■ 魔薬なラブひな〜第1話〜 ■

 [あとがき]




それが、俺に届いたのが全ての始まりだった。



差出人の名前のない、俺宛の郵便物。

その箱の中には、「君は人生を変えるほどの幸運を手にした。おめでとう。…漆丸慎二より。」

とワープロで書かれた手紙と、コロンか香水かなにかが入っているの小瓶。それには白いラベルが貼ってあり、そこには魔薬…

とだけ書かれている。



「…魔薬?」



俺は、その瓶を手にして光にかざしてみた。

何の事はない、水のような普通の液体。



「誰かの悪戯かな…」



そう言って俺は、見るからに怪しいその瓶を捨てようとした。

だが、何故か、何故かその瓶を捨てれば俺は一生後悔するような気がして結局、捨てる事は出来なかった。



そして、俺はその瓶を勉強机の隅に置いたままこの奇妙な贈り物のことを忘れてしまった。





ある日。





その日は、キツネさん以外はみんな出かけていてひなた荘にはおれとキツネさん二人きりだった。

こういう状況になるとキツネさんは、面白がって俺をからかって来る。

この日も、俺の部屋に入ってきて、俺を誘惑して遊んでいた。



「ほれほれ…けーたろー。うちに乗り換えてみーひんか?なるよりサービスするで。」



「だぁーー。やめてください〜〜!キツネさん〜〜」



…なんていう、いつもと変わらぬやりとり。

いつもならこの後、キツネさんが俺を押し倒した所で成瀬川が部屋に入ってきて追いかけまわされるんだけど。



そんな事を考えながらキツネさんの誘惑に抵抗していると、急にキツネさんの動きがとまった。

不思議に思って見上げてみるとキツネさんが俺の勉強机の隅に置かれていた小瓶に目をやっていた。

男の部屋に香水の入れ物のような瓶があったから気になったんだろう。



「ん…あの瓶はなんや…?」



「あ…それは、ずっと前に俺宛に送られてきたんですよ。差出人の名前が書いてなかったし…何故か捨てる気にならなくて。」



キツネさんに聞かれて俺は、その瓶のことを思い出した。

…そういえば、この瓶、まだあったんだったな。



「ふ〜ん…魔薬…?怪しいな〜?なんやろ、これ。」



「たぶん…香水の一種だとだと思いますけど…」



「どんな匂いがするのか気になるなぁ。ホレ、けーたろ。嗅いでみ〜」



シュッ…



キツネさんは自分の手の甲に瓶に入った液体を吹き付けると俺の方に差し出した。

俺に匂いをかげという事らしい。

…まず、俺を実験台にするなんてひどい人だなあ。



「わかりましたよ…クンクン…」



差し出された手の甲の匂いをかいだ。

特に匂いは感じられない。

すこし、石鹸と甘い匂いがするがこれはキツネさんの手の甲のにおいだろう。

キツネさんっていい匂いがする…なんちゃって。



「どうや?」



「何も臭いませんよ。」



「そうか?どれ…」



俺が匂いを嗅いで別にどうもならない事を確認してからキツネさんは自分の手の甲に吹き付けた液体の匂いを嗅ぐ。

俺はキツネさんにあらされてしまった部屋を片付ける為に

キツネさんに背を向けて床に散らばった物を机の上に乗せながら言った。



「どうです…?何も臭わないでしょ?」



「…えっ…」



蒸発しかけているその液体を鼻いっぱいに吸い込んだキツネさんがいきなり変な声を上げた。

何かに困惑するようなそんな声だ。

その声に俺は進めていた清掃作業を止め、キツネさんの方に振り向いた。

キツネさんはだらんと身体から力を抜いて呆けている。



「…?どうかしたんですか、キツネさん?」



そんなキツネの様子に不審に思った俺が声をかけるが、キツネさんには聞こえていないのか、反応せすにボーと呆けている。



「キツネさん!」



身体を揺すりながら呼びかけるとやっとキツネさんはこちらを向いた。

何故かキツネさんは息が荒くなって顔も紅潮している。



「けーたろ…?」



ぽつりと呟くようにキツネさんが俺の名を呼ぶ。

キツネさんの声は普段よりも艶っぽく、色気がある。

いつものふざけた様子とは違うキツネさんの様子に戸惑う俺。



「あ…つい…うち…なんや身体が狂しいわ。熱くて…」



「ど、どうしたんです!?キツネさん?具合が悪いんですか。」



戸惑い、言葉に詰まりながらも俺はキツネさんの身を案じ、声をかけた。

だが、キツネさんに俺の言葉は届いているのか。

キツネさんは、ただ潤んだ瞳で俺を見つめている。



「あ、あかん…うち、もう…我慢できん…すまん、なる。」



いきなりキツネさんが成瀬川に謝りだした。

わけがわからずに俺はうろたえる。



「何を言って…っ!?」



「けーたろ…」



うろたえている俺の股間にキツネさんの手が伸びる。

キツネさんの手はもどかしげに俺のズボンのベルトを外して、まだ勃起していない俺のモノを取り出した。

それを軽くて手でしごきながらうっとりと見つめる。

キツネさんは完全に欲情しきったメスの顔をしている。

その表情とキツネさんの手で俺のモノは瞬く間に膨張していく。



「ああ…けーたろの…大きいなぁ。」



「…キツネさん!!?止めてください!どうしたんですか!」



しばらく、あまりのことに呆けていたが正気を取り戻しキツネさんを止める。

だが、キツネさんは俺の声は耳に入ってない様子で身を屈めて俺の股間に顔を埋めてきた。



「っつ!?ちょっとぉ!そんな!?」



「はあ…けーたろのペOス…」



俺の物に柔らかくて温かい物が押し当てられた。

それは俺の竿の上を這って進み、カリ首の辺りで止まる。

…キツネさんの舌!?



