■ BreakingHeart〜復讐〜 ■

[あとがき]




「なあ、藤田君。」



学校の屋上でいつもと同じように委員長と飯を食ってた俺は、唐突に委員長に話し掛けられた。



「何だ?」



「なあ…藤田君。女の子を無茶苦茶に犯したいって思った事、あらへん?」



「ブッ…いきなり何言ってんだよ。そんな事聞いてどうする気なんだ?」



いきなり予想もしなかった事を委員長に聞かれて俺はカフェオレを口から吐き出してしまった。

あの委員長がこんな事を言い出すとは。

俺は、ずっと前に志保の奴から聞いた委員長援助交際説を思い出していた。



「マジな話や。正直に言うて。」



「まあ…その、何だ…俺も男だし。ごほんっ…。でも、俺は、委員長を犯したいなんて思ってないぞ。」



「勘違いせんといてや。うちの事やないで。」



「はあ…で、結局何なんだよ。ンな事聞いて。」



ふ…と軽く笑いを浮かべると、俺に耳打ちをする。



「ふふふ…ええ話があるンや。それに一口乗らへんかってこと。藤田君は、うちが連れてくる女を無茶苦茶に犯せばいいだけや。」



「どや?」



「どや…って。お前…それは…」



「言わんといて。これはな、うちの復讐なんや。あいつ等を立ち直れへんほど壊してやりたいんや。」



「でも…俺は、犯罪者には…」



「安心し。その辺の事は完璧や。軽い遊びやおもといたらええわ。

女をレイプするなんていう体験は今しか出来へんで。…しかもただで。」



「………」



金の問題でもないと思うが。



委員長の言っている事は明らかに犯罪だ。

いくら完全犯罪だといっても自分自身の良心の叱責からは逃げられない。

自分が犯罪者である事を自覚して生きていけるほど俺は悪人ではない。



「まあ、藤田君やなくても当てはあるねんけどな。こういうのは親しいもんの方が口が堅いやろ。」



「…で。どうやの?やってくれるん?」



「……いいんちょ…それは…」



「はあ…踏ん切りのつかん男やな。いっといたるけど、これには佐藤君も一枚噛んでるんやで。」



「…!?雅史が…?」



「そうや。この事を話したら喜んで受けてくれたわ。たまには嫌がる女を無理やりって言うのもいいね…って言ってな。」



とんでもない事を聞いてしまった。これに雅史の奴が一枚噛んでたとは…

しかも、「たまには…」という事は今までにも相当の数の女とあいつは何食わぬ顔でやっていたということだ。



あの優しげな笑顔の下には、獣がいたということか。

雅史の隠された本性が見えた気がした。



でも…雅史の奴も一緒だったら…



「さて…どうするん?もう休み時間は終るからな、それまでに結論をだしや。」



そう言っていつものようにフェンスにもたれ掛かりながら、眼下に広がる街を見下ろす委員長。

それは、いつもとおなじ風景だったが、彼女の顔からはかすかな狂気を読み取る事が出来た。



「………」



ふう…と俺は大きな溜め息をついた。

委員長の復讐…

それは間違いなく例の三人組に対するものだろう。

だからといってどうって事はないが、やはりそういった行為には抵抗がある。

しかし、曲がりなりにも俺の彼女になった委員長が望むなら力を貸してやりたかった。

というのは詭弁だろうか…やはり俺の中にも雅史と同じく、獣が住んでいたという事か。



「…受けるぜ。委員長。」



オンナを力で無理やり犯す。

それは、禁じられているものだけにかえってして見たいと思う。

それが何の偶然か、後腐れなく思う存分出来る機会が出来た。

俺の心は知らないうちに暗い期待に弾んでいた。

もちろんこれは心の表面ではなくて、無意識の、深層意識でのはなしではあるが。



