■ メロひな第二集〜愛憎の行き着く果て〜 ■

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[第五話〜人形たちは踊る〜]



午後三時、しのぶのへや。



前原しのぶは焦っていた。

一刻も速く景太郎を成瀬川の手から救い出さねばならない。

だが、今はまだ昼間もいいところだ。

今動くのは目立ちすぎる。

あくまでも誰にも発見されずに、秘密裏に景太郎を救い、ここから脱出しなくてはならない。



「落ち着いて…まだよ…まだ…夜…皆が寝静まる時をまって…まだよ、まだ・・」



脈はかつてないほどに脈動し、ドクドクと心臓が早い鼓動を刻む。

今はそのときではない。されど身体は焦る。

緊張に嫌な汗が出て、喉が渇いて呼吸が荒くなる。



「すーはー、すーはー。ふう…」



深く深呼吸してみるがあまり効果はない。

胸にかかるモヤモヤを吐き出した小気味悪さを得て、吐いた息を吸った分だけ肺に生ぬるい空気が満たされただけだった。



「まだ…まだよ…」



しのぶは自らの身体の焦りを押さえながら静かに待った。

ただ、じっとそのときを。





午後三時、成瀬川の部屋。





成瀬川の部屋…



「………」



かたや成瀬川も部屋にこもっていた。

その心中ではしのぶに対する憎悪が延々と回想されている。



「………」



前原しのぶ…半歩引いた位置から私の景太郎を誑かすとんでもない少女。

おどおどしたような態度と気弱そうな外見。

純粋なその心とあいまって男の保護欲を掻き立てる憎らしい少女。

渡さない。景太郎は。私の景太郎は。絶対に、絶対に。

そのための手段などは選ぶつもりはもう成瀬川には毛頭なかった。

気を抜けば、景太郎を寝取られる、そんな状況の中にいてそのような悠長な事が言っていられるだろうか。

少し前、現に少し油断したとき、加奈子に景太郎を寝取られかけたことがあった。

妹だからとか、まだ高校生だからとかいった事はここでは一切通用しないのだ。



「・……」



成瀬川は不意にポケットの中の携帯電話に手を伸ばした。

そして、何処かに電話をかける。



「……もしもし?私、成瀬川だけど。久しぶり。今日はね、いい話を教えてあげようと思って。」



楽しそうに笑みを浮かべながら成瀬川はしのぶに対する罠の下地を整えていく。



「ええ。そうよ、そう。本当よ。そうね…今夜、一時ごろに来るといいわ。それぐらいだと思うから。」



「そう。それとね、あのお友達も呼んであげてね、じゃあね。」



「ふう…これでよし…」



携帯を切って成瀬川は、一息ついた。

にんまりとしたつめたい笑いがこみ上げてくる。

そうだ、馬鹿な小娘が愛しい景太郎を奪いに来たらたっぷりと時間をかけて悪夢を見せてやろう。

そして、精神が壊れるまでいたぶって、景太郎の事を忘れさせてやろう。

思い知らせるてやる…自分の身の程を。

思い上がって私の景太郎を奪おうなんて考えた事、後悔させてやる。



「ふ…ふふ…しのぶちゃん、覚悟しておきなさいよ…」



異常なほどギラギラと目を輝かせて成瀬川は、武者震いをした。







[第六話〜決起の時〜]



