのか、抵抗のそぶりは全く見せない。



「あう…はい…わ、私はたー様にあそこを弄られて喜ぶ変態です。どうか、こんな私を見捨てないで下さい…」



「そうか、よく言えた。褒美をあげないといけないな。」



そう言って紳一は屈んだ状態から立ち上がり、すでに勃起状態の肉棒をルーアンの顔の前に突き出した。

無理やりに犯されそうな状況とはいえ、やはり好きな男のモノには興味が湧くのだろうか。

いままでに見たことのない太助の肉棒にルーアンは恐怖と好奇心の混じったような複雑な顔をしている。



「ほら、お前の大好きなちOぽだ。コレを舐めるんだ。」



抵抗が出来るはずもなく、ルーアンはこくりと頷くと、紳一の前に跪き肉棒に舌を這わせ始めた。

生暖かいルーアンの舌が紳一の肉棒を舐め上げていく。



「…は…ふ…ぴちゃ…うん…ぺちゃ…」



肉棒を舐め上げる度に、ぴちゃ…ぴちゃ…といやらしい音が辺りに響く。

それはルーアンが時折上げる苦しげな声と合さって、さらにいやらしさを増して辺りを包んみこんだ。



「ただ舐めるだけじゃなく、手も使え。手で肉棒を擦るんだ。」



「…はい…ん…ふむ…あ…」



亀頭を舐めながらルーアンは、手を肉棒の根元に添えて上下に擦り始めた。手が震えていて少し力が弱い。

これでは、擦っているというより撫でられている感じだ。



「ちがう、もっと強くやるんだ。」



「ん…こ、こうですか…?」



力の入れ具合を指摘してやると、ルーアンが亀頭を舐めながら手に力を入れた。

リズミカルに俺の肉棒が上下する手で擦られる。

適度な力加減と上下運動の速さが丁度良く、なかなか気持ちいい。

ルーアンは未熟なテクニックも努力でカバーして俺の命令を忠実に守る。

ひたむきに奉仕するルーアンの姿に紳一は満足感を覚えた。

「よし、それでいい。次は舐めるのを止めて咥えるんだ。」



「…はい。…んむっ…あむう…ん…」



ゆっくりと口を開けてルーアンが紳一の肉棒を咥え込んでいく。生暖かく、柔らかい口内の感触が肉棒に伝わる。

ルーアンの手はまだ根元を擦っていて、根元と亀頭の両方からの刺激が紳一の射精感を徐々に高めていく。



「…いいぞ。…手はもういいから口を使って俺のモノを全部咥えろ。」



「…は…んむう!…んぐ…ふむ…んっ…」



ルーアンが咥え込むのを待ち切れずに紳一が無理やり肉棒を口に捻じ込んだ。

喉の奥に肉棒が触れて苦しむが、ルーアンはそれを堪えて咥え込んだ肉棒に舌を使って刺激を与え始めた。



「…そうだ。上手いじゃないか。その調子だ。…頑張ったらお前を犯すのを止めて解放してやってもいいぞ。」



「!!…ふぁい…はむはみまむ…」



思ってもみなかった紳一の言葉を聞いたルーアンが、肉棒に舌を絡み付けたり、口を窄めて肉棒を吸ったりさせてきた。

頑張れば許してくれる…そう信じたルーアンは必死に、考えつく限りの方法で肉棒に快楽を与えた。



自分との約束を信じて、健気に奉仕するルーアンの姿を紳一は侮蔑を込めた表情で見下した。

もとより、紳一にルーアンを解放してやる気などあるはずがない。紳一の言葉はルーアンを張り切らせるための嘘だ。

希望を与える事によってルーアンは全力で紳一に奉仕して、紳一は快楽を得る。

微かな希望にすがるしかないルーアンの懸命の奉仕に紳一はそろそろ限界がきていた。



「うっ…出すぞ…飲め。」



「!!…ぐっ…!!んぐっ…こくん。」



どくどくとルーアンの口内に射精された。急に口に出されてルーアンが反射的に吐きそうになるが、吐き出すことは許されない。

必死で吐き気を抑えてルーアンは精液をすべて飲み干した。苦しみながらも全ての精液を飲み干したルーアンに紳一は満足していたが、

この後、犯してやる予定に変わりはない。こんな陳腐な嘘にも縋るしかないルーアンが滑稽でたまらない。



「う…けほ、けほ。…こ、これで許してくれるのね…」



先程の約束が達成されたのでルーアンはやっと解放される、といった安堵の表情を浮かべた。

それに対して紳一は冷酷な笑いを浮かべ、安堵感を露にするルーアンに無慈悲に宣告する。



「許す…?俺はそんな事言った覚えはないぞ。」



「そ、そんな…約束したじゃない!!私を解放してくれるって。」



「そんな約束は知らんな…さて続きをさせてもらうぞ。」



「そ、そんな…酷い…」



全てが紳一の嘘であった事を知って縋っていた微かな希望が一気に絶望へと変わり、ルーアンの顔が絶望と後悔と恐怖に包まれた。

あまりにショックだったのか、ルーアンが力なく地面に座り込んだ。いや、崩れ落ちたというべきか。

ルーアンが力なく崩れ落ちる様やルーアンの絶望感溢れる表情は倒錯的な魅力を醸し出し、素晴らしく美しかった。



「これからは、口頭での約束はしないことだ…」



力なく座り込むルーアンを床のタイルに押し倒し、紳一が唇を奪った。



「ン…ん…や…」



目を瞑り紳一の責めに耐えるルーアン。もはや彼女には抵抗も何も出来ず、ただ耐える事しか出来ない。

さらに、紳一が舌でルーアンの口内を蹂躙していった。唇を舐め上げ、閉じられた口内をこじ開け、中に舌を侵入させる。

中で自分の舌をルーアンの舌に絡み付けたり、唾液を吸い出したり、ディープキスを存分に味わう。

ルーアンは自分の口内の生暖かく、柔らかく、なんとも言えないような気持ち悪い感触にも、ただ目を瞑り耐えるしかない。



紳一(…このままではおもしろくないな。)



ディープキスをやめ、紳一は押し倒した体勢のまま、肉棒をルーアンの秘部にあてがった。



「ひいっ…それは…やめて!お願い!許して…」



これからされる事を悟り恐怖で顔を歪めるルーアンだが、彼女に抵抗する術はない。せいぜい紳一に哀願することしか出来ない。



「何を言っているんだ。これはお前が望んだことじゃないか。」



「で、でも、こんな事をするなんて。わ、私は…」



「…憶えておくんだな。男を遊び半分に誘惑するとこうなる。…俺を愚弄した罰だ。一気に貫いてやる。」



「ひぎっ…!!ぎゃああああああぁ…!!。い、痛い!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!…やああああ。」