「…そうか。詳しい日時の方は後で佐藤君にでも聞いてや。」



「…わかった…」



「それとな…」



「何だ?」



「うちの事を委員長って呼ぶなって何度言えばわかるんや。」



「…あん?でも、委員長は俺にとって委員長なんだし。」



俺はどこかで聞かされた台詞を言う。

あかりの奴がこれを聞いたら何ていうだろうか



「はあ…もうええわ。」



はあ…と額に手を当てながら、小さくうな垂れる委員長。

もう、いつもの委員長に戻っている。

相変わらず切り換えの早い事だ。



「…それでな〜委員長…」



そこからのふたりの会話は、極めて普通のものだった。









放課後…







つかつかと雅史が寄って来て俺に耳打ちをする。



「ふふふ…浩之。保科さんから聞いたよ。」



俺は突っ伏していた顔を上げ、雅史の顔を見た。



いつもと変わらない優しげな笑顔を見せる雅史。

その笑顔はいつもの爽やかなものだったが、あの話を聞いてしまった以上、どうしてもその笑顔には違和感が付きまとう。

何か、今まで気付かなかった雅史がそこにいた。



「雅史…」



俺は心の奥でこの雅史が今までの雅史である事を望んでいた。

そんな望みから、じっと雅史の顔を見つめながら名を呼んで見た。



(どうしたの?浩之?僕の顔に何か付いてる?)



そう言って欲しかった。



が。



「どうしたの?浮かれない顔をして。こんなチャンス滅多にないんだよ。」



やはり、現実は、変えがたいものであった。

もう既に俺は非日常への一歩を踏み出していたらしい。



「ああ…でも…」



「くだらない良心は捨てた方が良いよ。これから先、そう言う物は自分の身を危うくするだけだからね。」



まだ、悩んでいる俺に雅史が釘を刺す。

そんな雅史に軽い失望を俺は覚えた。



「…雅史…お前、変わったな。」



「僕が…そうかな?きっと浩之だって変わるよ。きっかけさえあれば。」



雅史は確かに変わっていた。それも俺の気付かないところで。



きっかけ。何が雅史を変えてしまったのだろうか。

俺もきっかけ次第で、女を犯す事を何とも思わない男にかわるのだろうか。



「…そうか。お前のきっかけは何だったんだ。」



「…あまり、言いたくはないんだけどね…。浩之だから教えるよ。僕ってほら、お姉ちゃんと仲が良いよね。」



「ああ…でもお前のは、シスコンって言うんだよ。」



「そう…僕はシスコンだった。お姉ちゃんが大好きだった。それはすでに兄弟愛を超えていたものだったんだろうね。」



シスコンを認めて、愛情さえ抱いていたと言い切る雅史が少し怖かった。

以前の雅史なら顔を赤くして否定しただろうに。



「お、おいおい…そりゃあまずいだろ。」



「…ある日…お姉ちゃんが男を連れてきたんだ。二人で腕を組んで、

ニコニコ笑って。その時僕は思ったんだ。…裏切られた。って」



「……」



「だからね。僕はお姉ちゃんを縛り上げて犯してあげたんだ。…その男の目の前で。あはは…あれはおもしろかったな。

お姉ちゃんが泣き叫んで助けを求めるんだよ。だからもっと酷い事をしてあげた。涙が枯れて声も枯れるまで。」



「……」



「気が付いたら、その男はいなくなってたよ。そしてお姉ちゃんは、僕に絶対服従になっていた。今はただの性奴隷だよ。

その時だね。自分が変わったって思えたのは。」



俺はもう言葉がなかった。

雅史は自分で好きな人に手を下し、今は恋愛感情すら捨てたという。

寒気で身震いがした。



「……」



「だから浩之もあかりちゃんを犯してみればわかるかもね。今の僕の気持ちが。」



「なっ…!?」



身体に電気が走るような衝撃を受けた。

…俺が、あかりの奴を…犯す?