午前一時半…



ひなた荘の誰もが寝静まったと思われる頃。

前原しのぶは決意を固めて行動を始めていた。

学校の制服を来て、景太郎の部屋へと向かって歩いている。

背後の月明かりが、制服を照らし出してどこか神秘的な感じに映る。



しのぶが精一杯考えた景太郎陥落の知恵。

昼間から夜までの暇な間中、ずっと考えをめぐらしていて考えた策。

それを今から実践する。

緊張にしのぶの胸が高鳴っていた。



「先輩、いますか?」



景太郎の部屋の前に着き、景太郎がいるか確認するしのぶ。

中から布団から這い出るような音とともにパッと明かりがつき、障子が開けられた。

景太郎だ。寝ていたところを起こされたので、目を擦りながらの登場だ。



「ん…しのぶちゃんか?こんな時間にどうしたの?」



「夜遅く、ごめんなさい。先輩、どうしても会いたくて…」



伏目がちな視線を景太郎に送りながらしのぶは言った。

事態がよくわからない景太郎は、そんなしのぶに困惑しながらも、しのぶの言葉に一瞬ドキリとさせられた。

セーラー服を来たしのぶが夜遅くに会いに来た、このシュチュエーションなのだから当然だろう。



「え・・ああ…まあ、入ってよ。」



景太郎は、動揺を隠すように部屋の中へとしのぶを案内した。

しのぶの分の座布団を机の下からよこして景太郎はしのぶの対面に座る。



「話って何かな?」



「………」



なるべき平静を装って景太郎はしのぶにそう言った。

内心、しのぶの幼い魅力に心臓は鼓動も強めている。

朝でもないのに股間のモノも元気にたってしまっていた。



「え…と、しのぶちゃん?」



無言で景太郎を見つめているしのぶに景太郎が困惑して言葉を詰まらせる。

しのぶの表情がいつもの物とは違う。その言い表せぬ違和感に景太郎は思わず背筋を振るわせた。



「先輩…」



「ん?」



「私…処女じゃないんです…」



やっと口を開いたしのぶの口から飛び出したのはとんでもない告白であった。

何かな?と聞きかけた景太郎も固まってしまっている。



「私…処女じゃないんです…クラスの男の子達が、皆で私を…」



しのぶはここで声を詰まらせてなき始めた。

それは他の者にとって、とても芝居には見えない迫真の演技であった。

いま、しのぶが言ったこと、それは嘘である。



実のところは、捨てられぬ景太郎への思いと、その景太郎への当てつけの意味でなかば自暴自棄になって

景太郎に似ているクラスの男の子に処女をくれてやったのだった。

…が。ここで彼女は、景太郎が自分に持っている印象を利用したのであった。

気弱なおどおどした…でも健気で可愛い女の子。

そんなステレオタイプもいいところな景太郎の思い込みを利用する。

それが一日中考えて出した結論だった。

なんにせよ、ここで同情心に訴えかける。

いま、成瀬川へ疑心暗鬼を募らせる景太郎だ。

ここまで身も心もボロボロになった少女が、自分の事を本気で思っているとしれば、景太郎の心は大きく揺らぐに違いない。



「しのぶちゃん…」



景太郎は、そう言って泣き始めたしのぶをぎゅっ…と抱きしめた。

ぽろぽろと大粒の涙を流し続けるしのぶを慰め、励ますような暖かい抱擁。



(ああ…)



大好きな先輩に抱きしめられて、しのぶは、その感覚に酔った。

しのぶにとってあこがれの先輩…格好いいとか背が高いとかそんな次元の低い魅力などではない、

本当の人間としての魅力を感じさせる先輩。

今、その人に抱きしめられている。…なる先輩でなくて私が。…嬉しい。



「センパイ・・・」



しのぶが感極まりながらそう言うと、景太郎はさらにしのぶを抱きしめた。

芝居は成功したようだった。

思惑通り、景太郎に抱きしめられてしのぶはゆめごこちだ。



(ああ…先輩…嘘ついてごめんなさい…でも…こうしないと……

でも、本当は処女を捧げたかったんです…馬鹿な私。早まらなければ先輩に処女を捧げられたのに。

あれ?でも処女じゃないから、先輩をだませているんじゃないの…?)



景太郎の抱擁に酔っているからだろうか、しのぶの思考はまとまらない。



(そうよ…私は、クラスメイトに虐められて、処女を奪われたかわいそうな少女なのよ…だから、先輩に抱かれているの。)



「うえっ…ひっく…」



景太郎に抱かれながらしのぶは呻き声のような泣き声をもらす。

それは感極まったのが半分、芝居の為が半分であった。



「私…先輩に抱かれてる…嬉しいよ…ずっと…ずっと…想って…」



「クラスの皆が私を…虐めた時も先輩、助けてって…ずっと、ずっと…」



「先輩がいたから…わたしは生きているんです…先輩がいなかったら…わたしは・・・自分を…」



畳み掛けるようにそういってしのぶは景太郎陥落の手はずを整えていく。

もう、しのぶにも自分の言っている事が嘘なのか本当なのかはっきりとしなかった。

いや、口からでる嘘はしのぶにとって本当の出来事であったかのようにさえ感じた。

それは、景太郎に抱かれるためにそっちの方が都合がいいのと、景太郎に酔ってわけがわからなくなり始めていたからだろう。



「先輩…」



しのぶは景太郎の抱擁をといて、その眼をじいっと見つめた。

とろんとした目で、しのぶは景太郎に訴えかける。



…抱いてください。



幼げな危ない…されど甘美な色気に景太郎は一瞬、心奪われた。



「……」



はかなげな少女の願い…想い…

景太郎は迷っていた。

果たしてしのぶを抱くべきかどうか…身も心もボロボロになって彼女は景太郎に縋ってきたのである。

ここでしのぶちゃんを抱いてあげるのが、しのぶちゃんのためにもいいんじゃないか。

そう思いたいが、潔癖な景太郎の心は、独善的な言い訳としてこれを良しとしない。

しのぶちゃんのためと言いつつ、自分はしのぶちゃんを抱きたいだけなんじゃないのか?

かといって…

ちらりと景太郎はしのぶの身体を見渡した。



「先輩…」



不安げな表情でぼそりとそう言うしのぶ。

その折れそうなほど華奢な細い体が、がくがくと小さく身震いしている。

自分に拒否される事に怯えているのだろうか。

この身体で熾烈な虐めにあってそれを耐え抜いてきたのか。

それでも俺を慕い、縋ってくるこの少女に自分はどうすればいい?

