■ 月に願いを。〜第二部分岐2-1〜■

[あとがき]




先輩、私の事好きですか?



私は、先輩の事好きです。何よりも、誰よりも。



こんな私の想い、アナタに通じますか?



私は、今日も夢を見ます。



月に願いを。



そんな夢を。







1)止めに入る。



「先輩!」



私は、部屋の中に飛びこんでいった。



「しのぶちゃん……?」



私は、驚く浦島先輩を引きずるように部屋から引っ張りだした。

部屋の中で、なる先輩が泣き崩れる。

私は、先輩を自分の部屋まで引っ張っていた。



「落ち着いてください……」



私は、部屋に押し込んだ先輩に向かってそういった。



「しのぶちゃん……。」



「女の子に暴力をふるっちゃ、駄目ですよ。」



「……」



先輩が俯いて無言になる。

辛い気持ちを必死で抑えているのか、目を閉じている。

先輩の気持ちがいたいほど良く分かった。



「先輩、先輩が辛いのは良く分かります。」



「先輩は、裏切られたんですから。でも暴力は駄目です。」



「うん……ごめん。取り乱してて……」



先輩が、私に向かって微笑みを返してくれた。

それは、少し無理をして出したような笑みだったが、とても暖かい笑みだった。

私の大好きな先輩の大好きな笑みだった。



私は、先輩を抱きしめた。

先輩は少し、驚いて体をふるわせたが、抱きしめられるままにしていた。

私は、鋭く目を細めた。

思わず笑いがこみ上げる。



「先輩……なる先輩って酷いですね。」



「……」



「私は、なる先輩と浦島先輩が幸せになれるなら、って思ったのに。」



「なる先輩は、瀬田さんが好きになっちゃったんですね……」



「私は、まだ……先輩が好きですよ?」



私はそういって、強く先輩を抱きしめた。

わざと胸のふくらみと先輩に押し付ける。



「し、しのぶちゃん……」



「私を抱いてくれますか――?」



先輩は返事の代わりに私の身体を一回強く抱きしめた。



「先輩、脱がしてください。」



私は、布団の上に座ると、先輩にそういった。

先輩は顔を真っ赤にして、私の服に手をかけた。

スルスルと布が私の皮膚を滑って、私は脱がされていく。

あらわになる下着は、清純な白だ。



全ては、計算ずく。

クスっと私は笑った。



「しのぶちゃん?どうかした?」



「いえ、少しくすぐったくて。」



ふふふっ、と私は笑い掛けた。

先輩も優しい笑みを返す。



やがて、私は、下着のみの姿になる。

先輩は、そこでとまってしまった。

次のステップに進んでいいかどうか迷っているみたい。



私はゆっくりと、先輩の手を取って、先輩の手で下着を脱がし始めた。

ドキドキと高鳴る胸の音が先輩に伝わらないだろうか?