…あかりを…



俺は、今まで…いや。これからもあかりの事は幼なじみとして思っていない。

もちろんあかりの気持ちは知っている。

でも、俺はそれに答えてはいけないのだ。

でないと、あかりは俺から離れなくなってしまう。

誰よりもあかりの事を大事だと思うからこそ、俺じゃなくてもっといい男と付き合って欲しかったのだ。

それが、俺の為であり、又、あかりの奴の為でもあるのだ。



しかし、あかりの奴をいつか他の男が抱く…と考えて全く嫌悪しなかったわけではない。

他の男に抱かれてしまうくらいなら、いっそのこと…

と考えた事もある。



…俺が、あかりを…



いや。やはりだめだ。

こんな事考えてはいけない。



こんな事を考え始めた自分が恐ろしくなってきて、背中を冷や汗が伝った。



「まあ、それは置いといて…日時だけど、場所は学校のこの教室。今度の日曜の午後五時だよ。」



「そうか…わかった。」



「くれぐれも変な気を起こさないようにね。身を滅ぼす事になるよ。」



「ああ…わかってる。」



さらに釘を刺す雅史に返事を返す。

雅史の言葉は脅しの言葉とも取れたが、忠告として聞いて置く事にした。



「なら、いいんだよ。」



ふっ…と雅史が表情を緩ませて、いつもの雅史に戻った。

雅史にしろ、委員長にしろ、切り替えの早い事だ。



「ところで、今日は久しぶりに一緒に帰ろうか?」



とてもじゃないがそんな気分ではない。

この場から動くのさえ、気乗りしないぐらいだ。



「いや…今日は一人で帰るわ…じゃあな。」

「うん。じゃあね。」



「………」



はあ…とついた溜め息も重く、俺の心を締め付けた。



完全に消え去ってしまった以前の雅史の事を思いながら俺はまた机に突っ伏した。



俺がこれからやることは委員長の復讐の手伝いに過ぎないのだ。

別に俺が率先しているわけではない。



…そう自分に言い聞かせても見た。



「…………」



雅史が教室を去って教室にいるのは俺一人になった。



誰もいない無人の教室。

俺を紅く染める夕陽。



ふと、時が止まっているような錯覚に見舞われる。



「すでにサイは振られたのか…」



いや。俺が振ったのだ。自らの意思で。

そう思うとなにか開き直った気分になる。



「ふふふっ…」



思わず笑みがこぼれる。



それは、陵辱に馳せる思いからか。

それとも、獣道へと踏み込んだ自分への嘲笑か。



そんな笑顔を浮かべながら俺は家への帰路を久しぶりに一人で歩いた。





夜。





ふとんにくるまりながら、昼間の出来事を回想してみる。



委員長の復讐。

雅史の豹変。



にわかに信じがたい事が起こった。

昨日まで、平凡な日常を生きてきた俺には今日の事は急過ぎたようだ。



お陰で、昼間の回想をしているうちに眠りに落ちてしまった。







それから、日曜日まで、俺はまた日常を生きていた。

委員長も雅史もあれからあの話題を口にしない。

あの時のことは夢だったんじゃないかって思うほどだ。



でも、それらはやはり現実で、その時はやってきた。



トゥルルル………



ガチャ…



「浩之。今日の事はわかってるね。」



「…ああ。五時だったよな。」



「そうだよ。場所は僕達の教室だからね。」



「ああ。わかってる。他に何かあるか?」



「いや…特になにも…じゃあ楽しみに待ってるからね。」



「ああ。じゃあ切るぞ。」



「じゃあね。五時にまた。」



ガチャ…



「ふう……」



俺は覚悟を決める事にした。

雅史に言われた通りくだらない良心など捨てよう。



…もう俺は後戻りのできない獣道へ入り込んだのだから。



「ふふっ…」



なぜか顔が歪んで笑みがこぼれた。



今までにした事のない初めての表情だった。



…こんな冷たい笑顔は。



自分でもぞっとする反面、微かな心地良さも感じていた。