結局彼の心は「あくまでこれはしのぶちゃんの為」と偽善極まりない解釈をして、

「仕方がない事、自分から求めた事ではないこと」としてしのぶを抱く事にした。

結局、下心から抱いているのと行為自体は同じである。



「しのぶちゃん…俺が…俺じゃあ慰めにもならないと思うけど―。しのぶちゃんが望むなら…」



「先輩…抱いて…ください…」



「ん…」



二人が目を閉じてキスをしようとした、そのとき。



「そこまでよ!」







[第七話〜想い届かず、散る花一輪〜]





成瀬川の大声が部屋の中に響いた。

驚くしのぶと景太郎の不意をついて、走り寄ってきた成瀬川は景太郎の口に布を当てた。



「う…成瀬川…?」



苦しげにそう声をあげて景太郎は昏倒してしまった。



「先輩!?」



「死にはしないわよ、眠らせただけ。」



心配そうに声をあげるしのぶに成瀬川は冷たく言い放つ。

そして身体の向きをかえ、ぺたんと座り込むしのぶを見下げる。



「さて…と、しのぶちゃん、よくも私の景太郎を誑かしてくれたわね。」



「黙ってください!あなたといれば先輩は不幸になる…だから私が先輩と一緒に行くんです!」



「何ですって…このませガキ!だれがあんたなんかに景太郎を渡すもんですか!」



吼えるしのぶ。だが成瀬川も負けてはいない。

怒りに身を任せながら大声を出す。



「……」



「……」



しばらく無言でにらみ合う二人。

見上げるしのぶに見下げる成瀬川。

ピリピリした緊張感が場に走る。



「…ふ…ふふ…」



突然、成瀬川が含み笑いを漏らす。

そんな成瀬川に怪訝な顔をしながらもしのぶは睨みつづけた。



「生意気な顔ね…虫唾が走るわ。だから、その顔を今から苦痛と絶望で溢れさせてあげるわ。」



「入ってきて!」



成瀬川が大声でそう叫ぶと障子が開いて二人の男が入ってきた。

その男達は、部屋に入るなり走り出し、しのぶを押さえ込んだ。



「むぐっ!?うむっ!!」



口元を手で押さえられ、身体は羽交い絞めにされる。

身動きのとれなくなったしのぶの前で成瀬川が笑う。



「クスクスクス…しのぶちゃん、あなたにはこれから地獄を味合わせてあげる。

 私の景太郎を誑かしたんですもの、そのぐらいの罪は当然ね。」



そう言って薄く笑いながら成瀬川は、しのぶのスカートをまくって純白の清楚な下着の上からあそこをなぞるように指を動かした。

そのぞわりとした感覚とこれから起こるであろう自分の身に降りかかる出来事を考えてしのぶは怯える。

しかし、怯えている場合ではない。なんとしても抵抗して先輩をたすけださなくっちゃ。

そう思い直してしのぶは、不安げな表情を出さないようにして、成瀬川の顔を睨みつけた。



「ふん。気に入らない。いつものあの自信なさげな表情はどうしたの?

私の景太郎を誑かしてきた…あの腹立たしい表情は!」



「私はわかったんです!先輩をあなたの手から救うこと。それが自分のやるべきことだって!」



「うるさいわね。この泥棒猫。私の景太郎を誘惑しておいて白々しい。」



成瀬川は、咆哮をあげるしのぶを見下し、睨みつけながら

私から景太郎を奪おうとしたこの生意気な小娘をめちゃくちゃにしてやる。

というサディスティックな感覚に酔いしれていた。



「ふふ…白の下着なんてはいて、それで清楚さを演出したつもりかしら?