「けーたろの味がする…もっと欲しい…」



「あう!?そんな…事!?あ…」



「んぶっ…はふっ…ぺちゃ…あぶっ…んんっ…」



やがて俺のモノを根元まで口にくわえ込んだキツネさんが顔を上下に揺すり始めた。

俺のモノの先端がキツネさんの喉の奥の柔らかい肉にぶつかる。

その度に俺は気を抜くと達してしまいそうになる。



「けーたろ…うちも…うちにもしてぇ…」



自分ひとりだけが奉仕するのが辛くなったのかキツネさんは、

顔を上げるとバッと服を脱ぎ捨てて全裸になると、俺を押し倒して俺の顔に股間を押し付けてきた。



「う…」



俺の目の前にはキツネさんのしっとりと濡れた秘部。

先ほどのキツネさんのフェラチオで俺の気分はいやが上にも高まっている。

俺の視線を感じたのだろうか、キツネさんの秘部が一層ぬれてくる。

むっ…と咽返るような女の匂いが俺の鼻に吸い込まれる。



「ああ・・けーたろ…うちのマOコを舐めてぇ…弄ってぇ…うちも舐めたるから…」



「う…あ…」



その声と再開されたフェラチオの刺激が俺の理性を破壊した。

理性が崩壊した俺は、憑り付かれたかのように目の前のキツネさんの秘部にむしゃぶりついた。



「あっ…けーたろ…嬉しい…うちのマOコ舐めてくれるんやな…」



「ふっ…あっ…んんっ…」



俺は一言も言葉を発さずに目の前の秘部を舐めまわしつづけた。

キツネさんも俺のモノを舐め上げる。



「んっ…ふあっ…じゅる…じゅぷ…あぐっ…ぺちゃ…ん…」



「うっ…」



「んぶっ…はあ…けーたろ…いっぱい出したな…」



限界を迎えた俺はそれを止めようとすることもなくキツネさんの口の中に存分に放出した。

キツネさんは口から精液を零しながらも、美味しそうにこくんと飲み干し、

さらにモノに吸い付いて中に残っている精液も吸いだす。



「はあ…もうええやろ…今度はうちのココに…」



一通り飲み終わったキツネさんが身を起こし、俺の前に尻を突き出して四つん這いになると、

自らの愛液と俺の唾液でべとべとになった秘部を指で広げる。



「い…入れてほしいんや…けーたろの大きいペOスでうちを貫いて欲しいんや…」



「う…キツネさん…はあっ…」



吹っ切れていた俺は一つ大きく息を吐き出すとキツネさんの上にのしかかるように覆い被さった。

そして、肉棒をキツネさんの秘部にあてがう。



「はあっ…嬉しい…入れてくれるんやな。けーたろ…」



「うっ…キツネさん…」



キツネさんの名を呼んで俺は一気にキツネさんの秘部を貫いた。

濡れそぼっていたお陰で、苦もなく中に入り込んだ俺の肉棒は女の器官に喜び痙攣する。

キツネさんの中も待ちに待った男を迎えてひくひくと細かく痙攣している。



後になって気がついたことだが、その時、キツネさんの秘部から破瓜の血が流れ落ちていたのだ。

キツネさんは始めてだった。



「う…あうっ!あんっ!」



「ふうっ…くうっ…あふっ…!」



「はっ…はっ…はっ…はあっ!」



荒い獣の呼吸で交わる俺とキツネさん。

肉棒の出し入れもめちゃくちゃだ。

ただ感じるままにセックスをする二匹の獣。



「…っとぉ…もっとぉ…!!あひっ!」



「う…あ…は…あう…」



「うっ…そうやぁ…奥まで…ああっ!」



昂ぶってきたキツネさんはめちゃくちゃに腰を降り始めた。

肉棒が深く子宮の届くたびに満足げな声をあげる。



「はっ…はっ…はっ…!!」



俺はギラギラした目でキツネさんの様子をみてさらに興奮する。

無意識に手を伸ばして、たぷんたぷんと揺れているキツネさんの胸を鷲づかみにした。

柔らかい…



「けーたろ…うちの…はあっ!…おっぱいも…ふうっ…んくっ…!揉んでくれるんかぁ…あうっ!」