少し気恥ずかしい思いとともに脱がしていく。

それは先輩も同じのようで、俯きながら黙々と脱がしていた。



やがて私は生まれたままの姿になった。



まだ控えめなふくらみしかない胸と申し訳程度にしか毛のはえていないアソコ。

先輩の眼には、どう映っただろうか。



「先輩……」



私は先輩の膝の上にちょこんと座った。

そして、先輩の手を胸の上に置く。

先輩は、その手をゆっくりと動かし始めた。

こねるように上に下に、揉みしだいていく。



「んっ……」



敏感な乳首を先輩の指がこねた時、私は声をあげてしまった。

先輩は両手を使って私の胸をもみしだく。



「んあっ……」



私は身を震わせた。

先輩が乳首に舌を這わせた。

背後から、顔を突き出して、胸に舌を這わせる。

脇の下に先輩の顔がある。



「ん……あんっ……」



脇が臭わないか少し心配になったが、

先輩はそんな私の考えを透かしているかのように、胸に這わせていた舌を脇に這わせた。



「先輩、恥ずかしいです……」



私は両手で顔を覆った。

脇をペロペロと舐める先輩は、悪戯をする子供のように笑って、続ける。



「しのぶちゃん、かわいいよ……」



「あっ……。」



先輩が、手を伸ばして私のアソコに手を伸ばす。

しっとりと濡れたアソコは、いつでも先輩のソレを迎え入れる準備が出来ていた。

それでも先輩は丁寧に私のアソコを愛撫しようと手を動かす。



「んっ……」



「せ、先輩……私……」



私は、先輩の手をそっと押さえる。



「その……早く欲しいです……」



「いいのかい?」



「は、はい……」



恥らう仕草と共に健気な声でそういって私は先輩にもたれかかった。

とろんとした表情で見上げる。



ゴクリ、と先輩が生唾を飲み込んだのがわかった。



「先輩……どうぞ……」



私は、先輩の胸元を離れて、先輩の目の前で四つんばいになった。

指をアソコに這わせて、ぐいっと大事な部分を押し広げる。

アソコからあふれる蜜を指で大事な部分に塗りつけたり、指で弄って見たり……。



「下さい……先輩……」



私が、恥じらいと期待を込めて言葉を発する。

先輩は、無言でむっくりと立ち上がり、私のアソコに自分のソレをあてがった。



「……いくよ。」



「んっ……!」



先輩が力を込めると私は痛みに襲われた。

なるべくそれを表情に出さないようにする。



「ん……ふぅっ……入ってくるよぉ……」



「大丈夫?痛くない?」



「はい……。ちょっと痛いけど、大丈夫……」



痛くないわけはないが、私は必死に堪える。

先輩に罪悪感を感じさせてはいけない。



「んっ……どうですか?入りました?」



「え……う、うん。」



先輩はそう返事したものの先輩のソレはまだ半分も入っていなかった。



「残りを一気にいくよ。」



先輩は、苦痛を長引かせまいと一気に入れきる事にしたみたいだ。

私はゆっくりとうなずく。



「あひっ……」



「大丈夫?でもこれで全部入ったよ」



大きな痛みにどうしても声が出てしまった。

それでも、これで先輩のソレが全部入ったと思うと少しは痛みがマシな気がする。

何より先輩が優しく気遣ってくるれるので、嬉しくて痛みなんかに負けていられない、と思わせてくれる。



「はい……先輩の好きなように動いてください。」



「ん……くっ……んあっ……」



先輩が、ソレを前後に動かし始める。

私は、痛みを感じたが、感じている振りをする。



「は、はあっ……」



先輩のソレが、私の膣内を掻き回す度に私は、気持ちよさそうな声と吐息を吐いた。

初体験でも、始めは痛くても、気持ちよくなってくる事もあるとどこかの雑誌に書いてあった気がする。

こうやって感じている振りをしていたら、きっと本当に気持ちよくなるかもしれない。



「んあっ……!」



私の身体が跳ねた。

先輩のソレは、私の膣のある部分をこすった時だった。

そこにソレが当たった後、私は、今までの痛みではない何かモヤモヤした感じに襲われていた。

ここが感じるポイントなのかな?

人によって感じるポイントが違うと聞いたことがある。

私が感じるのはあの部分なのかな?



「ごめん、痛かった?」



「ううん……ちょっと気持ちよかった……のかな?」



「わからないけど……さっき身体がビクンっってなって……」



「ここかな?」



グイ、と先輩は、先ほどの場所周辺をソレでつついた。

私はまたも跳ね上がった。



どうやらそこが感じるらしい。

先輩は、ニヤッと笑うとそこばかりつき始めた。



「んあっ……ひいっ……せ、先輩……止め……」



身体がビクビクと跳ねて言葉も上手く出ない。

ソコを突かれる度に気分がモワ〜とした気分みたいな物が身体に広がっていくみたい。

気持ちいいんだけど、あんまり連続で突かれるから、身体がビクビクとなりすぎて変になりそう。



「感じすぎ……はきゅっ……ひぃ……」



思考がまとまらない。

一突き事に身体がふわっと浮くような感じ。



「気持ちいい?しのぶちゃん」



「んふっ……くふっ……だ、駄目ぇ……」



「んあっ!?」



先輩の責めに身体の浮遊感が最高まで高まった時、私はおおきな揺らぎに襲われた。

ふわふわと浮かんでいた身体が急に地上に向けて落下するような、唐突な揺らぎ。



「あ、イっちゃう!」



「え……」



それが、イクということだと理解したのは、少ししてからだった。

ビクビクを震え続ける身体は、精神が快感を少しでも身体に逃がそうとしているようだ。

それくらい大きな快感に私は精神が真っ白になるような感じを受ける。



「うお……締め付けが……」



「俺も……」



私がイった事で先輩を受け入れていた膣の締め付けが強烈になった。

先輩のも限界を超えたようだ。

このままでは先輩が私の中に出してしまうことになるが、先輩のソレを膣から抜く事は考えられなかった。

それは、先輩も同じであったらしい。



「あ……」



「先輩……のが、中に……」



「しのぶちゃん……」



先輩の射精が続く中、私達はキスを交わす。

私たちは、絶頂後の余韻に浸りながら、布団に潜り込む事にした。

お互いの肌を感じて、このまま朝まで一緒に居る事にした。



「先輩……」



私は、布団の中で先輩の胸に顔を寄せた。

先輩の腕が私の肩を抱く。



願いは叶い、先輩と、結ばれた。

これからは、ここが私の居場所。

私だけの居場所。

大好きな、大好きな先輩の……この胸の中は。



私は、軽く微笑んで先輩の背中も抱きしめた。

ぎゅっと抱きしめて私は、大きく顔を歪ませた。

うふふふッ……。



私は先輩を手に入れた。

でも……結局、私の失った物って何だったの?

わからないけど、でも今は……



とっても幸せ。



終わり。







[あとがき]




しのぶ小説エンディングナンバー2です。



願いは成就された。

しのぶは、見事、景太郎の心を射止めた。

願いをかなえるという事は、十重二十重の具体的な戦略の末に成就する事を知ったしのぶでした。



ただ祈るのみで、無為に時間を浪費しても幸せはあちらからやってはこない。

幸せになりたいのなら、躊躇なく奪え、愛する人は一人しかいないのだから。

たとえそれが、友人を裏切る結果になったとしても、躊躇なく。

本当に、愛する人を愛しているのなら――。



私はこういう展開が大好きなもので……。



主人公と結ばれないサブヒロインというか女の子っていますよね。

主人公の事を好きなんだけど、主人公は、ヒロインの事が好きで……。

とても割り込めないな、って。



私は……叶えてほしい。

夢のまま終わらせないでほしい。

それが運命だとしても、宿命ではないのだから、最後まであきらめずに。



しかし知ってほしい。運命を変える事がいかに難しい事か、苦労を伴う事か。

その上で、サブヒロイン達には、頑張ってもらいたいという思いがありまして、

私はこんな趣向の話を書き続けるんです。



そして、頑張って、勝利すれば、最後にはハッピーエンド。

だけど手に入れた物の代わりに失った物もある。

それは、清純さとか、純粋さとか、人間性とか、他人を傷つけたくない、という心とか。

一方的な幸せとかは嫌いなので、今後そういうところも描写していきたいです。

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