あんたの汚らしいマンコなんていくら清楚に見せても無駄よ。」



今まで自分にこんな趣味があるとは思わなかった。

成瀬川はしのぶのあそこを乱雑に弄くりながら、えもいわぬ優越感と支配欲の満たされる満足感に酔う。

普段のしのぶなら、こんなことをされるとすくみ上がってしまうが今のしのぶは違った。

瀬田になかば暗示のようにいい聞かされた使命がしのぶの恐怖を打ち消していたのか、吼えるように成瀬川に向け怒鳴りつづける。



「なる先輩こそ、いつもいつも思わせぶりな態度で先輩を誘惑しては突き放して!その度に先輩も、

ひなた荘の皆もどれだけ辛い想いをしたと思ってるんですか!?あなた一人の自分勝手な我が侭のために!」



「うるさいわ。」



成瀬川を睨みつけて、怒鳴り散らすしのぶの口は成瀬川によって力ずくでふさがれた。

ぐっ、と力と憎しみを込めてしのぶの口を押さえつけて下着の上から乱暴にしのぶのあそこを押し付けた。



「んむ!?んむむむ…むみょうめむ!」



「この白の下着で私の景太郎を誑かそうとしたんでしょう?おませねえ。まだ若いのに。」



「そんなおませなしのぶちゃんには、セックスを味わってもらおうかしら。くすくす。もちろん、まだ膜はあるわよね?」



「んぐ…むぐっ…むごご…!!」



そんなの嫌!離して!と口を動かすが、口を押さえられていては呻き声しか漏れない。

それでも全力で暴れて、一瞬、口を押さえていた手が口から離れた。

その隙を突いてしのぶが景太郎の元に走りよろうとした。

しかし…



「いや…!離してっ!先輩!今私が、助けま…ムグッ…」



「おっと…暴れるなよ。おい!」



羽交い絞めにしていた男が怒った口調でそう怒鳴ってしのぶの制服の隙間から手を入れてまだ膨らみきれてない胸を

ブラジャーごと強く握った。ぎゅう…と成長途中の胸が圧迫されて、しのぶは大人しくなった。



「うう…むぐう…」



なきそうな呻き声を出してもその顔は憎しみに溢れ、成瀬川を睨みつけている。

怒りと使命感に身を任せ闇雲に身体をゆする。

それは無駄な抵抗であったが、しのぶはその些細な抵抗を止めようとはしない。



「ふん。これからしっかりと自分の罪深さを後悔するがいいわ。」



「う…むぐっ…!?むぐうっ!!」 



ついに陵辱の時が始まるのだと察したしのぶは、大声でうめいて、さらに大きく身体をゆすった。

先輩を助け、結ばれるためにもこんなところでこんなくだらない男達に身体を汚されるわけにはいけない。

だが、今度は男も油断していないのかびくりとも身体は解放されない。



「さあ、灰谷くん、白井くん、楽しみなさいよ」



「へへ…わかってるって。しのぶちゃんとセックスできるなんて最高だな。」



「こんな事、夢にも思わなかったぜ。おい、白井、ちゃんと押さえていろよ。」



「ああ…」



しのぶの瞳が灰谷を睨みつける。

そのしのぶの瞳に精一杯優しくほほえんで灰谷はしのぶの胸を服の上から優しく揉んだ。

灰谷の掌に柔らかくて暖かい感触が広がる。



「へ…へへ。いい度胸だな、しのぶちゃん!」



灰谷はその胸を押しつぶすようにぐっと力を入れた。



「んぎい!?」



いきなりの衝撃に奇声を発してしまう。

その衝撃の後にはじんじんと身体の奥に残る鈍痛が押し寄せてきた。



「くううう…うぐ…」



痛い、こんなに痛いなんて。

こんな事じゃあ、私…先輩を助けるなんて…。

だってこんなに痛いんだよ?