「はっ…はっ…はっ…」



短い呼吸をしながら俺はキツネさんの問に答える代わりに胸を力いっぱい揉んだ。

普通なら痛みで叫んでもおかしくないほどの力を込めるがキツネさんの口から漏れるのは喘ぎ声だけだ。



「あはぁ…う、うちは…うちは…けーたろ…あうっ!?」



何かを言いかけるキツネさん。

だが、激しくなった腰の動きにキツネには絶頂が迫っていた。

それは俺にも言え、さっき一回出したとは言えどキツネさんの中で膣壁に締め付けられ、襞に絡みつかれて限界を迎えつつある。



「う…だめやぁ…もうイってまう…もっと…楽しみたいのに・・ううっ!」



「はあっ…キツネさん…俺も…もう…」



俺たちが共に絶頂に近い事を知り、俺たちは、フィニッシュに向けてがむしゃらに腰を振る。

二人の声と交わる音がいやらしいオーケストラを奏でる。



「あ…イくぅ…ああっ…!!んあああああ!!!」



「うっ…ああ…はあっ・…」



俺たちは絶頂を迎え、お互い頭の中が真っ白になるほどの快楽の海の中で悶える。

きゅう…と俺と限界まで締め付け、吸い付いてくるキツネさんの膣。

その奥に先ほど出したばかりなのに、大量の精液を吐き出す俺のモノ。

ぽた…ぽた…と精液と愛液の雫が零れ落ちる。



「う…はあっ…はあっ…はあっ…」



「あ…はあっ・…はっ…はあっ〜。」



俺たちは重なりあうようにその場に倒れこんだ。

俺は、荒い息を徐々に整えていく。

キツネさんは、あまりの快楽に気絶してしまっていた。

横で半ば白目をむいている。



「お、俺は…」



ようやく、理性が戻って来た俺は自分のしたことについて思い返して愕然とした。

いくらキツネさんから誘ってきたとはいえ…Hして、中だしまでしてしまうなんて。



「で、でも…なんでキツネさんは、急に…」



冷静になって考えてみるとキツネさんがいきなり豹変して俺を誘惑してきたのは何故かという問にぶち当たった。

そこで、俺はあの時の事を回想してみた。



「…た、確か…あの時…キツネさんがあの香水の匂いを嗅いで…はっ…!?」



俺は慌てて机の上に置いてあった子瓶を取った。

その中の液体をまじまじと見つめてみる。



「そういえば、これと一緒に入ってた手紙…人生を変えるほどの物って…これじゃ…」



「確か…魔薬…これは…」



俺はその小瓶と、キツネさんを交互に見やった。



「これは超強力な媚薬…」



自分の言った言葉にごくりと生唾を飲んだ。

先ほどのキツネさんの様子を見ればこれがいかに強力な物であるかがわかる。

どんな女性でもこれをかがせれば発情したメスネコのようになるだろう。



「これ…」



もう一度ラベルを見つめる俺。

魔薬…とプリントされている。



ドクン…ドクン…



「……」



俺もこの薬の影響を受けたのだろうか、俺の脳裏にある考え浮かんだ。



これを…他のひなた荘のみんなに使ったらどうなるんだろう…



つづく…







[あとがき]




どうでしたか?魔薬なラブひな。



この話は、FLADYから出ている魔薬というゲームのシュチュエーションをラブひなのキャラでやったものです。



この話の最初に魔薬を送り付けて来た漆丸慎二って言う人は「魔薬」の主人公の名前です。



ちなみにこの人が魔薬を作った人です。



要望があるなら、このシリーズをつづけます。



この「魔薬」によって、発情した素子やはるかやしのぶやなるやスゥやむつみの姿が見れますよ。

可奈子はまだ単行本になってないので、よく知らないのでなんともいえませんが。



では〜。感想をよろしく…

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