かちゃりとドアに鍵をかけ、家を出る。



「夕陽が紅い…な。」



トマトケチャップをぶっかけたような赤が街を覆っていた。



その赤に自分の心も呑まれていくような気がした。



「…いくか…」



沈む夕陽に背を向けて俺は学校へと向かった…







「やあ浩之。ちゃんと来たみたいだね。」



「ふっ…まあな」



学校に着くや否や校門にいた雅史が俺を確認して声を掛けてきた。

もうくだらない良心を吹っ切った俺は、もちろんって感じに声を返した。



「ふふふ…今日は存分に楽しもうね。さあ、保科さんがお待ちかねだよ教室へ入ろう。」



「ああ、わかってる…」



ガラガラ…



いつも開けなれた教室の鉄製のドアを開ける。

今日のドアはやけに重くおもえた。



「二人とも少し遅いで。」



「すまんな。ちょっと夕陽に見とれていて。」



「ごめんね。そのあとも僕が浩之と話してたから。」



「…まあ、ええけどな。」



「ところで、もう準備は出来てるのかな?」



「ああ・・ばっちりやで。今はちょっと教室の隅で寝てもうてるけどな。」



「じゃあ、もう始めていいかな。」



「ええで。存分に楽しみや。」



「さて…浩之。いきなりじゃわからないだろうから僕がまず見本を見せるよ。」



「…ならそうしてくれ。」



「うん。そうさせてもらうよ。」



雅史は眠っている三人の中から、岡田を選ぶとズルズルと教室の真ん中まで引きずり出した。



そしていきなり服に手をかけるとビリビリと乱暴に破りだした。



「……!?」



こんなことをされては、誰でも目を覚ます。

驚いて飛び起きた岡田は自分の状況を理解できずにうろたえる。



「起きたようだね?」



「なっ!?何!?」



訳がわからない様子で岡田は辺りを見渡す。

やがて、雅史と俺と委員長の姿を確認し、自分の状況を理解する。



「何!?ちょっと!佐藤くん!やめなさいよ!」



「………」



元来の強い性格の為か委員長を睨み付けると罵声を浴びせ掛けた。



「あんたは最低ね。こんな事をして私たちに復讐でもするつもり?ばっかじゃないの!?」



「…その通りや。これはうちの復讐や。」



激昂して怒鳴る岡田に委員長は至極冷静に答えを返す。

そんな委員長に岡田は一瞬、戸惑うがすぐにまた怒鳴り出した。



…うるさい女だ。



「あ、あなた達もこんな事をしてどうなるかわかってるの!?訴えてやるから!」



「………」



「何とかいいなさいよ!」



「訴える?それまであんたが生きとるかなぁ…?」



「…っ!?」



委員長の言葉に何も言えなくなってしまう岡田。



「岡田さん。自分の立場をわきまえた方がいいよ…」



雅史は岡田に優しく微笑みかけるといきなり岡田の腹をめがけて蹴り始めた。

サッカー部で鍛えられた足で思い切り蹴られてはたまらない。

身を襲う激痛と呼吸困難に苦しみ悶える岡田。



「…ッ!?ぐ…が…」



ドン!ドン!と鈍い音が辺りに響いた。岡田は、苦しみながら地面を転がりまわる。



「ふふふ、くすくすくす…」



薄い笑いを上げながらさらに蹴りの勢いと数を増やす雅史。

その顔はもう既に人間のそれとは思えないほど冷たく歪んだ笑顔だった。



「…ッ!?…ぎゃ……ッ!?……が…!?」



それこそ息をする暇も与えないように雅史は蹴りつづけた。

激しく転がりまわっていた岡田も徐々にぐったりとしてきて蹴られるままになっていた。



「佐藤くん。やり過ぎると死んでしまうよ。別に殺しても構わんけど、いきなり殺したら復讐の意味がないやろ…」



岡田を殺す勢いで蹴りつづける雅史を見かねたのか委員長が口を挟んだ。

委員長にそう言われて雅史は蹴るのを止めて、いまだ息の出来ないでいる岡田に身を屈めた。



「う…はあ…げ…う…ぷ…うえ…」



しきりに襲い掛かってくる吐き気に堪えている岡田。