これからもっと痛い目に会うかもしれない…



助けて…先輩…



メッキされていた勇気や使命感や激しい感情はその痛みの前に吹っ飛んでしまったらしい。

すっかり前のしのぶに戻ったのかいくらかパニックになりながら、震えている。



「おい…白井、くちを押さえてる手を離してくれ。」



「ああ、。」



「ぷあっ……はあはあ…いや…!止めて…!!んむ…」



白井の手がしのぶの口から離れると灰谷はその唇を奪った。

暖かい…。

しのぶの唇は格別だった。

今までに経験した事のない柔らかさと弾力を持ち、その綺麗な唇は果物のような爽やかな感触だ。



「ぷは…こりゃあいいなあ。最高だよ、しのぶちゃんの唇。」



「そんな…いや…初めては、先輩に…」



「おい。聞いたか。ファーストキスだってよ。俺、感激したよ…」



「あ…あ…嫌…そんなの…」



景太郎に捧げようと思っていたファーストキス。それを無残にも奪われてしのぶは胸が張り裂けてしまいそうだった。

女の子にとって処女とはまた違って特別な意味合いを持つ、異性とのファーストキス。

処女を失っても大事に守りつづけていた物

それが、それが…。



「どうでもいいから、俺にも楽しませろよ。」



「ああ…すまんすまん。もう、放しても大丈夫だろ。」



灰谷と白井は、そんな会話を交わし、しのぶを畳に投げつけるようにしのぶの束縛を解いた。

どたん、と畳に崩れ落ちるしのぶ。

そのしのぶの下半身に白井、上半身に灰谷が手を伸ばす。



「いやあ!止めて!」



しのぶが悲鳴をあげるが二人はお構いなしにしのぶのふくを剥ぎ取っていく。

わざとゆっくりと、ゆっくりと脱がしてしのぶの羞恥心を煽りながら。



「止めてェ…恥ずかしいよ…いやあ・・・」



やがて、しのぶは布一枚身に纏っていない、素っ裸にされた。

しのぶは手であそこと胸を隠そうとしたが、白井と灰谷はそれを押さえつけ、しのぶの裸をしばし鑑賞した。



「おお…これがしのぶちゃんの裸かあ…」



「ん〜膨らみかけの胸がたまらなく男心を擽るね。毛が申し訳程度にはえているあそこなんて感激ものだよ。」



「しのぶちゃんは、発育が遅いんだね。でも大丈夫だよ。これから僕たちがしのぶちゃんを立派な大人にしてあげるから。」



「う・・・いや…ぐす…ん…ひっく…」



裸にされて体中を舐めまわすように見られた挙句、言葉で辱められてしのぶはついに泣き出してしまった。



「あらら…泣いちゃったよ。まあいいか。さて次はしのぶちゃんの身体の感触を確かめないとね。」



「う…えっぐ…。」



身体中を這うように手で触られてしのぶはおぞましさでいっぱいになった。

二人は太ももの裏から、わき腹や脇の下までしのぶのからだの感触を楽しんでいく。



「あ〜しのぶちゃんの身体はいいねえ。若いからとても張りがあるし、肌も綺麗なもんだよ。」



「ん〜…舐めちゃお。」



白井が下腹部にちょこんとある窪み、へそに舌を這わせた。

ピリピリと舌が痺れるような塩味とすえた臭いが白井の口の中に広がる。



「あ〜やっぱしのぶちゃんでもへそは臭えな…。ん…へそのゴマ発見!どれどれ、穿ってやろう…」



「ひゃう!?止め…汚い…嫌ァァ…」



白井の舌は、強弱をつけながらへその穴をほじっていく。

その生暖かい舌の感覚にしのぶは身をよじった。



「やだ…やだよ…」



しのぶは目を瞑って震えながら涙を流すことしか出来ない。

そんなしのぶを成瀬川は笑みを浮かべながら眺めている。



「いい気味だわ。白井君、灰谷君。もっと、もっと泣かしてあげて。涙が枯れて声が出なくなっても」



「おお〜怖…。しのぶちゃん、可哀想に。って俺は加害者か。へへ…」



「ん〜もう少しでゴマが取れる…そおれ。んっと…」



白井にはどうやら聞こえていないらしい。

しのぶのへそのゴマと必死で格闘している。

その白井に少しあきれたのか灰谷がやれやれといった感じで言葉をかける。



「お前、変態だな。しのぶちゃん、泣いてるじゃないか。」



「うるさいな。俺の勝手だろ。まだへそのゴマが取れてないんだ。邪魔するなよ。」



「やれやれ。俺はこの可愛いおっぱいでもいじってますか。」



そう言うと灰谷は申し訳程度に膨らんだ胸をゆっくりと揉んでいく。

ねっとりと、ネチネチしたて手つきがいやらしい。



「いやあ…いやあ…」



うわごとのようにそう繰り返すしのぶ。

へそのゴマ取りに夢中になる白井と可愛らしいしのぶの乳房をいじる灰谷。

その様子を面白げに見つめる成瀬川。



「…・・……」





これは狂気なのであろうか。

そうすべては景太郎への愛というものがもたらした物。

この悲惨な状況も、しのぶの勇気も成瀬川の狂気も。

すべて、すべては―。







[第八話〜策士は笑う〜]



「愛なんてくだらない。そら、これを見てみればいい。醜い争いじゃないか。

なんだったんだ?今まで信頼関係は。嘘だったのか、虚像だったのか?違うはずだ。

全ては愛なんていう糞くだらない感情の所為だ。そんな物のために、見ろ!なるはしのぶを憎み、しのぶもなるを憎んだ!」



その様子をはるかに設置させたモニタから見ていた瀬田は咆哮し、いきり立った。

その眼下では、はるかが瀬田の逸物を愛撫している。



「男女間の愛は結果的に憎しみしか生まん!それを俺はこいつらオメデタイ頭をしている連中に教えてやろう。

 そうだ古臭い子供の頃の約束とかいうものを絆にして景太郎をくっ付こうとする、なる…お前もだ。

今は精々その独善的な愛に励むがいいよ。その想いが強いほど、叩き壊してやった時面白いという物だ。」



「なあ、はるか。愛なんてくだらないよな?」



「………」



「返事をしろ!はるかァ!!」



瀬田の言葉に肯定の意を表さないはるかに瀬田は怒り、その髪を掴むと思い切り引っ張った。

ぶちりと何本かの髪の毛の抜ける音とはるかの小さな悲鳴があたりに響く。



「…はい。」



髪の毛を抜かれた痛みか、瀬田の怒りざまが怖かったのか、はたまた―。

消え入るような声で、はるかは小さく返事をした。







[第九話〜人形たちの宴は続く〜]





「おい。そろそろ犯ろうぜ。俺もうがまんできないぜ。お前いつまでへそを弄ってんだよ。」



「ん…そうか?しのぶちゃんのへその味があんまりにも美味だからつい、ね。

 んじゃあ、開通式と参りましょうか?」



「おう。く〜…しのぶちゃんの処女が戴けるなんて俺って幸せだな〜。」



「馬鹿、処女は俺が貰うんだぞ。」



白井と灰谷が勝手な言い争いを始めてもしのぶはもう逃げ出そうとはしなかった。

怖い。怖い。怖い…。

助けて、先輩…。

身を震わせながら景太郎に助けを求めるが、薬品をかがされた景太郎はおきるはずもなく、成瀬川の足元で気絶したままだ。



「あら。しのぶちゃん、もしかして景太郎に助けを求めてるの?」



「う…あ…助け…」



「ふふふ。さっきまでの威勢は何処に行ったのかしらね。所詮泥棒猫なんてこんなものかしら?