そんなルーアンの哀願を一蹴し、紳一は肉棒を秘部に一気に挿入させた。

肉を掻き分けて肉棒が膣の奥に侵入し、ぶちりという何かが裂ける感触がしてルーアンが激痛にのた打ち回った。

狂わんばかりに泣き叫んだルーアンが頭を振り乱し、身を捻って痛みを表現する。

肉棒を挿入された秘部は歪み、初めての肉棒を辛うじて受け入れていると言った様子だ。



「うあ…痛いの…や、やめ…ぐうっ!…きゃああ。」



「…初めてだったのか。お前の事だからとっくに処女を捨てていると思ったが…よくよく俺も運がいいな。」



膣の奥まで挿入を果たした紳一は処女の猛烈な締め付けを味わいながらルーアンの苦痛に喘ぐ悲痛な声を楽しむ。

自分から言い寄ってきた馬鹿な女を無理やりに犯し、苦悶の声を上げさせたことに紳一は満足していた。

すべての美しい女は紳一が狩るため、紳一が楽しむために存在するのだ。この世のすべてのものは紳一のために在る。

そこにお互いが対等な恋愛などというくだらない茶番劇の入り込む余地などない。



「やああ。もうやめて…たー様…こんなこと…私が何をしたの…」



「お前は俺を愚弄したのだ。それだけでお前は万死に値する。」



至極当然の事を聞くルーアンに対して紳一は吐き捨て、剥き出しになっていたクリトリスを強く捻ってやった。



「ぎ…ひい!そ、そんな…ひどい。」



「ひどい?それは心外だな。本来は死を与えてやるところを許してやっているんだからな。むしろ感謝して欲しいぐらいだ。」



「たー様…。」



以前の太助からは考えられない言葉にルーアンは言葉を失った。紳一としてもこれ以上くだらない会話をするつもりはない。



「お喋りは終わりだ。動くぞ。」



「ひっ…う…動かないで…い、痛!…やあ…痛いの…」



肉棒を動かされて痛みを訴えるルーアン。しかし、その様子はシャオに比べ若干余裕があるように思われた。

よく成熟したルーアンの身体は男を受け入れるのに充分だったという事だ。それでもこんな形で男を受け入れるのは、

少々無理があるらしく、その結合部は挿入前の愛撫による愛液と破瓜のぬめりとした経血に似た血が混じった赤黒い液体で濡れている。



「んむ…んが…むが…あう…はあ、はあ。」



暴れるルーアンを押さえつけ、腰を動かしながらも再び唇を奪った。呼吸が上手く出来ずにルーアンが苦しむ。



「ふふ、どうだ?好きな男とセックス出来て幸せだろう。」



「お願い…もうやめて…あう…!痛いの…」



「そのうち良くなる。我慢しろ。」



唇を離して紳一は抽挿を繰り返しながら、ルーアンの胸とクリトリスを愛撫し始めた。

右手でルーアンの豊かな胸を円を描くように周りから揉み、徐々に乳首に刺激を与えていき、

左手でルーアンの秘部に這わせ、勃起しているクリトリスを小刻みに刺激する。

愛撫すると痛みが和らぐのかルーアンの表情が少しばかり緩み、身体の力も抜けていく。そして、徐々に快楽に身を悶えさせ始めた。



「感じるのか?ここか?」



「ん…!あう…やん…こんなぁ…ことぉ…やめ…!んうっ…」



「何だ…本当に感じているのか。お前は救いようのない変態だな。」



愛撫を続ける紳一の手がさらに激しさを増し、ルーアンの声も甘く、大きくなっていく。

自らの身を襲い始めた快感にルーアンが身をくねらせて敏感に反応する。

その度に紳一の肉棒が膣壁に締め上げられ、紳一の射精感が高められていく。



「くっ…まだだ。」



昂ぶった射精感をなんとかやり過ごし、紳一は腰の動きを止めた。しかし、両の手による愛撫は未だに続けている。