そんな岡田の口を無理やりにこじ開けた雅史は口の中へと指を突っ込んで喉の奥へと這わせる。

吐き気がある上にそんな事をされた岡田はたまらずに雅史の手を口から引き抜くと地面に内容物を嘔吐させた。

辺りに酸っぱい匂いが充満する。



「う…おえっ…」



「あ〜あ…こんな所に吐くなよ。臭いじゃないか。」



「う…げえ…」



「ねえ…自分のしたことがわかってるの?」



「あ…うう…」



いまだに地面に突っ伏しながら苦しんでいる岡田の髪の毛を掴むと乱雑に引っ張り上げる。

涙と自分自身のゲロでぐしゃぐしゃになった岡田の顔が見えた。



それはなんとも面白いものだった。

岡田の必死な様子がたまらなく愉快に感じた。

あえて言うなら、小さな子供が昆虫などの小動物で残酷に遊ぶのと同じような愉快感だ。



俺の心はどんどん変わっていった。

異常さの中にあっては、その異常さ自体が普通の物になってしまう。

完全に俺は目覚めていた。



…本当の自分に。



「ふはは…いい顔じゃないか。なあ雅史。」



「ふふ…浩之もそう思う?こいつの元の顔なんて最悪で見れた物じゃないからね。」



「今のゲロにまみれた顔が良く似合ってるよ。」



自分自身のゲロにまみれさせらた屈辱と、言葉による責めで岡田はもう以前のような威勢はない。

雅史に髪を引っ張りあげられて、すすり泣いている。



普段、気の強い少女が屈服しているのはなんとも愉快なものだった。

俺達はさらに言葉で責めつけて自分の立場というものを教え込んでやることにする。



「うう…佐藤くん…藤田くん…何で、こんな、事…」



「何でって…さあね。面白いからじゃないかな?ねえ、浩之。」



「そうだな…おい、岡田。良かったな、俺達のおもちゃになれて。」



「う…そんな…酷い…」



「こいつらは屑の癖して粋がっとったからな。ええ気味やな。ふふっ…」



そんな岡田をみて委員長は満足げだ。

自分に散々嫌がらせをした奴が、目の前でめちゃくちゃにされているとさぞ愉快だろう。



…岡田たちも馬鹿なことだ。つまらない嫌がらせをよりによって委員長にしてしまった代償がこれだ。

…後悔してる事だろうが、気付いたときはもう遅い。それが現実の厳しさという奴だ。



「そうだよね。屑は屑らしくしてればいいのに調子に乗るからこんな事になるんだよ。」



「う、うう…」



雅史が掴んでいた髪の毛を離すと、岡田は、ゲロで汚れた床に顔をを付けることになった。

そのまま雅史はぐりぐりと岡田を床に押し当てる。



「さて…浩之。これからどうすればいいと思う?」



「そうだな。ゲロを吐かせたんだから、ついでに糞を出させてみるのはどうだ?」



「ははは…それはいいね。公園で野糞でもしてもらおうか?」



「いや…お願い、そんなこと…」



野外での排便を強制されそうになった岡田は、必死で俺達に懇願する。

こいつはそんな事が言える立場ではないと、まだわかっていないようだ。



…こいつには、もう少し痛みを伴った調教が必要か。「絶対服従」という自分の立場を思い知るような。



「浩之。こんな事言ってるよ。」



「一発ぶん殴って自分の立場を思い知らせてやれ。」



「そうだね。」



「きゃあ!」



雅史は、拳を握ると脅える岡田の顔面に向けてパンチを喰らわせる。

一切手加減無しの本気で殴っている。



短い悲鳴とともに床に叩きつけられる岡田。



雅史はそんな岡田の顔を掴み、こちらに向ける。

岡田の顔からは鼻血が出ていた。



「わかった?お前は俺達に絶対服従なんだよ。」



「ひ…ご、ごめんなさい。もう逆らいませんから許して下さい。」



「だめだな。そう言えば許してもらえると思ったら大間違いだ。…おい、雅史。」



「うん、そうだね。悪い子にはお仕置きをしなくちゃね。」



「二人で前と後ろを同時に貫くってのはどうだ?ダブルロストバージンだな。」



「ひっ…や…」