 景太郎はあんたなんかには渡さないわ。そうだ、景太郎が私の物だって教えてあげる。」



うつろな瞳で成瀬川はそう囁くと寝転がっている景太郎の唇に自らの唇を当てた。



「ん…ふ…んむ…」



そのまま舌を景太郎の口内に滑り込ませて唾液を絡ませる。

ちゅ…ちゅぐ…といやらしい音をわざと立てながら、成瀬川は景太郎の口内で唾液を啜ったり景太郎の口内に送り込んだり

して景太郎の口内をもてあそんだ。



「嫌!先輩に、そんなことしちゃ…」



「んふふ…どうかしら?これでわかった?景太郎の約束の女の子はこの私。

景太郎と一緒に東大に行くのも全ては運命なの。私はあんたみたいなただの乳臭いガキとは違うのよ。」



「いや…嫌…いやああ!!!」



重ね重ね自分が景太郎にとって恋愛対象などではない事実を突きつけられしのぶは大声で叫び声をあげる。

そんなしのぶを楽しげに見やってから成瀬川は再び景太郎の身体で遊び始めた。



服の上から景太郎の逸物をぐいぐいと押さえつけたり、さすったり…。

口元に不気味な含み笑いを浮かべながら、じっくり、ゆっくりとしのぶを苦しめるために景太郎の身体を征服していく。



「しのぶちゃん、こっちばかりじゃなくて、自分の心配をしたら?あなたいま犯されそうなのよ。ふ…あははっ!」



壊れた高笑いを響かせて成瀬川は、白井と灰谷を見やった。

どうやらやっと言い争いに決着がついたらしく、しのぶの背後に擦り寄っていた。



「さあ…楽しい時間のはじまりよ。」



「大人になりたかったしのぶちゃんの夢が叶うの。うれしいでしょ?クスクス…」



「よぉし!俺達が立派に大人にしてやるよ!」



「ど〜れどれ、まずは♪」



灰谷がしのぶを背後から押さえつけるように抱えて、太ももを掴み、そのまま左右に大きく開こうとする。

しのぶが弱い抵抗を見せるが、灰谷はぐい、と力任せに腕を広げた。



「うう…やあ…」



冷たい大気にしのぶの秘められた場所がさらされる。

こじんまりとして可愛らしいそこは灰谷と白井の官能を十分に刺激する者であった。



「ほ〜。おまんこってこんなに可愛いものなんだな。裏ビデオで見たのとは全然違う。」



「馬鹿。あたりまえだろ。それよりも見ろよ、この可愛いクリちゃんを。」



「お願いです…見ないでください。」



「ど〜れ、どれ奥のほうは…と。アレェ?」



「どうしたんだ?」



しのぶの割れ目を大きく開き、膣内を覗き見た灰谷が素っ頓狂な声をあげた。

何だ、何だと白井もしのぶの膣を覗き込む。



「あれ?しのぶちゃん、処女じゃないぞ!」



「オイオイ。そりゃあないよ。俺達が初めてだと思ったのになあ。」



「な〜に?このませ餓鬼、処女じゃないの?ふざけんじゃないわよ。

そんな汚らしいマンコで私の景太郎を誑かそうとしたの?」



成瀬川はこれでもかというぐらい侮蔑の感情を込めて、処女を捨てていたしのぶを思い切り馬鹿にする。

どうせ、しのぶが処女でも口汚く罵るつもりだったが。



「ますます許せないわ。思い知らせるだけにしてあげようと思ったけどもう駄目ね。白井君、灰谷君…。」



「壊してやって。」



「ひい…そんな!!」



額に手を当てて、駄目ね。といったジェスチャーをとりながら、強い口調できっぱりと言い放つ成瀬川。

その宣告に怯えるしのぶにもう、さきほどの威勢は感じない。



「そりゃあもう。っていうか終わったら壊れてると思いますよ。」



「そりゃあいえるよな。」



「うふふ…聞いた?楽しみね、しのぶちゃん?じゃあ、精々楽しむ事ね。私は…そうね、景太郎と一緒に寝てるわ。

私の、私の景太郎と。朝までずっと、添い寝ね。んふ、恥ずかしい。」



「先輩〜〜〜〜!!!