乳首とクリトリスから二点同時の性感帯への攻撃にルーアンは苦しげな表情を浮かべる。

しかしそれは痛みから来るものではなく、押し寄せる快楽を理性で無理に抑えているからであろう。



「あうっ…!あ…ん…あひ…!」



「どうだ、感じるだろう。お前をいかせてやってもいいぞ。ただし、きちんとどうして欲しいか言うんだ。」



どんどんと高まっていく快感とそれを押さえつけようとする理性の狭間でルーアンが苦しむが、初めから勝負は着いていた。



「言わないなら、このままだ。どうするんだ?」



「ひんっ…!あう…!そんな、こと…ああ…!」



性感帯を愛撫しながら紳一はルーアンを焦らした。先程の悲痛な様子はどこへ行ったのか、今は溢れくる快楽に身を悶えさせている。



「あん…だめぇ…言いますから…お願いします…!我慢できないの!…う、動いて、イカせて!たー様のモノで!ああっ…!」



快楽に身を任せてしまったルーアンがイクにイケない生殺しの状態に耐えかねて快楽を求めて声を荒げた。



「ふふ、よく言えた。褒美だ…受け取れ!!」



満足げな笑いを浮かべながら紳一は再び腰を突き動かし、ルーアンもまた一突きごとに自らを襲う快楽に顔を歪める。

もう理性という言葉は完全にルーアンには存在せず、そこにいるのは快楽を貪る一匹の雌の獣だ。



「あん…!奥に…奥に!!ああ…いい!!もっと、もっと奥まで!!」



「望み通りに突きまくってやるよ。壊れるまでな!!」



紳一は本能のまま、子宮に届かんばかりの勢いで突き上げ、抽挿を繰り返した。

肉棒が膣の中を掻き分けて子宮に触れるたびにルーアンが快楽の叫びを上げ、狂ったように腰を振る。



「ああ…!いいの、感じる!すごい…奥まで…!ああっ!!」



ルーアンのあまりに激しい腰の動きと膣の締め付けに紳一もいよいよ我慢の限界にきていた。



「うっ…!膣に出すぞ…!」



「んあっ…!あぐっ…!あああああ……!!」



ルーアンが絶頂の声を上げ強烈な締め付けで紳一の肉棒を襲った。もはや、昂ぶった射精感を押さえつけることは出来ない。

最後の一突きを膣の奥まで捻じ込んで、紳一は欲望の塊をどくどくとルーアンの膣に注ぎ込んだ。



                      つづく…







[あとがき]




ど〜も。覇王であります。絶望外伝シリーズ第二章〜惨禍〜はいかがでしたか?(遅れに遅れて申し訳ありません。)

うむむ…最近、私のSSの腕前も上がってきたような気がする…(いや…あくまでも気がするだけなんだけど。)

さて、今回犯したのはルーアンです。でも、なんだか今回は欲張りすぎて全体的に変になったような気がします。(どうでしたか?)

ところで、ふと思ったんですけど、ルーアンってあまり人気ないですよね。(というか、嫌われている…)

なぜなのでしょうか…私が思うに始めの頃の性格の悪さや他のキャラが可愛らしすぎる事などが原因かと。

しかし、最近のルーアンは大人の女性の雰囲気(魅力)が出てきたような気がします。(月天がシリアスな展開になった頃から。)

シャオと太助に対し協力的ですらありますし。皆さん。ルーアンさんをむやみに嫌うのはやめましょう。

第三章〜賛歌〜 次で一応このシリーズは終わりです。(しかし、我らが紳一様は永遠に不滅です。(笑))

では。また会いましょう。 覇王でした。

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