「それは面白いね。さっそくやってやろうよ。」



そういって雅史は岡田を抱え上げる。

雅史が前を俺が後ろをと割り当てを決めて俺達は、所定の場所へと移動する。



「…いくよ…」



「い、いやァ・…」



「それっ!」



「いぎゃあやややぁ!・・・」



俺達は一気に岡田を貫いた。

あそことアナルからくる激痛に大声をあげて暴れだした。

雅史と俺はそんな岡田を押さえつけながら腰を動かしている。



「んぎぎいいい……ああっ…ぐっ…痛い痛い痛い痛いぃ!!」



「…いいよ。岡田さんの中…」



「こっちもいいぜ。最高だな。思いっきり締めてきやがる。」



「うはあっ…!!がひぃ…!!んぎいいいい!!」



異常な力で締め付けて来る岡田のアナルを味わいながら俺はふと、教室の隅を見た。

そこでは残りの二人…松本と吉井は抱き合って震えていた。

どうやら、岡田の悲鳴に起きてしまったらしい。



「おい。委員長。お客さんが起きたみたいだぞ。」



「ん…ああ、起きとったんか。まあ、今はそいつに集中しいや。」



「そうするぜ。…っらぁ!!」



「あがぎぃ………」



大きく反動をつけて岡田のアナルを突き上げた。

岡田は歯を食いしばって痛みに耐える。



その結合部はすでにアナルが裂けた血と破瓜の血で真っ赤に染まっていた。

その光景に俺は、ますます嗜虐心をそそられた。



…もっと岡田を苦しめて苦悶の声をアゲサセタイ。



俺は、手を伸ばして岡田の胸を鷲づかみにすると思いきり乳首ごと乳房を潰すように力を加えた。

激痛に眼をかっと見開く岡田。



「んぎゃあああ…!!…がはああ!!はうっ、痛い!!」



「浩之、やるなぁ。僕も負けていられないね。」



雅史も負けじと岡田を苦しめるために腰の突き上げの回数を増やした。

そして、伸ばした手でクリトリスを摘まむと握りつぶす。



「んがあああ!!ぎ、ひいいいぃ!!やあ!!助けてぇ!!!」



「おう…締まる、締まる。」



「痛めつけると良く締めて来るね。病み付きになりそうだよ。」



「ひ…ぎぐ…」



終る事のない苦痛にただ呻き声をあげる岡田。

その陵辱は永遠に続くようにも思われたが、それにもやがて終わりは来る。



「おい、雅史。そろそろ出すか?」



「そうだね…出そうか?」



「だめえ…やめて…中は…」



「今たっぷりと中に精子を注いでやるからな。」



「ふふ…妊娠するかもね…」



「やあぁ!!いやあ!」



妊娠という言葉に半狂乱で暴れる岡田。

だが、それはただ射精の時を早めてしまっただけだった。



「うっ…出る…」



「……い、嫌ぁ!!!だめえええええ!!!」



どくどくと岡田の中に精子が注ぎ込まれた。

岡田は目を見開いたまま、失神してしまう。



俺と雅史が肉棒を引く抜くと、どろりと破瓜の血が混じって赤っぽくなった精子が流れ出た。

それを見て委員長も満足そうだ。



「ご苦労やったな。」



「あとは、あそこの二人やな…」



「そうだな。さっそくいただくとするか…」



「浩之…すっかり変わったね。」



「そうか…?」



そんな会話をしながら俺と雅史は脅える二人のもとへと近付いていった。





つづく







[あとがき]




どうも、覇王です。

いさりん初のTo Heart 物です。いかがでしたか?なんか委員長の関西弁がかなり不自然な気がします。

それにしても何故に岡田を…?って感じですがいさりんは、人とは違う事がしたい人なので。

メジャー物は、色々な人が書いてるからどうしても内容が似てくるんですよ。

ましてや陵辱物はマンネリ化が進行しやすいジャンルだし…

こんなSSですが感想をいただける方、よろしくお願いします。

リクエストがあれば続きを書こうかと思ってます。

では〜〜〜。


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