「いい気味ね。ガキの癖に私だけの景太郎を誘惑するからこうなるのよ。」



部屋を出て行く成瀬川と、それに引きずられていく景太郎をみて、

追いかけようとして暴れるしのぶを押さえつけて灰谷と白井は挿入の体勢を整えるべく動く。

まず白井がしのぶをはいごから羽交い絞めにし、しのぶの軽い身体を宙に浮かせた。

まるで赤ちゃんがおしっこをするような恥ずかしい格好にしのぶはされてしまう。



「ああ…」



軽いとはいえ、白井一人でしのぶを持ち上げるのは辛いのだろう、持ち上げている腕が軽く震えている。

灰谷は白井を助けるようにしのぶのふとももを掴み、いくらか持ち上げた。



完全に晒されたしのぶのおまんこに、灰谷は照準を定め、白井もしのぶのアナルをまさぐり始めた。



「ひい!お尻なんて…!」



アナルを指でぐいぐいと刺激され、この後自分がどうなるかを悟ったのだろう。

指がアナルを押し付ける嫌悪感と恐怖にしのぶは暴れようと手足をじたばたと動かすがそれも無駄な事だ。

白井と灰谷によってしっかりと捕まれているため、逃れる事などは出来はしない。



「ん〜、いくらんでもお尻は初めてだろうね。楽しみだなあ。」



「お前って本当に変態だな、臍を舐めたり、アナルを弄くったり。」



恍惚とした表情で言った白井に灰谷は、しみじみとそう言った。

実に楽しげな様子で二人は、言葉のやり取りを続けていた。



「うるせえな。いいじゃねえか。」



「汚いと思わないのかよ。」



「可愛い女の子のものだぜ?汚くなんてねえよ。しのぶちゃんのうんこなら食ってもいいぞ。」



「…それは止めてくれ。」



ふたりが漫才問答をしているうちにも着々と貫通式の準備はなされていく。

恐怖に震えるしのぶがかすれた声で哀願してもこの二人の耳には届かない。



「ん〜…ぼちぼち解れたかな?よ〜くほぐさないと大変な事になるからねえ。ん…と、こんなもんか。」



「さあて。二穴同時開通、準備良し。」



「灰谷!」



「白井!」



「いっきま〜す!」



ブチ…ブチブチ…!とあそことアナルとで同時に肉が裂けるような鈍い音を出しながら

二つの大きな肉棒は細いしのぶの身体を両面から串刺しにしていく。



「…っ…ぁ…」



「ぎゃあああああァァ!!!」



それから少しずれて、しのぶが身を襲う激痛にありったけの悲鳴を搾り出した。

あ…ああ…と肺の中から空気がなくなっても、かすれながら声を出している。



「あ…が…っ…」



「それ!」



「うギャ…。うぼっ・・あ…はがっ…がはゥ…」



しのぶを吐ききった息を、吸い込もうとした瞬間にあわせて、白井と灰谷は、先っぽが入っただけの肉棒をさらに奥に推し進めた。

吸いかけた息を、反射的に悲鳴として吐き出そうとして横隔膜が変になったらしい。

しのぶは息を吸う事もはく事も出来ずに意味不明の声をあげてしばらく、苦しんだ。



「面白いなあ。コレ。」



「はっ…がっ…はあ…ふごっ…うぐっ…」



「あはは。それそれ。」



呼吸の出来ない苦しさに喉元を抑えながらしのぶはじたばたと暴れだした。

しのぶが苦しみ暴れだすたびにしのぶの膣内に入り込んだ灰谷のモノと直腸にねじ込まれた白井のモノは

急激に収縮する筋肉に締め付けられる。



「おお、締まる、締まる。」



「面白くて気持ちいいなんてしのぶちゃん、最高!」



その苦しむ様子を面白がって二人は、呼吸の瞬間に合わせて挿入と、引き抜きを繰り返した。

少し息をするごとに痛みに息がつまり、しのぶの顔は苦しさと痛みで、目から鼻から口から色々な体液を流して苦しんでいた。

そして、酸素欠乏でぼんやりとする頭で、どうしてこんな目にあっているのかわからなくなってくる。



「ふ…ふう…はあ…」



「ちょっと、休憩・・・」



さすがにいつまでも抜き差し運動を繰り返しはできないのか、

白井と灰谷はしのぶの身体にもたれ掛かるようにして少し休憩を取る事にした。



「しのぶちゃん、可愛いなあ…」



白井は目の前にある、だ液や涙や鼻水まみれになったしのぶの顔をぺろぺろと舐めまわしてみた。

ぬるぬるとした感触のその液体は程よく塩気を含んでいて、美味しい…そう白井は感じる。

何よりもそれが可愛いしのぶちゃんから分泌された物であることがそう感じる一番の原因だ。



「美味しい、美味しい。」



「おげえ。そこまで行くとひくね。」



灰谷は気持ち悪い物を見たといった表情で白井を見つめた。

白井はしのぶの顔をぺろぺろと一通り舐めまわして満足したのか、ニヤニヤと満面の笑みでいる。



「くうう。しのぶちゃんのような可愛い子の体液の味をよもや、楽しめるなんて!もう死んでも良いや。」



「変態め。ほれ、んなことに感激してないで、腰を動かせよ。俺達はまだイってないだぞ。」



「おお。そうだったな、いや、しのぶちゃんの体液があまりに美味しいから。」



はっ…はっ…と犬のような浅い呼吸を繰り返すしのぶはすでに虚ろな表情をして、理性というか意識の光はあまり感じない。

だが、それはあくまでこの苦しみを少しでも緩和するためであろう。



「そうれ!活動再開!」



「ふぐっ…ああ…痛いよ…」



「しのぶちゃんは面白いなあ。」



少しの間だが、休息を得られていた所にいきなり肉棒の動きが再開されてしのぶはまた息を詰まらせた。

呼吸困難に陥ったのかビクビクと身体を震わせると愉快そうに灰谷がそういい捨てる。



(何で、私、こんなめに…)



自分のされていることが何処か遠くのことのように思える。

しかし、その苦しいという感覚はダイレクトにしのぶに入ってくる。

これは、現実なのか、夢なのか。



その答えは、すぐにもたらされる。



「でもな、ここをこうすると…」



「ッ…!?うあああ!!痛い!!」



「ほうら、元気になった。」



虚ろになっていたしのぶに、その意識を覚醒させる鋭い痛みがもたらされた。

何が起こったのかわからず、痛みに混乱している。

なにか、あそこから突き刺さるような強烈な痛みがした。

それはジンジンと響く挿入の痛みではない。

もっとピンポイントな鋭い痛み。

そう、クリトリスを思い切りつままれたような。

しのぶはそう推測したが、それを確かめる勇気も意思もない。

ただ、耐える事しか出来ないのだ。



「うう…ぐすっ…どうして、どうしてこんなめに…」



「さあな。俺達は知らないよ、何か悪い事でもしたからじゃないの。」



相変わらず、凶悪な肉棒でしのぶを蹂躙しながら灰谷はケロリと言う。



「痛い…痛いの…もう、死んじゃう…」



ずっと続く痛みにしのぶは、はあはあと息を乱しながら心底辛そうに声をだす。

その哀願すらも灰谷や白井にとっては面白いだけだ。



「そうか。じゃあ、しのぶちゃんには死んでもらう事にしよう。そうら、フィニッシュだ!!」



「う…ああああぁ…いやあ…」



かすれた声で悲鳴をあげるしのぶに白井と灰谷は容赦なく、





「くう…でるぞ!!」



「やめてぇ!!中だけは!それだけは・・!いやぇぇ!!」



「お前はもう終わりだ!!」



「うぐっ・・・」



「ああ・・・」



脱力した声を出しながら白井と灰谷はしのぶの膣と直腸に精液を注ぎ込んだ。

かなり溜めていたのかそれは当初、とどまる気配を感じさせないほどに放出されていた。



「そんな…もう、もう、私…私、もう…!」



自分の膣内と直腸に生暖かい精液を注ぎ込まれる感触に、これで救われるというかすかな安堵感と、

思い切り中で出されてしまったという不安が入り混じる。

これではもう…もう、先輩と…



「もう駄目…私は…もう…」



大きすぎる衝撃に自らの精神を守ろうとして、自我を休止状態に置いたのか

しのぶは、ふっ、と瞳から色を失って、ブツブツと声を漏らしはじめた。



「あれ?壊れちゃった?」



「どうだろう?もしかしたら気絶に近い状態なのかもしれないな。」



「まあ。どっちでもいいか。やれれば。」



「さ〜て思う存分出し尽くしてやるぜ。」



「ああ…」



「……」







自分の性器と排泄器官に凶暴な肉棒をどれほど突き立てられていたのだろう。

どうやら、やることをやり尽くして白井と灰谷は帰ったらしい。

帰り際、何か言っていたようだがそれはまったくしのぶの耳には入っていなかった。







「ぐすっ…ひくっ…」



誰もいなくなった景太郎の部屋、そこでしのぶはただその場で泣き尽くした。

体中、余すところなく蹂躙し尽くされて、昔の何にでもおどおどして泣くばかりだった

子供の時に帰ったかのように泣きつづける。

泣く事でしか、自分を守るすべがない。

そんな、幼い自分に戻ったように。



でも、そんな昔の私は先輩が救ってくれた。

こんな私に対して好意と優しさをもって接してくれた。



でも、今は優しく微笑みかけて慰めてくれる先輩はいない。

先輩は成瀬川先輩に連れ去られてしまった。

きっと、今ごろ二人は…



「えぐっ・・ぐすっ…」



悲しみが止め処なく溢れる。

それにつられ涙も溢れ、止まらない。

この悲しいという感情が無限のようにこの涙もまた無限なのだろうか。



そんなことを漠然と思いながらしのぶは泣きつづけた。



つづく







[あとがき]




メロひな第二集いかがでしたか?

ぼろぼろにされましたしのぶちゃん。



続きが読みたいという方、是非に感想をください。そうじゃないと私の筆がまったく進みません。



それと、今、いさりんはサークル活動に無茶苦茶興味津々です。うちのサークルに入って小説を書かないか?

とかいった声をお待ちしております。自分は奈良に住んでます。

どうも自分自身あんまり自信がないので自分から進んでいくのは少し身分不相応な気がして…。

というか密かな野望はマヤひなやメロひなをゲーム化しちゃうことです。

他にもネタはあっためてますので、こんな私に興味が湧いた方。どうかご一考を。

では。

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